パウダー後試練の猿ケ山 南東尾根から
- GPS
- 06:19
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,239m
- 下り
- 1,241m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 6:20
天候 | 曇りのち雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
細尾根ところどころあり。下部は藪が多く登高・滑走時注意。 |
その他周辺情報 | くろば温泉600円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
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感想
先週末は牛岳と白鳥山に行って、牛、鳥の次は猿にした。冬のスキーでの猿ヶ山のルートは、小瀬からの北東尾根がポピュラーだが、南東尾根を提案した。西赤尾のブナオ林道入口ゲートから取り付く。五箇山ICから最も近い取り付き場所だ。
今週は前半北陸平地でも雪が降ったが、後半薄日が射すくらいの天気になり、金曜日は気温も上がったので雪質に影響しているだろう。林道を少し歩いて橋の手前で右の斜面に取りつく。凍結カチカチではないが、ガリガリの状態で、ここからクトーを付ける。急斜面を凌いで尾根に達すれば淡々と登っていける。雪質は細かく変わるが軽くクラストしている所が多い。概ね沈まなく登りは楽勝だ。
送電線鉄塔のある885mのピークと、そのすぐ上の920mのピークが、頂点を越えてくれば帰りに登り返しになるところだ。885ピークはシンモンさん先頭できわどいトラバースを頑張り、見事なトレースを付けてきた。これに安堵して、次の920mピークは注意せず漫然と越えてしまい、帰りに一番の登り返しとなった。
下では遠望も利いたが、1221mピークに上がる前から降雪となり、視界もなくなってきた。時折強い風も吹くが、気温は漸く氷点下だろう、動いている限りはそんなに寒くない。一年ぶりに広く平らな山頂に着いた。一年前と同じく眺望はない。ここならではと自家製のサルナシ酒を披露したが、風雪の中のんびりたしなむ気分ではないので味見程度で仕舞うことにした。でも猿ヶ山の上でサルナシ酒をネタに出来ただけで満足なのだ。
下りの滑降は、1221mのビークまではパウダー天国。この間ソロの人、5,6人のパーティー等とすれ違う。みな小瀬から登ってきている。そして彼らのはっきりしたトレースに導かれて、1221mからの下り口を間違えることになった。登ってきたときは、急斜面から突然に緩斜面になった感覚でいたが、下りの時は少しずつ傾斜が増していきここが分岐のピークと気づきにくいのだ。
シールで登り返して無事自分たちのトレースに戻り、元来たルートを下りる。そこからはクラストした雪に変わり、強く力をかけて曲がっていくか、時にはジャンプターンとなる。どちらにしても疲れる。920mのカニ足登り返しで汗をかき、885mは巻きトレースで楽勝だったが、再び試練の滑降が続く。痩せ尾根もあり、横滑りも多用する。標高500mの鉄塔まで下りてくれば下界が見えて来てもうひと頑張り、最後の急斜面を気合で林道に飛び出した。
ほぼ毎冬猿ヶ山でスキーしているので10回程度以上は行っていると思うが、下りが一番難しかった部類に入るだろう。風呂を上がった後には足の爪がいつも以上に痛い。
五箇山のヤマスキーのメッカ、猿ヶ山。この山には数年来ていなかったが、ポピュラーな小瀬から登るルートではなく、南東の尾根から登るということでワクワクしながら皆と合流した。ブナオ峠までの林道ゲート前には車が一台程度通行できるスペースしかないので、ここに駐車できない。三名でシャベルで新たに一台分除雪して、車を停めた。
尾根に取り付くが、ガリガリですぐにクトーを装着。そのままガシガシ乗り上げていった。シンモンさんとニシデンさんは絶好調で、写真を撮ったりしているとすぐに離される。尾根はアップダウンがあるが、まけそうなところはまいて、なんとか標高1221のジャンクションに到着した。このあたりでラッセルは踝から臑程度。そのままブナの緩斜面を進む。スキー場のようなオープンバーンはなるべく残しながら、のんびりと山頂に到着した。
