伊豆ヶ岳 東尾根から。
- GPS
- 04:19
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 890m
- 下り
- 896m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り;14:32西吾野駅飯能行き→ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・積雪はありませんでした。 ・陽のあたらない舗装道路が凍っていて滑りやすいのには注意。 ・プレート、リボンありますので西吾野駅からは迷うことはありませんが、帰路、下久通から登山道に入る道がわかりにくいかも。 石垣によく見ると印がありそこを左側へ入り、その先も枯れ草の細い土手道を進みますが、まっすぐ行き、岩を除け朽ちそうな橋、そちらを進みます。 右手の墓所には進んではいけません。 ・トイレは駅、上久通(かみくずう)の集落にあります。 |
写真
感想
土曜日、晴れ。
前夜、ン十年前から聴いている某ミュージシャンのコンサートでワカモノの街へ繰り出し、少し前から同行者が気になって計画していた伊豆ヶ岳 東尾根ルート、さあ明日どうする、どうする、で結果遅め出発で、楽しかったコンサートの興奮そのまま持ち込んで行って来ました初めてルート。
何回か訪れた伊豆ヶ岳。
東尾根、
にいさん、ねえさん、そんな甘いもんじゃあらしまへんでー。
とっつきの森坂峠、距離は長くはありませんが、
「このお山を越えなければならない」感たっぷりです。
越えたところが下久通の集落で、想像していたよりも民家が多いのに驚きました。
でも見かけたのは農作業をしている人と、神社手前の民家から顔を出していたおじいさんだけで、ひっそりとしています。
それでも門柱にクリスマスの飾り付けを施してあるおうちもあり、廃屋なんて見当たらないきれいな息づかいは感じられます。
琴平神社から先、アップダウンと尾根道の連続です。
植林の中、フカフカブラウンカーペットが続くと思いきや尾根道では強風をまともに受け、風がごうごう巻く中を進みます。
地図にはない道、なのですが尾根道を進めば迷うことはありません。
ただ、
「これが最後の上りだろう」
と思っても、ちっとも最後ではなく、短いのですが急な、伊豆ヶ岳のいわゆる「泣き坂」の上り下りが何回かある、といったような…
実際、こんな道、下りは倍時間かかってしまう、という急登も何箇所かあり、同行者が下りは別の道でというのを聞いて安心したほどでした。
ゴロゴロ石が増えてきました。
尾根道を振り返ると遠くに街が広がっています。
自分たちがどこを上っているのか、ただ上を目指して。
太陽がま南に近い頃、足だけでは登れない岩場を上り、それでも頂上はまだで、また下りてまた森の中に入り、人の声がしたかな、と思ったら山頂直下の壁に出ました。
トラロープがぶら下がっています。
同行者が先に取り付き、ロープと岩と枝を頼りにわたしも続きます。
取り付いた岩をひとつ間違えたのか、同行者は最後のひと登りを左側へ進んだのですがわたしは右側の方へ行ってしまい、もう左側へはとても移動出来ない状態で、でも空は見えているから、と思って本当に最後はヤブを掻き分けるように這い出たらポコッ、となだらかな場所に出ました。
でも目の前にいるのは見知らぬ男性で怪訝な顔でわたしを見ています。
同行者は、と探すと左側の方に立っていて下を覗きこんでいる。
探し物をしているみたいだった。
いやいや、登れてよかった。
でも、伊豆ヶ岳のどこに着いたのか、最初まったくわかりませんでした。
ちょうど古い山頂標識のあるところでした。
先を見ると石の十字の標識があり、ああ、ここか、ここなのね、といった具合です。
山頂はいくつかのグループが賑やかにお昼どきです。
強い風を避けて岩陰でわたしたちもひと休み。
「あのおじさん、なんでこんなところから人が出てきたんだろうって顔してたよ」
お花摘みにでも行ってたんだろう、としか思ってないかもね、
とは同行者の意見。
へなちょこのわたしが登れるとは思わなかった、とも。
登れなかったら、ど、どーするの。
(わたしも登れるとは思えなかった)
下りる事のほうが大変だよ!!!
(下りる…?…考えられません。。)
柿とりんごを食べて、さあ下山。
蕎麦付き正丸駅へ下りるか、古御岳方向から西吾野駅へ下りるか。
それはやはり行ったことのない道で。
急坂を下り、古御岳、子の権現への道と分かれます。
あまり人が通っていないような落枝、落葉の積りようです。
昼間なのに薄暗く、岩や幹の苔だけが明るさを放っています。
下るとなだらかな道になり、舗装道路になり、民家がぽつぽつと現れ始めます。
住んでいる住居、しばらく住んでないような住居、別荘のような洒落た造りの住居、お宅拝見も舗装道路も飽きてきた頃、あれあれ? いつのまにか行きの琴平神社へ曲がるところも過ぎていたようでした。
それに気付かず悔しがる同行者。
まあもちろん同行者は間違えたわけではないのですが、ひとのことを笑うと自分にかえってくる、というのは本当らしく、、、、
このほんの数分後、橋を渡り道なりに進むと、つい、と同行者が左折するからエッ?エッ?
もときた西吾野駅方面への森坂峠へ入る道だったんですよねー。
これには驚きました。
「印があるでしょ」
と言われよーく見るとありますが。。。
よっく覚えてるなぁ、と感心しきり。
マーキングでもしているのかね。
で、そかからは山、と思って山へ入って行ったら、
「そっちじゃない、こっちこっち!!」
あれ?
向こうに同行者がいる?
つまり、
舗装道路から左折して民家の土手みたいな道を進むのですが、わたしはすぐ右側の山の方に上ってしまったのですね。。。
少し土手状の道は進まなければいけなくて、なるほど進むと覚えのある道、でした、ハイ。
お墓があって同行者が見えなかった。。
なんでそっちへ行ったの、とは聞かれなかったけれど、
「道があったの?」
あった。枝が落ちていたけれど道が続いていた。。。
その枝を踏む音でわたしがあらぬ方向へ行ったことに気付いてくれたらしい。
ぁ〜ぁ。。
一日一善、でなく一山一迷、一山一悔、一山一泣……。
しょんぼりと本日最後の上りをして、←子の権現、→本陣山分岐の森坂峠に着く。
「今度こっちから子の権現行ってみよう」
とわたしのドジを非難する事無くサッパリと言ってくれる。
ウンウン、そうだね、そうそう、お守りも買わないとね。
朝、出発した時と同じように西吾野駅の空はまだまだ青い。
飯能行きの電車内は乗っている人全員お休み中でシーンとしている。
尾根も、岩も、すごかったね、高ワラビ尾根に匹敵する位だったね、と喋りたいのをグッと堪えて興奮覚めやらぬわたしは落ち着かない。
コースタイムをチェックしてそれを同行者に教えたいのにもうスヤスヤしている。
冬の日差しが車内いっぱいに入ってきてポカポカだ。
一山一嬉。一山一鮮。
今日も( ? )無事( ! )、帰れそう、です。
24571歩。
一山一楽、かな、やっぱり。
追記;24571歩でした(20111222)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する