- GPS
- 11:44
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,524m
- 下り
- 1,516m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今は駐め放題。 |
写真
感想
戸蔦林道の状況は昨年、北海道山のメーリングリストにganさんが10月に流してくれたとだてのもっちゃんの調査内容に詳しい。
今回自分自身の目で戸蔦別林道・登山道の状況を確かめたくて十勝の秀峰 十勝幌尻岳を目指した。
もっちゃんの報告から、安井さん宅から300メートル車で進める以外に大きな変化はない。
これ以上進めないよという地点に段差があり、これ以上進んでも直ぐそばに倒木があって、段差を越えて進んでも意味はない。
ここに車を駐めたが広くなっていて、車は少なくとも10台は並べられる。
現在は工事もなく駐め放題だ。
昨年、ほぼ全滅に近い戸蔦別川の治水施設の再構築への測量が進められていて、林道の会った地点(新たなところも含めて)には測量識がずーっと続いている。
割と人に歩かれているようで、下手な日高の林道の中では歩きやすい部類である。
丁寧なピンクテープやマーキングがなされていて迷うことはない。
オビリネップ川は完全に流れが変わっていて幌後橋(ほろしりばし)は無事だがその西側のオビリネップ林道入り口までが完全崩落。
当日は融雪の増水で少し徒渉にとまどう。
帰りは更に増水していて完全ドボンであった。
むしろ道路の崩壊が壊滅的だなと感じたのはオビリネップ林道で、小さな沢であった登山道入り口付近の沢からの水がすべて林道を走ったらしく、上部は谷底を歩く趣である。
登山道入り口は傷みが激しいが、少し登り歩けば林道が現れる。
河原へのスロープは予想通り流されていない。
昔はオビリネップ川に沿って、緑豊かな渓流脇の歩きが楽しめたが浮き石がすべてを埋め尽くしている。
とんでもなく高く積み上がった石の堤の先に、夏道への小さな枝沢の中を歩く小道を発見。ピンクテープに感謝。
ただ、見てはいたのだが笹が生い茂っていて違うだろうなぁと尾根取り付きを通り過ぎてしまう。
そのまま、向こうの沢型に入って違うなと気がつく。
地図をチェックすると夏道がこちらの沢型に寄る部分があり、そこを目指して藪漕ぎをした。(尾根取り付きまで戻れば良かった( ̄∇ ̄))
夏道にでると直ぐに雪面の急登が広がる。
キックステップで登り出すが徐々に足に来て、しんどくなってくる。
ずっぽり埋まる腐れ雪の地帯も現れたりしたし。
稜線に出る頃には疲労困憊。体力の低下を実感。
後は雪堤を詰めて頂上に立つと、少しガスがかっているが日高の大展望が広がっていた。
ここの展望が北日高では1967峰と並んで一番だと思っている。
まだ真っ白な雪を抱いた日高幌尻岳の大カールや格好いいカムエク。
すべてが美しい。
帰りは試しに登山道から降りてみるが、この時期は雪堤の方が楽であった。
あれだけ苦しめられた雪面の急登は下りでは足に優しい。
下部では笹が出れば林道を探して尾根を横切り、再び雪面が現れればだーっと下に下る作戦で夏道に出る。
倒木は目立つが日高の登山道としては歩きやすい部類だ。
帰りの石原下りはあちらこちらのピンクテープを目印に藪漕ぎ混じりのルートを試してみたがあまり時間短縮には効果はなく、無駄な時間を過ごしてしまった気がする。
なにより単独なので怪我するわけにもいかずに、浮き石のめだつ河原歩きが慎重となり距離が稼げなかった。
なんだかんだとゆっくりと歩き、融雪のために増水した徒渉で意を決して靴の中まで濡らし、戸蔦林道の幌後橋付近の徒渉で念を押してのドボン。
後は、車の待つ林道崩壊地点まで歩くだけである。
河原の石が落ち着くまでは10年以上掛かるだろうから初心者には勧められない山となってしまった。
しかし、やはりこの山の魅力は素晴らしい。
片道1時間半。往復で3時間以上の林道歩きが追加されてしまったが多くの方がこの魅力的な十勝の秀峰を訪れてくれることを願うのだ。
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