小仙丈沢(二つ目の大滝で敗退)
- GPS
- 24:40
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 464m
- 下り
- 462m
コースタイム
6:10出発-6:45一つ目の大滝-8:00二つ目の大滝-13:10野呂川出合
天候 | 9/11 晴一時雨 9/12晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路も同一 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一つ目の大滝は右側(左岸)の枝沢から比較的容易に登れる。 二つ目の大滝は右側(左岸)の枝沢から登ったが途中で行き詰まり撤退。後にネットで調べてみたら逆側右岸側の枝沢からは比較的登りやすい様子。 とはいうものの、ハーネス、ロープ、ヘルメット等の装備一式は必須。また初心者のみでの入渓は止めるべき。 当然携帯電話も圏外。 |
ファイル |
非公開
山行記録.doc
(更新時刻:2011/09/18 06:34)
|
写真
感想
学生時代には沢登りを専門としていたが、仙丈(もちろん沢登り)では過去台風のため2連敗中の台風男たっ君ことA_boyを隊長とし、3度目の正直ということで、仙丈を計画。ただし、今回は万全を期すため、山梨側(過去2回の敗退はいずれも信州側)からということで小仙丈沢をロックオン。またさらには台風男に対抗するため、晴れ男最終兵器(今年のGWには荒天で遭難しかかったんだけどね「http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-110492.html」)であるフリークライマーats_ma隊員を副隊長とした。完璧な計画(のつもり)であった。
前の週には台風がうろうろしており、台風男たっ君のジンクスかと不安がよぎるものの近畿地方に甚大な被害を与えた台風12号も前の週末に通り過ぎ、晴れ男を副隊長にして成功したと確信した。しかし、いや〜な予感がしたため、山梨県のホームページから林道の通行状況を調べてみると、なんと南アルプス林道が法面の崩落のため通行止めとこのと(オーマイガーッ)。とりあえずプランBについても検討するとともに、日々ホームページにて林道再開状況を確認すると、徐々に通行止め区間が解除されつつあり9月9日より、全線開通とのこと(ヨロレイヒ〜)。
9月11日は朝から天気も良く、モチベーションも上々。芦安の駐車場には10時前には到着。10:30の乗合タクシーに乗り、広河原には予定時刻より早めに到着(といっても次のバスの待ち時間が長くなっただけなんだけどね)。広河原で北沢峠行きのバス(なぜか出発時刻の数分前に出発した)にのりかえ野呂川出合で下車。小仙丈沢出合までは、林道歩きとなる。林道わきにはアザミが多くみられたが、下界でみかけるものと比較して、かなり大きいものであった。途中、隊長が「あっ!カワネズミ!」と叫ぶ。見ると林道真ん中にネズ?モグ?小動物が絶命していた。絶滅危惧種とのこと。われわれ隊員が気も留めない小動物にも知見があるとは、流石隊長は沢のエキスパートと見直す(職場ではさえないんだけどね)。
いよいよ入渓であるが、いきなり堰堤が現れる。隊長は堰堤を嫌がりかなり高巻く、ozi隊員は堰堤脇から容易にやり過ごす。しばらく遡行すると5mぐらいの小滝が現れる。直登できそうではあるが、水量が多くずぶ濡れになるのを避けるため左側(右岸)から巻く。ここで隊長プチ滑落。長年連れ添った愛用の登山ズボンを破損。危険を感じたats_ma副隊長とozi隊員はロープを出すことにした。またozi隊員が沢に落し物をしたため、沢に降りたところ、ロープに沿ってトラバース中のats_ma副隊長の足元からメロン大の石が落下。ozi隊員をかすめる(高巻き中下にいるのはあぶないことを実感)。さらに遡行し、比較的平らな場所(焚火の跡もあり、古の人々がここでビバークをしたのだろう)にて休憩。時刻も15時近くなっており、また天気も悪くなってきたことから、無理をせず、本日はここでビバークすることに全員一致で決定。雨も少し強めに降り始めたが、暗くなるころには雨も上がり、日が暮れると月夜でかなり明るい夜であった。
翌朝は3時頃から起きはじめるものの、隊員らのバイオリズムが合わず(各自それぞれ起きるが他の隊員が起きてこないため、二度寝、三度寝を繰り返す)結局起床は5時となる(ちなみに帰宅途中の夕方四時に隊長のアラームが鳴り出す。AMとPMを取り違えたようだ。沢のエキスパートも横文字は苦手のようだ)。朝食後ツェルト等を撤収し6時ごろには出発する。二日目は快晴であり、モチベーションもかなりのものであった。
一つ目の大滝は右側(左岸)の枝沢から容易に登ることができたが、本流に戻る踏み跡を見落とし通り過ぎたため、枝沢でしばらくルートファインディングを実施。少し戻ると左側に踏み跡を発見し、無事本流に戻ることができた。この後の遡行で高巻いた場所で崖に出くわし行き詰る。沢を直登していたozi隊員が下からロープを投げ渡し、ここも難なくクリア。いよいよ二つ目の大滝となるが、下から見上げて、右側から登るべきか左側から登るべきかしばし思考。とりあえず右側の枝沢を隊長が試しに登るが、上部は急な斜面となり、遡行は不可と判断。ozi隊員が枝沢と大滝の間をルートファインディングするが、ここでスベる(職場や宴席でもよくスベってるんだけどね)。ロープで確保(副隊長ビレイで止める)していたため最悪の事態には至らなかったものの(メガネは破損)、これ以上の危険を冒すべきではないと、隊長判断により、ここで撤退を決定。隊長の仙丈ヶ岳3連敗が決定した瞬間であった。今回の仙丈リベンジに対して、台風対策は完璧であったが、ozi隊員という落とし穴は想定外であった。古より2度あることは何とやらとはいう言葉はあるが、やはり古の人々の生活の知恵は現在でも生きていることを実感。ノーマルルートから行けばなんのことはないんだけどね(ちなみにozi隊員はちゃっかり過去北沢峠経由で登頂済)。次回の隊長のリベンジに期待(次はどの沢か!?)。
なお下りでは副隊長お気に入りのサンダルを片側紛失(無事な隊員が一人もいなかった山行であった)。副隊長〆の一言「沢は危ない・・・。」
コメント
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宴会時と同様、お見事なスベっぷりでした。
お気に入りのサンダルはなくしちゃったけど、いろいろ勉強になる楽しい山行でした。
久しぶりに懸垂下降もやったし。
お気に入りのTEVAサンダルは、もう日本では売ってないみたいなんで実家からストックを取り寄せました。
今日から爺さんの三回忌で再び甲府へ!
やっぱり二の滝は左(右岸)から登るようでした。自宅にあった「山梨の滝 山日カラーブックス(甲府の本屋さんにおいてあるとおもいます)」にも「右岸の枝沢との間の岩場をルートに選ぶ。」との記載がありました。
今回は隊長任せで、事前の調査不足でした。リベンジしよう!。
次回は台風対策のほかにも、スベり止めとして大宰府天満宮のお守りを用意します。
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