天ヶ森〜ミタニ峠〜花脊の鉄塔
- GPS
- 06:47
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 995m
- 下り
- 502m
コースタイム
天候 | 晴れ/曇り/雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 国際会館駅前〜小出石 440円 京都バス - 花背峠〜北大路駅前 550円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■小出石バス停〜天ヶ森 小出石バス停から10分ほど歩くと、登山口の標識があります。 標識には通称の『ナッチョ』が使用されています。 少し歩くと沢沿いの道となり、渡渉して少し先の橋を渡ると左上へ続く道へ。 ジグザグ道が続き、西寄りに方向転換して行った後、トラバース道区間が主体の道がしばらく続きます。 P700方面への分岐を経て少し登ってネットをくぐり、その先で標識に従って右折して少し登ると、天ヶ森の山頂です。 ■天ヶ森〜ミタニ峠〜ヒノコ 天ヶ森の山頂から北に延びる尾根へ進みます。 尾根にはネットが張られており、植林帯と雑木林の境界を歩くようなイメージです。 積雪していたのもあってか、ネットは崩れかけとの印象で、ネットのどちら側を歩いても問題なさそうな区間が多いようでした。 目印は東側の植林帯の方に付いているとの印象で、今回はそちらを主に通っています。 積雪が増すとネットは埋もれてしまうはずで、そうなると間違えて進んでしまいやすい支尾根があるかも知れません。 この日はP801に寄り道しており、この尾根にはネットは張られていません。 ミタニ峠が近くなって来た辺りで両側が雑木となり、ネットもなくなります。 程なくして、ミタニ峠に到着です。 ミタニ峠からジグザグ気味に下って行くと沢があり、渡渉後にトラバース道を下ります。 今回はジグザグ道は雪が吹き溜まっており踏み抜きが大きめ、トラバース道の始まりの辺りはやや危険な状態で注意が必要でした。 少し進んだ後、再びジグザグ道となり、下り終えると舗装路に出合います。 その少し先の日の子大橋を渡り、右に進むと皆子山の西南尾根の登山口や北山修道院村があり、左に開けた一帯がヒノコなのだと思います。 さらに進むと大見方面との分岐があり、山と高原地図ではここにヒノコとの表記がされています。 ■ヒノコ〜百井〜百井青少年村〜花脊の鉄塔〜花背峠バス停 ヒノコからは舗装路歩きで、途中の陸地谷出合を経て進むと、左側に広い田畑が広がるようになり、その先ぐらいから百井の集落になります。 国道477号線が左から合流して来て、道なりに進むと正面に百井青少年村が見えて来ます。 敷地内を少し進んだ後、所定の尾根に取り付き、はっきりとした尾根を登り続けると花背の鉄塔に到着です。 鉄塔から先は舗装路を歩き、敷地外に出た所が杉峠です。 なお、杉峠から鉄塔への道の入口のゲートには『関係者以外立入禁止』系の表示がされています。 立ち入る場合には、各自のご判断で。 個人的な見解としては、山道側からの進入は黙認されているのかなという印象。 杉峠から花背峠バス停までは舗装路歩きですが、冬季はしっかりと積雪している事が多そう。 |
写真
感想
2018年、執拗に『京都・北摂』の山を歩いていますが、今回も京都北山へ行って来ました。
本格的な雪山へ向かうには、基本的な装備と経験が不足しているかなと感じており、過去に歩いている京都の山で経験値を得ようという感じ?
積雪期の皆子山を歩いてみたいとの思いがあり、それに絡んで探りを入れるルートを組み立てましたが、本当に探りたい事は探らない事にしたので、あまり意味がなく、積雪期の皆子山を歩くのは来年以降かな?
