奥多摩小屋テン泊して石尾根下山(雲取登らず)
- GPS
- 14:25
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 1,369m
- 下り
- 1,501m
コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 4:27
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 9:00
天候 | 初日:晴れのち曇り、二日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:石尾根経由で奥多摩駅まで歩き |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、鴨沢のバス待合所にあり。(階段登ったとこではない) |
その他周辺情報 | お風呂はいつもの河辺温泉梅の湯でお風呂&お疲れ会 |
写真
感想
<最初で最後の奥多摩小屋>
初のテン泊体験と2019年3月で閉鎖となってしまう奥多摩小屋での最後の夜を過ごしにGWの雲取山テン泊を計画した。
★重いザックで4時間
奥多摩駅から増発のバスに乗り込み、朝の涼しさが消えかかり、暑くなり始めた鴨沢で降りる。道路脇の駐車場で山行支度をしながら、お互いのザックの重さを確認し合う。自分のは18キロだ。これを背負って4時間登ると思うと少し気が滅入るが、テン場でのビールに思いを馳せ歩くしかない。いつものことだが歩き出すと20分くらいでこの重さにも慣れ、結構歩き続けることができるのはわかっている。駐車場、登山口を経て、登り尾根に取り付く、東側の斜面をトラバースするように登っていく。途中、水場の先で休憩。そこから堂所を経て、七ツ石山との分岐へ。七ツ石山は翌日、石尾根経由で帰るときに通るので、左の巻き道へ。「ここまでくれば、あと一息でブナ坂」と思うが、ここからブナ坂までも結構長い。
★テン場に到着
石尾根との合流地点で小休憩し、ブナ坂を登りつめて、ヘリポートが見えてきたら、そこは奥多摩小屋テン場だ。初めてここにきた2014年のGWを思い出す。あのときはテン場の場所がとれるか不安で、1回の休憩でひたすら登ってきた。ヘリポートをながめつつ、いい場所を物色しながら、テン場の真ん中、本通りを歩く。結局少し戻って、ヘリポートそばの周りのサイトからは木々で少し影になっている場所にした。ここをキャンプ地とする。
★チーズフォンデュ
テント設営すると、今日は疲れたということで雲取山山頂には、行かないことに。明日の朝も行かなような雰囲気である。ピークを目指さない登山、こういうのもいいねー。夕食までにはだいぶ時間があるので、それまでのつなぎで軽食としてチーズフォンデュを食べることに。ガスコンロの安定する平らな場所を探していると、あるじゃん、真っ平らな場所が身近に!と自然な流れで「カフェヘリポート」へ。アルミホイルを敷いたシェラカップにとろけるチーズと白ワインを入れて、火にかける。火加減が難しく、焦げたり溶けにくかったりで、途中で少量の水を入れたコッヘルの上にシェラカップをのせ、蒸気で温める方式にしたら、焦げ付かなくていい感じにチーズが溶けるようになった。具が色々あったので、結構なボリュームだったので、夕食を食べられるか不安になる。重い荷物背負ってきて、テント設営後のテン場でビール片手に仲間とチーズフォンデュ、最強だ。
<チーズフォンデュの具>
・バゲット(一本の半分、トーストしたらgoodだった!)
