八郎岳《九州百名山》
- GPS
- 05:28
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,191m
- 下り
- 1,189m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道明瞭 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
長崎駅から樺島行の始発バスに乗ると道路が渋滞し到着が18分も遅れた。車窓右手の稲佐山山麓に黒煙の上がるのが見え、火事ではないかと思っていたら、やはり火事で平戸小屋町の3棟を焼く火災があったとニュースで知った。今年は菩提峠の車火災や京都市吉祥院の火事と3つも見た。気をつけねば・・・長崎は、神戸以上に坂の街で坂と云うより崖に近い処に家が建っている。縦の道は車も走れない階段で住環境は大変だろう。しかし其れが長崎らしさかもしれない。火災のあった地域もそんな街だった。
平山BSで下車し南に歩くと、次のバス停、平戸台入口があり登山道は此方の方が近かったようだ。国道から大川を越えて山麓に入って行くと坂が始まり山麓を縫うように付けられた自転車専用道路に入った。余り利用されていないのか荒れていた。
登る予定の松尾岳西尾根には登山道は描かれていないので尾根の先端から取り付こうと目論んでいたが、回り込んで先端部に達すると、登山口の標識があり明瞭な道が続いていた。山頂部に近づくと横縞の入った岩が積み重なり険しい所があった。松尾岳(297m)山頂には4等三角点「布巻」が置かれているが展望は得られず、東に進み佐敷岳(502m)を目指した。再び急登で横縞の岩場がまた現れた。山頂からの展望は素晴らしく、長崎半島の先端部の野母崎や樺島も望むことができた。
少し戻って北東方向に進むと「津津谷→、上級者向き」との標識があった。千々町方面への谷道のようだ。今日は五島列島の福江行のジェットホイルに乗るので時間がなく行程が忙しい。早足で歩き少しでも時間短縮したいところだ。次の小八郎岳との間の千々峠(乙女峠)へとピッチを早め下って行くと東側に林道が寄って来て開け峠に達すると小八郎岳の姿が望まれた。120m程登り返して小八郎岳(564m)に達した。山頂の少し西側が展望良く八郎岳の姿が望まれた。
地形図には北稜線を下る道が描かれているが探し回っても道形はなく、指導標に従って東尾根を下った。すぐに下山道から巻道が分岐し北尾根の先端に達すると西から林道が合流した。尾根を見上げると岩が積み重なっておりやはり道はないようだ。地形図では八郎岳へは実線道(軽車道)が東側を掠って逃げピストンで登るように描かれている。登り返しとなってすぐに平山方面への道が左手に分岐した。この道を迂回すれば西側から八郎岳に登れる。ピストンは可能であればしたくないので此の道に入り八郎岳南側を巻くように進み平山からの登山道に合流した。目論見通り南西側から山頂に到った。
八郎岳(590m)山頂は展望が良く長崎市内や西側の城山(350m)、軍艦島で知られる端島も近い。標石の綺麗な1等三角点「八郎岳」があった。明治25年に初代点標が設置されたが平成3年7月に更新されたようだ。金属標にならなかったのが幸いだ。山頂には“天測点”と台座に刻された八角柱がある。此れは昭和29年から5年程の間に全国48ヶ所に設置された天文測量用の基点で現在は43点が残っていると云う。
折り返す必要がなくなり北東へ処女ルートを進むと年配の男性が登ってきた。この時は挨拶をしただけですれ違った。地形図に描かれていた小八郎岳からの林道が現れ予定では此の道を来るはずだったと一寸した充実感を味わった。此の林道が略稜線に沿って付けられており此のまま行くと兜岳へピストンする距離が長くなる。どこかで短絡できないかと探りながら歩いていると指導標が現れ思惑に填まりほくそ笑んだ。
悪所岳への尾根は林道が横断する部分で大きく切り通され10m近い断崖になっていた。断崖の端を下り一旦林道に下り立ち先に進むと岩場となり東側が切り立った悪所岳(あくしょだけ506m)山頂に到った。展望は素晴らしく、八郎・小八郎岳が対を成し、長崎半島の先端の樺島や野母崎が望めた。昼食休憩をしていると地元の男性が登ってきた。霞んではっきりしないが南に見える大きな陸影は天草だと教えてくれた。
