浄土山-タンボ平BC
- GPS
- 03:51
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 522m
- 下り
- 1,138m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東一ノ越へのトラバースは雪切れでツボ足。 タンボ平は左斜面からの雪崩デブリ多数あり。 |
その他周辺情報 | 黒部平・大観峰・室堂は人種のるつぼ… 人の多さは満員電車の気分です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
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---|
感想
Nishidenとしては、今回の山行目的の一つとして浄土山頂の小屋の状態を確認しに行きたかった。昨年11月は週末毎の天候不順で10月以来人が行っていない。アルペンルートが開通した先週も行こうとしたが、バスが運休する天気状況で取りやめたのだった。もう一つはshinmonさんと共通で、次週に行こうとしている、雄山谷から鬼岳か獅子岳に上がるそのルートの下見をしたかった。そういうことで、浄土山から雄山谷源頭、東一ノ越からタンボ平とのルート選定になったのだ。
火曜日から水曜日にかけて立山では降雪、木曜日に湿雪表層雪崩の多発で富山県遭対協の雪情報は2段目の「危険な状態」になっていた。さてタンボ平に入っても大丈夫かと、室堂の相談員に聞くと雪はある程度落ち着き、タンボ平もデブリを避けて通れます、とのことで当初計画通りに行こうと決定、陽光まぶしいターミナルの外に出た。
多くのスキーヤー、ボーダー、登山者が向かう一ノ越方向からは外れ、僕らは室堂山に向かう坂を上がる。立山駅で室堂の気温6℃位に表示されていたが、朝8時のこの時点でさらに上がっていただろう、初めからジャケットも要らない。浄土山西面の、北方山頂への道筋が見通せる地点までシールで登り、アイゼンに換装して急坂を上がる。岩のマーキングで夏道が確認できるが、地面はまだ見えず、アイゼンを汚すことなく北峰山頂へ、そのまま続けて南峰へ渡り、小屋の確認へ。
小屋の無事を確認し、特に何か作業する必要もなく、スキー滑降に移る。時刻はまだ10時前、余裕はかなりあって、龍王岳に登るとか、雄山谷を下って登り返すとか、寄り道をしても良かったが、今日は遅いほど雪が緩みすぎるだろうからさっさと行ってしまおう。龍王岳のルンゼにドロップし、雄山谷へ、東一ノ越への夏道に収束するトレースに乗ってトラバース、滑走終点となってシートラで東一ノ越へと20分弱歩いた。これまでの僕の経験では、今頃のこの道は、夏道上雪が消えたり出たり、緊張する雪上トラバースがあったのだが、今回は一旦夏道がでたらそのまま出っ放しで東一ノ越まで行ってしまった。夏道から下方の斜面も残雪なくハイマツになっており、やはり今年は雪解けが早いと感じられた。
東一ノ越でのんびり休み、タンボ平の滑降に入る。出だしは雪が硬ければ怖い急斜面だが、十分緩んで問題なし。このまま普通に下れば11時頃に終わってしまう。ちょっと寄り道しようと御前谷との間の尾根へ登ってみることを提案。そうすると黒部平に向かうよりも上をトラバースすることになり、デブリの通過が何か所か発生する。これで苦労するかと思ったら、新しい湿雪雪崩で雪塊も小さく、それらも緩んでおりスキーで切って進めて殆ど苦労なしだった。途中熊を見つけるハプニングがあり、目標の鉄塔の真下までトラバース、ツボ足で15分ほどで登り返した。
御前谷からのルートの話などをshinmonさんにして、黒部平へ向けて最後の滑降、最後の最後に黒部平の駅まで10分ほどの登り返しで行動終了。後はとんでもない混雑のターミナルに入り、整理券もらってロープウェイの順番を待つのだった。
富大の浄土山の研究施設が雷で焼失しているかもしれない(そんなことまずないとは思うが)ということで設備の確認に行くNishidenさんに同行した。
ついでに来週の山行の下見も兼ねて雄山谷からタンボ平の滑走をしてきた。
早朝からものすごい数の人が入っていたが、それでも6時30分の増発に乗れた。
行動開始は8時頃。すでに日は高くジリジリと照りつける。下からも照り返しが強い。そして気温が高い。ベース1枚で十分な天気でハードシェルはさっさとザックの中に入ることになった。
室堂山方面に入り、浄土山の夏道あたりをシートラアイゼンに換装して上がった。北峰から富大の施設が見えた。燃えてないですよー(笑
ということで安堵しながら鞍部を抜けて南峰へ。
まずは小屋開けして内部の確認作業を行った。問題無いとのことでまた安堵。
私は歩荷してきた「研究用アルコール資材」を2升(化学の世界では3.6L)納入した。研究作業に従事した者のみ使用することができる資材である。消耗品なので大事に使用されたい。
終われば次の目的へgo!
