mammuponさん、こんにちは。初めまして。
コメントありがとうございます。
ホントに達成するとは当初は想像できませんでしたが、頑張ればできるんだってことを子供が感じてくれれば〜。しばらく余韻に浸る予定です(笑)。
天候 | 1日目:晴のち曇 2日目:晴のち曇のち雨 3日目:雨のち曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路:芦安第4P〜源泉湯 燈屋(入浴&夕食)〜一宮御坂IC〜中央道〜東京 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースグレーディング:広河原〜草滑り〜北岳(5B)、広河原〜草滑り〜間ノ岳(6C) 広河原〜白根御池:急登あり、雨天時スリップ注意。 白根御池〜大樺沢二股:とくになし 大樺沢二股〜八本歯のコル:ガレ場での落石、ハシゴ場に注意。 八本歯のコル〜北岳山荘トラバースルート:ハシゴ場に注意。ちょっと恐怖感あり? 北岳山荘〜間ノ岳:南アルプスの稜線歩き 北岳山荘〜北岳〜北岳肩の小屋:雨天時はスリップ注意 北岳肩の小屋〜草すべり〜白根御池:急登あり、雨天時スリップ注意。 全般的に北アに比べると、分岐や脇道が多く、目印がわかりにくい印象。 |
その他周辺情報 | 広河原山荘:1泊2食¥8200、弁当¥1000、1100〜軽食可、コインシャワーあり。水無料。テント¥500。トイレ水洗。http://www.minamialps-net.jp/YAMAGOYA/005_hirogawara.htm 白根御池小屋:綺麗!1泊2食¥8300、素泊まり¥5300、弁当¥1100、軽食(ソフトクリーム、鳥モツ煮もあり)。水無料。テント¥500。トイレ水洗。http://shiraneoike.com 北岳山荘:1泊2食¥8700、弁当¥1000、軽食(カップ麺)あり。水無料。テント¥800。宿泊者用は簡易水洗トイレ、外トイレはバイオ。http://www.minamialps-net.jp/YAMAGOYA/001_kitadake.htm 北岳肩の小屋:1泊2食¥8000、弁当¥1000、軽食あり(ラーメン、うどん、おでんなど)。水¥100/ℓ。テント¥500。http://katanokoya.com 源泉湯 燈屋:我々の定番。食事も可能!http://www.akariya.info |
MYアイテム |
unchikutareo
重量:-kg
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個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
ヘルメット
携帯トイレ
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共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
テント
テントマット
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息子小5、娘中1。
我が家の家族全員百名山もいよいよ最後は北岳&間ノ岳で完登だっ〜!。せっかくなので絶好の天気の時を!と天気予報とにらめっこ。最近は不安定の様子。もともと、お盆休み前半での達成を予定してたけど、予報を見て後半に変更したけど、むしろ前半の方がよかったかな。ダメなら思い切って秋に延長か?とも思ったけど、秋が好天の保証はない。どうしよう。悩む〜。結局、予定していた白峰三山テント縦走は縮小で(笑)。得意の大風呂敷→縮小といういつものパターン!?それも我が家らしいフィニッシュかも。コンセプトは「水が豊富でトイレが綺麗なところでテント?」。女性陣には農鳥空中トイレは理解されませんでした。初日は御池小屋まで。予報の一番良い2日目に北岳山荘まで行き、アタックザックで間ノ岳&北岳登頂。3日目に戻る計画。
1日目
