それでも僕は山へ行く 甲斐駒ヶ岳 登り八丁 下り黒戸


- GPS
- 25:35
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 3,537m
- 下り
- 3,515m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 3:39
- 合計
- 11:44
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 3:51
- 合計
- 11:04
天候 | 終日快晴 午後には雲が出てくる。 4日の晩ににわか雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
日向八丁尾根・・・日向山までは遊歩道のような登山道。日向山から分岐までの細尾根注意(雁ヶ原~錦滝分岐) 大岩山・・・バリルート。八丁尾根に向かう急斜面の鎖場、ロープ、ハシゴ(ここで第一発見者になりました。ご冥福ををお祈りします。) 八丁尾根・・・バリルート。マーキングもあり歩きやすい。細尾根もあり、通過する登山者も少ないので油断せずに。 三ツ頭~甲斐駒ヶ岳・・・バリルート。一部細尾根、鎖場あり。 黒戸尾根・・・山頂から五合目までの鎖場、ハシゴなど油断しないように。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
今回は、レコアップするの躊躇したけど、良かったことも残念なことも載せた方が良いだろうと思い、いつものようにアップした。
当初、初日に、八丁尾根経由で三ツ頭へ行き、そこから鋸岳をピストン、それから六合石室避難小屋か七丈小屋で宿泊。翌日、黒戸尾根を登ってくる友人と甲斐駒山頂で合流し、黒戸を下山する予定だった。が、後述の通り、鋸岳は行かず、登りが八丁尾根、下りが黒戸尾根の甲斐駒周回となった。
このルート、三ツ頭~鋸岳間以外は既知のルート。今回は1年前の逆コースで、深夜2時前に尾白の駐車場を出発し、日向山(4時頃)・大岩山(7時過ぎ)を経由し、その先の急な崖の鎖場・ロープ・梯子を通過していた。その時、滑落したであろう方を発見。すぐに110番をし、先方の指示を仰ぎ、待機。そしてしばらく時間が経過して、山梨県警のヘリ「はやて」のホバリングの音が聞こえてきた。この場所は、山奥の樹林帯なのでヘリからの視認が難しいし携帯の電波の状況も悪い。唯一僅かな日が射すポイントに出て、大声で叫ぶが、ホバリングの音で聞こえるわけもなく。冷静になってないなあと思った。服を脱いでその服を旗代わりに振ると視認できたみたい。その後、救助隊員が降下し、現場を引き継いだ。
ここまで来てしまうと、下山するにも数時間かかるので、八丁尾根を三ツ頭方面に向かう。この時間から三ツ頭~鋸岳をピストンすることは無理と判断し、六合石屋避難小屋で一夜を過ごす。小屋が3名。テントが2張の5名。晩に強めのにわか雨があったが、その後天気は回復、深夜の満天の星、朝方は快晴となった。
翌日は、甲斐駒山頂で友達と持ち合わせ。朝露に悩まされながらもゆっくりと登頂し黒戸を未明から登ってくる友を待ち、その後合流。元気が戻ってきた!そして、摩利支天をピストンしてから下山。途中で黒戸山の三角点に立ち寄り、尾白川渓谷でアイシングし、無事下山した。
その後、駐車場の売店に立ち寄り、山梨県警へ引き継いだ後の話を聞いた。記事やニュースにもなっていた模様。心からご冥福をお祈りいたします。
そして、尾白の湯で入浴と食事を済ませ、道の駅はくしゅうに立ち寄り、南アルプスの天然水を汲み帰途についた。
今回は、非常に天候にも恵まれ、2日目は楽しい仲間と山で過ごせた。
残念なことは前述の通り。しかし来週以降も山に向き合う予定。ただ、この方の為にも、この方のおかげで、登山の認識をさらに深めて、今後も安全に山から帰るように心に誓った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
shinさん、こんにちは。
救助作業ご苦労様でした。ショッキングな場面に遭遇後の冷静な行動、たいしたものですね。
事故にあわれた方の御冥福をお祈りします。
僕も黒戸尾根に挑戦しようと計画してまして、shinさんに八丁尾根と石室、水場のことを質問しようと思っていたところです。
また、よろしくお願いします。
shigeさん、まいどです( ´ ▽ ` )
いや~ぁ、今回は流石にびっくりしました。冷静かどうかはわからないですが、最低限のことはできたかなあと。その後も含めて、色々考えさせられた山行きでした。
黒戸も八丁も良いですよー( ´ ▽ ` )八丁側は下山するまで、水場が六合石室近くしかないのと、エスケープが無いとこが留意点ですかね。勿論今回の現場は油断せずにですが。八丁は下りで使った方が安全な気がしましたよ。
shinさん、こんにちは。