・ウインナー(シャウエッセン、未チン)
・ジャガイモ(チン済)
・ブロッコリー(チン済)
・アスパラ(チン済)
・しいたけ(チン済)
・プチトマト(生)
※チーズは一袋280gのうち50gくらい余った
★ドローン後のキムチうどんとカレーライス
さて、チーズフォンデュタイムも終わり、明るいうちにドローンタイムだ。せっかくだからヘリポートから離陸だ。少年野球がセイフィコフィールドで野球するくらいの贅沢だ。飛び立つドローンがどことなく誇らしげだ。いつもの離れていくパターンや、360度をぐるりと撮ったり、追尾してるうちに入れ替わるとか、いろいろ遊んでいるとテン場から「やめてください」の声が。失礼しました。ドローンはまだ市民権を得ていない。
気を取り直して、夕食タイム。食べられるかと思っていたが温泉卵入りキムチうどんをペロリと平らげた。時間を計らずにご飯を炊いていた同僚も奇跡的にうまく仕上がり2合以上はあるご飯を二人ともカレーライスで完食。ごちそうさまでした。
★ドアは開けないで欲しいのココロ
楽しい時はいつも知らないうちに過ぎてしまう。テン場に到着してから夕食までの楽しいひとときも終わり、場所を移してワインでも飲みながら、談笑でもしようかということになった。その前にトイレ行ってくるわ。奥多摩小屋のトイレは鍵がかからないかと思い込んでいたため、ヘッデンをつけて扉から少し明かりがもれるようにドアを開けて大の姿勢をとっていた。力みながら時のくるのを待っていると、腰のあたりに風を感じた。少し間があって「あ、すいません」振り返る間がなかった。その後も風を感じるたびに振り向いてしまい、すっかりあの時を逸してしまった。あとで分かったのだが、鍵は中からもかけられるらしい。外のフックは風で扉が開かないようにだろう。考えてみればわかることだった。
★七ツ石山でのご来光ブレークファースト
iPhoneのアラームで3時に目が覚めたが、隣のテントで物音がしないので、少しシュラフ内でうだうだして、3:20に諦めて起床。フリース、ダウン、ニット帽を装着して、ズボンを履く。幸いなことに結露は天井部分にうっすらだけだ。コンタクトを装着して、荷物整理、パッキング完了。テント外に出てテント撤収作業開始。縦走時のいつもの所作を黙々とこなす。隣のテントもテント前での荷物整理にかかっていた。4時出発の予定だったが、少し遅れて4時15分にテント場を後にした。まずは起きることが肝心である。朝食は、七つ小屋でご来光を見ながらという計画だったが、登ってる途中に日の出時刻を迎えてしまった。生まれたてのモルゲンロートを浴びながら、準備を始めた。オレンジの朝日に照らされながらスパムを焼く同僚と、りんごの皮を剥いてくれている先輩を眺めながら、幸せな気分でコーヒーミルのハンドルをまわしていた。
<ブレークファーストメニュー@七ツ石山山頂>
・トースト2枚/人 ⇒焼くと焼かないとではこうも違うのか。
・スパム(定番)⇒塩味が効いていて美味い。山以外では決して食べないが。
・スクランブルエッグ ⇒粉末うどんだしで味付け
・じゃがりこマッシュポテト ⇒少し芯あり
・ゆで卵 with ハーブソルト ⇒茹でた後に貴重な水に浸した甲斐あって、殻がつるんと剥けた
・フルーツ(キウイ、りんご) ⇒朝のフルーツは金メダル
・挽きたてコーヒー ⇒富士山見ながらの贅沢コーヒー
・ハーブティー、ほうじ茶(食後)
★七ツ石小屋立ち寄りしながら、鷹ノ巣避難小屋
朝食で腸が活発になった同僚が小屋に用があるというので、分岐でドローン撮影しながら、待つことに。朝の澄んだ空気が清々しい。木の陰から富士山が見え、ときをり感じる風が爽やかだ。
石尾根をトラバース気味に延々と歩く。次の休憩ポイントである鷹ノ巣避難小屋に到着。ここですかさずコーヒーブレイク、先は長いのだ。これからの長距離に備え、水場で水を補給し出発。
★奥多摩駅まであと一息
鷹ノ巣避難小屋を出てからは、六ツ石山分岐付近の岩に囲まれたとこ、舗装路に出たとこ、での休憩を挟みながら、歩き続ける。同僚の腰に配慮して、三木戸分岐からは右へ。安心感のある舗装路に早く出られるコースを選択した。舗装路になってからが長かった。外秩父でいやというほど舗装路を歩いていたはずだったが、いい天気の照り返しもあったりで、疲れた身体には結構こたえた。酒屋の裏手の階段を下りる。道路に出ると橋が見える。あと少しだ。
★梅の湯でお疲れ〜
ようやくの思いで奥多摩駅に着いて駅構内の時刻表で次の電車を確認すると2分後に発車する(13:17)ことが分かったので、ゴールの記念撮影もせずに、電車に飛び乗った。乗ったと同時にドアが閉まるぐらいのタイミングだった。いつもの梅の湯。ここまで連続で来ると会員になった方がお得なので、会員となって入湯。お風呂でゆったり疲れを癒し、ビール飲みながら、仲間と山行を振り返る。最高のひと時を過ごして、16:50河辺発の快速で帰路の途に。
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