安達太良山【3.11に見た福島の「ほんとの空」】
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- GPS
- 06:08
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 778m
- 下り
- 772m
コースタイム
天候 | 快晴→昼前から薄曇り 15時頃、麓の岳温泉でも雪が舞っていました |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
▽あだたら高原スキー場 ・東北道二本松ICより15kmほど。本日は凍結等ありませんでしたが、まだまだスタッドレス必須です ・無料で広大な駐車場で、停められなくなることはないかと思われます。登山届け記入場に書かれていましたが、登山者は少し下のスペースに停めるようにとのこと http://www.adatara-resort.com/ski/traffic.stm |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆道の状況(2018年3月11日現在) ※この時期、状況は一日で一変します。以下は参考程度でお願いします ▽駐車場→五葉松平→薬師岳 ・一番右側のスキーコースの右端が登山口 ・少し進むと建物があり、そこが周回コースの分岐点 ・時計回りの場合、そこから右側のコースの端を登っていき、トップから森に入っていきます。サインは豊富なので迷う事はないと思います ・五葉松平はテープもありますが、トレースがなく、ガスっていると迷いやすいかも ・最初のスキーコースからアイゼンを使用しました ▽薬師岳→安達太良山 ・広い稜線をなだらかに登っていきます ・乳首直下(安達太良山の肩)までの登りは、カチカチのウインドクラストした斜面でした。転ぶと100m以上滑落するかと。12爪アイゼン推奨 ・乳首への登りは大岩を右から回り込むのが一般的かと ▽安達太良山→くろがね小屋 ・峰ノ辻を目指して、トラバースしながら下っていきます。ここも要アイゼン ・牛ノ背経由はこの時期一般的ではないようです ・とにかく絶景 ▽くろがね小屋→勢至平→駐車場 ・勢至平までのトラバースルートは滑落注意 ☆登山ポスト ゲレンデ下部にあり |
その他周辺情報 | ☆登山後の温泉 ♨くろがね小屋 ・鉄山直下の源泉掛け流し。ph2.5の最高の硫黄泉でした ・けど熱すぎて、流石の私でも少し水を入れました ・10時頃までは掃除では入れません。本日は10時半まで待ちました ・入浴料は410円ですが、冬季は暖房費+210円かかります ・洗い場・ドライヤーは勿論ありません https://www.tif.ne.jp/kuroganegoya/ ♨奥岳の湯 ・くろがね小屋ほどではないものの、貴重な酸性泉が掛け流されています(露天は循環のようです)。とても綺麗で気に入りました ・JAF割あり(600円→550円) http://www.adatara-resort.com/green/okudakenoyu.stm ☆飲食店 ▽成駒 ・岳温泉にあるソースカツ丼の名店 ・伊那や駒ヶ根の名店も真っ青になるほど、リーズナブルでありながら非常にボリュームあり ・カレーも旨いらしく、次回は安達太良カツカレーに決めました。こちらも凄まじいボリュームでした https://www.google.co.jp/amp/s/amp.retty.me/r/100000739449/ |
写真
感想
あれから早7年が経ち、3.11定例山行と称し、同日地震に遭遇した大菩薩嶺に5年間、登り続けてきました。
昨年と今年は土日だったということもあり、超人気のお手軽百名山には流石に行く気になれず。
しかし、あの日のことは決して忘れるはずもなく、自分の中でも、この日くらいはあの日のことを思い出し、色々考えたいということに変わりはありません。
今年は、会津を中心に愛してやまない福島の未踏の名山へ。
駐車場で御来光。
大快晴の中、汗ダクになりスキー場を登っていくと、五葉松平というとても立派な五葉松が林立する開けた場所へ。
そこからひと登りで薬師岳。
ここからは、向かう安達太良山の東斜面や、北へ派生する荒々しい、火山っぽい稜線の展望が見事です。
薬師岳では、ついに「この上の空がほんとの空です」の標柱にご対面。