初の中部横断道(未だ建設中)で南下。ゆっくり9時過ぎに芦安駐車場に到着するが、予想通りの混雑で坂下の第4駐車場の最後の1台に滑り込む。そして、当初の予報と異なり晴天で暑い。テン泊重装備でこの坂を上がるのか、とゲンナリしてたら乗合タクシーがこっちまで下りてきてくれた(嬉)。始発の早い便は来ないけど、遅めの便だと融通してくれるらしい。今日は白根御池小屋までの予定なので、ゆっくりきたのが良かったのかな。乗合タクシーで広河原へ向かう途中、北岳は雲の中にあることを確認。同乗者の中で最重量のザックを背負ってヨロヨロとセンターへ向かう私。いよいよスタートだ。吊り橋渡って、広河原山荘で甲州ワインビーフ丼を頂く予定だったが、まだ時間が早かった〜。大樺沢への分岐から急登が続く。ザックが重くてバテる。ベンチがオアシス。そんな中、家族五人(上の子が息子と同学年)でテント泊の家族と遭遇。肩の小屋まで行く予定とのこと。ご両親&お子さん、皆すごいな。なんとか白根御池小屋へ到着。予想以上に疲れた〜。足がすでにパンパンだ。明日への不安がよぎる。天気予報と小屋の方の話では午後崩れて雨が降ってくるとのこと。今回は雨でもテントだ!と力んでいたけど、結局、家族の意向で無理にテントせず素泊まり小屋泊決定(苦笑)。それにしても綺麗な小屋だ。樋口明雄の「南アルプス山岳救助隊K-9」シリーズで読んでた小屋だ〜。あのおじさんがご主人か?お母さんは何処?ハルカ担当はだれ?なんてね。早速、生ビールを頂き元気注入。自炊所で遅めの昼飯を作る。マ・マー早ゆで1分サラダスパゲティを茹でて、たらこパスタ。美味しい水が豊富な小屋は最高だ。雨で自炊室も混雑してたので、宿泊者は調理したものを談話室で食べて良いとのことで助かる。昼食後、思ったより早く雨が上がって、「やっぱりテントだったか?」と後悔がよぎる。休憩後、気を取り直して夕食を作ろう!今夜は豪勢に「うな丼」だぞっ。ラム肉のソテーもあるぞ。炊飯も上出来で満足。娘の喉にうなぎの骨が刺さって、一騒動。なんとか自然に取れて良かった。そして、お部屋は「北岳ナズナ」八人部屋。布団一人一枚使えます(笑)。壁部分の余った布団の端を枕にする変わったスタイル(足を伸ばすと、他の人に干渉してしまうので微妙に気を遣う)で就寝。
2日目
問題の天気予報。天候の悪化が当初の予報より早くなっている。3日目は早朝から、かなり悪天候の予報。今日、稜線まで上がってテント張っても、翌日の帰りは相当厳しくなりそう。家族会議の結果、テン泊装備は小屋に置いて、軽装備で間ノ岳&北岳を回って御池に戻ってテント泊と計画変更。起床後、雨は止んでいて綺麗な星空。流星(ペルセウス流星群?)も見えた。北岳もくっきり。朝から炊飯して、朝食はアマノフーズのフリーズドライ丼&味噌汁。やっぱり美味しくて子供も朝から珍しく食が進む。御池畔から大樺沢二俣へ。そこから絶景を見ながら大樺沢を登る。最高の天気だ!振り返れば、鳳凰三山に八ヶ岳。そして北岳バットレスが近づく!やっぱり間近で見ると凄い迫力。八本歯のコルでは我々が行く予定の天空の稜線が美しい。しかし北岳山荘トラバースへ入った頃より、みるみるガスが増えて雨まで降り出す(涙)。北岳山荘で「昼に雨雲が来るみたいですよ。カップ麺買えば食堂で休んでていいですよ。お茶飲んであったまって下さい。」とのお言葉に甘えて休憩。すると天候回復。撤退、山荘泊など悩んだ末、間ノ岳へ。当初は雨もなく、稜線は少し先は見通せる。雷鳥にも出会え、家族も上機嫌。中白峰を過ぎてから、どんどんガスが濃くなり、「あの影が間ノ岳?」「違った〜」というのを繰り返しつつ進む。風に加えて雨も強くなった頃、ようやく間ノ岳に到着。ふ〜っ。無人のため、セルフタイマーで撮影。撮影後、ちょうど、たまたま通りがかった方にも写真を撮っていただく。これで家族全員百名山99座目。いよいよリーチだ!でも景色は皆無。風雨強く、間ノ岳の広い山頂を堪能する余裕もなし。塩見岳など登った南アの山々も見たかったけど真っ白な景色。
急いで北岳山荘に戻るも、風雨はさらに強くなる。北岳山荘も宿泊希望者で混雑。雨濡れをタオルで拭いて、北岳へ向かう。雨風の中、吊尾根分岐へ。行き交う登山者は皆レイン用完全装備。半袖は私だけ!と思っていたら、外人若者グループの中にTシャツ男性を1名発見。耐寒性能がお互い高いのね(笑)。最後の急登を登ると、山頂標識らしきものが!やった〜!北岳山頂だ。ついに我が家の家族全員百名山完登達成だ!!!!
