残雪の戸隠山(途中撤退)
- GPS
- 04:30
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 636m
- 下り
- 636m
コースタイム
11:40-12:00胸突き岩(ここで引き返す)-12:30百間長屋-13:20戸隠奥社-14:20奥社入口
天候 | 曇り |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期の登山道は、雪と岩のミックス状態で、アイゼンを着けても、着けてなくても、かなり登りにくい。鎖場の鎖はだいたい出ている。 |
写真
感想
【山行No 228】
・ゴールデンウイークを利用して、妻と2人で信州旅行。
上高地などを妻と散策したが、1日ぐらい本格的な春山登山もしてみたいと思い、
この日のみ日帰り単独で、戸隠山を登ってみることにした。
前日は戸隠高原のロッジ「戸隠小舎」泊。
8:50 奥社入口 発
・ここから登山開始、奥社までは雪は多いが、通常の参道なので、妻と二人でのんびり歩く。
この年(1996年)は雪が多く、観光客の人たちも、木の枝を杖替わりにして
歩いている。
9:30-50 戸隠奥社
・ここでお参りをし、ここより妻と別れ、一人で登山道に入る。
社殿裏側からの登りはいきなりの雪の急斜面となっている。
10:20 尾根に出る
・尾根に出てようやく斜度も緩やかになった。
下山者が1名いたので上の様子を聞くと、鎖場は鎖が露出しているとのことで、ちょっと安心した。
雪面にトレースはついているので、それをたどって登る。
11:00-10 百間長屋
・ここは大きな岩壁の下にある、長い岩屋状の場所
・ここから先は雪の斜面をトラバースする感じで、少し嫌らしい。
・「西窟」という場所を過ぎると、いよいよ急な岩場の登りとなる。
鎖場の連続で、長さは短いが、次々と鎖場が出てくる。
一見すると容易そうだが、プラブーツで登ると、足がかりが悪く、
結局、手の力で鎖を頼りに力任せに登る感じとなり、かなり疲れる。
11:40-12:00 胸突き岩
・「胸突き岩」の標識があるあたり、鎖場の連続で、さらに上を見ると
一層急な岩場が連続しているように見える。
登るのは登れても、下りにスリップして滑落しそうな不安が出てきて、
上空の天気もどんよりして、山の雰囲気も暗くていやな感じがつのるので
いさぎよく登頂は断念して、ここで引き返すことにした。
軽く昼食をとり一休み。
上空はどんよりしているが、眺めはまずまずあり、西岳の向こうには
北アルプスの稜線(穂高、槍ヶ岳、燕岳あたり)が、曇天の下、鈍く光っている。
南方〜東方には、美ヶ原、蓼科山、浅間山、四阿山などが灰色の姿をボーとさらしている。
すぐ近くには飯綱山が大きい。
登山者の影も見えず、静かすぎるほど静かな山、ちょうど麓から12時の鐘の音が聞こえたのを機に、引き返す。
・下りは、鎖場の下り、登りより一層難しく、鎖を頼りに必死に下る。
12:30 百間長屋
・ここよりようやくなだらかな道となり、ほっとした。
13:20-30 戸隠奥社
・ようやく危険な登山を終わり、登頂できなかった残念感よりも、正直いって、ほっとした。
14:20 奥社入口
・登山口に帰着。
・登山口には、救急車がいて、レスキュー隊がそりを引いていた。
これが、今日の不安な気分の元だったか?
※翌日の地方新聞を見ると、
「11:30頃、戸隠山への単独登山者が足を滑らせて30m滑落、ろっ骨を折る怪我、自力で神社まで下山」
と出ていた。
おそらく途中で出会った単独行者のうちだれかだろう。
自分が新聞沙汰にならずに良かった、と正直思った。
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