登山ルート開拓済?! 無積期の【男鹿岳】(300名山)《板室ゲートから》


- GPS
- --:--
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 1,639m
- 下り
- 1,646m
コースタイム
|
(6:15)【第二ゲート】(13:08)
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(6:28)【本部跡】(12:53)
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(6:47)【ダルマ岩】(12:33)
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(7:32)【貫通広場】(11:52)
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(8:02)【笹の沢】(11:32)
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(8:25)【植生観察小屋】(11:12)
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(9:14)【取付き箇所】(10:25〜10:35)
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(9:47)【男鹿岳】(10:05)
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所:特になし 現在この『塩那道路(中塩原板室那須線)』ルートは通行禁止です(2011.11.4現在)。 工事中でもある為、行かれる方は自己責任でお願いします。 詳細は下記ブログへ↓ http://top-of-100.at.webry.info/ |
写真
感想
今回は『日本三百名山』の中でも残雪期に登るとされている山【男鹿岳】です。
ヤマレコでは以前yakouseiさんが登ったレポがありますが、約34kmと長い『塩那道路(中塩原板室那須線)』を歩かなくてはいけません。「自分にはとてもそんな距離歩けない」と思い残雪期に登ることを考えていました。しかし今年のGWは九州に遠征に出ていたのと、予定が合わず結局登ることが出来ませんでした。
どうにか無積期でも登れないものかとネットで検索をしました。私が見ている方が昨年秋に藪漕ぎで登った時の事が書かれていて、最後まで読んで見ると何とその時刈り払いが行われたようです。かなりの朗報でした。
しかしこの情報はあくまで一年前の話。今現在はその笹もそれなりに伸びてまた生い茂っているのではないか?
そんな事を考えながらも体は出発の準備をしていました。そのルート実際に確かめてみたい。
一応、また笹が生い茂っていても良いようにナイトウォークでスタートします。
しばらくはアスファルトの道を進む。
工事管理棟を二つ過ぎるとゲートがあり、ここから林道になります。
その先にはやはり工事用重機が止まっていました。
奥に白いテントが張ってありイスなどもありました。
その先が【本部跡】という場所。
ここからは一般の林道歩きと同じです。
途中には落石跡や倒木などもありました。また猿が多いようで道には沢山の糞や食べかすが落ちていました。実際逃げて行く姿や木の上に登ってこちらを窺がっているのも見えました。
【貫通広場】(13.6km地点)で一旦休憩を入れました。取付きまでは残り7kmです。
再び歩き始め【笹の沢】、【月見曲】と進むと目の前にプレハブ小屋が建っていました。【植生回復経過観察小屋】なる建物で昨年秋に建てられたようです。(17km地点)
この辺りからだんだんと林道も登りの斜度が大きくなってきました。
ようやく取付きのテープが垂れている場所まできました。目印は『板室から20.3km』のプレートです。
ここから少し藪の中に突っ込みます。時間にして5〜10分ほどでしょうか。
藪を突破すると目の前に刈り払いが行われた登山道に出る。あとは一本道。マーキングも多数あるので迷わないでしょう。途中倒木帯はあります。
ようやく【男鹿岳】山頂に到着。眺望は東の方角のみ望めますが【那須連山】は雲の中でした。
残雪期に入る北側(大川峠)のルートを確認しに行くと約30mほどの所で刈り払いは終了していて先は藪となってました。やはり北側から登る場合は残雪期のルートとなるようです(藪屋さんは除きます)。
写真を撮って下山に入ります。途中南側に【鹿又山〜日留賀岳】がキレイに見えました。この南から来るルートもあるようです。
【本部跡】周辺は紅葉が綺麗で赤や黄色が鮮やかでした。
工事現場に差し掛かり申し訳ない感じで作業員の方に声をかけると意外にも普通に挨拶して下さってホッとしました。
少しお話をさせてもらった時に聞いたのですが、どうやらこの工事は遊歩道計画の工事らしく来年の春には開通する予定だそうです。
つまりここまでは来年から入れるようです。もしかしたらここまで車が入れるようになるのかもしれませんね。そうなればアプローチもかなり楽になり、往復で11kmも短縮されます。そして笹薮の刈り払いも済んでいて、三百名山では今まで難峰の一つとされていた【男鹿岳』ももう一般登山レベルになってしまうのかもしれませんね。
コメント
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こんにちは
無雪期の男鹿岳登頂おめでとうございます
まさかまさか整備されているとは驚きで一杯です
ただ同時に思う事が・・・期間限定の山が有ったり未整備の山があったりと、より困難で変化に富んだハードルが有るからこそ「達成感」を味わえるもので何だか寂しい思いも片隅にあります。
十人十色ですが、300名山は憧れの山であってほしいと思います。
とても良いレポ、考えさせられるレポ感謝です
コメントありがとうございます(
多少雑な感じではありましたが、yakouseiさんが藪を漕いで登頂されていた時と比べればある意味普通の登山道となってました。
>より困難で変化に富んだハードルが有るからこそ「達成感」を味わえるもので何だか寂しい思いも片隅にあります。
そう、私も登頂後、刈り払いのルートから取付きに降りてきて休憩していた際、「うーん、何かあっさり終わってしまった」っと考えてしまいました。
出発前はまだ見ぬルートに空想の盛り付けがあって「本当はまだまだ藪と格闘することなど、刈り払いされても大変なんだろう」っと想像してましたが、歩いてみると本当に「あっさり」・・・。
登頂出来たことはホント嬉しかったですが、ちょっと複雑な気持ちも :-
zenithさん、こんにちは。
男鹿岳、お疲れ様でした。
なかなかのロングルートですね
遊歩道が整備されるなんて初めて知りました。
色々な方が手軽に歩けるようになって良いことですね
昨年訪れた笈ヶ岳も「こんな素晴らしい山、登山道があればなぁ」と思いながら歩いていました。
そうすれば、皆さん安全に登山を楽しむことができるのではないでしょうか
300名山は、多くの人が安心して登れる山・親しみのある山でないとせっかく選んだ意味が薄れますよね。
そう思うのはbikihanakoだけでしょうか
bikihanako
bikihanakoさん
>なかなかのロングルートですね
確かにルート自体は長いですが、危険箇所はまったくなく、ただただ林道歩きです。なので、退屈と言えば退屈でしょうか。
遊歩道は私もビックリで、最初は崩落などの整備で『塩那道路』に税金投入なのかな、位で考えてましたが、『計画map』と現場の作業者に聞いて、へぇ〜
実際歩いてみて、確かにこの界隈は樹林が豊富で紅葉の散策には良い場所だと思いました。ただ落石などの自然災害には・・・?
300名山に関して賛否両論多くの意見もあると思いますが、「入山禁止」は困りますが、最低限の登山レベルや知識が必要だと私は思いますね。ただただガイド本のみに従って登るのはあまりにも危険だと思います。北海道の遠征の際、特にzenithは思いましたよ
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