行市山 〜賤ヶ岳の合戦跡巡り
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- GPS
- 03:15
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 494m
- 下り
- 492m
コースタイム
12:00山頂-13:00登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口付近に駐車場あり、登山ポスト無、危険箇所は特にありませんでした。 |
写真
感想
今日は「滋賀県の山」のなかでも湖北地方から踏破していこうと「行市山」に登ることにします。「行市山」は滋賀県の北部余呉湖畔にあり、賤ヶ岳の合戦で佐久間盛正をはじめ柴田勝家軍の武将が砦を構えていた山です。
1583年4月、信長亡き後、豊臣秀吉と柴田勝家の覇権争いがピークに達し余呉湖畔を舞台に賤ヶ岳の合戦が行われました。激戦の末、秀吉軍が勝利しますが余呉湖は兵士の屍の血で真っ赤に染まったと伝えられます。
登山口は柴田勝家の身代わりとなって討死にした武将「毛受兄弟」の墓近くの猪囲いの柵を開け登山開始です。4百数十年前には戦国武将が砦を構え重要な情報を伝達する者や物資を運ぶ人馬が通ったであろう道です、ほんのわずかなことで歴史が変わって柴田軍が勝利していたら「行市山」は歴史的にも超有名スポットになっていたかもなどと思いながら歩きます。登山道はとてもきれいに整備されていました。「七々頭ヶ岳」もそうでしたが、旧余呉町の山々は非常に良く整備されており地元の集落や登山クラブ、林業関係者の方々のご尽力には本当に感謝します。
しかし、こんなにきれいで歴史的にも由緒ある山ですが登り下りともに貸切で入山者は私だけでした。山頂は南東の方向のみ展望があり伊吹山まで望めます。
この時期は熊に注意が必要です。この山にも人、鹿、猪でもない足跡をいくつか見かけました。熊除けの鈴を鳴らしながらゆっくり進んでいきます。熊は元来臆病で警戒心が強い動物なので、できるだけ早く遠くからこちらの接近に気付かせて逃げさせてあげるようにするそうです。また、この時期は山奥よりも里に近いところに出没するそうなので「登り始め」や「ふもと直前」だと思って油断してはいけないとのことです。
歴史には全く興味を持たなかった私が今日は「賤ヶ岳の合戦」のことを初めて勉強しました。現場に行って体感すると理解が深まりますし興味も涌いてきます。
学生のときにもっと勉強しておけばよかったと後悔するばかりです。
コメント
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ここいらあたりの山々は本当に歴史が深いですよね。
俺もそろそろそこいらの山を登るつもりです。
熊というのは我々人間の存在をいち早く気が付いて向こうから逃げるものですが、餌を食べてるときは寸前になるまで気が付かないときがあります。
自分が横山岳で数メートル先でであったのもそういった例です。
奥美濃、伊吹山地、野坂山地ともに熊は多いので気を付けなければなりませんね。 特にこの時期は。
ちなみに熊はブナの木の上にいることが多いので上を見上げると見つけられるかもしれませんよ。
登山道の整備には本当に感謝しますよね。
整備してくれる人がいなかったら気軽にハイキングは出来ませんからね。
本当に歴史の重要な部分にかかわっている所が多いのですが、学生時代を含めて「日本史」には全く興味がなく大河ドラマもまともに見たことがありませんでした。
今こうして近辺の山々を登ると自分の不勉強さをとても後悔します。歴史の教科書に基づいてちょっと近所を周っておけばもっと興味が涌いて理解が深まったのではないかと反省です。
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