本日のような真っ青な空こそ、福島にはよく似合う。
標高を上げるにつれ、氷の華も見られるようになり、安達太良山の肩への登りはウインドクラストしたカリカリの斜面。
久々に聞く、アイゼンが雪を噛む音が心地良い。
山頂からはまさに360度の大展望。
福島の名峰、磐梯山・吾妻山・飯豊山をはじめとして、那須連山、遠くにはこれまた愛してやまない尾瀬方面の山々までも。
この美しい福島の自然は、絶対に守られ続けなければなりません。
いつか見てみたいと思っていた、高村光太郎の智恵子抄に出てくる「ほんとの空」。
雪の上に寝っ転がって見てみると、どこまでも青い蒼い空でした。
安達太良山は、なんとなく穏やかな山のイメージでしたが、活火山らしいダイナミックな山容は、雪化粧をしていても荒々しく、何度も足を止めて見とれてしまいます。
東日本大震災から早7年。改めて、震災による人災を風化させず、美しい空や景色を守っていきたいと願う山行になりました。
Kazu405さん、こんばんは、久しぶりにコメントいたします。
日曜日は、安達太良山は素晴らしい青空だったのですね。抜けるような青の空、ほんとの空を見た気になりました。 で、有名だという標柱のことが気になり、さっそく五年ほど前の自分のレコ写真を見てみましたが、この標柱が写ってました。ただ、バックは灰色の雲、ほんとうの空ではなく残念。そういえば霧の中の山行だった。
Kazu405さんのレコには、山のレコだけでなく、いつもご当地の温泉やグルメのレコも入っていて、プチ観光も楽しんでいるご様子。今回は、くろがね小屋の温泉 、岳温泉の「成駒」さんのソースかつ丼、なかなか魅かれかれます。いつか安達太良山の燃える紅葉を見に行くつもりですが、温泉とソースかつ丼も忘れないようにせねば、と決意!
これからも、素晴らしい山行を楽しみにさせてください。
harehareyamaさん、こんばんは。
ほんとの空、感激でした。
3.11だったこともあり尚更素晴らしく思えました。
私は山と同じ割合で、ご当地の温泉・酒・食を楽しむことに重きを置いているため、今回のような山行は理想形であります。
日曜だったこともありゆっくりできませんでしたが、岳温泉にでも泊まれたら最高ですね。
私も安達太良の紅葉は一度観ておきたいと思っているので、平日になんとか決行したいと思っています。
くろがね小屋は大混雑でしょうが、宿泊者限定という秘伝レシピのカレーも気になって仕方がありません。
お互い今後とも素晴らしい山旅を楽しみましょう!
kazuさま こんばんは。いつも小生の稚拙な山記録に拍手をいただきありがとうございます
moricocoさま はじめまして。
おとといの安達太良山は、本当に展望が良かったのですね。
これだけクリヤーに見えることは少ないんじゃないでしょうか?
ほんものの青空も望むことができ、何よりです。
岳温泉の源泉とあって、くろがね小屋の温泉も本当に良いですよね。
本物の温泉とはこのことを言うのではないでしょうか?
雪山後の温泉は、また格別だったと思います。
小生も、安達太良に再訪したくなりました。
Mipapa様、おはようございます。
コメントありがとうございます。
山座同定付きのレコ、内容の深い日記、いつも楽しみにしております。
安達太良山は初だったのですが、あれほど素晴らしい山とは想定外でした。
ほんとの空を見ることができたから、尚更だったのかもしれません。
福島の山は磐梯山、安達太良といった壮大な山もあれば、愛する檜枝岐村まで足を伸ばせば尾瀬・アイコマ、南会津の奥深い山々・・・本当に大好きな県です。
Mipapaさんも、温泉とセットで是非安達太良山再訪して下さい!
Mipapaさま、はじめまして。
コメントありがとうございます。
山で仰ぎ見る空の色が大好きですが、今回は「空」が目的の山行だったので格別でした。
また違う「ほんとの空」を見に行ってみたいです。
Mipapaさまのレコも拝見させていただきました。
奥様の天候、笑ってしまいました。
それにしても、山座同定がすごいです。
とてもお勉強になるので、ゆっくり拝見させていただきたいと思います。
追伸、娘さん達が山ガールになられることを、陰ながら応援させていただきます(笑)
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