錫杖岳 左方カンテ
コースタイム
14:407P終了-18:00錫杖沢出合のテン場
5日錫杖沢出合のテン場10:00-11:00槍見温泉無料駐車場
天候 | 晴れ 日中は紫外線が痛いくらいに暑く喉が渇いた |
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過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
錫杖沢出合のテン場は河原に2張りと、少し上には数張り張れます。 帰りは栃尾温泉荒神の湯がお勧めです。200円。源泉を水で薄めているので 結構熱く、リアルに懐かしい心持がしました。 http://www.bea.hi-ho.ne.jp/omizu/kouzin.htm |
写真
感想
このところ多忙な日々が続き、岩の感触をすっかりと忘れてしまっていたが、現日登
最強の2人に同行させて頂く機会を得ることが出来たので、本当に久しぶりのマルチ
ピッチを登ることが出来た。
ただ残念なのは、数日前から軽い風邪をこじらせてしまい、体調が思わしくない。
しかし錫杖岳自体も初めてであり、一度見てみたいと思っていたので半ば強行的になっ
てしまった。
2日間とも当初は自分としては高難度のマルチピッチの予定であったが、連絡がうまく
取れて無くロープが60mの1本しか無い。仕方なく初日は私とI氏でルートを変更し左方
カンテを登り、U氏が松本へとロープの買出しに向った。
60mロープ1本だと懸垂下降が30mしか出来ないので下降は歩くしか無いが、U氏は以前
一度歩いて下りたことが有るそうなので、そのラインを教えてもらい左方カンテへと
向った。
1ピッチ目はI氏が先行し、つるべで5ピッチ目まで登るが、フォローで登るときに背負う
一つにまとめたザックの重さが結構堪える。ここでリードせずにフォローに徹すること
にした。
風邪気味ということも有り、記憶が定かではないが4ピッチ目まではフリーで登り、2回
位A0だったように思う。1度I氏もラインを軽く間違え隣の11のラインの途中でビレイを取
り、私がフォローから途中ラインを変えて、正規のルートへリードしながら、もどるとい
うことも有った。このときA0?あと6ピッチ目のオフィズス5.8の出だしが難しく、ザックを
背負った状態ではとても無理と直ぐにA0。。そういった場合は例えばハーネスにヌンチャク
で固定して、股の下に垂らすというやり方も有るそうだ。
トータルとして私がバテバテなので結構時間が掛かってしまった。ただ、ここで終了では
なく、ここからが今回の核心になってしまった。
2人とも頂上は初めてなので、朝方U氏に聞いた通りの下降路を目指す。踏み跡も結構明瞭に
有る。少し間違えたりもしながら、烏帽子岩と思われる前をちょっと怖い思いをしながら
トラバースし本峰フェースと思わしき下へ出ると、踏み痕が幾つかに分かれている。
牧南沢の辺りを下降したそうだが、本峰フェースへ向っている踏み跡は途中で途切れている。
しかし、その辺りから下へ目をやると、赤いテープがハッキリと見て取ることが出来た。
そのテープまでたどり着き、先を見渡すと下降できそうなルンゼが有る。I氏が先行して
近づくが、途中で止まって躊躇している。どうもそのルンゼを下降に使っているとはとても
思えないそうだ。I氏がそう言うのだから、余程危なく見えるのだろうと、また違う下降
ラインを捜すことになった。一通り見て廻るが、やはりそれらしい所は無い。
そうしているうちに時間も16:00を過ぎ、太陽もオレンジ色になり始めている。自分としては
この時点でビバークを覚悟した。私としては最初のルンゼがこれだ!と思ったがI氏が躊躇する
くらいだから、難度が高いのは間違いないだろう。暗くなってからヘッデンで下降するのは危険
すぎると思える。ここで携帯の電波が届いていたのでU氏へ連絡をとるが、古い記憶なので、
今ひとつ判然としない。
上はスポーツタイツに薄いフリースと合羽。ツェルトは無い。昨夜は深夜で駐車場の辺りで5℃
くらい。何とかなるだろう。まさかここでビバークになるとは思っても見なかった。
1時間半くらいは下降路を捜すが、最終的に最初のルンゼが一番下降できる可能性が有るので、
そこを下ることにした。しかし、実際に下り始めるとそれ程困難ではない。暗くなる前には
最初の急な部分を抜けて本流へと達した。後はヘッデンで沢を下り、何度か右岸へ巻きながら
下り切ることができた。真っ暗闇の中、オレンジ色に輝く焚き火の炎が遠くに見えたときは、
初めて心からの安堵感を覚えた。
翌日は自分は疲れ切っているので、1ピッチ目だけ触らせてもらって下りるつもりだったが、
朝起きると、それすら出来そうも無い。情けないが下で2人が登るのを待つことにした。
2人は黄道光を登り、余裕で14:30にはテントを撤収し駐車場まで下りてきた。
今回、最も痛感したのは基礎体力の違いだ。当然では有るが2人と自分では違いすぎる。
テント場までのアプローチで既に離されてしまい、初めは頑張ってついて登っていたので、
アプローチで既にバテバテになってしまった。
15年前とはいえハセツネを11時間台で走った3段ボルダーと3スラをフリーソロで抜けた
13クライマーとでは交わるものは何も無い。。当然基本は一番弱い自分に合わせてもらう
訳だが、それでも辛い。しかしながら1歩1歩進んでいくしかないか。。
錫杖の左方カンテは結構支点抜かれてるらしいですね。
知合いも6月に行ったときあせったって言ってました。
たまたまナッツ類は持っていたので亊無きを得たようです。
行ってみたいルートのひとつです。
kanemaru
確かにピッチの終了点はペツルのボルトですが
ランニングはほぼ100%ナチュラルです。
残置は全くナチュラルの取れない緩い傾斜のフェースに
サビサビの腐ったハーケンが2本でした。
好ルートなので是非訪れて下さい。
私も体調の良いときに十分に味わいながら再トライ
したいと思っています。
こんにちはjazzyさん。
このところ週末が雨で、ジムが多くて少しマンネリです。今週は天気良さそうで岩を登りたいです。
今年は5月に踵骨折して、剣も、アルパインもできませんでした。
10月ころから、軽くジョギングを再開しました。足首の招きがいまいちですが、長くない歩きもできるようになりました。当分は近くで登っています。
お怪我も順調に回復しているようで何よりです。
私も身体からの警告は注意深く受け止めるようにして、
無理のし過ぎには気をつけています。
ただriekoさんは水泳の指導もされているようで、
基礎体力が違うようですけど。
大きく怪我をすると長引くので、お互いより繊細に
注意を喚起しながら良い山を登りたいですね。
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