ザ・縦走 神室連峰 ＋ もがみ巨樹紀行(幻想の森、樹種別日本一四選、etc)

2018年05月09日(水) ~ 2018年05月10日(木)

• GPS: 64:00
• 距離: 31.2km
• 登り: 2,461m
• 下り: 2,458m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:40
• 休憩: 0:00
• 合計: 4:40

8:00 川連 千代世神社
9:00 神室山パノラマコース登山口
11:40 前神室山
12:30 神室山
12:40 神室山避難小屋

2日目

• 山行: 8:50
• 休憩: 0:20
• 合計: 9:10

5:40 神室山避難小屋
8:00 小又山
9:10 砂利口
9:50 火打岳
11:00 槍ヶ先
12:40 13:00 親倉見登山口
13:00 権現山オオカツラ登山口
14:20 白川渓流公園キャンプ場
14:50 東法田オオアカマツ駐車場

ルートは一部手入力です。3日目の11日は入力してません。親倉見登山口から権現山大カツラ登山口まではタクシー利用

天候

9日　曇り後雨　稜線風あり
10日　雲の中（雨）稜線の風前日より弱い
11日　晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー 自家用車

8日　夜行バス　新宿→横手駅（秋田行き）
9日　横手駅→横掘駅
横掘駅から乗合タクシー（湯沢タクシーへ要前日予約）　
乗合タクシー秋ノ宮線は曜日により一部経路が異なるので要確認
今回は巨木を見るため　役内口近くの川連で下車
10日　親倉見登山口→タクシー（赤倉観光タクシー）で権現山の大カツラ　登山口へ
東法田　大アカマツの駐車場から　大堀温泉　りんどう泊　までタクシー利用

11日りんどうから大堀駅まで徒歩50分ほど　新庄駅へ電車利用　
新庄駅前から　レンタカー利用
新庄駅→大宮駅経由→新宿　山形新幹線

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神室連峰は登山口が多い為　再訪の際の備忘録
横手駅　レンタカー利用可（和賀山塊でも利用できそう）
新庄駅　レンタカー利用可（神室連峰、丁山地　甑山など）

山形交通バス　金山行き
・新庄駅バス→金山町町役場バス停　乗換→下向バス停→4.3km有谷口登山口

・新庄駅バス→金山町町役場バス停　乗換→蒲沢バス停→3.2km徒歩50分弱蒲沢登山口→台山尾根　※金山町でうまく乗換できない時にはタクシー会社もあり

・土内登山口→2時間弱　土内バス停→新庄駅（新庄コミュニティバス　登りで使うのは時刻的に難しい。下山なら利用可能性あり）

・火打新道登山口→土内バス停→新庄駅

・鵜杉駅→約5km1時間10分　親倉見登山口　※八森山に行ける薬師原登山口も同じくらいかも

・白川渓流公園キャンプ場（トイレあり、無料、ウッドデッキにテント張れる）から先　根ノ先登山口や西ノ又沢登山口へは林道が荒れてレンタカーや、タクシーが通行できない可能性もある。

・新庄駅→8km徒歩2時間、タクシー15分　山屋キャンプ場へ→10分山屋登山口→杢蔵山へ

コース状況／危険箇所等

《パノラマコース登山口→神室山》
・道明瞭　950mから一部残雪あるが、ツボ足キックステップで歩く、避難小屋は山頂から西に距離100m少し下る。バイオトイレ、毛布、銀マットあり
・稜線は火打岳までいたるところにカタクリ、キクザキイチゲが咲いてました

《神室山→小又山→火打岳→親倉見登山口》
・稜線の雪はほぼないが一部残雪あり、ツボ足で歩く、尾根は広くないので尾根を外さないように歩きました。
・雪融けの後の割には道荒れていない、道細めだが歩きやすい。
・火打岳への登りは非常に急、逆コースの場合は一番緊張しそうです。
・槍ヶ先から親倉見へは一部トラバース区間に残雪あり、緊張する。しっかりステップは切ってありました。

