中ノ湯から焼岳
- GPS
- 07:28
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 939m
- 下り
- 1,050m
コースタイム
天候 | 昨夜は大雨、本日は晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
新中の湯焼岳登山口~: 背の低い熊笹のなか、最初は緩やか。途中、大きな石が出始めると登りは急になる。昨夜の雨でぬかるみを心配したが、大したことなかった。 広場から少し登ると中の湯からの旧道らしいルートと同流する。この辺りは谷が深く削れており、積雪期は、そこに積もった雪渓を進むが、雪渓はずいぶん小さくなったようで、夏道を進む。その分だけでも、落石の危険が低くなる。 南峰方面からの雪渓も小さく、トラバースも全く問題ない。四つ爪の小さな軽アイゼンを持参したが、これも必要なかった。 途中でヘルメット着用。ヘルメット着用は全体の登山者の2,3割くらい。 南峰は立ち入り禁止 北峰の手前の噴気孔付近はロープが張られている。高濃度の硫化水素を吸うと危険。中毒で死に至る。助けるにしても、二次災害の可能性大。 北峰山頂の標識に手をかけると固定が不十分で傾く。 焼岳小屋へ下山開始して、夏道に数mの長さの残雪があるが踏み跡もないので、回り込んで回避した。滑ってもすぐ停まるのでそのまま行ってもよかった。しばらくは北峰の下部をトラバース気味に下降する。落石が心配なところ。今の季節は緩んだ石があちこちにあるので、気を付けないと。 焼岳小屋~: 例のハシゴ場に行きつく。両手ではしごをしっかり持てば大丈夫。足元もしっかり見える。これ以外にも何か所かハシゴ場が出てくる。 ハシゴ以外も大下りが続いて結構疲れる。 斜度が落ちると距離を稼ぐことができ、登山口に降りることができた。 |
その他周辺情報 | 焼岳小屋は6月15日から営業。でも、飲み物はすでに売られていた。1本450円なり。収容人数の少ない昔のたたずまいを残す小屋。来年には隣に新しい小屋が新築されるそうで、今の小屋で泊まれるのは来年までらしい。それまでにぜひお越しください、と小屋のお兄さんに案内された。 |
写真
装備
備考 | 梅雨に入ったため、天気予報とにらめっこ。明日は天気がよくなかったはずだったので、前夜初日帰りで行ける遠いところ。しかも、マイカー以外で。ということで、またまた、上高地へ。今回は焼岳へ。若い頃、年取ってから登ったらいいわ、と不遜なことを言っていたので、まだ登ってなかった。 新中の湯コースが人気みたいなので、そちらから登り、上高地に下山して、すぐ、さわやか信州号で帰宅の予定。 しかし、金曜日夜は雷様も登場して凄い雨。キャンセルして家で寝転がっていれば楽なのに、と悪魔がささやく。いやいや、好山病が勝って、大雨のなか、ちゃんと出発出来ました。 京都駅に着いたときには、雨は止んでおり、いい感じ。明日はどこまで回復するかなあ、と思いながら夜行バスでは爆睡。週末まで来ると疲れが溜まるよねえ。みんな、よく山歩きしてるよね。(^_^; 5時20分ごろに到着。ここからタクシーで、中の湯焼岳登山口に向かう。バスで中の湯に降りられるが、そこから登山口までつづら折りを1時間歩く必要があるので、一旦、上高地バスターミナルまで行って引き返した。この時間でもタクシーが数台停まっていた。俳優の六平さん似のタクシー運転手さんが「今日は儲けたね。昨日はひどい雨だったのにこんなに晴れて。もう梅雨に入ったから、こんな良い天気はなかなかないよ」。そう、昨夜の雨が嘘のように、晴れている。雨の登山は嫌いでないので、構わないのだけれど、やはり晴れている方が嬉しい。10号カーブの登山口まで3800円。下の中の湯バス停から登ってきている方も数名いらした。料金は高いけど、時間短縮、体力と気力の節約と無理やり納得。駐車場は満杯。 6時前から出発。背の低い熊笹のなか、最初は緩やか。途中、大きな石が出始めると登りは急になる。昨夜の雨でぬかるみを心配したが、大したことなかった。高校生の山岳部?と思われるグループや数名に先を譲ってゆっくり登る。口を閉じたままの呼吸で行ける範囲のスピード。夜行バスでしっかり眠れたためか、日頃の疲れもまだ、出ていない。調子は悪くない。残念ながら虫が飛んできて鬱陶しい。虫よけを持ってきた方が良かった。 登りの斜度が落ちると木々の間から焼岳頂上付近が見えだす。広場に出る予感。しばらく行くと見晴らしの良いベンチで先行者がモグモグタイム。少し登ると中の湯からの旧道らしいルートと同流する。この辺りは谷が深く削れており、積雪期は、そこに積もった雪渓を進むが、雪渓はずいぶん小さくなったようで、夏道を進む。