雨上がりの旧道 〆は天城へ?? チャリレコ ★東伊豆道路(八幡野-熱川)R135旧道区間ー河津ー天城ー三島
- GPS
- --:--
- 距離
- 113km
- 登り
- 2,158m
- 下り
- 2,138m
コースタイム
もしやこの道”無料開放された自動車専用道路”だったのかもしれない。。伊豆に通い始めて2年目でようやく気がつくとは情けないが、ここに有料道路があるならば、同区間に一般道路が通行しているのが世の常w
チャリで面白いのは断然旧道。伊豆高原から熱川まで旧道探し行ってみようか(^^
※時間があれば、前日に読み返した”伊豆の踊子”を絡めてみたい
行き:JR東・伊東線宇佐美駅まで輪行
7:00宇佐美駅ー8:30八幡野(伊豆高原)R135旧道分岐(旧道区間)ー10:30新白田隧道10:45ー11:30現道から今井浜海岸ー12:00河津・食事休憩12:10ー14:10天城山隧道14:20ー15:30修善寺・椎茸そば休憩15:45ー16:45三島駅
帰り:JR東海・東海道本線三島駅から輪行
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
帰り:JR東海・東海道本線三島駅から輪行 |
写真
装備
個人装備 |
ロードレーサー+SPDペダル(歩ける自転車靴)
|
---|
感想
今回走った道は大きく分けて以下の3つに分類できる
1)昭和37年に供用され57年に無料開放された東伊豆道路R135。その旧道(昭和4年供用)八幡野ー熱川間
2)熱川から稲取にかけての里山と新広域農道
3)河津から天城を越えて三島へ
■現代の東浦道(ひがしうらみち)
小田原から下田に至る海岸線の道を、東浦道(ひがしうらみち)という。しかし、あまりの険しさに明治時代にも馬車道が付けられなかった。ようやく小田原ー下田間が整備されたのは昭和4年という遅さだった。
今日は、当時の線径と風景をよく残していそうな”八幡野ー熱川間の旧道”を走ってみた。
写真のように海岸線の道に降りず赤沢温泉方面に分けていけば、クルマが殆どいないつかクルマには面白くない伊豆の細道です。山を越えて海岸線の集落を次々に結んでいるような、自転車向きの楽しい経路が続くのです(^^; クライマックスというのはない。”里山と絶景が交互に・全線クライマックス!!” 人と話をしたり旅好きのサイクリストにお勧めの道だ。
■熱川から稲取にかけての里山と新広域農道
この経路は東浦道から外れた裏道である。昔からの集落あり広域農道有り。平坦なし(苦笑) そして新白田トンネルへの登りがかなり強烈だ(爆)
■若き川端康成が踊子と歩いた道 〜天城山隧道〜
川端康成の小説「伊豆の踊子」が発表されたのは、大正15年(1926年)。
実はこの小説、大正7年秋(1918年)、19歳の川端自身が一人旅をした伊豆旅行に基づいて書き下ろされた。
※実際の河津(下田)から三島に抜けるルートは、ループ橋などの狭い区間が全て登り坂になり車に煽られるため、あまりお勧めできない。
伊豆縦貫道が完成すれば、静かな自転車向きの道に戻ることだろう(^^
つらつらと大正7年の”川端伊豆旅ルート”『修善寺ー湯ヶ島ー天城山随道ー下田』の伊豆へのアクセス経路を解析してみよう
-----------------大正7年の川端の伊豆旅行ルート(推測)---------------------
自宅:浅草区浅草森田町→都電で東京駅へ(路線名は調べきれず)
・汽車で大仁まで
東京駅(東海道本線)ー国府津(東海道本線・現御殿場線)ー旧三島駅(現下土狩駅・駿豆線三島駅乗換)ー終点大仁駅
・バス
大仁駅ー修善寺
・徒歩の踊子区間
湯ヶ島温泉ー天城山隧道ー下田港
・(帰路)汽船区間
下田港ー横浜港or東京港
※賀茂丸との資料があるが就役が大正9年なので川端は利用できない。実際の船名は特定できず
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大正7年の交通事情としてまず挙げられるのが
・東海道本線は汽罐車での御殿場経由だったこと
・旧三島駅(現下土狩駅)で駿豆線に乗り継ぎができたこと
明治22年 東海道本線(新橋ー神戸間)全通
明治38年 天城山隧道供用
大正3年 東京駅開業
▼大正7年 川端の伊豆旅行
昭和4年 東浦道の整備
昭和9年 丹那トンネル供用(東海道本線・熱海廻りに経路変更)
昭和13年 伊東線開業
昭和38年 伊豆急行線開業
■別れの下田港
当時、下田港から東伊豆周りの自動車道はなく東京までは船の方が早い
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相模灘は波が高かった。
すわっていると、時々左右に倒れた。船員が小さい金だらいを配って回った。私はカバンを枕にして横たわった。頭がからっぽで時間というものを感じなかった。涙がぽろぽろカバンに流れた。頬が冷たいのでカバンを裏返しにしたほどだった。私の横に少年が寝ていた。河津の工場主の息子で入学準備に東京へ行くのだったから、一高の制帽をかぶっている私に好意を感じたらしかった。少し話してから彼は言った。
「何かご不幸でもおありになったのですか。」
「いいえ、今人に別れて来たんです。」
私は非常にすなおに言った。泣いているのを見られても平気だった。私は何も考えていなかった。ただすがすがしい満足の中に静かに眠っているようだった。
海はいつのまに暮れたのかも知らずにいたが、網代や熱海には灯があった
伊豆の踊子(川端康成)より
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熱川の海旧道の稲穂波 ほの香
初恋や天城に淡く秋の虹 ほの香
木漏れ日の伊豆の細道秋なかば ほの香
隧道や映画のような秋の雨 ほの香
大島に渡る汽船や秋夕焼 ほの香
秋風と小道に会いに天城まで ほの香
露けさの曽我兄弟の碑なりけり ほの香
隧道の出口ひらけて秋の空 ほの香
菊提げて母子の歩める小道かな ほの香
湧き水の三島うつくし鴨来る ほの香
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