雲取山(東日原BS〜三峰神社BS)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 2,154m
- 下り
- 1,705m
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
2年ぶり2回目の雲取山登山。今回も東日原から日原林道を経由して富田新道で登る。前回は鴨沢へ下ったが、そのときに日帰りでも行けそうな感触が得られた三峰神社への縦走路にチャレンジすることにした。
日原林道は八丁橋までは昨日の雨でぬかるんでいるが、一般車両が通行できないその先は、むしろ歩きやすい舗道になる。その道を、自転車を牽引しながら、原付が登っていった。
登山道は、日原林道からいったん下り、吊り橋で日原川を越える。一時復旧した唐松谷林道は、再び通行止めとなっている。倒木が多いとのインフォメーションが流れていた富田新道は、レンジャーが倒木をチェーンソーで階段状に削ったり、迂回路を手書きの看板で案内してくれたりしていて、メインとは言えないルートにも関わらずすぐに手入れしてくれているのが有難い。
サワラノ平までは紅葉がまだ始まったばかりの広葉樹林帯。気持ちのいいほどに急速に高度を上げていく。ジグザグの急坂を登り切れば白樺が伸びるサワラノ平。ここまで来れば道は緩やかになり、息を整えながら歩ける。ゴンエの頭と呼ばれる一体は特に倒木が多い。カラマツが美しい小雲取の東面を登り、石尾根からの分岐ルートに合流して笹の中を登り切れば、小雲取山頂で石尾根に合流。中腹まで雪化粧した富士山が鮮やかに見える。空を仰げば、雲が恋しくなるほどの一面の青が広がっている。
雲取山までは広々とした尾根道を眺めを楽しみながらゆっくり登る。山頂からは、関東平野が一望できる。2年前とは違って、風もなく暖かで、のんびりと眺望を楽しむことができる。
山頂から北へ三峰への縦走路に入ると、北面らしい湿っぽく黒々とした森が広がり、歩く人の数もぐっと少なくなる。雲取山荘で冷水を汲み、紅葉が始まったばかりの美しい樹林の中を歩いていく。芋ノ木ドッケ手前で長沢背稜への道を分け、白岩山までは木段もある急な登り返し。原生森はますます深くなり、山頂はその中に静かにたたずんでいる。
廃墟となっている白岩小屋を過ぎた後の前白岩への登り返しも一苦労。山頂からお清平に向けては一気に高度を下げ、霧藻ヶ峰に再び登り返す。三峰ルートは高低差の累積が大きい、なかなかハードな道だ。霧藻ヶ峰からの両神山の眺めに苦労が少し報われる。
妙法ヶ岳への分岐まで下れば、あとは歩きやすい参道。駐車場まであと僅かとなっても、人の姿はほとんどなく、三峰神社のパワースポットブームも終わって静けさを取り戻しているのかとも思ったが、駐車場は観光客で大賑わいで、バス停には長蛇の列ができていた。座れないことは覚悟していたが、通路までぎゅうぎゅう詰め。夕刻が迫る時間となっても車はどんどん狭い道を登ってくる。白いお守りの惨状はなくなっても、いまだに観光公害の様相を呈する三峰神社周辺だった。
三峰口駅で逃げるようにバスを降り、打って変わってガラガラの西武線への直通列車へと乗り込み、ようやく一日を振り返る余裕が生まれた。
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