■甲武信ヶ岳<毛木平>〜ツルツル登山道

2011年12月24日(土) [日帰り]

• GPS: 07:18
• 距離: 15.9km
• 登り: 1,159m
• 下り: 1,159m

コースタイム

6:40毛木平-8:20ナメ滝-9:35水源地標-10:35山頂11:10-12:30ナメ滝-13:53毛木平

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

数箇所登山道に溢れた沢の水が凍結しているので軽アイゼン以上がある方がいいです。

写真

大いなる山の神さまらしいです。
登山の安全を祈ります。

ガチガチに凍った登山道。

これは昔、山津波で亡くなった作業員の方たちのための慰霊碑らしいです。

なんか可愛い〜♪由布岳みたい〜w

雪の下のゴロゴロの石で歩きにくい。

途中、眺めが良さそうなところを発見。

富士山も見えちゃったよ〜♪

やっとここで軽アイゼン装着。

なんだか輝かしい。

雲で全部見えないけど、それでもやっぱり富士はかっこいい。

南アルプスの白峰三山♪

八ヶ岳♪

甲斐駒ヶ岳も♪

蓼科山、北横岳たち。

浅間山。

この山が何なのかわからないんです。
どなたか教えてくださいっ。

感想

mizutamari

今年最後の3連休。
そしてお天気も良いとなれば、



山に行かない理由がないっ!



ということで、行先も決めずにまずレンタカー予約。
いつものレンタカーのお店は空車なし。
だよねぇ〜、もう積雪もあるしスキー客増えるよねぇ〜。
これからの季節、スタッドレスカー争奪戦が繰り広げられることでしょう。
半分諦めてましたが、近所のもう1つのレンタカーに直接電話してみる。

ありました♪

喫煙車ということでしたが、この際そんなのどうでもいいのです。
ありがとうございます。

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24日午前1時起床。
世間はクリスマスイヴ。
今年は我が家はノークリスマスw
いつもならちょっと贅沢なディナーなんぞを食べに行ってましたが、
今年は何かと忙しかったのと、最近食べるものにあまり執着しなくなったのとで
クリスマスだからって特別なことはしないでいいか〜なんてノリになりました。
(その分、山道具などにお金が消えていく出費わけですがw)

予定どおり2時に出発。
クリスマス寒波到来ということで横浜でも超寒いです。
中央自動車道長坂ICでおり、毛木平へ向けて走ります。

今年最後の遠出登山は、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ。標高2,475m)
山梨、埼玉、長野3県にまたがる山で、日本百名山の1つです。
ルートはいくつかありますが、レンタカー返却時間の関係上、
長野県側の毛木平からのピストンルートで登ることにしました。
(夏なら西沢渓谷側から登っていただろう。。。)

毛木平には立派な駐車場があり、トイレもあるのですが
冬期は使用禁止という情報があるので
途中のコンビニで済ませておきます。

5時過ぎに毛木平駐車場に到着。
止まっている車は5台ぐらい。
まだ真っ暗なのでしばし仮眠。
6時過ぎてもそれほど明るくならない。
予定では6時出発だったのだけど。。。
もう少し準備しながら車内で待機。

6時半頃、ようやく明るくなってきたので出発。
のはずでしたが、いろいろな事情で10分ほどさらに出遅れました。

往復7時間以上は見込んでいるので、
6時に出発のはずが40分以上もタイムロス。
雪も積もっているようで、この先がちょっと心配。。。
事前にどれだけの積雪量なのか知りたくて色々調べたのですが、
西沢渓谷側ルートの情報しかない。
しかもクリスマス寒波でどんな状況になるかわからない。
途中敗退になるかもしれないということを前提に今回挑んでいます。

やはり長野側。積雪あり。
でも場所によっては全然無いところもあります。

慰霊碑を過ぎるとすぐ、ガチガチに凍った登山道。
ツルツルでまともに歩けません。
超危険です。
アイゼンなら大丈夫だと思いますが、ここでは装着せずに回避して歩き続けます。

雪は締まってるし、傾斜はそれほどないのでアイゼン無しでも歩けました。

いつもハンディGPSにルートポイントを打ちこんでいるので、
ポイント数で大体の位置確認をしながら歩いています。
ナメ滝のポイントは過ぎてしまったというのにナメ滝になかなか着かない。
おそらくポイントの位置が間違ってたんだろうなぁ。。。
別の地図見ながら作成しちゃったし。。。

で、やっとナメ滝に到着。
滝も2/3以上凍結中。
右端にロープがあるのは、そこが登山道だから。。。
旦那さま、ここで危うくすっ転びそうになりました。
アイゼン無しじゃ、ここロープ無いと歩けないですよ。
っていつまでもアイゼンをつけようとしない我々もどうかとww
(理由があるのです。理由が。。。)
こんな恐る恐る歩いてて、無事に山頂まで辿りつけるんでしょうかw
ナメ滝のことより、案内に書いてある‘2時間’という文字に驚いてしまう。
ああ、出発が40分ほど遅れたから混乱しちゃったけど、
私の予定でもあと1時間50分はかかる見込みだから正しいのか、これ。

