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Yamareco

記録ID: 1482206
全員に公開
ハイキング
札幌近郊

藻岩山の樹木を見ました(モイワボダイジュ、ウダイカンバなど)

2018年05月25日(金) ~ 2018年05月26日(土)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
4.2km
登り
11m
下り
482m

コースタイム

樹木の観察に時間を要したためあまり参考にはなりません。

12:32 藻岩山山頂
13:49 馬の背
15:21 慈啓会病院入口
15:59 電車事業所前

25日は札幌市内で宿泊し、翌日は昼過ぎまで野幌の北海道開拓の村で過ごしました。
天候 両日とも晴
過去天気図(気象庁) 2018年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
往路 札幌もいわ山ロープウェイ利用
復路 「電車事業所前」から市電

(翌26日、北海道開拓の村へはバスで行きました)
コース状況/
危険箇所等
登山道はよく整備されていました。樹林が日差しをさえぎり夏でも涼しそうです。
その他周辺情報 北海道開拓の村
    ↓
http://www.kaitaku.or.jp/
【前日の写真です】 オホーツク海と海鳥。
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【前日の写真です】 オホーツク海と海鳥。
【前日の写真です】 網走湖。
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【前日の写真です】 網走湖。
【前日の写真です】 大雪山。
石北本線/安足間付近の車窓から〜左から安足間岳、当麻岳、旭岳でしょうか。
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【前日の写真です】 大雪山。
石北本線/安足間付近の車窓から〜左から安足間岳、当麻岳、旭岳でしょうか。
さて、本日は藻岩山へ。
ロープウェイで藻岩山中腹の駅へ。ここでモーリスカーに乗り継ぎします。
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さて、本日は藻岩山へ。
ロープウェイで藻岩山中腹の駅へ。ここでモーリスカーに乗り継ぎします。
モーリスカー乗車2分で藻岩山山頂に達しました。
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モーリスカー乗車2分で藻岩山山頂に達しました。
山頂から札幌市街がよく見えました。反対方向は山が連なっています。そのうちの一つ、白井岳1301辰任后併殻尚篤眇泙あったので山座同定ができました)。
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山頂から札幌市街がよく見えました。反対方向は山が連なっています。そのうちの一つ、白井岳1301辰任后併殻尚篤眇泙あったので山座同定ができました)。
山頂からの下り口にこの看板がありました。昨日のことやおまへんか。
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山頂からの下り口にこの看板がありました。昨日のことやおまへんか。
例によって樹木を眺めながら歩きます。これはハウチワカエデです。
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例によって樹木を眺めながら歩きます。これはハウチワカエデです。
ダケカンバです。(樹皮を撮影)
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ダケカンバです。(樹皮を撮影)
ハナヒリノキです。(有毒植物)
この木の葉を乾燥粉末にして鼻から吸うと鼻がヒリヒリです。誰もあえてそんなことをしません。私もしませんよ^^;

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ハナヒリノキです。(有毒植物)
この木の葉を乾燥粉末にして鼻から吸うと鼻がヒリヒリです。誰もあえてそんなことをしません。私もしませんよ^^;