龍王岳との鞍部で滑走準備をしていると、先行して龍王岳のピークからルンゼにdropしていく人あり。立山は例年の如くBCの天国になってます。
我々は普通に鞍部から雄山谷に入った。すでに気温が高いこともあり、快適ザラメよりは少し緩んで重い感じではあるが、広大な斜面は気持ちがいい。
東一ノ越への夏道方向にトラバースするように滑り雪が切れるところで一旦停止。1パーティーが気持ちよさそうに高度を落としていた。今日の目的の一つ、来週通る予定の龍王からつながる稜線に目を凝らしてコースを確認した。
思ったよりもアップダウンは大きいし意外と斜度もある。最初から一筋縄ではいかなさそうなコースだった。雄山谷から登り返してとりつくポイントをNishidenさんと確認し、今日の目的はすべて終了。あとは滑走を楽しむのみ。
東一ノ越へはシートラで移動した。東一ノ越で景色を眺めつつ補給。暑い。暑すぎる。
補給を終えて滑走へ。
すでに大分緩んではいるものの上部200mほどはまだ良好なザラメ。写真を取り合いながら滑走した。
そのあとNishidenさんが突如。「あの稜線に登り返しましょう」と指差したのが御前谷と雄山谷を分ける鉄塔の立った稜線。左から落ちてきている大量のデブリを乗り越えつつトラバースして大観峰の下を過ぎて更に向こうに移動した。
途中で先行するNishidenさんの進行方向に黒いものが動いているのに気付いた。クマだ。子熊サイズ。周囲に親はいないようだった。進行ラインをまたぐように必死に斜面の上に逃げていった。斜面の下にももう一匹いて、そちらは下の方に逃げていった。兄弟をはぐれさせてしまったかもしれない。お母さんごめんなさい。
行き過ぎるのを確認してからさらにトラバースを続け、鉄塔直下からツボ足で30mほど登り稜線へ。御前谷の末端を目にした。次があれば(今年は雪解けが早そう)行きましょう。
そこから黒部平駅までの斜面はグサグサで足を取られつつ滑走して、駅の下からツボ足で登り返した。登り返したところが「黒部平」の道標のあるところで、そこには大量の観光客が写真を取るために列を作っていた。我々はその背景にぴったり収まるという構図。なんという場違い感。とはいえ富山側に帰らないといけないので、我々もその観光客にまみれて帰路についた。
Nishidenさん、次回は研究施設に泊まってゆっくり「研究」しましょう。案内ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今からウキウキしていますが、半日でいいのかぁ。御山谷を登り返そうかな。
御山谷から東一の越へのトラーバース地点が心配でしたが、夏道が出ているのならばそれを目指せばいいのでしょうか?
また、室堂へ戻りのロープウェイやバスの中ではスキーは要カバーですか?(富山側が必要なら反対側もそうでしょうけど)
レッズさん、こんばんは。
東一ノ越へのトラバースは夏道に向かって明瞭にトレースがあるので大丈夫だと思います。
しかしもっと雪が減っているでしょうから、もっと手前からツボ足になるのかも。
戻りもスキーカバー必要です。なので、テン泊からの出発でもお忘れなく!
師匠、シンモン様、まいどです。
ニシデンさん、
研究施設の無事が確認されて良かった!
来月よろしくお願いします。
シンモンさん、
感想めっちゃうけましたよ!
研究用液体はボクの人体実験用でしょうか?
でも4キロの歩荷筋トレってキツいけど
今シーズンブレークしたシンモンさんなら
余裕だったでしょ
ボクもついていけるように体力つけたいと思います。
チカさん、こんにちは
研究用液体はいずれも国産で、不純物を除去したものと除去していないものが存在します
高所に於けるそれぞれの液体の人体への影響の差には極めて興味があります
ただし験者も被験者も研究に参加した場合、その効能の正確なデータを計測できないのではないか!?というのがこの研究の最大の問題点です
液体を受け付けないサンちゃんが験者となってくれると成立するのかもしれません
なお、歩荷はわずかな距離とはいえひーはー大変でした
なんだか、シンモンさん出足が悪いのかもという気がしていたら...でしたね。
でもさすが、ドクターブッシュならではの研究対象品のご説明ですね。
クマさんも当該液体を摂取しない験者になれると思いますが。
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