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Yamareco

記録ID: 158698
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

天狗岳(アイゼン落とすも女神現る)

2011年12月29日(木) ~ 2011年12月30日(金)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
26:06
距離
13.1km
登り
990m
下り
987m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

一日目
渋の湯11:30-13:16高見石小屋
二日目
高見石小屋08:00-09:00中山-10:30東天狗岳-11:20黒百合ヒュッテ11:50-13:17渋の湯
天候 一日目 晴れのち曇り
二日目 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路 茅野発10:25渋の湯行き(満席)
復路 渋の湯発14:55茅野行き(ガラガラ)
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは渋の湯登山口にあります。この日は指導員の方がいて、装備等をチェックしていました。

全体を通して雪が薄いので、岩を踏んでしまうこともあり、歩きにくかったです。

・渋の湯から高見石小屋
特に問題ありませんが、賽の河原の雪が特に少なく、歩きにくかったです。アイゼンはつけませんでした。
・高見石小屋から中山経由東天狗岳、黒百合ヒュッテ
アイゼンを使用しましたが、中山峠までは必要ないでしょう。
中山峠から東天狗岳も硬い急斜面はなく、アイゼンなしでも登下降できたかと思います。もちろん、さすがにつけていない人はいませんでしたが。
特に山頂より手前の岩場にはほとんど雪がなく、面倒でした。
途中でストックからピッケルに変えましたが、必要なかったかと思います。ストックで登っている人が多かったです。
・黒百合ヒュッテから渋の湯
アイゼン外してストックで下りました。岩が露出しており、アイゼンがあると歩きにくいかと思います。

帰りのバスの出発まで時間があったので、渋の湯に入りました。800円。15時まで。
ザックは建物の中に持ち込めません。貴重品ロッカー等もなし。温泉自体はいいお湯で、温まりました。暖かいロビーで缶ビールも飲めます。
予約できる山小屋
黒百合ヒュッテ
二日目はいい天気!
2011年12月30日 07:30撮影 by  NEX-C3, SONY
12/30 7:30
二日目はいい天気!
高見石から中山へ向かう。
2011年12月30日 08:04撮影 by  NEX-C3, SONY
12/30 8:04
高見石から中山へ向かう。
青空が見えてます。
2011年12月30日 08:37撮影 by  NEX-C3, SONY
12/30 8:37
青空が見えてます。
こんな風景を見たかったんです。
2011年12月30日 08:41撮影 by  NEX-C3, SONY
3
12/30 8:41
こんな風景を見たかったんです。
空が青いなあ、雪が白いなあ(笑)。
2011年12月30日 08:42撮影 by  NEX-C3, SONY
1
12/30 8:42
空が青いなあ、雪が白いなあ(笑)。
樹氷がキラキラ輝いています。
2011年12月30日 08:47撮影 by  NEX-C3, SONY
3
12/30 8:47
樹氷がキラキラ輝いています。
たまりませんね。
2011年12月30日 08:52撮影 by  NEX-C3, SONY
6
12/30 8:52
たまりませんね。
はあ〜。
2011年12月30日 08:59撮影 by  NEX-C3, SONY
4
12/30 8:59
はあ〜。
中山からの展望。
2011年12月30日 08:59撮影 by  NEX-C3, SONY
1
12/30 8:59
中山からの展望。
北アルプスもよく見えます。
2011年12月30日 09:02撮影 by  NEX-C3, SONY
1
12/30 9:02
北アルプスもよく見えます。
天狗岳が見えてきましたよ。
2011年12月30日 09:21撮影 by  NEX-C3, SONY
3
12/30 9:21
天狗岳が見えてきましたよ。
一応、山頂の証拠写真。この後、電池切れで写真撮れず。
2011年12月30日 10:32撮影 by  NEX-C3, SONY
1
12/30 10:32
一応、山頂の証拠写真。この後、電池切れで写真撮れず。
撮影機器:

感想

当初は黒百合ヒュッテに泊まって天狗岳に登るつもりでしたが、ricalonさんのおすすめもあり、高見石小屋に泊まることにしました。
これが結果的に大正解。高見石小屋から中山に向かう道中、素晴らしい景色を堪能することができました。

初日は渋の湯から高見石小屋に向かいます。賽の河原は雪が少ないため、とても歩きにくく、かなり時間を要してしまいました。
そして、その後発覚する大事件もここで起きたのです。

歩き始めの樹林帯で暑くなり、アウターを脱いでしまったため、遮るもののない賽の河原ですっかり体が冷えてしまい、高見石小屋に到着すると、すぐに二階の大部屋で休ませてもらうことにしました。

荷物の整理をしようとザックを開けたときに、驚愕の事実が発覚。
何と、買ったばかりのアイゼンがないではありませんか!
心は千々に乱れ、必死に頭を巡らせます。
そうだ、アウターを脱いでザックにしまったときに、置き忘れてしまったに違いない(のちに、そうではないことが分かるのですが)。
あまりの不甲斐なさに、すっかり意気消沈。
明日はアイゼンなしで天狗岳に登るか、それとも渋の湯にトボトボと戻るか。