時間が気になるので先行して切通しから林道を歩いた。2車線道路記号の道と交差し稜線道に入ったが余り歩かれていないようだ。小ピークを越えると車道に飛び出し登山道に復帰する処が分からずウロウロしていると悪所岳の男性が追い付きこの先に登山口があると教えてくれたが探している処とは違うようだったが、時間ロスが惜しいので暫く一緒に歩き戸町岳への入口に達した。男性は烏帽子岩に戻るので此処で別れた。
登山道に入り暫く行くと八郎岳の男性と4回目の遭遇、こうなるとお互いに何処をどう歩いたか気になり暫し立ち話、この人も烏帽子岩に戻るという。今日最後の山は戸町岳(427m)で直下は急登となりジグザグに登って行った。山頂からの展望は素晴らしく、三菱重工の造船所から長崎市内、稲佐山(333m)を見ることができた。
下山は戸町岳の北尾根を掠るように横切る送電線を2度潜り鹿尾川の支流の谷へと下り大町林道の始点に達した。3.2劼亮崙司發で大山口BSに到ると当初予定していたコースタイム9時間30分を大幅に短縮する6時間16分で予定コースを歩き、1時間早く大波止に着くことができた。長崎港から14:50発のジェットホイルで五島列島福江港に向かう。
縦走路を外れ北に飛び出した兜岳(452m)に立寄る。地形図では大回りをして稜線沿いに行くことになるができれば短絡したい。地形を見て進んで行くと樹林の隙間に「兜岳→」の指導標を見つけ思惑通りでほくそ笑んだ。稜線に沿って下ると林道が横切った。林道を横断して北へと稜線を進んだ。兜岳山頂は長崎市の一級基準点が置かれていたが、展望もなく直ぐに折り返した。先ほどの林道交差まで戻り林道に入って東へと進み稜線への取付き点に到ると八郎岳付近で出会った男性と再び遭遇した。先行してP548を越え次の小ピークでは地図にマークのない電波塔があった。下り尾根は防火帯の広い切り開きの稜線で明るく気持ちが良い。
次はまたはみ出して熊ヶ峰を目指す。東北東への稜線を進むと地形図にない林道が稜線の南側直下を並走していた。悪所岳への分岐に達し南南東方向を見ると此処も防火帯の切り開きが気持ち良さそうだったが悪所岳は後にして先ずは熊ヶ岳だ。北に進み回り込むようにして熊ヶ岳(569m)に達したが此処も樹林帯で展望は得られなかった。戻って来るとまたあの男性と遭遇した。分岐に戻り悪所岳へ1.2劼離▲襯丱ぅ箸暴个拭N啼擦稜線を横断し無残に切り通され稜線は断崖絶壁になってしまっていた。脇に付けられた道で一旦林道に下り先に進んだ。悪所岳(506m)に近づくと岩場となり展望の良い山頂に達した。ここにも一級基準点が置かれ、南側は切立っており山名の謂れが分るような気がした。
悪所岳山頂からは八郎岳、小八郎岳が双耳峰の美しさを見せ、長崎半島の先端には樺島が浮かび眼下の大崎集落は谷間に見え、集落から見るとこの山の険しさは一入なのだろう。昼食と取っていると、地元の男性が登ってきた。地元ながらこの山は初めてだと言っていた。空は霞んで天草の島影も今一判然としなかった。先行して切通しから林道を歩き舗装林道との出合から登山道に入ったが直ぐに林道に飛び出し稜線に戻れず引返して登山道を探していると悪所岳で会った男性が追いつきもう少し先に入口があると教えてくれたが探している道ではないのだが其処まで一緒に行くことにした。男性はそのまま林道を進み、車を置いたと云う烏帽子岳方面へと去って行った。登山道に復帰し暫く行くと八郎岳付近であったあの男性と4回目の遭遇を果たした。こうなると親近感が湧き、お互いに何処を歩いて来たと云う話しで暫し盛り上がった。此の男性も烏帽子岩付近に戻ると言っていた。
今日最後の山は戸町岳(427m)で、相当な急登で登山道もジグザグに付けられていた。山頂からの展望は北側が開けて素晴らしく、長崎市内がより近づき、稲佐山や多良岳の姿も素晴らしかった。山頂には角の欠けた3等三角点「土岐迫」があった。送電線に絡むように下山路があり大山林道に達した。3.2劼亮崙司發で大山入口BSに到着した。予定のバスの1時間前に到着し余裕で長崎港に行くことができた。
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