帯那山-水ヶ森縦走
- GPS
- 06:35
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,535m
- 下り
- 1,207m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:グリーンライン昇仙峡〜JR甲府駅(山梨交通バス) |
感想
八王子に着く直前に、車内放送で、中央線で人身事故とのアナウンスがあった。
高尾と西八王子の間で発生とのことで、もろに影響を受けてしまった。
とりあえず、京王線に乗り換えて高尾駅まで行って見るも、電車は動いていない。
足止めを食った登山者がホームにあふれていた。かなり山行計画に影響がでるだろうに、皆さん冷静だ。私は、待っている間、慌てて計画を立て直した。幸い、今日の計画は、後半をカットできる山行だったので助かった。
結局、1時間ほど遅れて高尾駅を出発。その後、大月駅で特急に抜かれるなどして、甲府に着いたのは9:00だった。積翠寺行きのバスを確認すると、次のバスは10:30だ。本当は、8:15のバスに乗るはずだったから、これだと2時間以上の遅れになってしまう。
1時間半も待っているわけにはいかないということで、歩いて登山口に向かうことに。積翠寺までは5kmほどなので、歩いたほうがバスより早く登山口に着ける。
甲府駅から北へ向かうと、すぐに武田神社に着いた。なんだか、ものすごい人の数だ。人ごみを避けようと路地に入ると、こちらにも20人ばかりの人だかりが。それにしては、静かだと思ったら、一人の人が鳥の絵を持って、小声で説明をしている。どうやら、探鳥会の人たちのようだ。
野鳥には、とても興味があるが、時間がない。先を急ぐと、意外と早く積翠寺に到着した。といっても、予定よりは1時間15分遅れだ。
小道を登っていくと、古湯坊温泉の立派な建物がある。そこの裏手に道標があり、左が帯那山、右が遊歩道と書かれている。左に進むと、とても太い登山道に乗った。しかし、かなり荒廃していて倒木だらけだ。帯那山は、林道が山頂直下まで延びているので、この道はあまり使われていないのだろう。
荒れているものの、2m幅くらいの太い登山道のおかげで道を見失うことはない。樹林帯を登っていくと、馬込の林道に出た。
そこを林道沿いに進み、しばらくいくと道標があり、再び山道になる。ここもやけに太い登山道だが、やはり倒木だらけだ。
一度、間違って林道に飛び出してしまう。無理やり藪こぎで、元の登山道に戻った。
帯那山直下あたりも林道と登山道が入り組んでいて少しわかりづらい。何度か林道と登山道を行き来する。
最後は、林道から明るい草地に上るのだが、ここには道標がないので、注意していないと見過ごしてしまいそう。
その草地が、帯那山の頂上(ただし最高点は奥帯那山)となっている。休憩所のような建物もあるが、誰もいない。
ここからは、富士の眺めがよかった。一人、静かに草地に腰をおろして、富士を見ながら昼食をとる。今日の富士は、腰周りに一筋の雲がかかっていて、絵で見たことがあるような景色だった。
今日は、とてもいい天気で、日差しも暖かい。風もあまりなく、気持ちがいいので、つい長居してしまった。
本当は、この先、夕張峠まで行き、そこから西に下山して、荒川ダム経由で羅漢寺山の登山口に回って、羅漢寺山も登ってしまう計画だったのだが、電車が遅れた時点で、羅漢寺山には行かないことにした。その代わり、夕張峠の先にある水ヶ森に登ってみようと思う。
しかし、この先は、登山地図にルートが書かれていないので不安がある。特に弓張峠からの下山ルートが分からないとエスケープも難しいので、そこが一番気がかりだ。
先を急ぐと、すぐに奥帯那山に到着。山頂には、帯那山の標識と三角点があった。展望はなし。
ここからは稜線伝いなので、地形的には分かりやすい。実際は、防火帯の溝が稜線沿いにつけられていて、そこを歩いていけば迷うことはない。
林道がすぐ右手を走っているので、あまり緊張感もなく進んでいくと、「夕張峠」の道標がある。そこには、高成林道への道標もあり、その道標の指す先には、かなりしっかりした道がある。ただ、ここは、地形図にある弓張峠とは、位置が違う。どうも、地形図の弓張峠よりも500mほど、南の位置にあるようだ。ここから高成林道への道は、地形図に描かれていない。
水ヶ森に向かって登っていき、地形図の弓張峠の位置(推定)までやってくると、道標は何もないが、ここにも高成林道に向うらしき踏み跡があった。しかし、さっきの道と比べると、少し怪しい。
とりあえず、水ヶ森に向う。踏み跡は、細いながらも、途切れず続いている。山頂手前の坂は、ものすごく急だ。
あえぎながら登っていくと、ようやく山頂に着いた。
三等三角点の横に、「水ヶ森」と書かれた木のプレートが置かれただけの山頂で、展望はほぼない。水ヶ森という珍しい名前が何故つけられたかは分からないが、冬枯れの木々と乾燥した土で、水気はまったくない。
少しだけ山頂で休憩して、弓張峠に戻ることに。
地形図上の弓張峠と思しきところで、怪しい下山道に入るか迷う。地形図には、谷筋に登山道が書かれている。谷筋の道は、荒廃も早いだろうし、危ない気もする。そちらに降りてみたい気もするが、さっきの道標があった弓張峠から降りるのが間違いないだろうと判断して、戻ることにする。
道標のある弓張峠から下山道に入ると、最初は、山の斜面沿いに巻くように降りて行き尾根に乗る。こんなルートは、ほとんど人が通らないだろうに、意外なほどしっかりした道が作られている。危ない箇所もない。
最後、谷筋に降りるところに道標があった。今降りてきた道に向って「弓張峠」と書かれている。
しかし、道標には何もかかれていないものの、地形図に描かれた谷筋を上り詰める道の方にもしっかりした踏み跡がある。
でも、この道を登っていくと、途中で道が怪しくなっていきそうな気がする。荒廃が進んだので、尾根上に道を作り直したのかもしれない。
林道のような太さの道に降りたが、伐採された大量の木々が道の上に散乱していて歩きづらい。何故か伐採したまま放置されている。木々をまたいで下っていくと、ジープでぎりぎり通れそうなでこぼこ道になり、そこをさらに500mほど下ると、舗装された道に出た。
ここから荒川ダムに向う道と高成方面に下りる道に分かれる。予定では、荒川ダムに向うはずだったけれど、時間がもう遅いので、昇仙峡からバスで帰ることにする。
林道から、羅漢寺山の、岩がむき出しの姿が見えた。結局、今日は電車の遅れのせいもあって、羅漢寺山には登れなかったけれど、それで良かった気がする。やはり、一度下山してから、慌しくもう一座登るというのは、無理矢理登ってる感じがする。
また、今度、羅漢寺山だけを登りに来ようと思う。
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