すっかり落ち込んで寝そべっていると、下の階から女性の声が…
何? アイゼン拾った?
慌てて駆け下りてみると、間違うことなき自分のアイゼン!
賽の河原で拾ってくれたそうです。
こんなに重いものを届けてくれて感謝感激。いくらお礼を言っても足りないぐらいでした。
賽の河原では休んでいないので、ザックの雨蓋の下に挟んでいたものが落ちてしまったのでしょう。
アイゼンケースに入れて挟んだのが間違いでした。雨蓋の下に挟むならケースには入れずに、ケースに入れるならザックの中に入れるべきでした。
ヤマレコって何?と仰っていたので、このレコには辿りつかないかもしれませんが、この場をお借りして改めて御礼申し上げたいと思います。まさに女神現る、でした。

この日の宿泊客は11人。女神含むヨガ仲間の女性四人グループ、単独のお姉さん、単独の写真好きお兄さん、男の子二人を連れた関西の親子連れ四人でした。
単独のお姉さんにもお世話になりました。翌朝、トイレの鍵で指を切ってしまい、血が出てしまったとき、絆創膏を貼っていただきました。
本当に色々な方々にお世話になりっぱなしでした。

高見石小屋はアットホームな雰囲気でした。
但し、とても寒い(笑)。薪ストーブが中々温まらず、夕食後ぐらいにようやく暖かくなりました。
布団は羽毛で、毛布も沢山あるので、寒くて眠れないということはありませんでした。
夜、トイレに起きたとき、手洗いの水が凍っていたのには苦笑してしまいましたが。

翌日は、前日とはうってかわって快晴。
夜明け前にべったりと貼りついていた雲は強風に吹き飛ばされ、太陽が顔を出してくれました。
ヨガグループ、単独女性、単独男性は白駒池からピラタスへ向かっていきました。
親子連れは黒百合でテントを張って、天狗岳に登ったようです。

高見石から中山までの道中が素晴らしかった。雪を纏った木々が朝陽を浴びて輝いていました。
前夜に降った雪でトレースは消えており、朝一番に自分がトレースをつけてゆく楽しさを味わいました。
中山は吹きだまりになっていて、プチラッセル体験もできました。

中山峠を過ぎると、黒百合平から登ってくる登山客と合流します。
ここから東天狗岳までは、晴れてはいたものの風が強く、弱気になってしまいました。
単独行は自分の弱さとの葛藤でもあります。
風邪気味だしなあ、捻挫も治ってないしなあ、何しろ風が強すぎるしなあ、体力が尽きたら誰も助けてくれないし、などと山頂を前にして弱気の虫が顔をもたげてきます。
そんなことを考えながらも、何とか東天狗岳に到着。
西天狗岳を往復するとバスの時間がぎりぎりになりそうだし、真っ直ぐ立っていられないほど風が強かったので、そそくさと退散。黒百合ヒュッテまで一目散に下りてきました。

黒百合ヒュッテに到着すると、山頂の強風が嘘のようなポカポカ陽気。
昼食をとってから渋の湯に下り、温泉に入って温まりました。
反省点の多い山行でしたが、周囲の方々の善意に助けられ、素晴らしい景色を堪能し、ピークを踏むこともできました。
本当にありがとうございました。

ところで、天狗岳は天気さえよければ、ハイキング感覚で登れてしまう雪山でした。
赤岳とはかなり差があるようです。
アイゼン歩行やピッケルワークの経験を積むのに適していて、赤岳ほどは難しくない雪山はないものかと思案中です。

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コメント

geraniumさん、お疲れ様でした。
天狗登頂、おめでとうございます。
高見石小屋も気に入って頂けたようで、よかったです。

雪が少なく岩が露出している状況での、アイゼン&ピッケルワークの練習は、いかがでしたか?
お天気にも恵まれ、よいトレーニングになったのでは、と思います。

geraniumさんにとっては、本年「山納め」の山行でしょうか。
どうぞ、よいお年をお迎えください。
2011/12/31 6:42
ricalonさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

岩場のアイゼン、ピッケルワークは難儀しました。
できれば、広い雪面を自由に登りたいです(笑)。

高見石小屋には、スノーシューツアーでまた訪れたいと思っています。賽の河原も雪で埋まるそうですし。

色々とアドバイスいただきまして、ありがとうございました。
よいお年をお迎えくださいませ。
2011/12/31 7:40
女神様に会えたとは!。
初めまして。pasocomと申します。
「アイゼンを落とすも女神現る」というタイトルにひかれてレコを拝見しました。アイゼン見つかって良かったですね。
私はこれを読んで一つの「妄想」を思い浮かべました。
階下から現れた「女神様」はひょっとして「金のアイゼン」と「鉄のアイゼン」を持っていたのではありませんか。そうして「おまえが落としたのはどっちのアイゼンじゃ?」と。
そこでgeranium様が正直に「私が落としたのは鉄のアイゼンです。」と答えたので無事に返してもらえたのでは・・・。
いや、まったく希有な体験ですね(^^)。
くだらない投稿で失礼いたしました。
2012/1/4 5:47
pasocomさん、はじめまして。
お立ち寄りありがとうございます。

山ノボラーとしてはダメダメですが、確かに珍しい体験ができたのかもしれません(笑)。

もちろん女神は金のアイゼンも持っていましたヨ。
正直に答えたので、返してもらえました(笑)。
2012/1/4 11:02
プロフィール画像
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