以下、いつも通りに長文です。
初めての路線のバスに乗り、小出石バス停に到着。
天ヶ岳へ向かわれる親子連れと思われるペアにご挨拶して、この日も歩き始めます。
昨年の5月以来となる天ヶ森への登山口に着き、想定していた通り、ほとんど雪がないかなと思いつつ進みますが、少しすると路面が凍結しており、前回の反省もあって、すぐに軽アイゼンを装着。
橋を渡って登って行きますが、登山道には雪がほとんど見られなくなり、しばらくはこんな感じだろうと思われたので、軽アイゼンを外します。
着け外しを面倒くさがらず、きちんと対応するようにするのが理想だと思われ、この日は少しは実線できたかな。
山頂までの標高点には寄らずに進む事にし、標高650mに差し掛かる辺りになると雪の量が増し、地面はほぼ雪で覆われるようになり、目を楽しませてくれます。
くたびれたネットを越えて少し進むと山頂への標識があり、右折。
この辺りは風が強いようで、雪は締まっておらずパウダースノーになっており、足の埋まり具合が増すものの、それも楽しく感じられ、程なくして天ヶ森山頂に到着。
通称、ナッチョですね。
三角点はどこかなと窺うと、角の部分がちらりと見え、掘り出して撮影です。
青空が広がっているけど、遠くは霞んでいて展望はもう一つ。
そして風が強くて、寒い。
山頂を後にして、北へ延びる尾根でミタニ峠へ。
この区間を歩くのは初めてで、地形図によると緩やかなアップダウンのある尾根で、広葉樹も見られそうかなという感じで、事前情報はそれぐらい。
引き続き風が強く、雪が吹き溜まっている箇所と吹き飛ばされている箇所の落差が激しい。
あまりにも寒く感じたので、久しぶりにニット帽を着用。
耳が隠れると暖かく感じます。
初めての道にトレースは見えず、思っていたよりも積雪が多めだったりで、やや不安な気持ちで進みますが、基本的にはネット沿いを進めば問題なさそうだし、楽しく歩いて行きます。
まずまず順調に進んでいるので、P801へ立ち寄る事にし、支尾根へ。
初めはアセビが多めだったけど、そこを抜けると気持ちの良い尾根となり、日光を受けて輝く雪と青空のコントラストの中、京都北山らしさを存分に感じさせてくれる風景が広がっています。
ワカンを装着した方が楽かなというぐらいの積雪量だけど、軽アイゼンを装着しないまま進んでも問題なく、静かな中での雪山歩きを堪能。
冬枯れの森を眺め渡しながらゆったりと登ると、P801に到着。
ピークハンターさんのプレートはなかなか見つからず、諦めかけた瞬間に目の前に出現。
やはり、あると嬉しいプレートで、京都での山歩きには欠かせない存在です。
パン休憩の後、その後に備えて軽アイゼンを装着して出発です。
来た道で主尾根まで戻り、その先へ。
樹木越しに蓬莱山方面や皆子山を見て、道の両側が雑木になるとネットはなくなり、そのまま下って行くと、ミタニ峠に到着です。
強風のせいか、ピークハンターさんのプレートはひっくり返っており、定位置に修正。
ミタニ峠から先の道は昨年の5月に歩いており、ちょっと注意を要しそうな区間があるはずで、緊張しながら下り始めます。
ジグザグ道には斜面からの雪が吹き溜まっており、安定して膝ぐらいまで踏み抜きます。
小さな沢が見えて来て、渡渉。
ここからはトラバース道なんだけど、道は部分的に崩落しており、斜面からしみ出した水で凍結しており、微妙に危なそう。
雪に埋もれたロープがあり、これに手を添えつつ慎重に進み、何とかクリア。
歩き慣れている人なら問題ないんだろうけど、高所恐怖症という属性を備えているもので。
小規模の雪崩跡かなという雪片を見たりしながら進み、再びジグザグ道を下り終えると、舗装路に合流です。
道が舗装されているのかどうかは、積雪で見えないのだけど。
左へ進み、日の子大橋を渡ると、その先は除雪されています。
右に少し進んで、皆子山の西南尾根の登山口をチェック。
引き返して来て、百井の集落方面へ。
道路は少し積雪しており、車の轍がある辺りは凍結しているので、道の端を歩きます。
しばらく歩き続けて、陸地谷出合に到着。
昨年の5月にここから陸地谷南尾根へ進みましたが、この日は様子を窺うのみ。
ワンちゃんの歓待を受けたりしつつ百井の集落内に入り、自販機にておしるこを購入して、一服です。
