白山(東面台地滑走)
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- GPS
- 11:52
- 距離
- 40.8km
- 登り
- 2,756m
- 下り
- 2,753m
コースタイム
天候 | 曇り一時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・道の駅〜白水湖 白山公園線のゲートは冬期閉鎖中。横から出入りできる。現状では工事はしていないと白川村役場で事前に確認して入山した。道に雪はないが、荒れた舗装路であり、MTBが望ましい。 ・白水湖〜標高2250m 取り付きは白水滝を過ぎてすぐの橋のあたり。急な斜面に灌木があるが、地肌が見えており、慎重を期す。そこから藪漕ぎが始まり、台地の雪があるところまで来るとあとはスキーを履いて、ルンルンシール登行ができる。あとは読図しながら東面台地を自由に登る。 ・標高2250m〜剣ヶ峰と御前峰のコル クトーを装着して、ジグを切りながら登る。途中クラックなどもあり、それを避けながら緊張のハイクアップ。 ・コル〜山頂 シートラーゲンして、アイゼンで登る。急斜面でけっこう雪が固まっており、慎重に登った。 ・山頂〜転法輪谷〜東面台地 滑走は雪も緩み、楽しく滑ることができた。 |
その他周辺情報 | 道の駅飛騨白山に隣接の大白川温泉しらみずの湯がおススメ。600円なり。露天もあって休憩室などでまったりできる。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ピック付ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
ゴーグル
クトー
アイゼン
自転車(MTBが無難)
チャリロック
|
---|---|
備考 | 次回は30mロープ一本、下降デバイスを検討する。 |
感想
白山東面台地、その名はいつも私の心を揺さぶる。スーパーヤマスキーヤーYSHR先生が開拓したルートの中でも私にとっては一番のお気に入りだ。北陸のヤマスキーヤーの端くれとしては、チャンスとパートナーが揃ったら即Go!という気分であった。
YSHR先生のHPで地獄軍団の若手のホープパクミン氏がコブラツリーと記念撮影をしている写真が掲載されていた。これは今年は行けるチャンスありかと思っていたらコウエイさんも行きたがっていて、サンちゃんにも話題としてふっていた。同行希望を述べるとコウエイさんは快諾してくれた。さらにここ数日は白山公園線の工事がないことを電話で確認して、天気も上々でモチベーションも高まる。
当日は4時間の睡眠時間を確保して、集合場所に向かう。車中泊の車が6台、そのうち一台はコウエイさんで、挨拶をかわし、自転車を組み立てた。スキーからすべてザックにつけて(11キロくらい?)やおらスタートだ。今日はヒルクラも私にとっては試練なので、MTB用クリップオンペダルシューズを履いて、万全を期す。
事前にいろいろ調べて、行けるだろうと思っていたが、それでも平日なので若干心配していた。ゲートに到着すると横はスカスカで風嵐ゲート状態。ここからはヤマ屋として自己責任で白山公園線を通過させて頂いた。
長い白山公園線をのんびりとヒルクラし、明るくなってきたら東面台地の取り付きに到着だ。自転車をデポし、取り付きを見上げると以前より灌木が少なくなっていた。人気の場所だから人の出入りが激しいのだろうか。今日はなんとか上り下りしたが、今後はロープと下降デバイスで確保も必要になるだろう。
しばらく藪漕ぎをして、雪のあるところまで進む。ここからはスキーを履く。ブナの新緑が眩しいし、気の合う仲間と二人で並走し、話題にことかかかない。今日は高曇りで視界がバッチリ。剣ケ峰も見えているし、雪もたんまり残っている。ルートはさほど迷うことはなく、ときおりGPSで確認しながら二人でルーファイする。数日前と思われるパクミン氏のトレースが部分的に薄く残っていた。
途中から御前峰も顔を出してくれて、気持ちを奮い立たせてくれる。休憩をしながら最後の詰めの相談をした。転法輪谷の状態を確認して、滑れそうなので、帰りに使うことにした。まずは剣ヶ峰と御前峰のコルを目指し、クトーを装着して標高差400mほど急登を詰める。ここはさすがに二人とも無言になり、多少距離をおいて黙々と登る。最後はガリ斜面になり、より丁寧にターンをしてコルに乗り上げた。
コルでは風も強くなり、アウターを着込んで、シートラアイゼンに換装。御前峰までの最終アタックとした。アイゼンが良く効いたが、それでも滑落したら岩にぶつかり大変なことになるので、慎重に登る。東側の稜線まで登ったらあとは日差しの関係で雪も緩み、なんとか山頂まで無事到着。青空も出てきて、360度の視界を堪能した。
山名碑横で記念撮影し、すぐにお参りした。今月は私は二回目。コウエイさんは毎週来ている。ちょうと昼時なのでまったり休憩とした。ヘリが荷物を室堂に運んでおり、夏山シーズンも近いと思わさせられた。パンを食べていたら、コウエイさんからサプライズでコーヒーをごちそうになった。美味しかったです。
滑走は神社横の方位盤から雪があり、そこからダイブイン。別山を遠望し慎重にそして楽しく滑り降りる。すこし急な斜面をお互い監視して滑り、転法輪谷に入った。本日、雪の結合は安定しており、安心して滑ることができた。交互に写真を撮り合い、気持ちよく滑走できた。
そうこうしているうちに標高1350あたりとなり、楽しい滑走は終了でGPSを見ながら取り付きポイントを目指した。途中で後続のトレースを発見。山行中に人と会うことはなかったが、誰か一名東面台地に入っていたのだ。しばらくの藪漕ぎを経て、取り付きの下降地点へ。ここは灌木とウイペットを使って慎重にクライムダウン。ここの崩壊が進むと次回はロープを持参したほうが良いなと再確認。自転車デポ地には後続の方のMTBが一台増えていた。
最後はMTBのダウンヒルとなる。路肩にガードがなかったりして、怖いので、あまりスピードを出さないが、それでも新緑の中、気持ちよく降りた。帰り道も工事はしていない様子だった。
ゲートの前でコウエイさんとがっちり握手。今月は握手二回目ですね。ありがとうございました。楽しかったです。どちらかと言うと慎重派の二人、これからも同行お願いします。
相変わらず東面台地は素晴らしかった。アプローチのチャリ苦行、取り付きの藪漕ぎ、そしてそれに見合う素晴らしい景色。ブナの樹林帯や途中の疎林帯。ダイナミックな滑走斜面。すべてが That's ヤマスキーって感じである。(難点はないが、強いてあげるならば、兼用靴が汚くなるところかな)
ヤマスキーの聖地に今年も行けて白山の神様に感謝だ。来年も行けます様に!