大岩山の斜面で声をかけて頂いた者です。
その時どうしたら良いか分からず、現場に一緒に残るべきか、先を急ぐべきか迷いましたが、shinさんがテン泊装備と聞き、初ルートで日帰り予定の自分が残っては二次災害にならないとも限らないと思い、その場を早々に失礼させていただきました。
その後、長い時間ひとりで不安だったのではないか、自分の行動が正しかったのか、どうして滑落したのか、など答えの出ない問答を繰り返しながら、歩きました。
ヘリが3回飛来したようですが、その後どうしたか気になっていましたが、気丈にも山歩きを続けられたようで、ちょっと安心しました。
「それでも僕は山に行く」はやっぱりそうだよね、と頷くようなタイトルでした。
またどこかの山でお会い出来ることを楽しみにしています。
お疲れ様でした。
YosshiTさん、こんにちは😃😃😃
あの日はお互い大変でしたよね。どうぞお気になさらずに。僕の方は日程調整何とでもなったんで、大丈夫でしたよ。このルートは2回目でしたし。
救助は3名のスタッフで行われてましたので、そのスタッフが違うタイミングで降下したり、まずは、救助された方を下界にお送りしたりで、何回かピストンされてましたね。
あの現場からだと、下山も時間かかるし、やっぱり、大岩山の急登を登り返す気持ちにならなかったのがホンネかもです。気丈と言うわけでは無いんですけどね。
YosshiTさん、同じような山行きもされてますよね。山梨の山は南アも含めて大好きなので、また、お会いしましょう!
shinさん、返信ありがとーございます。
コメントを入れた後、ヤマレコの履歴を見て、タフな強者って事が良く分かり、心配無用だった事を知りました。
同じような山行きと記載してもらってますが、変態度合い(失礼)が足下にも及びません。
マイナーな八丁尾根を数回登っているとおっしゃっていたので、近県の方と思ってましたが、遠路愛知県からの訪問だったようですね。
現在東浦町にお住まいとの事ですが、私は高校まで知多市に住んでいました。
勝手に親近感を感じています(笑)
shinさん、こんばんは。
とてもたいへんな経験をしましたね。
私は登山経験は長いですが、まだこういう経験はありません。
おろくを見てしまっては、精神的なダメージが大きかった
とは思いますが、よく登山継続できましたね。
いつもより記載が簡略でどういう登山だったのかよく
分かりませんが、後半は山仲間とも合流して
気がまぎれたようでよかったです。
今回は発見者側でよかったですが、当事者とならないよう、
自分のことと思ってお互い気を引き締めて行きましょう。
shigetoshiさん、こんにちは😃😃😃
前回の山行きで熊を目撃しましたけど、それとは比較にならない出来事でした。些細はお会いした時に、付き合ってください。
下山も数時間かかるし、誰もいないところを下山するより、少し遠回りでも賑やかなとこへ早く行きたかったのもあったかもしれませんね。六合石室もひとがいましたし、山頂以降は、凄いひとでした。いつもは静かなのが良いんですが( ̄▽ ̄;)
ホント、安全のこととか色々考える山行きでした。
山梨のローカルニュースで北杜市の大岩山を下山中に滑落した男性を救助・死亡が確認されたと報道されていましたが、第一発見者がまさかのshinさんでしたか!!
発見した登山者は、足止め食うしその後登山の継続は厳しいだろうなぁと思ってましたが、行っちゃったのね。やっぱ精神的にもタフじゃないとロングはできませんからねぇ。
以前聞いた話ですが、現場が携帯電話が通じなくて、予定通り山行して下山後に通報したら、警察に怒られたそうです。携帯が通じない場合は、すぐ下山もしくは、携帯の通じるところに移動して、通報しないといけないと。通報したほうとしては、遺体がかなり傷んでいたので緊急性はないだろうということでしたが、ダメみたい。
報道のほうは、大岩山下山中ってなってましたが、下山となると日向山方面で、滑落しそうなとこないなぁと思ってましたが、やはり黄色ワイヤー地帯でしたか。
ピークハントが主流の日本では、下り=下山というのが素人の認識なんでしょうね。
ん?大武川は?
qwgさん、こんにちは😃😃😃
大岩山をまた登る気にならなかったですね。もし大岩山の「下山側」だったら、引き返したと思いますけど、はじめての道じゃないし、ゆっくり行っても3時間もあれば六合石室まで行けますからね。
実際の現場だと、早く「下山させてあげたい。家族の元に返してあげたい」気分でしたね。携帯は、繋がったり圏外になったりで、コルから標高を少し上げた烏帽子側で電波がまだマシなとこで、ウロチョロしながら、県警と連絡取り合ってました。
大武川行きますよ!台風さっさと抜けてほしいです。台風後の沢の水量次第でしょうか。靴下もgetしました。今まで以上に慎重に楽しんできます!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する