立間戸谷(子ノ泊山)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,174m
- 下り
- 1,177m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下山地図はインターネットで入手できたが実際の下山路が不明瞭。今回は浅里の集落へ下山。 |
その他周辺情報 | 熊野川温泉さつきが近い。 |
写真
感想
子ノ泊山、何と読むのだろうか?立間戸谷へ向かうという誘いを受け、事前に調査をしていたところ、十二支の一つの鼠を冠に仰ぐ南紀の山だという。奈良からは車で少なくとも3時間半はかかった。
前夜に近隣の野外駐車場で幕営した後、駐車ポイントに向かう。数年前の台風の影響が心配されたが車止めまでは問題なかった。吉岡章氏の資料に従って、しばらくは登山道を立間戸谷沿いに進んでゆく。
分かりにくいポイントがところどころにある。右岸へ登山道らしき踏み跡をたどり、高度を上げながら、源助滝を真下に見下ろし、再び沢沿いへ下りてゆく。
この川沿いの登山道ではスリップする危険性があるのか、ところどころに岩を足型にくりぬいて足置き場にした補助道が点々と付いていた。地域の方の努力だろうかと思いながら歩を進めていくと、岩を削る音と共に掘削用のフェイスガードを被った老人がこちらの存在にも気づかず懸命に作業を行っておられた。
我々が近づくと滝へ向かわれるのですか?との問いかけがあった。こんな奥深いところに登山道に他に車両も見当たらなかったし、山に住み込んでいるのではないか、と思わされるような不思議な光景であった。この方が鼠を祭る山の守り神ではないか?とすら疑ったほどだ。
この後、落差70mの屏風滝へは行き止まりの為登山道から離れてピストンする。往復50分とあるがもっとその距離は近い。
戻ってきた後、牛鬼滝、そしてリッジ上の岩稜を右岸沿いに進んでいく。植林小屋に出るころには12時は過ぎていただろうか。
リーダーY氏が植林小屋から右俣は進まなければならないところを、資料に従って谷は左へ大きく曲がるという記述に従い、ナメ滝のルートを外して子ノ泊山の北側の稜線に向かう斜面に向かっていくことになった。
厳しい斜面を上がりながら稜線歩きが続く。どうやら林道に沿っているようで小ピークの繰り返しが続くその直下に林道が走っている。子ノ泊山(ねのとまりやま)に到着できたのは15時頃。一服し、涼をとる。
下山路は事前に入手した地図を活用しようとするが、台風の被害の影響なのだろうか、どうも下山路に明瞭な目印がない。2回ほど近辺を往復するが下山時間が15時30分近くになったため、致し方なく、浅里の集落に下りることにした。これなら確実に林道と途中から車道に切り替わるため安心して下山ができる。ただし、下和気の車両駐車地までの車回収が難儀というデメリットが残るが。
18時00過ぎ、浅里の地元神社近辺まで下りてくることができた。もともと下山用に用意していたのは軽登山靴ではなく、折り畳み式の長靴だった。そのため、足裏の皮がずいぶんと捲れて痛い思いをした。
タクシーを神社まで呼び、下和気の駐車場までタクシーで進むことにした。距離にして8キロはあるのではないか。しかし、熊野川に沿って進むと、三重県と和歌山県の県境のあたりの車道でチェーンによる通行規制がかかっており、あえなくここで降車。運転手は大変愛想の良い方で我々を送迎するまでにもそれなりに走行をされたにも関わらず、高額とならず相応の支払いとなった。
さて残りは2キロほどの距離の徒歩である。無事に19時過ぎに車を回収し、温泉で体を休め、帰宅したのは日付が変わるころであった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する