山スキーを始めて4年目、毎年白山東面は滑ってみたいと思いを馳せていたが色んなことでなかなか実現しなかったが今年は時期、同行していただけるパートナー、道路状況、積雪状況、天気などがすべて条件がそろい満を持して臨むこととなった。
自転車は前後ブレーキシューの交換をしたし、岐阜白山公園線は勾配が急なので少しでも転がり抵抗をよくするためスリックタイヤに交換した(空気圧が高かったので下山時パンクしたのが反省)前日まで薄手のパンツでカッパをもっていこうと思っていたが当日の予報は曇りがちで気温も低め、念のためパンツはハードシェルに変更した。スキーのワックスも万全、ビンディング調整も万全で待ち合わせ場所の道の駅に着くとまだ3時過ぎ、しばらく仮眠して目覚ましで起きるとすでにチカさんも到着され支度を開始していたので慌てて挨拶をして僕も支度を開始する。
車では何度か通っていたが自転車で走るとなかなかハード。チカさんを話しながら走ると時間が早く過ぎるが後半はお尻の痛みと闘いながら少しずつ遅れだし最後の急こう配は苦行だったがとりあえず漕ぎ切り第一関門通過。すぐに第2関門の取付。アプローチシューズで雪が出だしたらデポの予定でシートラで登るがトレランシューズでは役不足でヒヤヒヤすることがあったので今後の反省点。しかし兼用靴はかなり汚れるので何かいい方法がないか。
台地に乗り上げると雪は豊富でシールに変更。やっと重荷から解放でテンションアップでいろいろ話をしながら歩いていく。広い斜面が多いので都度現在地を確認しながら歩いていく。下部は気温が高くハードシェルでは暑く汗が良く出たので水、ゼリー、行動食の消費量は今シーズン一番だったが脚攣りやばてるということはなかったのでよかった。1900m付近で転法輪谷の偵察をして問題なさそうということで剣ヶ峰と御前峰のコルを目指すルートでハイクアップ。対峙するとなかなか急斜面。山頂は近くに感じてペースも悪くないと思っていたが結局予想通り1時間くらいかかりコルまで来るとクラストでガチガチ、アイゼンに換装ついでにカッパも着込み最終アタック。前回登った時は緩んでいたのでそれほど怖くなかったが今回はガチガチで落ちたら岩という場面では緊張しながら登り今季3回目の御前峰。
しばらくパンとコーヒーでまったり休憩しお楽しみの滑降、コルまで慎重に下り転法輪谷へドロップ。快適ザラメで大回りで楽しんだ。景色、斜面は最高で写真を取り合いながら至福の時間を過ごした。下部は縦溝も出てきたが概ね楽しむことが出来た。そこからもまだまだ快適斜面が続き上から下まで存分に楽しめるルートであった。素晴らしいルートを開拓していただいたYSHR先生ありがとうございます!
シューズデポ地点からしばらくやぶこぎだけどこれが油断するとすぐに違う方向に進むので時間がかかったが慎重に行かなければいけないので横着してはいけない。最後の壁も落ち着いて進めば何とかクリアできた。
最後の最後で自転車の後輪がパンクし予備チューブに交換したが時間がかかった。また空気入れも古いので調子が良くなくチカさんのをお借りして既定の空気圧までは行かなかったがなんとか帰ってはこれたので良かった。ゲートでガッチリ握手を交わしあとは車に気をつけながら道の駅に無事帰還出来た。
今回は自転車、やぶこぎ、ルーファイ、シール登行、アイゼン登行などなど色んな要素があり景色も滑りも最高で素晴らしい山旅となった。同行させていただいたチカさん、いろいろ情報収集から計画までありがとうございます。毎年行きましょう!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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白山東面台地にまだ行けていないクマです。
今シーズンはもう無理ですが、
ぜひ来シーズンは実現したいものです。
そのためには、
チカさんやコーエイさんらの仲間に
入れてもらえるような体力をつけないと駄目ですね。
老体に鞭打って、がんばります。
さて、取付き部分ですが、
ロープ、ハーネス、ATCなどを袋に入れて
取付き上部にデポすればいいのかなと思いました。
懸垂下降すれば、めちゃくちゃ楽&安全になりますね。
クマ
クマさん、まいどです。
東面最高です。こんな場所はそうないでしょう。
来年はきっちりスケジュールあわせて行きましょう!
のんびりとあの景色を堪能してきましょうね〜
また、ロープなどデポすればより安全ですね。
またいろいろご指導をお願いします。
沢も行きましょう。
クマさん こんにちは
憧れの東面台地は想像以上にハードでしたが最高の景色と斜面でしたよ。来シーズンはぜひ行きましょう!
取付きは懸垂下降すると安全ですよね。一昨年の講習以来サボっているので復習しなければいけません^_^;また教えてくださいね!!
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