この道には三十三観音が祭られています。石塔の文字は御詠歌のようです。関西にも西国観音を勧請した山はあるので、私はここで急に藻岩山にたいし親しみを覚えてしまいました。
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この道には三十三観音が祭られています。石塔の文字は御詠歌のようです。関西にも西国観音を勧請した山はあるので、私はここで急に藻岩山にたいし親しみを覚えてしまいました。
ツタウルシ。
まだ子供のツタウルシが樹を登りはじめたところです。立派なクライマーになれるでしょうか。
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ツタウルシ。
まだ子供のツタウルシが樹を登りはじめたところです。立派なクライマーになれるでしょうか。
フッキソウ。
草っぽいですがこれは木です。フッキソウは上高地にあって都会のビルの谷間にもある、いったいどんな環境が好きやねんと聞きたくなります。
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フッキソウ。
草っぽいですがこれは木です。フッキソウは上高地にあって都会のビルの谷間にもある、いったいどんな環境が好きやねんと聞きたくなります。
アオダモ。
サワシバの樹皮。
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サワシバの樹皮。
ハイイヌガヤ。
イヌガヤに似ていますがハイイヌガヤは枝が地を這います。また、チャボガヤにも似ていますがチャボガヤは山形県以南に自生します。
ハイイヌガヤ。
イヌガヤに似ていますがハイイヌガヤは枝が地を這います。また、チャボガヤにも似ていますがチャボガヤは山形県以南に自生します。
エゾイタヤだと思いますが。
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エゾイタヤだと思いますが。
オヒョウ。
(草本) ヒトリシズカ
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(草本) ヒトリシズカ
高木が途切れた場所。
何だか東六甲縦走路に似ていて思わずにやりとしてしまいました。藻岩山はほんとうに親しみを感じさせてくれる山です。
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高木が途切れた場所。
何だか東六甲縦走路に似ていて思わずにやりとしてしまいました。藻岩山はほんとうに親しみを感じさせてくれる山です。
オオヤマザクラだと思います。
葉柄に腺体があるのが見えています。
北海道の公園でのお花見はこの木を見るのだと聞いていますが・・
オオヤマザクラだと思います。
葉柄に腺体があるのが見えています。
北海道の公園でのお花見はこの木を見るのだと聞いていますが・・
樹林の様子です。
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樹林の様子です。
オオカメノキ。
ノリウツギ。
小さく丸いのは実ではなくて花のつぼみらしいです。とすると、これはチョウセンゴミシ?
小さく丸いのは実ではなくて花のつぼみらしいです。とすると、これはチョウセンゴミシ?
馬の背の分岐点です。右へ下ります。
馬の背の分岐点です。右へ下ります。
エゾニワトコでしょうか。
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エゾニワトコでしょうか。
高木を欠いた場所がありました。
高木を欠いた場所がありました。
そのような場所にはノリウツギがあります。
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そのような場所にはノリウツギがあります。
ここは藻岩山の代表的な登山道です。
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ここは藻岩山の代表的な登山道です。
アズキナシの樹皮です。
(アズキナシの花は後出)
アズキナシの樹皮です。
(アズキナシの花は後出)
林の様子です。
ハリギリの大木から太いつるが垂れ下がり、天然のブランコが造られていました。
このつるはサルナシでしょうか??
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ハリギリの大木から太いつるが垂れ下がり、天然のブランコが造られていました。
このつるはサルナシでしょうか??
サワシバ。
サワシバの葉身はチドリノキのそれととてもよく似ています。しかしながらサワシバの葉の付き方は互生ですからチドリノキとは容易に区別がつきます。
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サワシバ。
サワシバの葉身はチドリノキのそれととてもよく似ています。しかしながらサワシバの葉の付き方は互生ですからチドリノキとは容易に区別がつきます。
ウリノキ。
オオバボダイジュ。(葉の下面です)
※感想欄を読んでください。
2018年05月25日 15:08撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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5/25 15:08
オオバボダイジュ。(葉の下面です)
※感想欄を読んでください。
モイワボダイジュ。 (葉の下面です)
※感想欄を読んでください。
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モイワボダイジュ。 (葉の下面です)
※感想欄を読んでください。
こういう木に出会うと嬉しいです。アサダです。
この山にもあるあの山にもあるという木ではありません。でもこの辺りではそこそこありました。
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こういう木に出会うと嬉しいです。アサダです。
この山にもあるあの山にもあるという木ではありません。でもこの辺りではそこそこありました。
アサダ。
葉質は薄いです。葉を触ると独特のサワサワ感があります。葉柄をルーペで見ると腺毛が確認されました。
アサダ。
葉質は薄いです。葉を触ると独特のサワサワ感があります。葉柄をルーペで見ると腺毛が確認されました。
ウダイカンバの樹皮。
樹皮の色はこのように橙黄色ですが、もっと白っぽいものもありました。横長の皮目がたくさんあります。
さらに特徴的なことは樹皮が薄紙のようになって横方向にはがれてゆくということです。この写真のものはまだはがれる気配をみせていませんが・・。
ウダイカンバを漢字で表せば鵜松明樺です。
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ウダイカンバの樹皮。
樹皮の色はこのように橙黄色ですが、もっと白っぽいものもありました。横長の皮目がたくさんあります。
さらに特徴的なことは樹皮が薄紙のようになって横方向にはがれてゆくということです。この写真のものはまだはがれる気配をみせていませんが・・。
ウダイカンバを漢字で表せば鵜松明樺です。
ウダイカンバ。
少し離れてみても、ウダイカンバの葉は大きいという感じがします。
葉身の元は深い心形です。
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ウダイカンバ。
少し離れてみても、ウダイカンバの葉は大きいという感じがします。
葉身の元は深い心形です。
ウダイカンバ。
葉は一所から2つずつ出ています。(対生ではありません)
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ウダイカンバ。
葉は一所から2つずつ出ています。(対生ではありません)
キタコブシでしょうか。
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キタコブシでしょうか。
ホオノキ。
二番観音です。きみゐでら・・ああ、紀三井寺ですね。
ご加護により無事に歩けました(合掌)。
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二番観音です。きみゐでら・・ああ、紀三井寺ですね。
ご加護により無事に歩けました(合掌)。
登山口に着きました。(振り返って、下ってきた方向を撮影)
登山口に着きました。(振り返って、下ってきた方向を撮影)
登山口近くでライラックの花を見ました。
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登山口近くでライラックの花を見ました。
ライラック。(リラ、ムラサキハシドイ)
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ライラック。(リラ、ムラサキハシドイ)
電車事業所前から藻岩山を見上げました。
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電車事業所前から藻岩山を見上げました。
電車事業所前の停留所で撮りました。
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電車事業所前の停留所で撮りました。
翌日は北海道開拓の村へ行きました。
以下、開拓の村での撮影です。
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翌日は北海道開拓の村へ行きました。
以下、開拓の村での撮影です。
エゾユズリハです。
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エゾユズリハです。
何の花だろうと思ってよく近づいたらアズキナシでした。
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何の花だろうと思ってよく近づいたらアズキナシでした。
アズキナシ。
葉は単葉で楕円形です。
(風で枝が揺れるので手で枝を支えながらの撮影です)
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アズキナシ。
葉は単葉で楕円形です。
(風で枝が揺れるので手で枝を支えながらの撮影です)
ヤマツツジ。
キレンゲツツジ。
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キレンゲツツジ。
リュウキュウツツジ。
リュウキュウという名前ですが耐寒性のあるツツジです。札幌の市街地にも植えられていました。
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リュウキュウツツジ。
リュウキュウという名前ですが耐寒性のあるツツジです。札幌の市街地にも植えられていました。
以上、開拓の村での記録でした。
開拓の村は見どころが多かったですが、ここでは割愛します。
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以上、開拓の村での記録でした。
開拓の村は見どころが多かったですが、ここでは割愛します。