本来なら360度の視界を楽しめるが、今日は何も見えない。山頂から風のあたらない木陰に移動してそそくさと滑走モードにチェンジ。なんとここでニシデンさんからサルナシ酒を舐めさせてもらった。なかなかフルーティーな味で気に入った。ぜひ、ヒュッテニシデンでの次回の宴会までとっておいて欲しいものだが、多分すぐになくなっているだろう。
さて、山頂からパウパウの斜面を滑り出す。気持ち良い斜面を堪能していると小瀬から来た数パーティーが登ってきた。歓声をあげられたので、気を良くして、チョット浮かれてしまった。写真を撮り合いながら、さらに気持ち良く滑っていく。ここで、先頭を進む私が、後続のトレースを我々のモノと勘違いして、少し主稜線をそのまま滑っていった。標高1130の鉄塔で皆が気付いてくれて、100mほどなのでシールをつけて登り返すことにした。みなさん、申し訳ありませんでした。今後気をつけます。
我々のトレースまで戻り、そこからGPSを見ながら、慎重に滑走開始。そこからは修行系で、私にはターンがやりにくくて、悪戦苦闘する。ニシデンさんとシンモンさんは上手に滑っていくが、私は多少遅れながらなんとかついて行った。
無事に下山して、くろば温泉でのんびりして、いろいろ考えた。今日は反省しきりである。同行の二人と比べて劣る自分のスキー技術を高めたいし、滑走で調子に乗ってルートをはずしてしまう初歩的ミスをした。今後の戒めとして、常に思い出していきたい。
山スキーではメジャーな五箇山の山、猿ケ山へ。
夏季にも未踏だし山スキーでの通常ルートの小瀬ルートではない南東尾根。
出だしの取り付きからバームクーヘンがわらわらと落ちていて雪割れしている早朝カチカチ斜面。ついで藪の中のカリカリ斜面。なかなかテクニカルです。
元気そうに見えたかもしれませんが、ここでかなり足を使ってしまってバテバテ状態かつ吐き気まで。過換気か?(汗)。補給しても回復しないのでだましだまし登る。中盤はお二人のトレースに載せてもらって少し回復。それでも1221mより上のラッセルでは太ももピクピクさせながらようやくピークへ。
この2ヶ月の不摂生が如実に現れています。
しかしピークで口に含ませて貰ったNishidenさんお手製のサルナシフレーバーの「飲料」で復活w
猿ケ山だけにサルナシ…
僕らに言わせてNishidenさんニヤリ。
さて、滑走へ。
少しパックされつつあるパウダーとさらさらな吹き溜まりとが混在していて板の走り具合が変わるので翻弄されているうちに1221m地点を過ぎた鉄塔まで。
楽しい斜面はあっと言う間。
登り返したあとはガリガリ斜面と林間・藪で修行の滑走でした。
木の葉落とし横滑り多用してやり過ごして終了。
Nishiden師匠の読み通り、下はガリガリ、中盤ガチガチ、上パウダーで
巻きあり登り返しあり藪ありと変化に富んだコースで鍛えられました。
コメント
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こんにちは。山頂直下でお会いしたパーティーの一人です。
珍しい所から登られていたので、
熟練パーティーなのだろうと思っていました。
我々も随所でモナカに当たりましたが
おおむねパウダーで
気持ちのいい日を過ごせました。
goedonさん達でしたか。
猿ヶ山は地元の手軽なスキー向きの山なので、小瀬からとその他が半々位の感じで何度も行ってますよ。
goedonさんの方が三方山からなんてマニアックな登り方してるじゃないですか。Hellbentさんとはお知り合いなんですね。
またどこかでお会いできそうな気がします。
goedonさん、コメありがとうございます。
おおむねパウダーってことで、よかったですね。
これからもどこかでお会いすると思いますので、
ご指導よろしくお願いします。
みなさん お疲れ様でした
写真だけ拝見すると下からも良さそうに見えますが実際は修業だったようで行ってみないとわかりませんね。サルナシ酒、どんな味か僕も興味があります。次回よろしくお願いします!
コウエイさん、滑走はボクには修行だったけど、他の二人はしっかりとこなしておられましたよ。
酒の味ももちろん良かったのですが、猿ヶ山山頂でサルナシ酒を出した時のニシデンさんのドヤ顔はこれまた良かったです。見せたかった!
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