これはきつかった〜平ヶ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 1,745m
- 下り
- 1,729m
コースタイム
- 山行
- 10:09
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 10:51
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
< モモ夫 >
基本、日帰りが前提とされる平ヶ岳。登山口であるからはコースタイム約11〜12時間、距離にして20キロを越えるハードコースだ。
鷹ノ巣登山口のほかに中ノ岐登山口というのが地図にはあるのだが、そこへ至る時間等は示されていなかった。調べてみると銀山平にある宿泊施設を利用した人限定でその登山口まで送迎してくれるらしい(以前皇太子殿下が利用したことのあるルートらしく、プリンスルートとも言われている)。ただ、私道?専用道?のためか、一般的には通行止めになっている。でもここから登れば上り4時間、下り3時間とずいぶん時間短縮ができる。
当初の予定は自転車で行くつもりで、中ノ岐に至る林道に近い場所で車中泊を考えていたが、雨のため、鷹ノ巣登山口近くの清四郎小屋へ宿泊。
翌朝、雨は止んで天気も回復しそうな様子だった。
登山道は尾根伝いに進んでいくので、所々急坂であったり、トラロープを渡していたりするところがある。また、土がえぐれて滑りやすくもなっている。しかも、木道も設置されていたりするので転倒に注意しないといけない。
天候も雲は多いので遠くは見通せないが、太陽の日差しが体に堪えるようになってきた。
このロングコースには地図上3か所の水場が示されている。そのため途中で給水すればいいか、と持っていく水の量も抑え気味(それでも1.5リットル以上はある)にしたが、これがこの後の不安と変調を助長した。
最初に台倉清水という水場に出る。ここで給水しようと行ってみると、まずその場所に行くのも大変で藪の中斜面を下りないといけない。着いたはいいが、どこが水場やねん!と叫びたくなる場所だった。水はチョロチョロっと流れているがここで給水は厳しいなあということでパスをした。次の水場である白沢清水に到着したが、さらにここはダメだった。これを水場と呼んでいいのか、きれいな水はどこ?というような場所だった。当然給水できるはずもなく、失望感か漂った。
ルートは樹林帯の中を進むもので、湿度も高く、気温も上がってきていたため、発汗量が多くなり必然的に水を摂る量も多くなる。この2か所での給水を考えていただけに、それができないとなると持参の水を飲む量も減らさないといけない。
行動食も口の中の水分があまりないため喉を通りにくく、次第に食べる回数も減ってしまった。
こうした状況が調子を狂わせ始め、次第にバテてきた。発汗量の多さと呼吸が激しくなっている。いつも登りでは僕が先行するのだが、こんな調子のため代わりにmomoが先を行くようになったが、ついていくのも一苦労だった。momoは特に調子を崩すことなくマイペースで進んでいたのが不思議だった。
それでも頂上まで40分のところにある姫ノ池まで何とか到着。そこで一端休憩をとったが、手足にしびれがあり、しばらく動けなかった。そこで、行動食をとり、水分も取ってさあ、最後のひとふんばり、と立ち上がったところ吐き気に襲われた。
脱水症状なのか、熱中症なのか、いずれにしても普通ではない。このままではマズいと思い、さらに水分をとって休むと次第に体の不調も収まってきた。
最後の水場がこの近くにある。途中すれ違った人に聞いてみると、水の流れはあるとのこと。よかった、助かった。ホッとした気分となり、水場を目指した。とはいえ、その水の流れは細い。ただ、これまでの2か所とは全く異なり、補給は十分できる。まずは、手で何回か水をすくって飲んでみた。ようやく辿り着いた水場だけにとても美味く、生き返った感じがした。ここでしっかりと給水すると、先ほどの体調不良は吹っ飛んだかのようにいつもの調子が戻った。脱水症状だったのかなあ。水は本当に大切だと痛感した。
この後、たまご石を目指した。丸い石が、平らな石の上に乗っているものを想像していたが、一体となっているもので、一つの岩の上部が風化して丸くなっているようだった。
平ヶ岳山頂に到着。周りは湿原が広がっている。丘のような感じだ。三角点のある場所は木々に囲まれており、余り感動のないところだった。
ここまでの時間は途中バテてしまったこと、その分休憩時間が増えたのと、たまご石を先に見に行ったこともあり、6時間半ほどかかってしまった。
しばらく休憩して下山を開始。12時を過ぎていたので17時までには戻りたいという思いで歩きだしたが、台倉清水辺りでバテ始めた。ペースを落としながらもヤセ尾根を下りていく。先を見下ろすと道がずっと続いているのがよくわかる。
上りでは見えなかった燧ケ岳がこの頃になってその姿を見せてくれていた。
事前の水場のチェックと持っていく水分はしっかりしないといけないという反省が残った。
ロングコースお疲れさまでした。写真を見ながら2年前に行った山旅を懐かしく思い出しました!
平ヶ岳は、山頂近くの水場以外は厳しいですよね。私たちはそんなピンチなときのために、浄水器「スーパーデリオス」を持ち歩いています。ご参考までに…
浄水器!いいかも。^^
平ヶ岳、なんとなく平らで登りやすい山なのかなぁと勝手にイメージしてましたが、
ぜんぜんそんなことなかった…
テント場があると行きやすいですけどね〜
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