ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 144798
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

直登ルートde甲斐駒ケ岳 ぴーかん南アデビュー!

2011年10月26日(水) ~ 2011年10月27日(木)
 - 拍手
GPS
10:00
距離
7.9km
登り
1,173m
下り
1,122m

コースタイム

26日:
北沢峠(仙水峠登山口)15:00-北沢駒仙小屋15:03/15:10-仙水小屋15:42

27日:
仙水小屋06:01-仙水峠06:31/06:41-駒津峰08:07/08:27-六方石09:00/09:05-(直登ルート)-甲斐駒山頂10:08/11:15-山頂肩(石碑群)11:18/11:25-摩利支天分岐11:48/11:52-摩利支天12:04/12:15-摩利支天分岐12:27‐六方石12:47-駒津峰13:13/13:19-双子山13:49/13:56-北沢峠15:01
天候 ぴーかん!!
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
甲府〜広河原:山梨交通 片道2,000円(利用者協力金込み、荷物代無料) 11月9日まで
広河原〜北沢峠:南アルプス市営バス 片道750円(荷物代込み) 11月6日まで
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2011hirogawara.htm
(リンクは2011年度版)

※参考ですが、東京方面から一番安いのはおそらく下記です。
新宿〜仙流荘:トラビスジャパン(株)ツアーバス 片道2,000円〜
http://www.highwaybus.net/ina-sin.html
仙流荘〜北沢峠:南アルプス林道バス(伊那市営) 片道1,300円(荷物代込み)
http://www.inacity.jp/view.rbz?cd=1263
コース状況/
危険箇所等
<登山ポスト>
広河原インフォメーションセンター2階で提出可能(用紙もあり)
北沢峠まで行かずに仙水峠登山口で降りる場合、ここで提出して行ったほうがいいと思います。
北沢峠の長衛荘にもポストあり

<登山道>
仙水峠登山口〜駒仙小屋:
あっという間に着きます(笑)。

駒仙小屋〜仙水小屋:
最初に左岸に渡った後、何度か小さな堰提を超えて行きます。沢と登山道の高さがほぼ同じなので、流木の具合からして増水時には水びたしになるのでは?と思います。
途中右岸に渡り返してからは高巻いていきます。この渡渉点の丸太橋は新しく掛けなおしたらしく、上流側の大きなのは通行止めになっています。
但し下山方向からは通行止めロープがないので、そのまま突っ込まないよう注意。(新しい方が小さくて目立たず、道もまだはっきりしていないため)

仙水小屋〜仙水峠:
森の中を7〜8分行くと岩ゴロの道になります。晴れていれば全く問題ありませんが、ガス時や夜間は注意が必要かも。
登りの場合は基本的に、下部はハイマツ帯の左縁を、上部は谷状の底を上がっていけばOK。ただ下山時にガスの場合はテープやペンキマークに注意しないと下部で変なところに突っ込むかもしれません。
斜度はほとんどないので、拍子抜けするほどあっという間に着きます。

仙水峠〜駒津峰:
確かに急登ですが、段差が小さいので、こつこつ登ればさほど息も上がらず到着します。
最初は樹林帯の中のかなり狭い登山道ですが、峠から1/3ほど上がると開けたテラスみたいな空き地に出るので、体温調節のために服を脱いだりする場合はそこまで待ったほうが他の人の邪魔にならなくていいです。5、6人は休憩できると思います。
そこから上は所々に広い場所があり、展望も開けてきます。

駒津峰〜六方岩:
結構岩だらけです。駒津峰から下る方向で1ヶ所、下が見えにくい場所があって躊躇しました。帰りにチェックしたら、駒ケ岳に向かって左側の方が足がかりが多くてよさそうです。帰りは登りになるので、難しいところはありません。

六方岩〜山頂(直登コース):
3点支持の必要な岩登りはせいぜい半分、30分くらい(躊躇時間込み)。
後半は巻き道と同じようなザレ場をトラバースしつつ高度を上げます。ずり落ちないよう結構緊張しました。

