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Yamareco

記録ID: 1451742
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

烏ヶ山;宇多田岩を訪ねて

2018年05月04日(金) [日帰り]
 - 拍手
子連れ登山 山猫 yamaizu kurousagi0519 その他2人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:11
距離
5.1km
登り
531m
下り
520m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:47
休憩
0:24
合計
3:11
距離 5.1km 登り 531m 下り 533m
14:44
85
16:09
16:12
10
16:22
16:38
11
16:49
16:54
61
17:55
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2018年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新小屋峠に、駐車スペースに関しての詳細は感想参照
コース状況/
危険箇所等
前日の降雪のためか泥濘みがひどい状況
倒木が多いが、迂回して通行可能
その他周辺情報 奥大山休暇村に日帰り入浴可能
鏡ヶ成キャンプ場から見上げた冠雪の烏ヶ山
2018年05月04日 09:25撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 9:25
鏡ヶ成キャンプ場から見上げた冠雪の烏ヶ山
鬼女台展望台から、右手に烏ヶ山、左手の大山は一晩で真っ白に
2018年05月04日 10:28撮影 by  iPhone 6s, Apple
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5/4 10:28
鬼女台展望台から、右手に烏ヶ山、左手の大山は一晩で真っ白に
ブナの木を見上げて
2018年05月04日 14:48撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 14:48
ブナの木を見上げて
オオカメノキの花
2018年05月04日 14:48撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 14:48
オオカメノキの花
ブナの大木
2018年05月04日 14:51撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 14:51
ブナの大木
2018年05月04日 14:58撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 14:58
稜線から烏ヶ山が姿を覗かせる
2018年05月04日 15:22撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 15:22
稜線から烏ヶ山が姿を覗かせる
何度もブナを見上げる
2018年05月04日 15:33撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 15:33
何度もブナを見上げる
いよいよ烏ヶ山への急峻な稜線に
逆光のせいか山頂が高く、遠く感じられる
2018年05月04日 15:43撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 15:43
いよいよ烏ヶ山への急峻な稜線に
逆光のせいか山頂が高く、遠く感じられる
満開のタムシバの花の向こうに日本海
2018年05月04日 15:52撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 15:52
満開のタムシバの花の向こうに日本海
奥大山休暇村を見下ろして
2018年05月04日 15:53撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 15:53
奥大山休暇村を見下ろして
登山道にはイワナシの花が続く
2018年05月04日 15:57撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 15:57
登山道にはイワナシの花が続く
色の濃い株
2018年05月04日 15:58撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 15:58
色の濃い株
山頂を望んで
2018年05月04日 16:00撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 16:00
山頂を望んで
宇多田岩に山頂の影が落ちる
2018年05月04日 16:06撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 16:06
宇多田岩に山頂の影が落ちる
南の方角
正面に延びる尾根の右手に小さくサントリー天然水の工場、その彼方には山頂が草原に覆われた三平山
2018年05月04日 16:15撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 16:15
南の方角
正面に延びる尾根の右手に小さくサントリー天然水の工場、その彼方には山頂が草原に覆われた三平山
南峰から烏ヶ山本峰を仰ぎ見て
2018年05月04日 16:18撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 16:18
南峰から烏ヶ山本峰を仰ぎ見て
北斜面には多くの残雪、下のほうで雪崩の音がきこえる
2018年05月04日 16:20撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 16:20
北斜面には多くの残雪、下のほうで雪崩の音がきこえる
山頂から南峰を振り返る
2018年05月04日 16:26撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 16:26
山頂から南峰を振り返る
山頂の巨岩の上に攀じ登って
写真のトリミングが悪く、この岩の巨大さ、峻険さをお伝え出来ないのが残念
2018年05月04日 16:29撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 16:29
山頂の巨岩の上に攀じ登って
写真のトリミングが悪く、この岩の巨大さ、峻険さをお伝え出来ないのが残念
北方に矢筈が山
2018年05月04日 16:38撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 16:38
北方に矢筈が山
南面の木谷
2018年05月04日 16:51撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 16:51
南面の木谷
宇多田岩
2018年05月04日 16:51撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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宇多田岩
下山路から烏ヶ山を振り返り
2018年05月04日 16:56撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 16:56
下山路から烏ヶ山を振り返り
既にかなり雪の少なくなった大山
2018年05月04日 16:57撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 16:57
既にかなり雪の少なくなった大山
ショウジョウバカマ
2018年05月04日 17:03撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 17:03
ショウジョウバカマ
目木が斜面に鋭角に生えているせいで、タムシバの花がすぐ目の前に
2018年05月04日 17:13撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 17:13
目木が斜面に鋭角に生えているせいで、タムシバの花がすぐ目の前に
稜線からの下りの地点でイワカガミ
この山ではイワカガミに出遭ったのはこの地点のみであった
2018年05月04日 17:27撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/4 17:27
稜線からの下りの地点でイワカガミ
この山ではイワカガミに出遭ったのはこの地点のみであった

感想

山陰のマッターホルンとの異名をとり、中国山地にあって珍しいまでの峻険な威容を誇るこの山が人口に膾炙するようになったのは宇多田ヒカルのお陰といっても過言ではなかろう。とはいうものの、普段TVを全くといってもいいほど見る機会がない私が、宇多田ヒカルが出演するサントリー天然水のCMを始めてみたのは今回の山行の直前だった。