《権現山のオオカツラ》
・涸沢を詰めていく登山道、一部崩落あり荒れているが、ピンクリボン見落とさないように歩く。階段などもあるが崩れてきている。

その他周辺情報

・大堀温泉　最上町営りんどう　簡易施設のため　夕食は弁当　温泉は循環掛け流しだが若干のつるつる感あり。　
・瀬見温泉　瀬見温泉駅下車　ふかし湯まで徒歩10分ほど　朝5時から午前中掃除時間帯あり　日帰り400円（コイン式？100円玉のみ利用可）源泉は熱めの43〜44℃ほどだが湯冷めしにくい良い湯でした。
　
・黒杉（土湯杉、神代杉）国道47号沿い、路側帯か高屋駅にP　車通行量多いので注意必要
・幻想の森　入り口付近に今回駐車　未舗装の林道3kmほどで駐車可
・津谷の大ヤナギ　二台ほど駐車可
・小杉の大杉（曲川の大杉）　駐車場&トイレあり

写真

川連集落にある千代世神社という小さい社から出発

幹回り10.7m　日本一のホオノキです。大きな葉っぱを確認できました。

こんな大きいホオノキは初めてです。神室縦走の安全祈願をする

この鳥居から奥に入ってパノラマコース登山口にいく

杉植林帯を抜けるとブナ帯に入り、曇り空なのに新緑が眩しい

東北の山はブナ林を抜けて登るのが好印象

川連方面が見える

標高950mほどから残雪が出てくる

ザンゲ坂、キックステップでしっかりステップを切る。雨降り肌寒い

前神室山からは本格的な縦走路になるが雲の中、初日は風も少し強め

カタクリ

キクザキイチゲと思われる。たくさん見られたが寒さで閉じている

ショウジョウバカマは雨で寒い中でもあでやかです。

レリフピーク過ぎて山頂直下ではとうとうみぞれ混じりの雪になってしまう。

我慢の初日、

だいぶ寒い中での小屋は本当にありがたい

まずはティータイム後　残雪で水を作り夕食はラーメンで温まる。

毛布や、銀マットもあり今回は寝袋は持って行かず。きれいな小屋です。

二日目もガス、雨の中、風が弱まったので歩く。これで展望いいくらい、雪多く見えるが登山道沿いほぼ融けてます。尾根の細さがわかる

絶景のピークの予定　我慢の稜線歩き、小又山から下りは走りたくなるような心地いいトレイル

大横川の源頭には急な雪渓　厳冬期にはヒマラヤ壁が見られるという。

神室の怪峰と呼ばれる　火打岳　その北峰と思われる直下は急

火打岳は東北百名山にも選ばれていないが神室山、小又山に次ぐ代表的なピーク　再訪したいピークです。

こちらは行く手に大沢山、残雪期にヒマラヤ壁を見に登りに来てもいいかも

振り返る

標高低いところはガスが少なめ

ミネザクラ

槍ヶ先から親倉見口に降りる。

イワウチワ

樹林帯に入ると厳しい稜線歩きから解放されほっとする。

新緑が山腹を駆け上がってきれい

親倉見登山口近くにアカマツの大木（幹回り約3m）、樹高が高いアカマツでした。早めに下山できたのでタクシーで権現山の大カツラも見に行く

エンゴサク、雨はまだ続いて疲労していたが

涸沢を登る　ニリンソウの群落地を抜けて空身でグイグイ登ると

見えました。権現山の大カツラです。シルエットが◯、小さく見えたが近づくと

とても大きい。赤い40Lザックがぽつん　株周り19.3m　日本一の大カツラ

横から

裏から回って

大きく二本の主幹に分かれています。新緑の葉が美しい

雨の中会いに来て良かったと思いました。

白川渓流公園は無料のキャンプ場でとても良さそうです。

二日目ラストは日本一の大アカマツです。幹回り8mほど

三本の幹に分かれている

仁王のようなギョロ目に見えた胴回りが印象的でした。

大堀温泉　りんどうで温まる。きつい一日だったので至福です。

夕食は弁当

11日は快晴だが、朝方稜線はまだ雲の中。下山して正解かも　八森山

朝早くにでて始発電車に乗り瀬見温泉へ　ふかし湯　足湯もあり

露天風呂はいい温度だが、源泉の高温泉が一番効いた感じがする。

すぐ近くに薬研の湯という川原の足湯で入れそうなところあるが熱い。

もがみ巨樹紀行　黒杉（土湯杉）

二本に分かれている　幹回り11m　二本分で計測したようです

