記録ID: 1481471
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波
山中異界。男体山で玄珠を磨く【稲荷信者登拝記12】
2018年05月29日(火) [日帰り]
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 1,207m
- 下り
- 1,196m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 8:30
ニ荒山神社中宮祠の登拝門を潜って、御神体である男体山山頂を往復する伝統の登拝コース。標準コースタイムは6:30。
登拝門の開門は6〜17時とガイドブックで見たが、受付をしてくれた神職さんに伺ったところ、山頂の様子やシーズンによっては19時頃まで開けておく事もあるとの答え。閉められてしまっても一応、迂回路はある。なお、コースタイムと閉門時間の兼ね合いから、基本午後からの登拝は受け付けていない。登拝料は500円(登拝守を頂ける)
ここは公園ではなく神域なので、くれぐれも登山者はお客様気分でワガママを言わないように。
登拝門の開門は6〜17時とガイドブックで見たが、受付をしてくれた神職さんに伺ったところ、山頂の様子やシーズンによっては19時頃まで開けておく事もあるとの答え。閉められてしまっても一応、迂回路はある。なお、コースタイムと閉門時間の兼ね合いから、基本午後からの登拝は受け付けていない。登拝料は500円(登拝守を頂ける)
ここは公園ではなく神域なので、くれぐれも登山者はお客様気分でワガママを言わないように。
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
※週末はいろは坂の渋滞を計算に入れる必要有 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースに水場・トイレ・ベンチなし。四合目以降はなだらかな場所や下りからの登り返しはほぼなく、ひたすら山頂まで急傾斜の直登。その上、六合目〜八合目途中まで観音薙と呼ばれる険しい岩場が続き、九合目の森林限界を超えてからは火山礫の深いザレ場となる。 |
その他周辺情報 | 中禅寺湖湖畔にはホテルも温泉もたくさん。この辺でゴージャスな前泊もいいよね。 |
写真
予定通り7時過ぎに【ニ荒山神社中宮祠】に到着。週末は渋滞があるので時間を余分に見よう。ちなみに「ニ荒山神社」とだけ言うと、東照宮の隣の御本社のことになるのでお間違えなく。こちらはその「中の宮」ということ。「奥宮」は山頂だ。
神社は中禅寺湖に面している。日光というのは本当に見事な山紫水明の地だ。煙霞の癖というが、こうした美しい地に身を置いて心を澄み渡らせるのが修験道の禅定だという。絶景を楽しむというのは宗教的な行為でもあった。
八合目半ば、やっと観音薙が終わって本当に久しぶりに道と呼べるものを見た。岩場ってのはマリオで言うと、たまに出てくるファイヤバーみたいなものじゃなかったのか?それが1時間以上も続くとはどういうことだよ…。
11:20、とうとう山頂奥宮に到着。苦戦したように思えたが、着いてみれば標準コースタイム−10分という結果。これは我ながら頑張ったんじゃないか。なにはともあれニ荒山大神に登頂の御礼を申し上げる。梁に付いているのは山頂ライブカメラ「大国之目」
山頂は非常に広く、東西に長くなっている。気温は10℃ほどで風が強く非常に寒い。中綿ジャケットの上からレインウェアを羽織り、Buffまでした。後日ニ荒山神社のHPで確認したところ、風速5〜6mくらいはあったようだ。
お勤めに夢中で気付かなかったが、いつの間にか山頂をガスが覆い始めていた。同時にポツポツと雨音も。神社で神職さんに「午後から雷雨になるかも」と言われていたのを思い出し、下山を決意。森林限界上で雷はヤバイ。
観音薙の下りが本当にキツイ。前回痛めた左膝を悪化させないように気を使って下りているのでペースが上がらない。左を庇っていると今度は右に負担がかかると気付き、ますます遅くなる(泣) この後、雨足が強くなってスリップも怖くなった。集中力も保たず、何度も足を滑らせかける。
登りは順調だったものの、下りは急激にパフォーマンスが落ちた。山頂であまり休憩できなかったのと、昨夜の慣れないホテルでの睡眠不足が効いているのだろう。歩いても歩いても岩場が終わらない。七合目前ですでにバテている。
