越後駒ヶ岳
- GPS
- 09:44
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,453m
- 下り
- 1,451m
コースタイム
天候 | 快晴 気温高し 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
尾根に上がるまでの夏道は各所で雪が消えスキーでの登降は不可能。スキーを背負っての行動となる。尾根に上がってからも雪消えのためスキーを外すことが頻回。雪質は気温が高かったので山頂付近を含めてザラメ。 |
写真
感想
4シーズンぶりにスキーで越後駒ヶ岳を往復した。行く前からコースが長くてアップダウンもあってキツイだろうとは思っていたが、それに加えて各所での雪消えのため、やはりしんどい日帰りツアーになった。詳細は以下に。
快晴で高温予報のこの日だが、シルバーラインはこの時期6時から18時しか通行できないため、ゲートが開くまで待つ車列が。自分もそれに加わり食事と身支度をして待つ。6時ちょうどにゲートが開き一斉にクルマが走り出す。20分ほどで石抱橋そばに路駐。トンネル内も含め凍結は一切なかったが、雪崩注意の看板があちこちにあり、その監視員と思しき人が配置されるのが6時から18時ということなのだろう。板にシールを貼り、手に持って出発。橋を渡って直ぐに板を履けたが、この先の長い平坦区間は予想どおりに板を外したり付けたりを繰り返した。慣れた人と思しき人は最初から背負って歩いていたが、これが正解かも知れない。沢を2つ過ぎてようやく登りに。雪質は高温のためグズグズのザラメ。シールは効くが、水気が多いので水を吸って重くなるパターン。細い短い板が正解だろう。登りに入っても雪消えは続く。日当たりの良い斜面では全く雪がなくて、スキーを背負って10分ほど夏道を歩くこともあった。一体に何しに来ているのか分からなくなる。まだ樹林帯歩きなので板が引っかかるし、歩き難いことこの上ない。この面倒さを考慮したら、この山域での山スキーは既にシーズンオフなのかもしれない。道行山付近で視界が開け昨秋登った荒沢岳と、何より今日これから目指す駒ヶ岳が視界に入る。駒ヶ岳はかなり遠い。ここからは快適シール歩行かと思ったが、稜線もやはり雪帰消え箇所が多く、スキーを外したり付けたりが頻回。正直なところ、スキーで往復するよりも、足の速いつぼ足登山者のほうが、ギアの付け外しの時間がない分速いだろう。スキーがない分軽いので速く歩けるし。緩い登りだが所々で帰りは登り返しになるところもあり、戻りが一部憂鬱になる。天気快晴で風はなく、高温予想に違わぬ暑さとなった。日射と雪面からの照り返しで暑くてたまらない。日焼けが嫌なので日焼け止めを何度も塗り長袖で歩くが、中には半袖で歩く人も。気温的には半袖が良さそうだ。基本的には緩い登りでシール登降で問題はないが、途中嫌にナイフリッジになっているところもあり緊張した。駒の小屋の手前は無雪期なら岩場だったと記憶しているが、そこは急峻なので板を担いで登り無事小屋に到着。完璧に除雪が済んでいて、雪囲いはあるものの宿泊は可能なようだった。ここから先は山頂までシール歩行できそうだったが、ザックを降ろすのが面倒なのでそのまま登り切ることに。出発から5.5時間ほどかけてようやく山頂に無事到着。山頂付近も風は全くなく、ベンチが露出していたのでその上に腰掛けて休憩をする。3週間ぶりの登山、3週間ぶりのまともな運動なので、体が驚いたのだろうか、右足のふくらはぎに痙攣の兆候が。薬を一包飲んで様子を見る。快晴の山頂からは周囲が見渡せる。昨秋に縦走した中ノ岳や、八海山など。八海山もだいぶ雪は少なく地面が黒々と露出していた。30分ほど休憩と準備に費やして山頂を発つ。果たして雪質はどうかと思ったが、感じの良いザラメで大変滑り易い。忌まわしい縦溝も皆無で、すべすべの斜面を小屋まであっと言う間に滑りきる。右足の痙攣は大丈夫そうなので先に進む。ここから先も緩い斜面が続く。快適な天然のゲレンデ。ただ雪が柔らかすぎてターンの時にスラフが流れること多数。下に人がいないことを確認してから滑らなくてはならなかった。それでも全般的には滑り易く快適なスキー。この後の夏道歩きや長い平坦区間さえなければ毎年来たいと思うくらいだった。が実際はそんな甘い話はなく、楽しんだ分はきっちりその後キツイ思いをさせられる。道行山で進路を南東に変えるとその先は傾斜もきついし雪もない所が多発。スキーで往復する場合は、夏道下山ではなく柳沢を下ることが多いようだが、登高時に見ていて雪消えが怖く、藪で雪がなくなったらしんどい思いをするだろうことが想像できたので、夏道下山となった。帰りも板を付けたり外したり。一日で何度これをしたのか分からないくらい。好きでやってるととは言えいい加減嫌になってくる。無事に山区間を滑り終え、最後長い長い平坦区間の歩き。ここはシールを付けるほどでもなく、かといって快適に滑ってこられる訳でもなくとにかく我慢して歩くしかない。出発から既に9時間を過ぎ、日帰りスキー山行としては長時間行動と言える時間帯に。国道の斜面が出てくるとゴールは間近だが、所々で新たに雪崩が起きていて、既に日が陰る時間とは言え不気味なので斜面から離れて歩く。最後もスキーは付けたり外したりを繰り返して無事にクルマに戻る。完全燃焼系の疲れるスキーだった。上部の斜面はかなり良かったが、下部の雪のない部分の歩きがかなり面倒なので、再訪は当面ない。が、数年経ってまたぞろ来たいと思うようになるのだろう。
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