稲庭岳
- GPS
- 02:42
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 438m
- 下り
- 434m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はないが正規の登山道ではないので自己責任にて。 |
その他周辺情報 | 入浴施設は天台の湯が近い。他に新安比温泉など。 瀬戸内寂聴が住職になったことで有名になった天台寺に立ち寄るのもいいかも。 |
写真
感想
2015年4月4日、朝、カーテンを開けると超快晴だった!
…あれ? なんかあまり良くない天気予報だったハズだが…。
(↑情報が古い)
今日はツートンが用事があって山に行けないというのと天気予報があまり良くなかったことから、すっかり油断していた。改めて天気予報を見てみると、今日一日は晴れ、んで、明日は雨らしい。これはぜひとも山にいかねば!
…というわけで、やってきたのは県北の稲庭岳。以前、無雪期に登っているが積雪期に登ってみようと思ったのだ。この山なら、一人でもあまり不安無いかなという気持ちもあった。
無雪期ならば、かなり上の方まで車で近づけるのだがこの時期、どこまで道路が開通しているのか正確な情報が無かった。とりあえず、ざっと地図を眺めた感じ「天台の湯」という施設があるのでそこまでは行けるんじゃないかなと当たりをつけて車を回す。
実際に行ってみると「天台の湯」付近では相当雪解けが進んでいてその先の道路も通行可能であった。しかし、そこから先はみるみる雪が多くなりすぐに道路脇は1m以上の雪の壁に固められることとなる。
道は唐突に終わっていた。岩誦坊という名水が湧いている場所のようだ。除雪によって付けられた道のようだが、もしかしてここまでは車での通年通行が可能なのだろうか?
スノーシューを履いて出発する。まずは林道を歩き、登山口を目指す。除雪されていなければ、未だ1m超の積雪がある。いつのものかは分からないが、スノーシューやスキーのトレースが残っていた。他人のトレースに頼るのは危険だと言われるが、初見の山やコースだと、トレースがあると心強いのは確かだ。
500mほどで駒方神社登山口という標柱が現れる。ここから神社への参道をジグザグに登っていくのが夏道のコースである。しかし、スノーシューやスキーの足跡は山頂方向に向かってまっすぐ延びていた。少し悩んだが、私も直登する方向へ向かうことにした。
参道からはずれ木立の間へ踏み込む。傾斜がぐっときつくなる。かなり難儀な登りだ。ただ、スノーシューの足跡が確かなステップを残していってくれていたのでそれを足がかりにすることによってだいぶ楽ができた。ありがたや。
登るほどに傾斜が緩くなっていく。樹間も疎らになり歩きやすい。ざっくりと方角だけを確認しながら、好きなように歩く。登山道にとらわれない、自由な歩きを楽しめるのも積雪期の醍醐味だ。
空が明るくなってきて山頂近しを思わせる。私はこの山頂直前の感じが大好きである。期待感が最高潮に達している瞬間というか…。
最後、少しだけ急な雪の斜面をよじ登ると山頂に出た。直前まで林間だったので、まさに「ぽっかり」と頂きに出た感じだ。
以前来た時は灌木に阻まれて360°の視界というわけにはいかなかったようだが今回は雪のおかげで、ほぼ視界が遮られることのない眺望を得ることができた。北東北の主要な山々を一気に見渡せる感じである。
山頂付近だけ雪が溶けてベンチが姿を見せていた。たしか展望台があったような気がしたのだが、それは見あたらない。まだ雪の下だとか? それとも撤去されたのだろうか?
ベンチでお昼をいただき、しばらくのんびり眺めを楽しむ。風は多少あるが、まったく寒さを感じない。このまま昼寝してしまいたいくらいだ(笑
さすがに昼寝というわけにはいかないので、適当なところで下山する。
登りとは別の尾根を下ろうと思う。
しだいに林間に入っていくが疎林のためどこでも歩くことができる。山スキー初心者がツリーランを楽しむにはちょうどいい斜面ではなかろうか。二条のスキーの跡があったが、楽しく滑った感じが伺える。
山の中腹は立派なブナの森で気持ち良いのだが、下界に近づくに従って灌木の密林になってきた。こうなるとスキーでは楽しくないだろう。スキーの跡は林の外側へ外側へと逃げていく。私も、なんとなくそれにつられ、いつの間にか尾根筋を外れていたようだ。
いきなり目の前が開けた。稲庭高原の牧野の一角と思われる。それは想定内だったのだが、辿って戻る予定だった林道がすっかり雪が溶けてアスファルトの路面をむき出しにしていた。
これはいかん。スノーシューを外すのがめんどくさい。あわてて進行方向を変え、今朝のスタート地点へ向かう。上手く雪面を繋いで歩けるといいのだが…。件のスキーヤーも、ここで慌てたらしく同じように方向転換していた。
多少強引に藪っぽい斜面をつっきり、林道へ抜ける。ここは日陰なので、まだたっぷり雪が残っていた。これで、スノーシューを外すことなく車まで戻れることだろう。
で、無事に車まで戻ってきた。途中で自分が着けたトレース以外は誰の足跡もなかった。どうやら今日は稲庭岳は私の貸し切りだったようだ。
歩行距離、高低差ともに控えめではあるが急遽出かけてきたわりには充実した山行となった。わりと地味な存在の稲庭岳だが、入山しやすく眺望も良い、楽しい山であった。もう少し盛岡に近ければ、毎冬遊びに来てもいいのだが…。
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