その分だけでも、落石の危険が低くなる。ここから山頂を見ながらの登り。噴煙も良く見える。今日みたいに晴れた日の登高は気分最高。稜線からの風は硫化水素H2Sを運んでくるので臭いが、まだ、心地よい程度。南峰方面からの雪渓も小さく、トラバースも全く問題ない。四つ爪の小さな軽アイゼンを持参したが、これも必要なかった。途中でヘルメット着用。落石が怖いですから、少しでも危険回避のために。ヘルメット着用は全体の登山者の2,3割くらい。登りの斜度もきつくなく、どんどん高度を上げて稜線に出ると一気に視界が広がり火山湖が眼下に見える。ここからの南峰は見事。崩れやすそうで、崩れたら中の湯からの登山道に落石は必至。そりゃ立ち入り禁止になるわ。目指す北峰とその手前の噴気孔も美しい。ガスガスではこの絶景は楽しめない。梅雨の合間の晴れ間に感謝。確かに「儲けた」。 北峰の手前の噴気孔付近はロープが張られている。あとで、そこに立ち入っている人がいたが、風下になって高濃度の硫化水素を吸うと危険。中毒で死に至る。助けるにしても、二次災害の可能性大。自重してもらいたいものだ。高度感のあるトラバースをして左に折れ、岩場を1個所登り、まもなく北峰山頂。ここからの火山湖、南峰も見事。山頂の標識に手をかけると固定が不十分で傾く。ほかの登山者も手をかけて動くので驚いていた。みんな同じことするので面白い。ここは国際色豊か。フランス語を話す女性2名、下山途中にも英語をはなす登山者に数名出会った。 残念ながら明神峰は見えるが穂高の峰々、笠ヶ岳、飛騨川からの雲がさえぎって見えない。少し粘ってみたが、変わりないので下山開始。焼岳小屋へ下山開始して、夏道に数mの長さの残雪があるが踏み跡もないので、回り込んで回避した。滑ってもすぐ停まるのでそのまま行ってもよかった。しばらくは北峰の下部をトラバース気味に下降する。落石が心配なところ。今の季節は緩んだ石があちこちにあるので、気を付けないと。上部を気にしながらスピードを上げて下る。注意書きの看板を過ぎるともう安心。ヘルメットを脱いで、通常モード。イワカガミなど花を愛でながら下る。中尾峠の大きな岩にギッシリ花を咲かせている。焼岳展望台まで一登りする。上高地側に穴がいくつも空いていたが、噴気孔だった。一旦下って、小さなピークを超えると小屋が見えた。 小屋からここを下ると例のハシゴ場に行きつく。ストックをベルトに留めて、両手ではしごをしっかり持てば大丈夫。足元もしっかり見える。これ以外にも何か所かハシゴ場が出てくる。このあたり、登ってくるのは外国の方ばかり。いまから登って大丈夫?と思う。 ハシゴ以外も大下りが続いて結構疲れる。ヒザの裏側に張りと痛みが出てきた。負担を和らげるように慎重に下る。ヒザの周りの筋肉の増強が必要と感じた。結構下ったのに、GPSではまだまだ。少しがっかりしたが斜度が落ちると距離を稼ぐことができ、登山口に降りることができた。小梨平の風呂でさっぱりして、着替えして、再び汗をかかぬよう、そろりとバスターミナルへ。河童橋から、ようやく顔を出してくれた穂高の峰々を見て、登った焼岳を見て、次は・・・と胸膨らむひと時であった。 |
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感想
梅雨に入ったため、天気予報とにらめっこ。明日は天気がよくなかったはずだったので、前夜初日帰りで行ける遠いところ。しかも、マイカー以外で。ということで、またまた、上高地へ。今回は焼岳へ。若い頃、年取ってから登ったらいいわ、と不遜なことを言っていたので、まだ登ってなかった。
新中の湯コースが人気みたいなので、そちらから登り、上高地に下山して、すぐ、さわやか信州号で帰宅の予定。
しかし、金曜日夜は雷様も登場して凄い雨。キャンセルして家で寝転がっていれば楽なのに、と悪魔がささやく。いやいや、好山病が勝って、大雨のなか、ちゃんと出発出来ました。
京都駅に着いたときには、雨は止んでおり、いい感じ。明日はどこまで回復するかなあ、と思いながら夜行バスでは爆睡。週末まで来ると疲れが溜まるよねえ。みんな、よく山歩きしてるよね。(^_^;
5時20分ごろに到着。ここからタクシーで、中の湯焼岳登山口に向かう。バスで中の湯に降りられるが、そこから登山口までつづら折りを1時間歩く必要があるので、一旦、上高地バスターミナルまで行って引き返した。この時間でもタクシーが数台停まっていた。俳優の六平さん似のタクシー運転手さんが「今日は儲けたね。昨日はひどい雨だったのにこんなに晴れて。もう梅雨に入ったから、こんな良い天気はなかなかないよ」。そう、昨夜の雨が嘘のように、晴れている。雨の登山は嫌いでないので、構わないのだけれど、やはり晴れている方が嬉しい。10号カーブの登山口まで3800円。下の中の湯バス停から登ってきている方も数名いらした。料金は高いけど、時間短縮、体力と気力の節約と無理やり納得。駐車場は満杯。