岩登り部で主観的に難しいと感じたのは3ヶ所。下から順番に、
…湘丱魁璽垢貌ってすぐ、岩の間の細い空間を通過。どう難しかったのかよく覚えていないのですが(笑)、もう引き返せないな(下りの方が怖いから)と思いました。
ザックの大き過ぎる人、シュラフマットを横にして付けている人は通過できないかも。
腰より高い、足がかりのない垂直な岩。背が小さい(150cm弱)ので、ザックを担いだままでは這い上がれず、カメラ・ザックをまず上げてから登りました。上が平らで助かりました・・・。
4笋抜笋隆屐肩より上に出っ張った岩が挟まっているところを上がりながら通過。私的には一番の難所。
攻めあぐねた結果、右側の岩を出っ張った岩の高さまで登り、オーバーハング気味の右側の岩を抱え込むように体を振って通過。結構危なかった??
後で他の人が登ってくるところを見ていましたが、どうも違うように通過しているんですよね・・・。左側からが正解だったかも。

それ以外のところは、普通に3点支持が出来て極度の高所恐怖症でない人ならば、さして問題なし。

山頂〜六方岩(巻き道コース):
実線ルートだけあって、ルートを示す赤いポールが点々と差してあって親切。
ただ、それぞれの間隔が結構広いため、踏み跡につられてコースアウトしてしまうことも。
特にルートがザレから岩の間に入るときに注意。岩の間にルートが曲がりつつ入っていくのに気づかず、そのままザレを直進してしまったことが(しかも先行者の踏み跡付き)何度かありました。
晴れていれば、次のポールを丁寧に目で追っていく(それでも探しにくいことあり)ことが出来ますが、ガスっている場合は結構危険だなあと思いました。

駒津峰〜双子山:
ハイマツ帯を一気に下り、その後針葉樹林の中を登り返します。
登り返しは見た目ほどきつくはありません。危険箇所なし。

双子山〜北沢峠:
双子山の2つ目のピークは東側を巻き、あとは見通しのない針葉樹林の中を、ひたすら下りです。
途中尾根が広くなるところで、散って間もないダケカンバの落ち葉のため、コースがわかりにくくなっていました。

コースは下記「南アルプス登山ルートガイド」に写真付きで詳しく乗っています。
イメトレにぜひ。
http://southalps.com/kaikoma/index.html


<小屋>
・仙水小屋(予約のみ)
予約者以外は立ち寄り不可(トイレも利用不可)
水は一声掛けてから、とのこと。
食堂棟(ストーブあり)と宿泊棟(プレハブ2階建て、2階は女性部屋?)に分かれています。
ごはんは評判通り豪華で美味しかったけど、くつろぎスペースがなく、夕食後はすぐ部屋(暖房なし)に戻らなければいけないのがちょっと残念。
ただ夕食が4時半〜5時開始、消灯が7時と早いので、それでいいのかも?
アルコールはビールのみ(アサヒ350ml、500円)
寝具は敷布団+毛布4枚。寒かった・・・。
たくさんある水道は朝凍っていました。(流しっぱなしのパイプが1本あるのでそれを全員で利用)

・北沢駒仙小屋
小屋泊まりは10月10日で終了
これから取り壊し、来年いっぱいは建て直しのため休業とのこと。
テント場は来年も営業します。

・長衛荘
前述の2つに比べると、小綺麗で大きい〜。
日帰り観光客も来るからか、喫茶メニュー、昼食メニューがすごく充実しています。
ブラウニー(300円)は超オススメ!!
喫茶店と同空間に蚕棚式宿泊スペースがあるのがおもしろい。

<バスについて>
甲府〜広河原のバスは、夜叉神で10分ほど停車します。トイレも可能。
夜叉神から広河原までは絶景続き。これを見るだけでもバスに乗る価値があると思えるほど。左側(行きの場合)の席がオススメ(高所恐怖症の方は右側をどうぞ)
広河原〜北沢峠のバスも野呂川出合までは左側、そこから北沢峠までは右側の席からの眺めがいいです。(行きの場合)
広河原〜北沢峠のバスは今年は11月6日まで。甲府〜広河原(11月9日まで)より早く終わるので注意!!

