三ッ峠(河口局前BS〜三つ峠駅)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,008m
- 下り
- 1,237m
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
月曜日の積雪から4日。金曜日に取れた休みを利用して行き先をどこに求めるか迷ったが、かなり前に登山口バス停〜河口湖駅というルートで一度だけ登ったことのある三つ峠に向かうことにした。ヤマケイオンラインの山荘からの最新情報では、積雪20センチということなので、何とかなりそうと思いつつ、氷点下15度という見たこともないような河口湖の最低気温の予報には恐れを抱かずにはいられなかった。
実際に下り立った河口湖駅前の温度計は氷点下13度と、もはや体感温度計では測れないレベルだった。甲府行きのバスを河口局前で下車し、まずは河口浅間神社にお参り。工事現場の脇を通って登山道に入る。しばらく登っていくと、母の白滝。下段の滝は左上の流入部を除いて、7割くらいは凍結しており、美しい姿を見せている。
母の白滝からは鹿トレースくらいしかない道になる。鉄塔を過ぎ、林道に出合いながらさらに登っていき、ゲート脇から木無山への登りにかかる。
この日ははじめて「ヤマレコMAP」を使っていて、アプリからカメラを起動できるのは便利だと思っていたら、アプリ経由で撮影した場合、チェックボタンを押さないと保存されない仕様のことにここで気づく。母の白滝や、河口湖を見下ろせる展望スポットの写真が保存されていなかったことに気落ちしつつも山頂を目指す。
登山道は深くえぐれているらしく、雪の中から曲がった木段が顔を出している。えぐれた部分にはパウダースノーが深く堆積していて、歩みは遅く、重くなる。体感的には稼ぐ標高と距離が普段の半分くらいに感じられる。予定より1時間遅れで木無山に到着。疲れで顔が下がっていたせいか、山頂ごしに見える富士山に最初は気が付かなかった。その名のとおり雪原が広がる山頂一帯は植生保護のため立入禁止になっている。ここで久しぶりに人の足跡に出会えた。
開運山に向かう途中の露岩からは、富士山から屏風岩までが望める。ここまで展望が限られていた中で、ようやく解放感に浸ることができた。三つ峠山荘、四季楽園の前を過ぎ、次に向かうのは御巣鷹山。山頂までは車輌が通った跡がある。登り着いた山頂はアンテナ施設に占領されていて、展望もなく、小さな山頂プレートが哀し気に揺れるだけ。
開運山への登りはノートレースで苦闘することしばし。三つ峠には実は4つのピークがあって、手前のアンテナのピークに騙されて、開運山も残念なピークなのかと思ってしまったが、本物の開運山頂は、3つの山頂の最後を飾るにふさわしい、ほぼ全面に展望が広がる場所。風は冷たかったが、ここまでの苦労が報われた気がした。
三つ峠駅までの下山路には登りの足跡が付いている。それがあるとないとでは、下りのペースもだいぶ違ったものになっていたかもしれない。表登山道にも、場所によってはかなりの深さの雪が残っている。ガレ場は雪の下が見えないだけに、足跡が頼りになる。
雪をも寄せ付けない屏風岩の黒々とした絶壁をぐるりと巻いて、馬返しまでは急坂の下り。雪道の下りは膝には優しいが、三つ峠の初心者向けのイメージを裏切るような、登るのもなかなかに大変そうな登山道だ。
三つ峠駅からは、河口湖方面に富士急行線を2駅、葭池温泉前で下車して、日帰り入浴専門の葭之池温泉を初訪問。歴史のある、元は温泉宿だった建物と浴室は風情に溢れていて、経営者ご夫婦の人柄も温かい。温泉で温まった後は大広間で肉うどんを食べてまた温まり。また訪れたいスポットだった。
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