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Yamareco

記録ID: 1545533
全員に公開
トレイルラン
奥秩父

倉掛山から大菩薩の湯までの破線ルートはロンリートレイル

2018年08月04日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
14.0km
登り
1,125m
下り
1,136m

コースタイム

日帰り
山行
5:50
休憩
0:00
合計
5:50
9:30
350
白沢橋
15:20
大菩薩の湯
天候 晴れ時々くもり、途中どしゃ降り
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:塩山駅から芹沢
復路:大菩薩の湯から塩山駅
コース状況/
危険箇所等
*白沢峠登山口から入り、沢が切れるあたりからルートが不鮮明に。
ルートをはずれても尾根を目指せばどうにかなりますが、注意が必要です。
*柳沢ノ頭から先は踏み跡が薄く注意が必要。
その他周辺情報 大菩薩の湯
2018年08月04日 10:18撮影 by  iPhone SE, Apple
8/4 10:18
2018年08月04日 11:07撮影 by  iPhone SE, Apple
8/4 11:07
2018年08月04日 11:26撮影 by  iPhone SE, Apple
8/4 11:26
2018年08月04日 12:14撮影 by  iPhone SE, Apple
8/4 12:14
2018年08月04日 12:18撮影 by  iPhone SE, Apple
8/4 12:18
撮影機器:

装備

個人装備
Tシャツ ズボン 靴下 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 ハイドレーション 地図(地形図) ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス タオル

感想

塩山から満員の西沢渓谷行きのバスに乗り、親切な運転手さんに白沢峠登山口で降ろしてもらい、炎天下の20分の車道歩きが免除され、お得感満載のスタート! 一人変なところで降りる自分に向けられる好奇の目を車窓から受けつつ、恥ずかしいような、誇らしいような気分。 

白沢峠までは沢沿いを進み途中何度か渡河。沢沿いを外れ山に入ると一気に高度を上げる。しばらく進み気が付くと踏み跡も消え、気を付けていたがルートがない。GPSで確認すると尾根までは50mもないので行けそうなところを尾根を目指して進むと、明確な踏み跡に遭遇し尾根道を入り倉掛山を目指す。
 
急登を登り切り振り返ると、笠取山の峰々の絶景に自然と笑顔が広がる。
てっきり山頂と思いきや、山あるあるの勘違い。景色のよさに地図を広げ暫し三座同定。先々週行った鶏冠山を目にし、一人絶叫!(まぁ今回のルートも鶏冠山から眺めて今回のルートを考えたんですけどね)
そこからは美しいルートがしばらく続き、笑顔が止まらない。喜びの声をこだまさせながらトレイルを駆ける。倉掛山から何回か一気に下るルートとなりトレラン向けのルートと言える。木陰を進む分にはさほど暑さを感じない。やはり高度の高いこのルートを選んで正解だったと思った。柳沢峠辺りまで行けば何組かの登山者に会うかと思いきやハンゼノ頭には誰も居ない。 途中何頭かの鹿には遭遇したが人間に全く会わない。
 
ここからは破線ルートを進む事に。一度舗装路に出て慎重に進んでいたつもりが、事前に落としておいたログを見ると数分前に入口を行き過ぎていた事に気づく。時間的にも余裕がありこの時はさほど焦っていなかった。 ところがこの後ルート導入路を見つけしばらく進むと、レコ通りの藪の応酬。とここまでは想定内。とポツポツと雨音が森に響きだし、今朝見たこの辺りの天気予報の雨マークが頭をよぎった。 山の中だと少々の雨だと濡れないんだよと言い聞かせながらさらに進む。目の前に餌を食む鹿が現れお互い肝を冷やす。今や雨音はこちらの足音を消し去る程の激しさで雨粒を落としている。雨宿りをしようにも周りは藪だらけで雨をしのげるような大木は見当たらず、困り顔で更に藪をかき分け進む。 何とか身を寄せるだけの木が現れ、体を斜めにして身を寄せ雨に当たる面積を少しでも減らそうと努力する。20分経っても雨は止む気配どころか勢いを増してきた。 なんとか雨に当たらない様に気を付けながら地図を広げ、柳沢峠まで戻りバスを待つか、予定通り大菩薩の湯を目指すのか、注意信号を出し始めた爆弾膝がマイナス思考に拍車をかける。地図とGPSで位置を確認しながら逡巡していると雨音が弱まり始めた気配がする。 地図から目を上げるとさっきより明るくなってきた。状況の好転に気を良くし、オリジナルプランで進む事に!

爆弾膝にもう少し頑張ってくれと声を掛けながら、下り始める。雨の後のトレイルは気を抜くと滑りやすく身が引き締まる。 すると動物の咆哮が聞こえ森を駆ける音がした。先ほどの鹿の発する甲高い音とは明らかに違う。走り去るクマだった。
幸いクマは尾根の下を駆け下りて逃げていく。木の陰に隠れ様子を見ていると、クマも振り返りこちらを見ている?! いやいや、やばい逃げるか?いや逃げ切れるか?と様子をうかがっていると、クマは先ほどとは違う声を出す。すると小さな黒い影が3つ4つ走り出るのが見える。クマが見ていたのは自分じゃなく、子供たちだった。その後、親熊は小熊を引き連れ走り去っていった。 しょえ〜初めて遭遇したよ。熊。
頭の中に先月買ったクマ鈴が部屋に置き去りになっている映像が浮かぶ。 帰ったら袋から出してザックに付けようっと! 

そこからは膝と相談しながら、飛ばしたり、飛ばさなかったり。何とか導火線に着火せずに無事に下界に転げ出れた時には今日の冒険の記憶が一気に噴き出し、雨上りの青空に両手を突き上げフィニッシュを決めた。

その後は大菩薩の湯までの舗装路をてくてくと。時間を見ると一風呂浴びる時間は十分にあることを確認できると熱にあぶられたアスファルトなんかまったく気にならない。 頭は湯上りのビールでいっぱいだ。 

登山者の少ない事で秘密のトレールをみつけたような喜び、どしゃぶりも今となってはアトラクションのひとつ。熊はラッキーだった(今後はクマ鈴絶対つけます)膝の痛みを何とかコントロールできた喜び。これだから登山は。 ねえ、みなさん!

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