黒杉　福井県の岩屋の大杉を思い出す。枝ぶり

黒杉　二本が重なって見える　

幻想の森へ行く林道から　標高250mほどとは思えず　みちのくの山深さを感じました。

幻想の森　名前負けじゃないかと思っていたが

期待が持てそうな入り口

幻想の森　とてもいい雰囲気。中心に位置するのが　燭台みたいな一番の大杉　幹回り14mほど

大杉をぐっると眺める

周りもこんなんのばっかり　アシウスギ

この3本もすばらしい

幻想の森という名前に負けていません。

神室連峰の縦走は残念でしたが、幻想の森のおかげで気分爽快です。

天気も良く　ぐるぐる森の中を何度も歩き回って

中心の大杉に戻ってくる

色々なアングルで写真を撮り満足　素晴らしい森でした。

山形で久しぶりに氷が入った冷たいラーメン（牛すじ肉入り）を食べました。麺類は、なんでも美味しい山形です。

樹種別日本一4つ目は　津谷の大ヤナギです。幹回り約7.5m

満身創痍な奇樹　傾いていて支えて貰ってるがこんな状態で良く生きているもんだと感心する。

生き生きとした葉を茂らせて立派なシルエットです。

背後に鳥海山がすばらしい

最後の一本はこちら　小杉の大杉（曲川の大杉）です

幹回り6.3m　別名でトトロの木　耳が3つに見えるが。。。

近づくとメデューサのような枝ぶり

アシウスギの枝ぶりの迫力は幹回り以上のものがあります。

後ろからみると本当にまさしく

別名通りで納得します。

月山も大きく素晴らしい

火打岳と思われます。怪鳥のような迫力あり。今度は天気がいい日に再訪してみたい

丁山地　鳥海山と神室連峰に挟まれてマイナーだが巨木も見られて手付かずの自然が残る山域。来ることもありそうです。右端が甑山、左端が丁岳だろうか

感想

sarari

東北アルプスというと、飯豊、朝日連峰になるが
神室連峰も東北準アルプスと言える素晴らしい縦走路です。

縦走の醍醐味を存分に味わう予定でしたが季節外れの
寒さの中で修行モード。夏の北アルプスに向けての
厳しい稜線歩きのトレー二ングになってしまいました。

10日稜線の風が意外と弱かったので、そのまま縦走を継続。
低体温症に気をつけたので、休憩は短く、予定以上に早く下山。
11日予定していた権現山のオオカツラなども、その日の内に見る。

次の日は急遽レンタカーでの巨木巡りを楽しむ。もがみ地域は巨木が
とても多く、他にも見たいところはありましたが次回に持ち越しとなりました。
幻想の森は期待以上に素晴らしい所です。

天気悪い中での縦走でしたが小又山からの下りは心地良いトレイルで
火打岳のきつい登りとのコントラスが印象に残ります。
いつか再訪しに来て、縦走路をしっかり眺めて歩いてみたいと思います。

コメント

bok8sora2nar

ここにも秘境の山
神室連峰、深い森と、低いながらもそれぞれ鋭峰でしっかりしたアップダウン、秘境の趣きたっぷりな山だと思いました。大切にされている里の巨樹もそれを感じさせる一つですね。こういう山並みには低い雲が似合うのですが、雨にみぞれ混じりの中の縦走となるとさぞ堪えたことと思います。
山頂標識はとても立派ですから、地元を中心にファンがいっぱいいるんでしょうね。私もいつかの候補に入れたいと思いました。
良いレコをありがとうございました😊お疲れ様でした！

sarari

Re: ここにも秘境の山
bok8sora2narさんコメントありがとうございます。
雨の中の縦走はきつかったですが、歩いて充実感を感じました。
今回歩いた稜線縦走路の前神室山〜槍ヶ先まで約14kmほど、朝日連峰と比べても、以東岳〜大朝日岳まで約13kmほどなので、一泊二日でも十分すぎるほどの縦走ができます。
山麓はブナの深い森を味わえます。稜線での岩場ロープ箇所は一箇所のみでした。そのほか急斜面でしたが全て土の縦走路です。手付かずな感じですが歩きやすく感じました。おっしゃるように地元の方がしっかりと整備してくださっているのを感じました。晴れた景色の中また歩ければなと思います。ありがとうございます