感想

藻岩山登山はロープウェイおよびモーリスカー(ミニケーブルカー)を利用しました。つまり私が摩耶山でやっているスタイル(省エネ、じつを言うと怠け者スタイル)をそのまま応用しました(笑)。初めて訪れるのですから、他国者は札幌市民の山に敬意を表して脚で登らなければならないのですが、以上のような顛末で申し訳ありません。
コースは樹木がよく繁茂していて優れた観察コースだと思いました。北の山入門の私にとってうってつけの山でした。



<おことわり>

今回は写真の説明をスムーズにするため写真の配列の順序を少し変えました。どの地点でどの植物が出現したかはご覧になる方の関心事でしょう。よって配列変更は最小限に抑えました。



※ 観察〜オオバボダイジュ、モイワボダイジュの葉の下面

オオバボダイジュは葉の下面において星状毛が全面にたくさん生えています。写真はピントが甘いですが元サイズにしていただくと有毛であることは分かります。下面の色は白味を帯びるか淡褐色です。
モイワボダイジュは葉が薄く、下面の毛は少なく、色は明らかに緑色をしています。

私はモイワボダイジュを見てはじめはシナノキの葉の大きいサイズの物かと思いました。しかしどうしても葉の大きさに疑念が残り、繰り返し繰り返し同じような葉を観察しモイワボダイジュの同定に至りました。また、ノジリボダイジュの可能性も捨てきれませんから調べましたが、ノジリボダイジュはやはり下面が緑色とはならないのではないでしょうか。

以上のとおりですがこれですべて問題解決になったとは思っていません。今回歩いていて、「そうそうモイワを冠した植物があったけなあ」と気が付いたのは馬の背分岐をだいぶ下ってからでした。もっと早く気づいていたらさらに確実でこんなに苦しまなかったと思います。
機会があればまた観察してみたいです。なお、モイワボダイジュは藻岩山特産の種ではありません。このオオバボダイジュの変種とされている植物は北海道と東北地方に(2018.06.09 加筆:および信越の一部にも)分布しているといわれています。

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コメント

はじめまして
tebukuroさん こんばんは
sarari22と申します。神室連峰のレコ拍手をありがとうございます。
樹木や草木のレコで樹皮や葉っぱの写真があるのはとても参考になります。
フォローさせてもらってもよろしいですか?
本格的な山歩きは今は少なくなっているようですが、
プロフィールを拝見させてもらうと色々な所に行かれて、
楽しみ方も多岐に渡っているご様子ですね。
これからも気をつけて歩かれてください。
2018/6/9 23:12
Re: sarariさんへ
私のレコをご覧くださいましてありがとうございます。
国内の旅行は若いころから少しずつではありますが重ねてきましたので、あちこちを知ることができました。ところが還暦を前にしたところで複数の病気になり、以後体力と脚力が大幅ダウン、現在は薬一錠も要らない身体ですが、厳しい登山はできません。
大自然でなくても小自然でも中自然でも楽しんでしまおうというのがモットーです。還暦の知恵(笑)。
フォローもちろんOKです。これからもよろしくお願いします
2018/6/10 9:01
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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