<紅葉>
稜線上はとっくに終了。
この日はカラマツは広河原から上流1kmくらい、広葉樹は夜叉神峠〜広河原がきれいでした。今はもう少し下がっているでしょう。
今年は例年より遅めだそうです。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
甲府→広河原のバス。
派手な外装ですが、内装は普通の市バスでした。
道の険しさと比較すると結構違和感。
2011年10月26日 13:14撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 13:14
甲府→広河原のバス。
派手な外装ですが、内装は普通の市バスでした。
道の険しさと比較すると結構違和感。
夜叉神峠でしばらく停車します。
途中トイレに行きたい場合はここで。
2011年10月26日 13:15撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 13:15
夜叉神峠でしばらく停車します。
途中トイレに行きたい場合はここで。
広河原のインフォメーションセンター。
登山届はどこで出しても、最終的にここに集められるとか。
2011年10月26日 14:01撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 14:01
広河原のインフォメーションセンター。
登山届はどこで出しても、最終的にここに集められるとか。
地震で?台風で?
2011年10月26日 14:01撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 14:01
地震で?台風で?
北岳登山道情報。
2011年10月26日 14:02撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 14:02
北岳登山道情報。
トイレには手洗い用洗面所はありません。
アルコール消毒のみ。
飲み水は別にある給水コーナーで補給できます。
2011年10月26日 14:02撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 14:02
トイレには手洗い用洗面所はありません。
アルコール消毒のみ。
飲み水は別にある給水コーナーで補給できます。
2階には天気予報を表示したPCと、登山届提出ボックスがあります。
他にもガスボンベやカップめん、雨具、登山靴w、各山の登山バッチ(1個400円)などおいてありました。
2011年10月26日 14:07撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 14:07
2階には天気予報を表示したPCと、登山届提出ボックスがあります。
他にもガスボンベやカップめん、雨具、登山靴w、各山の登山バッチ(1個400円)などおいてありました。
登山情報は北岳など白峰三山が中心。
広河原だから?
2011年10月26日 14:10撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 14:10
登山情報は北岳など白峰三山が中心。
広河原だから?
広河原〜北沢峠間の道はかなり荒れています。
落石も多そう・・・。
補修工事を至る所でやっていました。別に台風のせいではないそうです。
2011年10月26日 14:38撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 14:38
広河原〜北沢峠間の道はかなり荒れています。
落石も多そう・・・。
補修工事を至る所でやっていました。別に台風のせいではないそうです。
甲斐駒ケ岳が見えました。
真っ白です!
車内アナウンスによると、山の団十郎と呼ばれているとか。初めて知りました。
2011年10月26日 14:52撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
10/26 14:52
甲斐駒ケ岳が見えました。
真っ白です!
車内アナウンスによると、山の団十郎と呼ばれているとか。初めて知りました。
駒仙小屋テント場、仙水小屋に行く場合は、終点の北沢峠まで行かず、手前の登山口で降ろしてくれます。車掌さんに伝えておきましょう。
2011年10月26日 14:58撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 14:58
駒仙小屋テント場、仙水小屋に行く場合は、終点の北沢峠まで行かず、手前の登山口で降ろしてくれます。車掌さんに伝えておきましょう。
今年取り壊してしまう駒仙小屋です。
泊まってみたかった・・・。
2011年10月26日 15:09撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 15:09
今年取り壊してしまう駒仙小屋です。
泊まってみたかった・・・。
お願いして室内の写真を撮らせていただきました。
味のある渋い小屋だったんですね。
2011年10月26日 15:06撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 15:06
お願いして室内の写真を撮らせていただきました。
味のある渋い小屋だったんですね。
鉈目の入ったいい梁なのにもったいない〜。
新しい小屋にも使ってもらえるよう、お願いはしてあるそうです。
2011年10月26日 15:06撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 15:06
鉈目の入ったいい梁なのにもったいない〜。
