象山〜擬宝珠山〜鏡ヶ成湿原;早朝の奥大山を周回
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- GPS
- 02:02
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 340m
- 下り
- 346m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
奥大山といえば専ら烏ヶ山ということになるのであろうが、鏡ヶ成湿原の北と東にそれぞれ象山、擬宝珠山という二つの山がある。新小屋峠を挟んで対峙する烏ヶ山とは対照的にいずれもなだらかな山容で、ご来迎を期待して早朝に軽い登山をするにはうってつけの山に思える。前日の夜から家内の姉が合流したため、下の子供達を義理の姉に依頼し、長男と連れ立ってこの山々を巡ることに。
未明に起きだすと、一昨日の季節外れの雪から一転、雲一つない快晴のようだ。煌々と南の空に輝く月のためか、既に空が白みはじめているせいか、星が少ない。奥大山休暇村の奥から、鏡ヶ成湿原への入り口を横に見ながらまずは象山の登り口につく。木の階段で整備された登山道は大きな岩もないため登りやすい。周囲は既に十分に明るく、ヘッドライトの光を必要としない。
登りはじめて間もなく樹林帯を抜け、眺望を遮るもののないクマザサと低木の中を行く。山頂が近くなると東の空が赤みを増す。三角点と山頂標のある辺りからは東の展望は望めないが、なだらかなピークを先に進むと日本海を見渡す展望台がある。朱色の墨液を流し込んだような東雲の空の色が変わっていく様子を見ながらご来迎の瞬間を待ち続ける。
やがて、東の空から太陽が昇り始める。海の上に太陽が昇っていく様をみる機会はありそうでなかなかないものだ。大山を振り返ると、一昨日の夜に降り積もった雪は昨日のうちにかなり消えてしまってはいるもの残りの雪が淡くモルゲンロートに染まっている。
次はいざ擬宝珠山へ。山の形状も標高も似ているにもかかわらず、擬宝珠山に入ると途端にブナの深い森となる。道端には多くのショウジョウバカマが目につくが、その殆どは花期が終わっている。樹林の中では多くのチゴユリが花をつけている。ユキザサも目につくが、こちらは悉く開花前だ。樹林帯を抜けて頂上にいたる稜線に辿り着くと東の方向に眺望が開けている。そして登山道の両脇には無数のカタクリの花。残念ながら花期が終わりかけのようで、多くのカタクリが既に色褪せ、花弁を閉じている。それにしても夥しい数のカタクリである。おそらくGWの前半期は花の盛りであったことだろう。
山頂からは南方の眺望も開けており、鬼女台の展望台の彼方、草原に覆われた三平山の山頂に視線が惹き寄せられる。山頂からは再び新緑のブナの美林の中を下り、鏡ヶ成のスキー場に至る。スキー場の斜面を歩くと見慣れない白い花が咲いている。山荷葉(サンカヨウ)の白い花らしい。
湿原では花の時期にはまだ早いようだ。緑の大きな葉はバイケイソウかギボウシなのだろうが、花がない限りこの両者の判別が私には難しい。擬宝珠山というくらいだから、その山麓の湿原に咲くのはギボウシなのだろうか・・・湿原の木道を周回し、早朝の草原の空気を堪能して、山行を終了する。
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