鳥海山 「大蛇がうねる千蛇谷」を滑る


- GPS
- 09:18
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,816m
- 下り
- 1,813m
コースタイム
天候 | 快晴 山頂付近〜中腹は15m/sの風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<駐車場〜あがりこ大王> 赤川の橋までは残雪なし。橋からあがりこ大王までも残雪少なく、シートラする。 <あがりこ大王〜P905> 標高550mあたりまでは藪多く、残雪少なくシートラする。P905まではピンクリボン多く、基本尾根通しなので迷うことはない。 <P905〜山頂> 外輪山・千蛇谷分岐までは鳥越川右岸台地を歩く。外輪山の雪庇の崩壊ブロックが散在していた。それより上部は千蛇谷を歩くが、外輪山からの落石があり、やや右岸よりを歩く。山頂直下まではシール登高可能。 |
その他周辺情報 | 湯の台温泉¥300安い |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
日よけ帽子
毛帽子
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
|
---|
感想
昨年の正月明けのことであった。
厳冬期の鳥海山にあって最高の冬晴れの日に
伏拝岳から眺めた千蛇谷の全容に衝動を覚えた。
「この谷を滑りたい・・・」
今春、1か月限定で仙台出張となり、
季節は残雪期という絶好の山スキー日和だ。
もう行き先は決まっていた。
千蛇谷を地形図で確認すると外輪山に沿って
下流側から反時計回りに回り込んでいる。
その様子はまるで大蛇がとぐろを巻くように思える。
そこに積もった雪は谷を埋め、
残雪期には氷河地形を思わせる日本離れした
壮大な景色を見せてくれるのである。
午前4時、シートラーゲンして駐車場を後にする。
アガリコ大王を過ぎてようやくシール登高が出来た。
しばらくは藪が多く、苦労するが、
P905あたりからは一気に視界が開け
山頂から外輪山が一望できる。
これが何度も写真で見て想い望んだ光景だ。
いままで日本の山で見たことのない特徴ある美しい景色だ。
氷河地形に思いを寄せる私には堪らない光景であった。
鳥越川をシール登高していくが、
早朝出発のおかげで見渡す限りに他の登山者はいない。
この光景を独り占めなのが最高に贅沢だ。
次第に谷が狭くなり千蛇谷へと名を変えて、
そこからは谷底を登高する。
山頂は秋季に初登頂済だが、積雪期はまるで様子が違い、
いくつもある岩峰のうち、どれがピークか迷ってしまった。
御室で滑降準備を済ませ、いよいよ千蛇谷を滑る。
迫りくる外輪山に圧倒されるような気持を感じ、
そしてその外輪山にエッジングの音が谷に響き渡るようだ。
外輪山と谷の景色を堪能しながら一気に滑り降りていった。
ザラメ雪と相まって最高の大滑降だ。
このシーズン一番の気分爽快滑降だった。
翌日の目的地・八甲田山へ向かう道中、
鳥海山に何度も振りかえりながら、
後ろ髪を惹かれる想いでこの地を後にする。
この夜、青森市内の居酒屋で郷土料理と地酒を堪能しながら
この日の滑りと山の姿に回想しつつ、夜は更けていったのであった・・・
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
お久しぶりです。東北に来ていましたか!
このルートを選択されるとは流石ですね。
こちらは無難に祓川口から登って七高山から1本滑ってきました。
今年は残雪が多いと思っていたのですが、雪解けも早いですね...
ご無沙汰しております。
今回の仙台出張は1か月限定です。
ほんとはもっと居たいのですが・・・
中島台からの千蛇谷ルートは
鳥海山の中でも一番のロングコースで滑降を楽しめますよね。
なによりも千蛇谷の氷河を思わせる地形が堪んないですね。
今年の東北はやはり雪が少ないようですね。
シーズンもあと少しでしょうか。
また今度、東北に来たときはご一緒お願いしま〜す。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する