新しい小屋にも使ってもらえるよう、お願いはしてあるそうです。
渡渉地点。
新しい橋は、旧橋の下流側にあります。
旧橋より小さいです。
2011年10月26日 15:28撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 15:28
渡渉地点。
新しい橋は、旧橋の下流側にあります。
旧橋より小さいです。
旧橋は通行止めになっていました。
2011年10月26日 15:28撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 15:28
旧橋は通行止めになっていました。
仙水小屋は宿泊者以外立ち入り禁止。
トイレも使えません。
2011年10月26日 15:42撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/26 15:42
仙水小屋は宿泊者以外立ち入り禁止。
トイレも使えません。
仙水小屋から仙水峠への道。
短い樹間歩きのあと、ゴロ岩の谷間を抜けて行きます。
大雪山のヒサゴ沼を思い出しました。
2011年10月27日 06:22撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 6:22
仙水小屋から仙水峠への道。
短い樹間歩きのあと、ゴロ岩の谷間を抜けて行きます。
大雪山のヒサゴ沼を思い出しました。
仙水峠、朝日に照らされる甲斐駒。
今日はモルゲンロートがよかったかも。
しまった、出遅れた〜。
2011年10月27日 06:32撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 6:32
仙水峠、朝日に照らされる甲斐駒。
今日はモルゲンロートがよかったかも。
しまった、出遅れた〜。
もう太陽はこんなに高くなっています。
2011年10月27日 07:29撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
2
10/27 7:29
もう太陽はこんなに高くなっています。
咲き残りのコケモモ!
ドライフラワー化したヤマハハコ以外で唯一咲いていた花でした。
2011年10月27日 07:36撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 7:36
咲き残りのコケモモ!
ドライフラワー化したヤマハハコ以外で唯一咲いていた花でした。
甲斐駒頂上が摩利支天より高く見えるようになれば、駒津峰はすぐそこです。
2011年10月27日 07:57撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 7:57
甲斐駒頂上が摩利支天より高く見えるようになれば、駒津峰はすぐそこです。
駒津峰。
一目で360度見られる、展望のいい場所です。
(甲斐駒頂上は広すぎて、歩き回らないと360度は見えない)
2011年10月27日 08:10撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 8:10
駒津峰。
一目で360度見られる、展望のいい場所です。
(甲斐駒頂上は広すぎて、歩き回らないと360度は見えない)
六方石に向かって下ります。
振り返ると駒津峰の向こうに仙丈ケ岳がそびえています。
2011年10月27日 08:42撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 8:42
六方石に向かって下ります。
振り返ると駒津峰の向こうに仙丈ケ岳がそびえています。
六方石近くから見上げた甲斐駒。
ここを登るんだあ。
2011年10月27日 08:55撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
10/27 8:55
六方石近くから見上げた甲斐駒。
ここを登るんだあ。
おっきいです!!
で、どっちが六方石なんでしょう?
2011年10月27日 09:01撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 9:01
おっきいです!!
で、どっちが六方石なんでしょう?
直登コースと巻き道の分岐は六方石のすぐ先。
2011年10月27日 09:05撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 9:05
直登コースと巻き道の分岐は六方石のすぐ先。
赤が直登ルート、青が巻き道。
直登ルートは間違いないと思いますが、巻き道は後半部分(上部)ちょっと自信ありません^^;
2011年10月27日 13:00撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
10/27 13:00
赤が直登ルート、青が巻き道。
直登ルートは間違いないと思いますが、巻き道は後半部分(上部)ちょっと自信ありません^^;
poni的難所その2(その1は写真撮りそびれた)
わかりにくいですが、下からここまで垂直に1m以上あります。
ザック込みではよじ登れませんでした(ちびっこの悩み;;)。
2011年10月27日 09:17撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 9:17
poni的難所その2(その1は写真撮りそびれた)
わかりにくいですが、下からここまで垂直に1m以上あります。
ザック込みではよじ登れませんでした(ちびっこの悩み;;)。
poni的難所その3
ちょうど後続の方が上がってきているところです。
