厳冬期 金剛堂山竜口尾根・八尾ルート
- GPS
- 11:44
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,191m
- 下り
- 1,191m
コースタイム
天候 | 曇/雪→晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・袖ノ谷南側尾根 取付き点は特に定まっていない。藪が少ない箇所がベター。 稜線手前は急登。深い雪がある場所は厄介。アニマルトレースは活用できる。 稜線上の急坂には深い雪が溜まっている。雪庇は稜線南側に形成されているので注意。 全体的には勾配が平均していて登りやすい。山スキーにお薦め。 ・竜口尾根 稜線でも積雪量は多い。 アップダウンが多く、体力を要する。 特に、P1406北側は木々が少なく、雪の多い斜面で急登と深雪が面倒。 雪庇は稜線東側に形成。 遮るものが無いので風と霧には注意。エスケープルートも少ない。 ・八尾ルート(夏道) 冬場は基本的に夏道に沿って進んだ方がいい。 道が迂回しているのはその先に急坂などあるため。 上りでこの道を使うと急勾配と深い雪で苦戦しそうだ。 上部の広い雪面は雪が締まっていれば快適に下れるが、不安定なときは雪崩に注意。 第四発電所から上部の細い谷筋も通過時は雪崩に注意。 R471に抜けても大長谷温泉まで長い雪道歩きとデブリに苦戦させられる。 |
その他周辺情報 | 大長谷温泉 460円 |
写真
感想
昨年は通常ルートから竜口尾根を目指したが天候悪化により
前金剛から先に進めなかった(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1341088.html )。
今回は、同じルートではつまらないので、
八尾(大長谷)側のルートで竜口尾根から金剛堂山を目指すことにした。
この時期の登山は、100%、利賀村側の通常ルートなので、やりがいはあるだろう。
午前0時過ぎに自宅を車でスタート。
天気予報では高気圧が張り出して昼間は晴れ間が出る予報だ。
栃折辺りの雪の量は年末とあまり変わっていない感じだ。
八尾の街を抜け、R471を大長谷方向へ詰める。
大長谷温泉に駐車するが、小雪が舞っている。
気温-1℃、この時期にしては温かい方だろう。
カメラを忘れたのに気付く。電池が心配だが携帯電話を活用しよう。
準備をして積雪の量に閉口しながらスタート。
R471に出て北へしばらく歩き、大長谷川の橋を渡った地点から雪道へ。
橋の袂でスノーシューをセットして雪原を歩く。
メインの竜口尾根までは支尾根の袖ノ谷南側の尾根を登る。
尾根の手前に南へ延びる林道があり、尾根への取付き点を探りながら
南へ歩く。雪は軽く負担にならない。
杉の林の場所が雪が少なく登りやすそうなので、そこからエントリー(2:04)。
まずは袖ノ谷南側尾根まで急坂を登る。
杉林の中は雪が少なく快適だったが、やがて広葉樹主体となると
坂が急になり新雪の本格的なラッセルとなる。
先を探りながら標高を稼ぐ。ときにはカモシカのトレースを利用する。
動物のトレースがあるところは安心できる。
2:45 一汗かいたところで支尾根の稜線に達した。
ここからは闇夜の稜線歩きに移行。
P977 3:55
小雪
雪は軽くラッセルは楽に感じた。
ピーク手前は深い雪で苦戦。
まだまだ序盤、黙々とラッセル。
P1094 4:34
小雪
このピークを超えると風が出で来る。
ここまでが安全地帯。
P1181 5:07
雲りだが月夜で何となく遠い稜線が分かる。
背後に高岡市街の夜景が見える。
昼間なら眺めが良さそう。
この支尾根は天気が良い時に再訪したい。
P1352 6:16〜6:32
ようやく夜が明けてきた。
不意に龍口尾根に飛び出す。
広い雪の台地となっている。
夜明け前でやたらと寒い。
グローブ交換。
西側に雨雲。思ったよりも天気は良くない。
また、稜線上でも雪は多い。
ここで戻っても良かったが、食事で補給し先へ進む。
P1384 6:55
P1352から少し上がった台地。
振り返るとスノーバレー利賀のレストハウスが見えた。
東の空が赤いが雲が覆い始める。
積雪でラッセル、時間的に頂上は厳しいと思う。
P1406の登り返しがきつく見える(標高差100m)。
P1406 7:48
P1384から鞍部まで80m下る。深い雪だ。
さすがに疲れが出てきて足が重い。
ここで朝日を迎える。
赤く染まった空に御岳、乗鞍だけどうにか見えた。
P1406への登り返しの斜面はジグザグに進む。
雪庇や急勾配の深い雪が行く手を阻む。
時間がどんどん過ぎていく。
P1406に乗り上げると左の白木峰山頂は雲に覆われ始めた。
P1441 8:34
上り勾配だが細かなアップダウンとラッセルで体力を使う。行く手の稜線は霧の中。
金剛堂山も雲の中だ。休み時間が長くなってきた。
相変わらず小雪が舞い、晴れていれば快適な稜線だろう。
P1473東側夏道合流点 9:17
竜口尾根に時間を要したこと、夏道ルートの下山道は未知数なので早めに行動することにした。
本来のP1473に回り込まず、東側の細い稜線を登り返して夏道がある小高い丘に出る。ここで、天候が急激に改善してきた。金剛堂山もその姿を現したが、今日はここまでとする。
八尾ルートを下山。
GPSで方向を確認して下山開始。 一気に標高を下げる。
最初の雪の大斜面はなるべく木々のある所を下る。
雪崩の危険性が無く一安心。深い雪だがパウダー。
スキーのように感じるが、上りでは使いたくない。
森林地帯に入ると夏道が何となく分かる。
しかし、深雪の乗り越えや不用意なトラバースなどやはり大変な箇所もあるので気が抜けない。
遠目に対岸のR471が見えてきた。雪崩が雪崩止めを乗り越えて大きく崩壊しているのが見える。
11:34 ようやく大長谷第四発電所に到着。なんとか安全地帯に戻る。
対岸でカモシカが夢中で食事していた。
気配に気づくと崖を登って行った。
R471に出るがここから大長谷温泉まで約4キロの歩き。
またまたカモシカに遭遇。今度は子供連れだ。
道路は北斜面なので雪がフレッシュで助かった。
しかし、すでに消化試合と思っていたら、デブリが数か所あり。
天候は完全に回復した。まあ、こんな時もある。
白木峰登山のトレースと合流して、ようやく単独ラッセルから解放される。
八尾ルート以外は、雪のある季節限定で満足。
金剛堂山まで達しなかったが、残りは雪が締った時期に踏破したい。
大長谷温泉で一風呂浴びて帰途に就く。
参考URL)
http://raicho1.blogspot.jp/2015/03/1352m.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する