前日、山麓の鏡ヶ成キャンプ場でテント泊。夜半から降り続いて雨もようやく収まったようである。テントの外に出て驚いた。あたり一面は積雪で真っ白、テントの上にもしっかりと雪が載っているではないか。前日に張ったタープはなんと雪の重みで倒れている。

テントの中で朝食でゆっくりと朝食を作り、再び外に出ると、先程までの濃霧はすっかり霧散していた。日差しが射し始めると、あたりの雪はみるみる融けていくようだ。見上げると折しも烏ヶ山にかかる雲が吹き飛ばされつつあるところだ。雲が取り払われると、すっかり冠雪した峻険な山頂が姿を顕す。キャンプ場もかなり風がかなり強いが、山の上はさらに強そうだ、

午前中はサントリー天然水の工場見学の予約か入っていたこともあり、天気が快復するのを見込んで午後に登山を予定。鬼女台の展望台から見上げると隣の大山は、前日とはうってかわり、一晩で雪山に様変わりしている。

果たして昼過ぎになると午前中に吹き荒れていた風もすっかり収まり、穏やかな好天となった。新小屋峠の登山口はわずかにわずかに車一台分のスペースが路肩にあるのみである。エンジンをつけたまま一台の車が駐車しているが、発車する様子もない。峠の北側の1つ目のカープには路肩に数台分の余裕があるようで、ここに駐車して峠まで戻る。

登山口から登り始めると、最初は新緑のブナの美林の中を行く。昨夜の雨と降雪のためであろう、足元の泥濘みがひどい。身長の低い次男のズボンはみるみるうちに股下近くまで泥濘で汚れていく。林の中には随所にブナの巨木が目立つ。登山道には倒木も少なくないが、乗り越えるのに苦労するのは倒れたブナの巨木くらいか。

山頂へと延びる北稜に達すると、イワカガミがお出迎えてくれた。ここからは林相がガラリと変わり、低木の樹林帯となる。多くの樹が斜面に対して根元から鋭角に曲がっているので、冬の積雪が多いのだろう。登山道も途端に急峻になり、岩が目立つようになる。

足元をみると小さな袋状の薄紅色のの花が落ちている。注意深くみないと見落としてしまいそうだが、登山道には薄いピンク色のものから濃い色のものまで、延々とイワナシの可憐な花が咲いているであった。

昨夜に降り積もった雪は既にほとんど融けてしまったものと思われるが、北斜面にはしっかりと残雪が残っている。午後の気温が高いせいだろう。遠くでザーッという聞き覚えのある雪崩の音が聞こえる。

やがて樹林はなくなり、疎らに低木が繁る岩稜帯となり、西側に冠雪した大山の壮麗な姿を見ながら、急峻な尾根を登っていく。

まもなく烏ヶ山の南峰から東に延びる稜線に達すると、一際目立つ大きな岩が尾根から突き出している。宇多田ヒカルが座って歌っていたのでとされる宇多田岩・・将来、この場所がそう命名される日も遠くないかも。

岩場を登りつめると間もなく南峰のピークに達する。ここから小さなコルを越えて本峰には達する。下から見上げる峻険さのせいか「絶対にあそこまで行きたくない」と拒絶していた長女ではあったが、本峰がすぐ近くに見えたせいか、躊躇なく本峰に向かう次男の後ろ姿に励まされたせいか、次男を追って岩場を登ってゆく。

狭い山頂に辿り着くと360度の絶景が待っていたのは云うまでもない。山頂標の後ろに際立って大きく岩が鋭く屹立している。ボルダリングで攀じ登ってみる。登攀以上に下降に慎重を要することになるのだが。帰りを子供達に急かされて、山頂での写真を撮ることを失念したまま下山路につく。

下山はクマザサや木の枝の助けを借りて、急降を一気に下っていく。稜線から下るブナ林の泥濘みの道は滑りやすいが、子供達は何事もないかのように下っていく。

下山後は奥大山休暇村の大浴場で、汗を流す。浴場の壁に記された能書きによると、この水の硬度は13らしい。滅多にない超軟水だ。風呂から上がると夜の帳が烏ヶ山の山頂に降りてくるところであった。

※サントリー天然水の奥大山ブナの森工場
https://www.yamareco.com/modules/diary/306675-detail-164616

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コメント

山デビュー
娘さんの山デビューおめでとうございます!体調悪化せず良かったですね。

宇多田ヒカルが出演するサントリー天然水のCMは、ここなんですね。工場見学セットで夫婦で行ってみたいです。
2018/5/7 8:01
Re: 山デビュー
有難うございます。体調は毎月、周期的に悪化するもののようらしいです。
長男や次男とは異なり、娘は登山には興味を示していないようなのですが・・・
サントリー天然水のCMには大山とその山麓の木谷沢渓谷でもロケされているようです。今回、翌日は蒜山を登ることにして、木谷沢渓谷は諦めてしまったのですが、ここも良さそうです。
ところで関東でも奥大山の天然水のCMは放映されているのですか?
2018/5/7 14:28
Re[2]: 山デビュー
我が家もあまりTVはつけずCMには興味ないのですが、宇多田ヒカルが好きな事と映像が綺麗だったので目に入りました。…何故ボンジュールなのかな?ちなみに第1弾CMは超軽装でしたが奥大山は登山ウェアで安心しました。
2018/5/7 15:17
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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