詳細は<コース状況/その他周辺情報>を参照。
2011年10月27日 09:26撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 9:26
poni的難所その3
ちょうど後続の方が上がってきているところです。
詳細は<コース状況/その他周辺情報>を参照。
高度感はありますが、こんな感じでホールドがたくさんあって登りやすいところがほとんどです。
2011年10月27日 09:36撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
10/27 9:36
高度感はありますが、こんな感じでホールドがたくさんあって登りやすいところがほとんどです。
ここも登って行きます。
2011年10月27日 09:40撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 9:40
ここも登って行きます。
岩場終わりから、登ってきたルートを振り返ってみるとこんな。
2011年10月27日 09:42撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
10/27 9:42
岩場終わりから、登ってきたルートを振り返ってみるとこんな。
ここからは急斜面のザレ場です。
足裏をしっかり押し付けて、滑らないように一歩一歩歩きます。
ストック出してもよかったかな〜。
下のほうに巻き道が見えます。
鳳凰三山の向こうには富士山。
2011年10月27日 09:56撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 9:56
ここからは急斜面のザレ場です。
足裏をしっかり押し付けて、滑らないように一歩一歩歩きます。
ストック出してもよかったかな〜。
下のほうに巻き道が見えます。
鳳凰三山の向こうには富士山。
山頂到着!
仙丈ケ岳と北岳。
2011年10月27日 10:18撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
10/27 10:18
山頂到着!
仙丈ケ岳と北岳。
八ヶ岳の裾野がきれいに見えます。
街が見えているのに、荒野の惑星のよう。
北アルプスもくっきり見えます。
2011年10月27日 10:56撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
10/27 10:56
八ヶ岳の裾野がきれいに見えます。
街が見えているのに、荒野の惑星のよう。
北アルプスもくっきり見えます。
先週登った金峰山と瑞牆山。
宇宙が近い・・・。
2011年10月27日 10:57撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
10/27 10:57
先週登った金峰山と瑞牆山。
宇宙が近い・・・。
神さま、ありがとう。
2011年10月27日 10:57撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
10/27 10:57
神さま、ありがとう。
富士山、鳳凰三山、そして山岳ヘリ。
2011年10月27日 11:11撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 11:11
富士山、鳳凰三山、そして山岳ヘリ。
黒戸尾根側の肩から、頂上を望んで。
修験者さんたち、思い思いに奉納してますねえ。
2011年10月27日 11:21撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
10/27 11:21
黒戸尾根側の肩から、頂上を望んで。
修験者さんたち、思い思いに奉納してますねえ。
巻き道はこんな感じのザレ場がほとんど。
踏み跡が目立たないので、赤テープやペンキ代わりの赤い杭をたどっていきます。(岩のところに2本あるのが見えますか?)
2011年10月27日 11:35撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 11:35
巻き道はこんな感じのザレ場がほとんど。
踏み跡が目立たないので、赤テープやペンキ代わりの赤い杭をたどっていきます。(岩のところに2本あるのが見えますか?)
摩利支天への分岐。
迷ったあげく、寄ることにしました。
2011年10月27日 11:48撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 11:48
摩利支天への分岐。
迷ったあげく、寄ることにしました。
摩利支天にもいろいろ刺さってますw
2011年10月27日 12:09撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 12:09
摩利支天にもいろいろ刺さってますw
摩利支天から見た黒戸尾根(上部)。
2011年10月27日 12:06撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
10/27 12:06
摩利支天から見た黒戸尾根(上部)。
摩利支天から見た黒戸尾根(下部)。
いや、中間部かな?
2011年10月27日 12:08撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
10/27 12:08
摩利支天から見た黒戸尾根(下部)。
いや、中間部かな?
摩利支天のコルから降りてきた頂上を見上げると・・・
自分を褒めたくなります。
・・・行きに寄ったら気が萎えそうです。

