記録ID: 1345447
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アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科
阿弥陀北稜と赤岳主稜★雪上講習【動画付き】
2017年12月28日(木) ~
2017年12月29日(金)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,715m
- 下り
- 1,932m
コースタイム
天候 | ■天候 12/28 ・曇り時々晴れ ・風 :20m前後 ・天気図: http://www.tenki.jp/past/2017/12/28/chart/ 12/29 ・晴れ ・気温 :赤岳鉱泉 -12度 ・風 :20m前後 ・天気図: http://www.tenki.jp/past/2017/12/29/chart/ ■服装 ドライレイヤー+厚手のベースレイヤー+フリース+インサレーションジャケット ・ 赤岳主稜では、さらにダウンジャケットを重ねた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿方面→JR小淵沢駅 ■帰り 美濃戸口(16:30)→JR茅野茅野駅(17:00)バス JR茅野茅野駅(17:28)→新宿方面 特急あずさ |
写真
もともとアイスクライミングの講習でしたが、僕たちだけなので内容を変更してもらい、阿弥陀岳北稜で雪上の確保の練習。マルチピッチとして難易度の高い赤岳主稜で難しいシチュエーションに連れて行ったもらい(フォロー)体験することで、雪山バリエーションの地固めを行うことが目的です。
時間がなかったので山頂まで行かず、岩稜帯取り付きでストップ。その先を登るのは自分たちでもできるので、ガイドさんの勧めもあり、下る人はほとんどいないという北稜の下降に切り替え、下降のビレイを体験する。
夜はクライミングのアドバイスと、そしてなぜかストレッチ大会。私とガイドさんは体が硬いのに対し、1人体が柔らかいmaam。ガイドさんよりちょっぴり体の柔らかい私にどうやらちょっと残念な様子のガイドさん。
翌日は赤岳主稜。フォローです。あえて自分たちの技量より高いレベルの、長いコースに連れて行ってもらうことで、今後の課題や、本格的な雪山マルチピッチの実践の理解をする意味でお願いした。
一見簡単そうに見えるが、チョックストーンにハンドホールドがなく、フットホールドも左右の岩しかないので、左右の岩で体を突っ張り、手で横にプッシュして少しづつ体を上げてゆく。アイゼンを岩の上に正確においたことを目で確認しないとダメだが、体をヨガのように捻った状態なので難しい。テンションなしで登れたが、リードは難しい。
フォローだから良いが、自分たちでリードして、ルートファインディングするには安定感に欠ける。ガイドさんによると、リードで自分たちで登るのであれば、5.11aは登れないと安全には登れないとおっしゃっていた。クライミングを週2で行っても最低あと半年はかかりそうだ。
装備
個人装備 |
ドライレイヤー
ベースレイヤー
薄手フリース
ソフトシェル
ハードシェル
インサレーションジャケット
ダウンジャケット
タイツ
ズボン
ゲイター
靴下
インナーグローブx2
アウターグローブx2
ネックゲイター
ニット帽
バラクラバ
サングラス
ゴーグル
雪山用登山靴
アイゼン
ピッケル
ストック
ヘッドランプ
ザック
時計(高度計)
スマートフォンGPS
予備電池
計画書
筆記用具
保険証
カメラ
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
テルモス
水筒
ハーネス
ヘルメット
ATC
HMS型カラビナx1
|
---|---|
共同装備 |
レジャーシート
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
クイックドロー長x2
クイックドロー中x7
クイックドロー短x1
スリング120cmx4
安全環付きカラビナx4
ノーマルカラビナx6
ケブラーコードx1
|
感想
お世話になっているガイドさんにお願いし、阿弥陀岳北稜で雪上の確保の練習と、難易度の高い赤岳主稜で難しいルートに連れて行ってもらい(フォロー)体験することで、雪山バリエーションの地固めを行なった。
1日目は主にビレイとコンテ、スタカットの練習が中心。山頂まではいかなかったが(岩稜帯は自分たちだけでも大丈夫)、むしろ、中岳沢の雪崩のリスクを考えたときに北稜の下降ができた方がいいだろうと、雪壁をビレイしながら下降をした。かなり恐ろしかったが、下り終わったときにはこれまで苦手だった雪壁の下降がだいぶスムーズに行うことができるようになった。
2日目の赤岳主稜は、6ピッチの長い登攀をフォローで体験する。クライミング経験があるので、テンションもかけずに登れはするものの、自信をもって行えているわけではなく、雪の岩稜帯でのルートファインディングやロープワークの取り回しなど経験が足りずにまだまだおぼつかない。
逆にいうと、自分たちの現在と、どのくらいの差があるのか気づけたことは大きく、安全に対する判断基準として財産になりそうだ。
主稜に関してはガイドさんからはクライミングのレベルを絶対に落ちない自信の持てるレベル(5.11aを目安に)まで高めてからトライすることを念を押して言われた。
――――
自分たちだけでそういったことを楽しめるようになるためにはなんともたいへんなことだが、まず今シーズンは阿弥陀岳の北稜をスタートにすこしづつ、すこしづつチャレンジして行ければと思っている。
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コメント
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利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
cajaroaさん、あけましておめでとうございます
なんだか凄く充実したした二日間ですね。羨ましくなります。
自分たちに必要なこと、今後に必要になりそうなことを重点的に教わるというのは大切で良いですよね。やってみたいものです。
それにしても、一般ルートとは違いハードさ満点で。
主稜のトラバースのところとかも、さりげなく大変で怖そうだし、#23の登りとかも大変そう・・・。
ガイドさんは、事も無げにロープを扱ってするするって登って行っちゃうけど、真似できないですよね。いざ自分がやろうとすると、あれっ?って感じになります。
今年も素晴らしい山行、レコを楽しみにしてます。
Takatanさん、あけましておめでとうございます。
もともと、もう少しアイス寄りの講習枠だったのですが、マルチピッチの講習が1日になってしまったので、アレンジしてもらいました。定員2名で僕らだけだったので。
昔は2人でロープをつないで登る講習を設けていたらしかったのですが、ロープワークだけ学びにくるが、そもそも岩があまり登れない人が多かったらしく、今では表立って募集はしていないようです。ただ、相談すれば対応はしてくれます。
前回はtakatanさんのように、夏山暑いでしょクライミングしましょうよ、と言われましたが、今回は冬山寒いでしょ、クライミングしましょうよと言われました。一体いつ山に登るんでしょう(笑)
ガイドさんの真似はなかなかできないです。現場に行くとなかなかこれができません。今まで何百回と八の字結びをしてきましたが、今回初めて間違えました。現場での緊張感もあるのでしょう。
今年もお互い良い山行をしていきましょう。
進んでいますね〜。
あ、明けましておめでとうございます。
5.11a を絶対落ちない自信って…そんなレベルを要求されるんですね〜
今年も互いに良き山を楽しみましょう
Wakatakeyaさん
あけましておめでとうございます
そこまで厳しくはいわれませんでした。
5.10台を絶対落ちないために、5.11aを登れるようになってくださいという感じでした。
それでも、まだまだ厳しいですけど、、、(汗)
中間支点があまり取れないし、落ちたら死なないまでも怪我するので、いずれにせよ落ちる可能性なく登れるのが絶対前提条件ということでした。
※腹の肉つままれて(セクハラ?)、クライミングのための減量カリキュラムのアドバイスまで受けましたよ。
お互い頑張りつつも、楽しんでゆきましょう!
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