掟破りのスクリューボール(横大路-山の辺の道)
- GPS
- 05:23
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 228m
- 下り
- 215m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:天理-(近鉄天理線)-平端-(近鉄橿原線、京都線)- 行きの時間帯では、近鉄大阪線は桜井-榛原間の停電のため運行停止。上本町-八木間での往復のみ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的に標識も多いため、迷う要素は少ないです(1箇所間違いましたが)。道は舗装路が8割以上です。 |
その他周辺情報 | 今回は三輪山は登拝していません。天理トレイルセンターに食堂がありましたが、予想していた倍の価格だったため、ひとりでは食事する気になれず。 |
写真
感想
「スクリューボールとはサウスポーの投げるシュートのことである」とどこかに書いてあったので、それを信じ込んでいたのですが、実際には右ピッチャーもスクリューを投げるようなので、この表現は正しくないようです。ただ、日本列島を東から西に横断するという前代未聞の台風であり、あえて(左投手の)スクリューという言葉を使わせて頂きます。
本当は、今日の早朝に橿原で地区の奉仕で草刈りをすることになっていて、前日から橿原に泊まり込んでツール・ド・フランスの個人タイムトライアルを見ながら寝ていたのですが、夜間風雨が激しく、しかし朝になったら雨もやみ、晴れ間も見えていました。これは草刈りがあるのかと思って用意をしていたら、あえなく順延との連絡が来ました。なんてことでしょう。こんないい天気なのに。また、本当は8時に草刈りを終わらせて、その後赤目で滝を見ましょうと約束をしていたのに、近鉄大阪線が止まっていて赤目まで辿り着けません。しかも車もないので自由が効かん。というわけで、9月に予定している山の辺の道ハイキングの下見に行くことにしました。
一縷の期待を胸に大和八木に着きましたが、予想通り大阪線は運休。桜井-榛原間で停電が起こっていたようです。この辺は想定内であり、素直に八木から桜井まで歩くことにしました。ただ、歩き出すまで気付かなかったのですが、この道はかつての横大路であり、二上山の南を走る竹内街道の続き?に当たるそうです。難波から大和を結ぶ日本最古の官道と書かれており、道の左右にも古い家が建ち並び、思ったよりもずっと楽しめる歩きになりました。
さて、桜井駅からは山の辺の道に入ります。昨年のゴールデンウィークにも歩きましたが、その時は途中から合流する形になったため、今回は最初から「公式ルート」をトレースしました。最初の間は歩道にプレートが埋め込まれ、これが20mおきに続くため、とてもよくわかるのですが、実際に山の辺の道に入るとプレートはなくなります。ただ、かなりしつこいくらいに標識があり、迷う要素はほとんどありません。敢えて注文をつけるなら、標識の体裁が統一されておらず、1箇所に複数の体裁の標識が固まって設置されて煩いとかを改善した方がいいように思います。
仏教伝来碑から山の辺の道に入り、基本アスファルト舗装路をしばらく歩くと、大神神社(おおみわじんじゃ)に着きます。普通の日曜日にもかかわらず、参拝者はたくさんおられます。イベントでは三輪山に登ることにしているので、登り口の狭井神社まで行きましたが、今日は台風の影響で登れないそうです。うわー、とても残念だったなあ(棒読み)。ここに来た目的は、当日に記入する登拝申込書をゲットするためだったのですが、申込書だけを貰うことはできないそうで、こっちも残念。
再び山の辺の道に戻り、玄賓庵を経て檜原神社(元伊勢)で1回目の昼食。ここからは二上山がきれいに見えます。春分の日と秋分の日は雄岳と雌岳の間に日が落ちるそうです。このあたりから左右に果樹園が見られるようになりますが、野菜や果物の無人販売は、今日はほとんど閉店中でした。これも台風の影響なんでしょうね。
景行天皇陵、崇神天皇陵を過ぎると、そろそろ長岳寺と天理トレイルセンターです。本当はトレイルセンターのレストランで昼食をと考えていたのですが、ランチの多くが2000-2500くらいで、予想の倍。多人数ならともかく、ひとりでそんなリッチなことはできないと、敵前逃亡しました。長岳寺はまだ入ったことがなかったのですが、これもまた誰かと来た時にでも回そうと、今日は参拝せず。
萱生町では西側の眺望が開け、生駒山から葛城金剛がきれいに見えるのですが、調子に乗って歩いていたらルートミスしてしまいました。私のログをご覧になる時はご注意を。夜都岐神社はなんだか怖い名前なので立ち寄らず、もう少し行くと本日最大の急登。ここを過ぎると、そろそろ石上神宮で、本日はここまで。山の辺の道は奈良まで続きますし、昨年は思いつきでそのまま柳生街道になだれ込みましたが、今日は無理せずそのまま天理駅へ。
ただ、どうも今日は天理教の重要イベントである「こどもおぢばがえり」の日であったらしく、かなりの人出でした。本当は、天理教本部を少々見学させて貰おうと思っていたのですが、それどころではありませんでした。駅前通でお蕎麦を食べ、恐らく生まれて初めての天理駅から帰宅。ただ、天理駅と言えばテレビドラマ「鹿男あをによし」の最終回で登場していることをご存知でしょうか。玉木宏が演じる主人公の教師が、日本を救う大冒険を終え、しかし学校を去らなければならず、近鉄電車に乗るシーンがあるのですが、近鉄奈良駅は地下駅で、ドラマ製作者はあまり美しくないと思ったんでしょうね。そのかわりに、天理駅(始発駅)でロケをして、駅名表示とかは全部近鉄奈良に置き換えてあります。しかし、その後列車は地下に入り、また地上に戻るというよくわからない構成になっています。私は映像を見た時には「なんじゃこりゃ」と思ったものですが。
結局はプランBではあったものの、イメージづくりには役立ったし、さらに横大路を歩いたというのが予想以上に面白かった一日でした。しかし、来週に奉仕が延びたのがまた悩ましいなあ。
なお、このレポートでは、ミレー製品を使うキャンペーンに参加しているので、一軍で活躍してくれているELIUM25について書いておきます。最初京都一周トレイルを歩きかけた頃、コロンビアの18Lのザックを買ったのですが、さすがに小さくてキャパ不足であるため、好日山荘に行ったところ、ELIUMを見つけました。選んだ理由はトレッキングポールの着脱が簡単であることでしたが、その後も愛用しています。いい点としては、軽いこと、背面に空気が流れて蒸れないこと、それから前述のポールです。オスプレー同様に、左のショルダーベルトにポールを臨時格納できるのですが、この機能はあまり使っていません。しかし、出発時に背面にくくっておいたポールを、ザックを降ろすことなく抜くことができるのは、なにげに重宝しています。悪い点としては、25Lなのでたまに容量が足りないこと(冬とか)、ヒップベルトは固定機能だけなので、重みはほとんど肩にかかること、ヒップベルトのポケットが片方にしかないこと、などですが、長所をキャンセルするようなものではありません。既にベルトポケットに穴が開きかけていますが、もしこれが駄目になればもう一度ELIUMを買ってもいいかと思っています。
このレポートはYAMAPにミラーしてあります。
https://yamap.co.jp/activity/2186185
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