(11月になったら写真追加します。)
2011年10月27日 12:17撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
10/27 12:17
摩利支天のコルから降りてきた頂上を見上げると・・・
自分を褒めたくなります。
・・・行きに寄ったら気が萎えそうです。

(11月になったら写真追加します。)

感想

何年も行きたいと思い続けて、なかなか行けなかった甲斐駒。

何気なく調べていたら、竹沢長衛が最初に建てた山小屋・駒仙小屋(旧長衛小屋)が今年限りで取り壊し、再来年の再オープンまで営業中止ということを知りました。

取り壊されるまでに泊まりたい!とは思ったものの、ネット上にはいつまで営業するとか、どこにも何も情報がありません。
で、電話してみると10日ですでに小屋泊まりは終了したとか。

orz

でも、見るだけでも見てみたい!
ということで、初甲斐駒、しかも初南アルプスとしては遅すぎるこの季節に行ってきましたっ。
最悪駒津峰まででもいいや、ということで。

駒仙小屋の代わりに仙水小屋に泊まりましたが、谷間にあるにもかかわらず、夜間の冷え込みは相当きつかったです。
半そでTシャツ+ウールカットソー+長袖シャツ+フリース、下はヒートテックスパッツに長袖ズボンで毛布4枚に包まって寝ましたが、肩口が冷えて何度も目が覚めました。同室の人にはほとんど寝られなかった人もいたようです。
朝には水場の蛇口が全部凍っていました。

朝は少しのんびりしてしまい、仙水峠からのご来光を見損ねてしまいました。
もう今年は日の出いっぱい見たしな〜、快晴だからあまり面白くないかも、となめていたのが原因です。
でも歩いている途中にちらりと見えた双子山稜線の感じからするとモルゲンロートがかなりきれいに出たみたいです。く、悔しい。

駒津峰に出ると、360度の大展望。
目の前には甲斐駒がどーん!とそびえ、振り返ると仙丈ケ岳がその腕を広げています。
南には北岳、栗沢・アサヨ峰、鳳凰三山に富士山。
西から北にかけては中央アルプス、御嶽、乗鞍、槍穂から白馬までの全北アルプス、越後の山々。
槍穂の岩肌までくっきり、立山以北は薄っすらと雪化粧しているのまで見えます。
見えないのは八ヶ岳くらい?(駒ケ岳の向こうだから)

駒津峰から山頂まで巻き道往復を予定していたのですが、同室の人はみんな直登するとのこと。
もともとかなり興味があったので、突っ込んでみました。
幸い、腕の筋肉は先週の瑞牆山でかなり鍛えられているはず。
筋肉痛も治ったばかりだし、すべてはこのためだったのね。
神さま、ありがとう。

結果は何箇所か怖いところもあったけど、無事クリア。
ただそれも、後続の方がいたおかげ。
単独の怖いところは、何かあっても誰にも知られないかも、ということ。
誰かがすぐ後ろを歩いているというだけで、大分安心感が違いますよね。
全くのドンケツだったら、チャレンジしていなかったかもしれません。

山頂につくと、息を呑むほどの光景が。
こんなに美しい八ヶ岳を、私は見たことがありませんでした。
どこまでもなだらかな広がる裾野、抜けるように青い空。
何だか、宇宙から他の惑星を見ているみたい。
ただただ、限りない空間が目の前に広がっていました。

この日はこの季節にしては珍しいほどの陽気、しかも無風。
登山中は雲ひとつない快晴のなか、Tシャツ+薄手の長袖シャツだけで快適に登ることができました。
(高山のためか、息は荒くなりましたが)
山頂でも結局上着は着ずじまい。
前日登った人によると、風が強くて山頂には寒くていられずすぐ降りたそうですが、この日はみんなのんびり、山頂からの絶景を楽しんでいました。


お茶を沸かし、山頂中廻って写真を撮っても、未練たらたらでなかなか降りられず、下山開始したのはタイムリミットぎりぎりの11:25。
後ろ髪引かれつつも摩利支天はカットしようと分岐から降りはじめたところ、上から呼び声が。

え?私??