すごいのはバッチリ予定通り歩けているってこと。
時計見て歩いてないんだけどwww
すご過ぎるwww

とりあえず次は水源地標目指してがんばろう。

凍結の道を越えると、やっと明るい日差しに出会えました。
北側を歩いているので、全然太陽の日が当たらなかったのです。
今日はいい天気みたいで嬉しいな♪

なだらかな道なので歩きやすい。
ずっと沢沿いを歩きます。

途中、今日初めての登山者に出会う。
4人のパーティで泊まり登山だったようだ。
「これからですか〜?今日は天気がいいから最高ですよ〜。」と教えてくれた。
もうそれを聞いてテンション上がる上がるww

そして千曲川信濃側水源地。
予定より15分ほどタイムオーバー。
実はシャリバテしてきてる。
スタート2時間前にたこ焼きを食べたのだけど、やっぱりもたなかった。
途中、ウィダーインゼリーを流し込んだけれどやはり足らない。
ここでおにぎりを齧ったけれど、冷たくて固くて美味しくないので半分で断念。
リポビタンDも飲もうとしたけど、シャリシャリとフローズン状態になってるっ!
そういえば、、、ハイドレーションの凍結防止のチューブを装着したのだけど、
飲み口が凍結しててアミノバイタルが出てこない〜っ!
水分もロクに取れず、お腹が空いているのに冷たいおにぎりしかない。
とりあえず熱いお茶を飲んで一息つく。
ここ最近おにぎりを食べる気がしない。
何か別の行動食を考えないと。。。

ここからは稜線に向けてちょっと勾配のある道に。
雪の下のゴロゴロの石で歩きにくい。

そして稜線分岐。
ここまで来ればあと少し。
右に行けば国師ヶ岳。
甲武信ヶ岳へは左へ。

ずーっと日陰で暗くて地味な登山道だったので、稜線に出れて嬉しい♪
途中、眺めが良さそうなところを発見。
山頂見えた〜♪　空がキレイ〜♪
そして富士山も見えちゃったよ〜♪

登頂直前のご褒美♪
ありがとうございます。
この他にも見えたけど、山頂までおアズケにしましょうw

そしてやっとここで軽アイゼン装着。
勾配が少し急になってきたのと、これ以上疲れないためにも装着。
今回は6本爪をお供にしました。
12本爪は車の中でお留守番〜。
持ってきて練習すれば良かったかな。。。とちょっとだけ思いましたが、
この積雪量&装着する手間を考えると出番無しですよね。
12本は年明けて別の雪山で練習しよう♪

山頂直下は風で吹き飛ばされて雪は無し。
そして山頂。
甲武信ヶ岳の山頂はそれほど広くないので10〜20人の団体などがいると
ちょっとつらいかなぁと思われます。
山頂は最初我々2人占めで、後で2人の登山者がやってきただけでした。

山頂からの眺めは写真でご確認ください。

あまりゆっくりもしてられないのだけど
お腹が空いてどうしようもないので
またまたチキンラーメンを。
やっぱり温かいものが一番美味しい。。。
でもこの日の山頂は風も無く、暖かい日差しのもとゆっくりできました。
そのせいで予定より長居し過ぎちゃった。

下山しなくては。
帰りは軽アイゼンとWストックで軽快に歩きます。
登りで恐々と歩いていた凍結箇所もスイスイと。

瑞牆山や金峰山もそうだったけど、大きな岩を支えるように細い枝が置かれてる。
他の山で見ないから、奥秩父特有なのかなぁ。

途中でアイゼンを脱ぐ。
もっと雪が積もっていればずっとアイゼン装着するのだけど、
中途半端に積もって下の石がゴロゴロ顔を覗かせている場合は
ステップを誤ると足首をひねって痛めてしまうことがある。
それが嫌で登りはできるだけアイゼン無しで歩いたというわけです。
今日の積雪量では凍結箇所を除けば6本でもアイゼンは不要でした。

相変わらず人と全く会わないし、
ハイドレーションは凍ったままだし。。。
お腹も空いてきたし。。。
疲れてきたけれど、頑張って歩いてやっと駐車場に到着。
我々の車だけぽつんと待ってました。
別に軽トラにおじさんが1人乗ってましたが、登山者ではないようです。

渋滞に巻き込まれてレンタカーを返すのが遅れてしまうのでさっさと帰宅〜。
あ、その前に山バッジをゲット。
帰り道にある白木屋旅館で購入できました。

■目安

　体力度　　　★★
　危険度　　　★　　　 　　(凍結箇所は注意)
　整備度　　　★★
　眺望度　　　★★★★
　山スカ度　　★★★★　
　ダメージ度　★　　　　　(ストックで腕が少し筋肉痛)

※上記は、2011年12月24日時点での個人的な評価です。季節や天候によって大きく変化します。


■まとめ

　まさかこの時期に日帰りで行けるとは思っていなかった山ですが、
　時間的には全然余裕でした。
　というか今まで端っから無理かもと思い込んでいたせいもありますw
　積雪や凍結が無ければもっと速く登れただろうなぁ。
　毛木平からのルートは眺めも無く、ただ沢沿いの日陰の道をひたすら歩くのですが、
　その分山頂に着いてからの眺望がご褒美となってどーんと返ってくるので
　それはそれで登頂したときの嬉しさが全然違います。(晴天時に限るw)
　なだらかな道なので歩きやすいですしね。
　山頂での強風なども心配していましたが、この日は全く風も無く
　心地よくゆったりと過ごすことができました。
　一日早いサンタクロースに感謝です♪

　今後の課題。
　冬期のハイドレーションの利用をどうするか、
　行動食を何に変えるかいろいろと考える必要あり。
　冷たく硬くなったおにぎりはもう嫌だ〜。