山頂には若者数人のみで寂しい山頂。真っ白で何も見えねぇ〜(笑)。強い風雨の中、義母が書いてくれた習字を出して記念撮影していただくが、すぐに半紙がベチョベチョに。一応、北岳最高点や三角点を巡る。下山前に、念のため写真チェック。危惧していた通り、レンズの水滴で、イマイチの写りっぽい(チェックしても悪天候でモニターも水滴だらけでよくわからんが)。入念にレンズを拭いて、シルクに書いた習字で再撮影していただく。ちゃんと撮れてますように!
山頂で完登の余韻に浸りたいところだけど、じっとしていると凍死しそうなので、肩の小屋へ下る。風向きからして風が弱くなるかと思いきやそうでもない。肩の小屋でラーメン、うどん、おでんで温まる。小屋のお兄さんが、「今朝の朝焼けは最高でしたよ!また来て下さいね!」。はい、天気の良い時に来ま〜す。この時点で15時。急いで御池小屋に戻ろう!高度が下がるにつれて、雨風も弱まり、草すべりを下って御池が見えてホッとする。御池は雨は降っておらず、テント受付して荷物回収後、子供は待ちに待った今日入荷したばかりの桃ソフト、私は生ビールでホッと一息。テントを張り始めると、無情の雨。むしろ、今日が小屋泊だったなぁと思いながら、家族で協力して意地のテント設営。雨はさらに激しくなる(泣)。
夕食は炊飯してレトルトカレー。あとはフリーズドライ系。自炊室でお隣の方々と談笑。ウイスキーのお湯割が染みる。しかし、今日の天気は何だったんだ。まぁ、ひどい天気で景色皆無だったけど、我が家らしいフィナーレかも。生涯忘れそうにない山行だった。普通に考えると、今日の天気で、この行程は子供には無謀だったな、と反省。でも元気について来てくれた子供の成長に感謝。夜半に雨が止む予報を信じて就寝するが、ずっとフライシートを叩く雨音。子供との星空観察は中止。
3日目
やはり雨。強弱はあるが降り続く。朝食はソーセージに目玉焼きにパンの他、フリーズドライ系。雨が小止みになったらテント撤収と思うが、なかなか弱くならない。今日は下りるだけなのでグズグズ停滞。意を決して、テント撤収。雨でテントが重くなってる〜。下っていくと、悪天候なのに結構な登山客。韓国や台湾の方も多かった。今日は完全レインスタイルの私。雨で油断してたら、汗でレインウェアが張り付き、驚きの熱中症再発(軽症)。途中、全く体が動かなくなり、レインをはだけさせ、フルオープンで回復。ちょっと遅れ気味に広河原に帰還。高齢ドライバーの乗合タクシーで芦安に戻る。こちらは晴れて暑い!前半の眺望は素晴らしく、後半の登頂は厳しかったけど、雄大な南アの自然に感謝。
帰りに息子お気に入りの「源泉湯 燈屋」(熱湯!甲子園で優勝?)で入浴&昼食。ご飯を食べながら、今回の修行登山(笑)や、これまでの山行を振り返る。家族それぞれが、良かった山、思い出の山小屋、もう一度行きたい山などを話す。思えば息子は幼稚園児、娘は小2から自覚なくスタートした百名山。子供の成長(親の経験値も)につれ、厳し目の登山もOKになっていき、行動計画も拡大していった。家族皆頑張ったけど、やっぱりママの調整力あっての計画だったな。結局、子供の登山準備をするのはママだし、私が無謀な計画立案しても、尊重しつつ適切に修正してくれてたな。本当にありがとね!!大きな事故もなく神にもご先祖にも感謝です。
最後に。山行中やヤマレコで出会った方々にも応援して頂いて、本当に活力になりました!家族全員百名山、大変な部分もありましたが、最高の体験でした。日本の自然の素晴らしさ、そして、それを愛する素晴らしき人びとと出会えたこと。我が家のかけがえのない財産となりました!