山頂で一緒だった方が、呼んでいるのでした。

うー。
行きたい。

タイム管理表を取り出し、しばしにらめっこしたあげく。

行ける?行けるかな??
・・・。
えーい、どうとでもなれ!

と急いで引き返しましたw
万一バスに遅れたら、長衛荘に泊まって仙丈ケ岳にも登ってやる!予定外だけど!!

摩利支天からの眺めは(予想通り)山頂より特にいいわけではありませんでしたが、あのすごい黒戸尾根が見られたこと、甲斐駒最上部の真の斜度を横から見られただけでも行く価値はありました♪

で。

当然下山は一目散です。
幸い、帰りの岩場は六方石〜駒津峰まで登り、しかも一度通った道。あとはハイマツの中のジグザグ下り、双子山へのゆるやかな登り返しと樹林帯の下りのみ。
摩利支天から私を呼んだ方がずっと付いてくださったので岩場も心強く、単調で長い針葉樹林帯も、話し相手がいるだけで、飽きることなくさくさく降りてくることができました。

30分の余裕を持って無事下山。
長衛荘で生涯食べた中でも1,2を争う絶品ブラウニーを頂き(但し紅茶は残念(´・ω・`))、トイレを済ませてバスに乗りました。


というわけで、大満足の山行、今年の高山の締めくくりとしては申し分ない最高の登山だったのです、が。

・・・。

・・・・・・。

えーん。
やっぱりもう1泊して仙丈ケ岳も行っておけば良かった〜。

翌日も広がる抜けるような青空を自宅で見上げながら、もんもんとしていたのでした。


----------

ちなみに現在の筋肉痛の状況ですが。
足も腕も、瑞牆山より全然楽です。
難易度:駒ケ岳直登コース<瑞牆山という図式が私の中で成り立ちました(笑)。

基本的に仙水峠経由、双子山経由どちらを取っても、駒津峰までは登山としては優しい部類に入ると思います。
駒ケ岳山頂までは無理でも、その雄姿を間近で見るだけのために駒津峰に登る、というのは初心者にもオススメできそう。

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コメント

今度は甲斐駒!
こんばんは!またまたおじゃまします。

宇宙が近い感じ…分かる分かる!と思いながら拝見しました。
甲斐駒は今年行こうと思っていて行けなかった山のひとつ(たくさんあるんです…)。なのでponiさんのレポで目の保養させてもらいました
登山の楽しさがぎゅーっと詰まっていて…いいなあ。

ところで、私はいつも公共交通機関利用なので、こんな風にアクセスをとことん調査されていること、すごいなあと思うと同時に、かなり参考になります。
(そういうお仕事されているのかしら…とか邪推してみたりして

またどこかのお山で出会えたらおもしろいですね
2011/10/30 19:00
ikuzouさん
こんばんは。またまたコメントありがとうございます

宇宙が近い感じ、わかって頂けましたか !happy02
私も甲斐駒は何年も前から行きたかったところなんですよ〜。
今年もだめかな〜と思っていたのですが、思い切って行ってよかったです。
なかなか行かなかった理由の一つにアクセスが面倒、っていうのがあったのですが、今回計画が具体的になってちゃんと調べ始めました。
参考に書いたトラビスジャパンのツアーも見つけたときにはすでに満席で・・・。ちょっと悔しかったですcoldsweats01
>そういうお仕事
うっ、するどい 今はやめましたけどね〜。習性かもしれません

ブログも少し拝見させていただきましたが、ikuzouさんの感性、私大好きです。
本当にまたどこかでお会いできたらいいですね!
2011/10/30 22:08
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