岩木山 ー岩木山神社奥宮へ娘の合格祈願にー
- GPS
- 06:05
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 1,301m
- 下り
- 1,294m
コースタイム
天候 | 雪、曇り、雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
頂上付近は雪が不安定で、いきなり岩の間にハマり込む。落とし穴のようで危ないです。気をつけましょう。 |
写真
感想
今年は娘二人の受験である。高校と大学であるが、どこを受けるかは、私はよくわからない。しかしながら、父として出来ることを新年の年頭にやろうと思い、岩木山神社奥宮である岩木山の頂上に合格祈願に行くことにした。これを口実にすれば、家内も1月2日だけど、「頑張ってね」ということになる。
7:15, 百沢スキー場の駐車場に車を置く。だれも居ない。リフトも動いていない。天気は曇りで、岩木山はガスの中。7時半過ぎに出発。つぼ足でスキー場のリフトの下をてくてく登って行く。ほとんどラッセルはない。
1時間ほどで、スキー場の上端まで来たので、ここで雉子を撃つ。気持ちよい。ここでわかんをつけて、樹林帯に入る。ラッセルはせいぜい、脛あたりまでで、雪はよくしまっている。スキー場の尾根をずーっと上り詰めて左にトラバースぎみに登って行き、鳥海山と岩木山本峰の間のルンゼに入る。天気は雪で、視界が悪い。ここで、下山の際に、万一迷わないように、地形を頭に入れる。そのルンゼの左にあるブッシュを目指して尾根に入れば大丈夫。比較的地形は分かりやすい。
天気はガスと雪であるが、気温があまり低くない。雪は湿っぽい雪である。昨日に見た予想天気図では、今日は冬型があまり強くなさそうと判断したが、その通りで、風も大したことも無い。
ほどなく、鳳鳴ヒュッテに着く。ここで、わかんを外し、アイゼンで登る。ところが、視界が悪く、登る方向がよくわからない。しかも、吹きだまりは膝から太ももの雪となる。ただ、風は強くなってくるものの、飛ばされるほどではない。昨年の秋に、岳温泉から登ったときの記憶があるが、頂上へのルートは定かではない。さて、どうしたものかと思いつつ登っていると、赤いフラッグが目に入る。それをたどると頂上に向かっているようだ。これはラッキーである。ほぼホワイトアウトし、岩がぼんやり見える程度であるので、これを頼るしか無い。
30分くらい登って行くと、ぼんやりと頂上らしいところが見えてきた。やれやれと思っていると、意外にも頂上に人が一人居る。この悪天候に登っている人が居るとは考えなかった。しかも、フラッグを手にして降りてきている。5分くらいでその方に合流するが、彼は、弘前勤労者山岳会の方であるとのこと。フラッグはこの方が刺して登ってきたと。これが無かったらルートを外していたので、お礼を述べると、私の下山のためにフラッグは残してくれると言う。これには大変ありがたい。下山の方が迷いやすいのは言うまでもない。この吹雪の中フラッグがないと降りるのはかなり本気のルートファインディングを要求される。
彼と別れて、5分ほど登ると、平らなところとなり頂上である。吹雪の中10mほど向うに奥宮がぼんやりと見える。吹雪は変わりなく、視界は悪く、しかも、ときどき穴ぼこにハマる。そこで、ここから奥宮に向かって合格祈願に手を会わせる。わざわざここまで来たのだから、岩木山の神様も願いを叶えてくれるだろう。そそくさと下山とする。フラッグを回収しながら降りると、その方に追いつく。一緒になって吹雪の中、鳳鳴ヒュッテまで降りる。彼は、岳コースから登ってきたとのこと。再度、お礼を述べて、私は百沢に向けて下山する。
降りて行くと、少しずつ視界が利くようになり、容易にスキー場の尾根に入ることが出来た。先ほどの方は、鳥海山と岩木山本峰の間のルンゼを指して大沢と言っていたようだ。学生時代には岩木山は四季を通して50回ほど登っているが、詳しい地名はわすれてしまっていた。そういえばそうだったかなあと考えながら下っていた。確かに、この地形は、把握しないと間違って沢へ降りて行く人が居そうである。
あとは、ちんたらと下山した。
厳冬の岩木山は学生時代以来であったが、いつも登っている厳冬の岩手山と比べると、やっぱり一回り小さいことは否めなかった。ただ、独特の暗さがあった。日本海側の山だからだろうか、それとも、大学に入って最初に登ったのが、4月の風雨の岩木山であり、その印象が残っているからだろうか。
弘前の自宅に戻り、午後は家内の買い物におつきあい。目的の、合格祈願の初詣も出来、満足の1日であった。
最後になりましたが、弘前勤労者山岳会のTさん、ありがとうございました。
コメント
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ホワイトアウトですね
これでも岩手山よりはましですか
無事に帰れてよかったです。でも「本気のルートファインディング」というのも見てみたかった気もする、少しだけ
お嬢さんたちの合格、私も祈念します
大学で家を出るとちょっと寂しくなりますよ
年末のクライミングの写真見て、相棒さん「やっぱり引き締まってるな〜」ですと
kiyoshiさん、コメントありがとうございます。
岩木山は、雪の状態が安定していれば、9合目の鳳鳴ヒュッテまでは比較的容易に登れます。アイゼンも必要ありません。そこから頂上までの100mほどが、雪山登山らしくなり、風も強くなります。
岩手山は、いつも登っている焼走りからのコースは(このコースしか経験した事がありませんが)、大斜面の中腹よりやや上部あたりから風が強くなり、堅いクラストした雪と岩の急斜面となり、しっかりしたアイゼンワークが必要です。滑落するとある程度は落ちると思います。ですから距離も標高差も、嫌らしい部分は岩手山の方が長いような気がします。
でも、ホワイトアウト時のフラッグは「地獄で仏」です 。ルートファインディングは疲れるし、時間かかりますしね 。
娘の大学は合格して欲しいのですが、確かに寂しくなりますね。どうしましょう 。
なんぼ走り込んでも、年齢には勝てず、学生時代のような仮面ライダーはもう無理のようです 。
お嬢様方の合格、仙台からもお祈りしておりますよ。
「絶対合格しますように!」
pamir88さんの父として出来ることを新年の年頭にやろうというお気持ちに深く感動いたしました。
私もいつか息子の為にそのような気持ちになれるでしょうか。是非見習いたいです。
視界が凄いことになっておりますね。
頂上にある建物とかフラッグ、パソコンで見つけ辛いです。
お疲れ様でした。
ご厚情ありがとうございます。
娘二人の受験は、家内が気にしていますが、母親はそんなもんなんでしょうね。私は、どこでも良いから進学してくれればと思っています。でも、少しずつ出て行くのは寂しいもんです。
yamaya7さんの息子さんも、あっという間に受験になりますよ 。子供はどんどん大きくなりますからね 。
頂上の写真は、デジカメのファインダーが全く見えず、方向をあわせてオートでシャッターを切るだけでした。目も開け辛く、あの写真通りの視界です。
今年の、yamaya7さんの安全登山と、ご家族のご多幸をお祈りいたします。ことしもどうかよろしくお願いいたします。
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