牙を剥いた漁岳【多重滑落発生】
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- GPS
- 08:05
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 827m
- 下り
- 838m
コースタイム
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 8:05
天候 | 曇、爆風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂手前の急斜面がクラストしている上に一部積雪があり、スノーシューでの歩行は大変危険な状態でした。特に強風時には勇気ある撤退が必要な山です。 アイゼンとピッケルを推奨します この日はコース全体が踏み固められていたので、最初から12本爪アイゼンで通しました。 |
その他周辺情報 | 登山口付近の駐車スペースが少ない上に段差があるので、札幌方面から来る場合はR453の常盤除雪ステーションでクルマを停め、出来るだけ乗り合わせの上車高の高いクルマで来るのが良いかと思います。 |
写真
z) 振り返る度にどちらかの足がズボッててその姿見て笑ってませんからね(ワッハッハッハツハ〜)
e) 周りの登山者に異常を感じた光景です。
z) 風も強く寒い中、ノンアル350はごめんなさい。ついつい心の声が口に出てしまった笑
感想
今月の上旬に予定されていた漁岳登山はメンバーの急用や、天気の関係で本日に延期になり、ポエムなイメージなzeropo7さんと二人になってしまいました。全国のzeropo7ファンの皆様、大変申し訳ございませんm(__)m苦情は一切受け付けませんので(^_^)
私にとっては初めての漁岳。爆風予報ではあるもののワクワクしながら登山口をスタートしました。
流石に何度も漁岳を登っているzeropo7さんはいきなりショートカットのルートを選択。林の中を行くコースはトレースこそありますが、二人ともツボ足なのに私だけが何度も踏み抜き、軽いzeropoさんはどんどん先に行きました。林道に合流する頃には汗だくになってしまいました。
強風の当たらない穏やかな林道を暫く行き、大きく右カーブしてから少し登ると尾根の取付きになります。ここで小休止していると後発の10名くらいのパーティーが追いついて来ました。
この時はまさか悪夢のような展開になるとは誰も思ってなかったでしょう。
尾根までの途中でもぐもぐタイムを取ったりのんびりしていると先程のパーティーが来たので先に行ってもらいました。私達もほぼ同じくらいのペースで追いかけるような格好になりましたが、結果的にはそれが良かったのかも知れません。
尾根に出ると風はかなり強く、山頂はガスに包まれて全く望めません。 1157P辺りまで来ると強風は爆風に変わり、耐風姿勢を取らないと飛ばされそうな瞬間があります。ピークへの最後の急登を登り始めた時に異変が起きました。
先行していたパーティー他数名がクラストした急斜面で爆風に煽られ動けなくなっていました。それがナント全員スノーシューです。
最後尾を歩いていたスノボーとスキーを担いでいた二人に先ず私が「これ以上は危ないから板をデポしてください!」と声を掛けると素直に従ってくれました。すると次の瞬間数十メートル上部から私達の十数メートル右方向を目指して加速しながら人が滑り落ちてくるではないですか・・・
私は急いでキャッチに向かうとzeropo7さんも私より上部へ走り、体を張って停止させました。
谷へ落ちる前に停止できて本当に良かった・・・
ポエムなzeropo7さんの咄嗟の行動と怪我がなかった事に安堵する間もなく、また上部から人が滑落して来ました。今度は自分で運良く止まりました。
上に居る人達を見るとパニックになっているようです。尻滑りしようとしている人がいたので大声で「尻滑りしたらダメだぞ!」と叫び、急いで駆け上がるも今度は爆風に煽られまた一人滑落して行きました。全く悪夢を見ているようです。
現場は先週も複数の滑落事故があり、骨折の負傷者も出た場所です。
パニックで動けないでいる人の元へ行っては、安全な降り方をアドバイスして、何とか3名の滑落者を含め全員が無事に下山したのを確認できました。
今回の事案を通してグループ登山の特にリーダーの在り方について考えさせられました。
さて、そんな事もあり、山頂も踏めなかったので、下山途中の風の遮られる展望の良い場所でポエムなzeropo7さんに喜んでもらおうと用意したノンアルコールビールを差し出しました。
zeropo7さんは一口つけるとなかなか飲みません。
「どうしたの?」と聞くと「飲みたくない!」と、ただひと言。
ハッキリ言う人だな・・・
でもお饅頭にろうそくを立て、かなり早い誕生日祝いをしてくださりありがとうございました。
当初、皆んなでワイワイ山行の計画も結果は2人になってしまいましたが約1ヶ月前から計画を立て前週の滑落事故も報告して無理せず行きましょうとの事で行ってきました。
スタート時天気は最高に良かったけれどやはり暴れん坊将軍は1175P手前から現れた。
しかし今日のは今までで1番怖さを感じた。
先も見えない濃いガスがかかり爆風で先行者のボーダーが何度も地面に伏せている姿。
遠くからわざわざ来ているezoさんの事も頭によぎりましたが「今日は辞めましょう」と声をかけた。
しかし時々視界がきくと急斜面で何度も立ったり座ったりする人達の姿がどうしても気になり様子を見ていた。
すぐまた先も見えないくらい真っ白になった景色の中から「ピーッピーッピーッピーッ」とコールが鳴り出した。
「何かあったね」
「行ってみよう」
定かではないかもしれないけど「もう無理」「怖い」「降りれない」「滑る」との声が飛び交っていたように思う。
「うるさいオヤジだと思われるかもしれないけどちょっと俺行ってくるわ」とザック背負ったまま急斜面を走って行った。
私は自分すらもしっかり立てない状態だったのでその場から離れなかった。
急斜面を下るのが怖かったんだろうけど尻滑りで降りてきて叫び声が聞こえた後先週と同じ沢の方向に滑落してきた。
咄嗟にezoさんと何とか止められたけれどその方、途中でバランスを崩して寝たような状態で滑落してきましたが何と背中にソリを背負っていてそれがさらに勢いをつけたと思う。
きっと皆さん怖さのあまり尻滑りで降りた方が楽だと感じたのだと思う。
1番もうダメだと思ったのは最初の方の2回目の滑落の時。
ezoさんの指示でアイゼンに履き替えてる途中にまた滑落してその時は沢に一直線に落ちるだろうと思った。
木にぶつかり止まったけれど大きな声で「大丈夫でーーす」との声に本当安心した。
ezoさんがそばまで行って様子見て大丈夫そうとの事でやっと下山。
山で事故が起きるとその山は危険と認識してしまう事が多い。
危険なのは山だけのせいにしていけないと思う。
私達登山者側にも危険に対する小さな見落としや注意が散漫になってしまった時に事故が起きる事も忘れていけない。
私はそんなに危険な経験は有りませんが色々勉強していきたいと思います。
コメント
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ウルフさん。ゼロポさん。おつかれ様でした。
お約束していたのにご一緒出来なくてすみませんでした。
この出来事、思う事 考える事は沢山ありますね。何より無事に下山出来た事が良かったです。
ピーカンの日にリベンジして下さいね!
レコ楽しみにしてます!(*´꒳`*)
皆さんが自分の足で下山出来た事が何よりです。
ピーカンの日に絶対行きますよ!!!
あ、昨日行ったわ笑笑
マサッポさーん、一緒に登れると思ってワクワクしていたんですよー(涙)
あの爆風の中、無事に下山されたのは本当に良かったです。人が滑落する光景は二度と見たくないですネ!
ピーカンのイザリー、ゼロポさんと仕切り直しを誓ったので是非とも今シーズン中に・・・・・
あ、昨日完璧過ぎるイザリーに行ってきました(^_^)
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