6時前から出発。背の低い熊笹のなか、最初は緩やか。途中、大きな石が出始めると登りは急になる。昨夜の雨でぬかるみを心配したが、大したことなかった。高校生の山岳部?と思われるグループや数名に先を譲ってゆっくり登る。口を閉じたままの呼吸で行ける範囲のスピード。夜行バスでしっかり眠れたためか、日頃の疲れもまだ、出ていない。調子は悪くない。残念ながら虫が飛んできて鬱陶しい。虫よけを持ってきた方が良かった。
登りの斜度が落ちると木々の間から焼岳頂上付近が見えだす。広場に出る予感。しばらく行くと見晴らしの良いベンチで先行者がモグモグタイム。少し登ると中の湯からの旧道らしいルートと同流する。この辺りは谷が深く削れており、積雪期は、そこに積もった雪渓を進むが、雪渓はずいぶん小さくなったようで、夏道を進む。その分だけでも、落石の危険が低くなる。ここから山頂を見ながらの登り。噴煙も良く見える。今日みたいに晴れた日の登高は気分最高。稜線からの風は硫化水素H2Sを運んでくるので臭いが、まだ、心地よい程度。南峰方面からの雪渓も小さく、トラバースも全く問題ない。四つ爪の小さな軽アイゼンを持参したが、これも必要なかった。途中でヘルメット着用。落石が怖いですから、少しでも危険回避のために。ヘルメット着用は全体の登山者の2,3割くらい。登りの斜度もきつくなく、どんどん高度を上げて稜線に出ると一気に視界が広がり火山湖が眼下に見える。ここからの南峰は見事。崩れやすそうで、崩れたら中の湯からの登山道に落石は必至。そりゃ立ち入り禁止になるわ。目指す北峰とその手前の噴気孔も美しい。ガスガスではこの絶景は楽しめない。梅雨の合間の晴れ間に感謝。確かに「儲けた」。
北峰の手前の噴気孔付近はロープが張られている。あとで、そこに立ち入っている人がいたが、風下になって高濃度の硫化水素を吸うと危険。中毒で死に至る。助けるにしても、二次災害の可能性大。自重してもらいたいものだ。高度感のあるトラバースをして左に折れ、岩場を1個所登り、まもなく北峰山頂。ここからの火山湖、南峰も見事。山頂の標識に手をかけると固定が不十分で傾く。ほかの登山者も手をかけて動くので驚いていた。みんな同じことするので面白い。ここは国際色豊か。フランス語を話す女性2名、下山途中にも英語をはなす登山者に数名出会った。
残念ながら明神峰は見えるが穂高の峰々、笠ヶ岳、飛騨川からの雲がさえぎって見えない。少し粘ってみたが、変わりないので下山開始。焼岳小屋へ下山開始して、夏道に数mの長さの残雪があるが踏み跡もないので、回り込んで回避した。滑ってもすぐ停まるのでそのまま行ってもよかった。しばらくは北峰の下部をトラバース気味に下降する。落石が心配なところ。今の季節は緩んだ石があちこちにあるので、気を付けないと。上部を気にしながらスピードを上げて下る。注意書きの看板を過ぎるともう安心。ヘルメットを脱いで、通常モード。イワカガミなど花を愛でながら下る。中尾峠の大きな岩にギッシリ花を咲かせている。焼岳展望台まで一登りする。上高地側に穴がいくつも空いていたが、噴気孔だった。一旦下って、小さなピークを超えると小屋が見えた。小屋は6月15日から営業。でも、飲み物はすでに売られていた。1本450円なり。収容人数の少ない昔のたたずまいを残す小屋。来年には隣に新しい小屋が新築されるそうで、今の小屋で泊まれるのは来年までらしい。それまでにぜひお越しください、と小屋のお兄さんに案内された。
ここを下ると例のハシゴ場に行きつく。ストックをベルトに留めて、両手ではしごをしっかり持てば大丈夫。足元もしっかり見える。これ以外にも何か所かハシゴ場が出てくる。このあたり、登ってくるのは外国の方ばかり。いまから登って大丈夫?と思う。
ハシゴ以外も大下りが続いて結構疲れる。ヒザの裏側に張りと痛みが出てきた。負担を和らげるように慎重に下る。ヒザの周りの筋肉の増強が必要と感じた。結構下ったのに、GPSではまだまだ。少しがっかりしたが斜度が落ちると距離を稼ぐことができ、登山口に降りることができた。小梨平の風呂でさっぱりして、着替えして、再び汗をかかぬよう、そろりとバスターミナルへ。河童橋から、ようやく顔を出してくれた穂高の峰々を見て、登った焼岳を見て、次は・・・と胸膨らむひと時であった。
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