道なりに進んで行き、百井青少年村に到着。
ここはキャンプ場で、敷地内へ入って行き、軽アイゼンを装着してから花脊の鉄塔へ通じる尾根へ取り付きます。
初めは植林帯で、その後はアセビが多くなり、幼木の上に積雪しており、時に激しく踏み抜いてしまいます。
意外としんどい尾根だなと思いながら登っていると、ようやく前方に花脊の鉄塔が見えて来ます。
その後も期待していたような雰囲気の良い尾根ではなく、雪が舞い始めた中、何とか花脊の鉄塔の直下に到着です。
昨年の3月以来の訪問で、その時と印象は変わらず。
一連の撮影を終えると、遅めの昼食。
天候は下り坂のように感じられたので、この後の予定をキャンセルし、15時過ぎ発のバスで帰路に就く事にします。
舗装路を進んで杉峠に着き、そのままバス停へ向かうと時間を持て余しそうなので、近くの展望所や標高点に立ち寄り、時間調整。
頃合を見計らってバス停へ向かったものの早く着き過ぎ、ログ取りを停止後、すぐ近くの天狗杉の登り口から少し歩いたりして、時間つぶし。
やっとの事で到着したバスはスキー帰りの団体さんを乗せているのか、何とほぼ満席でしたが、何とか座る事ができました。
今回は下見的な意味合いもありつつの山行なのに加え、最後は天候やバスの便との兼ね合いで予定をキャンセルしており、中途半端に終わってしまったかなという気もします。
とは言え、青空の下でまずまずの積雪量の尾根歩きを堪能し、所々で京都北山らしい風景も見られたので良しとしておきましょう。
結局、山中では誰にも会わず、次々にレコがアップされる人気の雪山との違いの大きさに改めて複雑な気分を抱いてしまいます。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
やはり良いですね〜、北山は
と改めて思いながら拝見しました。
雪の時は普段よりますます敷居の高い北山なので
すっかりご無沙汰しちゃってますが
やはりいいなぁ〜
ナッチョからミタニ峠までの道、
P801辺り、なかなか良かった記憶があります。
秋だったのでなめこが一杯出来ていましたよ
なめこ目当ての方が結構おられました。
仰る通り、人気のお山とそうじゃないお山、
確かにどこに差があるのか…、とも思いますが
北山は人がいない(少ない)というのも魅力のひとつですね。
大文字山でもメインじゃないところが楽しいのと似ているかも!?
少し消化不良だったみたいですけど、
決して無駄な山行ってないと思いますよ、
と言う訳で、今週もお疲れ様でした。
heheさん、こんばんは。
この日も京都北山は静かで、雪を踏みしめる音が耳に心地良かったです。
絶景が続くという感じではないけど、尾根は所々で良い雰囲気になり、北山らしさを感じさせてくれます。
また楽しく歩く事ができそうな尾根を地形図で見つけて、実際に歩きに行きたいとの思いが募ります。
何だかんだで2月ももう半ばで、雪山歩きをできるのもそう長くはないので、残り少ないであろう機会を大切にしたいですね。
今回の山行では、天ヶ森の山頂からミタニ峠までの尾根道がやはり楽しみでした。
過去のレコとかを調べないままだったので、事前情報はほとんどなく、新鮮な気分で歩きました。
P801への尾根は特に開放的で、青空の下、日光で輝く雪を見ながら歩くのは本当に気持ちが良く、雪に足が埋もれるのも全く苦にならなかったですね。
地形図を見ると、P801から先へ進むのも可能そうな印象なので、また機会があれば探ってみよう。
新緑の頃か、紅葉の時期が良さそう。
京都北山、山と高原地図の売り上げが心配になるぐらいに人に出会わなかったりするけど、人が少ないからこそ感じられる事もあり、自分に合った山域だと思っています。
まだまだ歩いていない所がいっぱいだし、季節ごとの変化も感じ取りたいので、これからも歩き続ける事になりそう。
もうちょっと歩きたい思いもあったけど、目に見えない疲れもあったりで、雪が降って来たし、今回は潔く切り上げちゃいました。
まあ、青空の下で楽しく歩いたし、今後にも繋げられる山行だったと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する