三合目。ここまで写真を取る余裕もカメラを気遣う余裕も無く、七合目あたりからザックにしまった。気力だけで下りてきたが、休憩で少し回復してカメラのことを思い出したところ。雨はたまに降ったり止んだりを繰り返している。
ここからまだ1時間かかるんだよな。あー足が痛い。基本的に傾斜が強いため、ぬかるんだ土で滑って転ぶ人が多い。自分もこの辺りでとうとう転んだが、尻餅だけは免れた。いよいよ雷が聞こえてきたが、それが罠だ。怪我をしないように焦らずにゆっくり歩こう。
平日といえども東部日光駅行きのバスは観光客でいっぱい。週末はまず座れないだろう。バスの中では白根山から下ってきたらしいオバチャングループが、「急登の続く男体山より白根山の方がなだらかで楽」と話していた。はよ言え。
【新道具1】ギアジンで見たATIONのクレーターメッシュ。これはすごい。かなり汗をかいたな…と思っても全く冷たさを感じない。汗がTシャツの表面に吸い上げられ、肌はベタつく程度。山頂は10℃で風もありかなり寒かったが、全行程を通して一度も汗冷えを感じなかった。これは買い。1000円。
【新道具2】amazonで買った安物のポケッタブルザック。1日目はこれにカメラやガイドブックを入れて観光していたが、十分役に立った。テントにザックをデポして山頂を目指す時にも使えそうだ。ただ、サイドのポケットが浅くてペットボトルが落ちる。容量は20Lくらい。1300円。
【新道具3】首の負担がZEROフック(ハクバ)。キャプチャーカメラクリップで酷い肩凝りに悩まされていたので、代わってこちらを導入。下山後にも肩凝りは感じず!もちろんカメラはブラブラしてしまうが、カメラがあまり跳ねないように静かに歩くのを意識してみたら膝にも良かった。1500円。
【新道具4】膝サポーターEK-3(ザムスト)。左膝を痛めたので購入。前日の観光では東照宮の石段の下りで強い痛みを感じていたが、下山時に使ってみたところ、ほとんど痛みを感じずに降りられた。ちょっと高くて4000円だが、これは確実に効果がある。
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|---|
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
携帯トイレ
|
備考 | 飲料は2L持参。上が寒くてあまり飲まず、1L残る。 |
感想
12回目の登拝は関東山岳信仰の盟主、憧れの日光男体山にいよいよ挑戦。
全くのビギナーが登るレベルの山ではないと聞き、ここまで一年間登山経験を積んできた。
標高差は塔ノ岳と同程度の1200mだが、岩場やザレ場が続くためこちらの方がずっと難しい。それでも自分にしては意外に健闘し標準タイム以下で登れたが、岩場の下りに大変な苦戦を強いられた。集中力も切れ、五合目からは気力だけで下りた。ビギナーの多くは下りが苦手というが、自分もまさにそれ。体力は着いてきたが、技術不足ということなんだろう。
ゆ〜っくりと静かに下りれば痛めた膝に負担はかからないが、それでは日が暮れる。膝に負担を掛けず、しかし出来るだけ早く下りる。この相反する命題を高レベルで達成するのが下山の眼目ということなんだろう。
厳しい山行となってしまったが男体山は期待以上の名山で、二回目の登山で筑波山の山頂に立った時以来の感動があった。下り中は辛くて辛くて音を上げていたが、それでも二度と来たくないとは思っていなかった。それどころか、毎年登りたいと感じた始めての山になった。何度か登って慣れたら、深夜に入山して山頂でご来光を迎える登拝大祭にも是非参加したい。
【今回の課題】タイム通りに登りきったのは立派だが、下りはボロボロに。トレッキングポールを封印し、下りの足捌き・体重移動を基本から練習した方がいいかも。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:905人
コメント
まだコメントはありません
![プロフィール画像](https://yamareco.info//include/imgresize.php?maxsize=80&fname=%2Fthemes%2Fbootstrap3%2Fimg%2Fno_profile_img.gif)