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Yamareco

記録ID: 1628533
全員に公開
ハイキング
京都・北摂

【大江山連山】赤石ヶ岳〜千丈ヶ嶽

2018年10月26日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:25
距離
7.1km
登り
532m
下り
518m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:15
休憩
0:10
合計
2:25
9:09
6
9:37
9:43
20
10:03
10:03
46
10:49
10:53
38
11:34
ゴール地点
全域で快適な山旅を楽しめますが、赤石ヶ岳へはすべりやすい露岩帯があります。踏み跡を見失いそうになったら、ピンク色のリボンを探すこと。
地質マニアには、蛇紋岩のプレゼントも。
早出をすれば、雲海に出会えるかも知れません。
天候 晴れ・強風
過去天気図(気象庁) 2018年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
行き・帰り:加悦双峰公園まで自家用車利用
コース状況/
危険箇所等
赤石ヶ岳:部分的に露岩帯を通過しますが、注意して進めば初心者でも問題ありません。
千丈ヶ嶽:林道が整備されており快適です。
その他周辺情報 宮津に宿泊し、温泉と魚介を堪能しました。
丹後地方は古い地層から成り、多様な地質が観察できる地域だそうです。地質図Naviを眺めていたら、大江山連山に「超苦鉄質岩」なる怪しげな地質を見つけました。SiO2の含有率が低い岩石をいうらしいのですが、「超」って何?「苦鉄」って・・・。何か苦そう・・・。
百聞は一見にしかずなので、訪問してみましょうか。
5
丹後地方は古い地層から成り、多様な地質が観察できる地域だそうです。地質図Naviを眺めていたら、大江山連山に「超苦鉄質岩」なる怪しげな地質を見つけました。SiO2の含有率が低い岩石をいうらしいのですが、「超」って何?「苦鉄」って・・・。何か苦そう・・・。
百聞は一見にしかずなので、訪問してみましょうか。
加悦双峰公園を起点に、赤石ヶ岳と千丈ヶ嶽を攻めることにしました。
このルート、赤石ヶ岳は苦鉄質岩、千丈ヶ嶽は泥岩、二つの峰の間はデイサイトと、多彩な地質が楽しめそうです。
幸運なら、苦鉄質岩が熱変性を受けてできる「蛇紋岩」も見られるかも知れません。
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加悦双峰公園を起点に、赤石ヶ岳と千丈ヶ嶽を攻めることにしました。
このルート、赤石ヶ岳は苦鉄質岩、千丈ヶ嶽は泥岩、二つの峰の間はデイサイトと、多彩な地質が楽しめそうです。
幸運なら、苦鉄質岩が熱変性を受けてできる「蛇紋岩」も見られるかも知れません。
加悦双峰公園登山口に車を停めて出発です。
2018年10月26日 09:08撮影 by  iPhone 8, Apple
1
10/26 9:08
加悦双峰公園登山口に車を停めて出発です。
やばいな。熊よけ鈴持ってないや。
(途中すれ違ったハイカーさん達は皆、鈴を持参されていました。)
2018年10月26日 09:10撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:10
やばいな。熊よけ鈴持ってないや。
(途中すれ違ったハイカーさん達は皆、鈴を持参されていました。)
程なく千丈ヶ嶽との分岐に出ます。右手の赤石ヶ岳へ進みます。
2018年10月26日 09:13撮影 by  iPhone 8, Apple
10/26 9:13
程なく千丈ヶ嶽との分岐に出ます。右手の赤石ヶ岳へ進みます。
稜線に出ました。
この山域、案内が親切です。
2018年10月26日 09:15撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:15
稜線に出ました。
この山域、案内が親切です。
赤石ヶ岳へ続く道。その名の通り赤い岩がゴロゴロしています。部分的に露岩帯があり、踏み跡を見失わないように注意して進みます。
2018年10月26日 09:15撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:15
赤石ヶ岳へ続く道。その名の通り赤い岩がゴロゴロしています。部分的に露岩帯があり、踏み跡を見失わないように注意して進みます。
振り返ると、雲海が!
大江山は雲海で有名だと後で知りました。
初訪問で見ることができて、ラッキーでした。
2018年10月26日 09:20撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:20
振り返ると、雲海が!
大江山は雲海で有名だと後で知りました。
初訪問で見ることができて、ラッキーでした。
登ってきた稜線と雲海。
2018年10月26日 09:25撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:25
登ってきた稜線と雲海。
りんどうが咲いていました。
2018年10月26日 09:26撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:26
りんどうが咲いていました。
30分程で赤石ヶ岳山頂に到着しました。
赤い岩がゴロゴロ。
2018年10月26日 09:36撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:36
30分程で赤石ヶ岳山頂に到着しました。
赤い岩がゴロゴロ。
南側にひときわ高い山が見えます。
三岳山でしょうか?
2018年10月26日 09:37撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:37
南側にひときわ高い山が見えます。
三岳山でしょうか?
赤石ヶ岳山頂でしばらく石を観察します。
緑色の光沢のある岩を見つけました。
2018年10月26日 09:39撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:39
赤石ヶ岳山頂でしばらく石を観察します。
緑色の光沢のある岩を見つけました。
赤い岩を割ってみます。中はこのように緑色のものや、黒っぽいものがありました。
2018年10月26日 09:40撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:40
赤い岩を割ってみます。中はこのように緑色のものや、黒っぽいものがありました。
あとでネットで調べてみたら、これこそが「蛇紋岩」だと知りました。表面の光沢が蛇の鱗のように見えます。
内部が黒っぽい石は変性を受ける前のかんらん石だったようです。
2018年10月26日 09:41撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:41
あとでネットで調べてみたら、これこそが「蛇紋岩」だと知りました。表面の光沢が蛇の鱗のように見えます。
内部が黒っぽい石は変性を受ける前のかんらん石だったようです。
ひととおり石で遊んだ後、もと来た道を引き返し、千丈ヶ嶽へ向かいます。
2018年10月26日 09:52撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:52
ひととおり石で遊んだ後、もと来た道を引き返し、千丈ヶ嶽へ向かいます。
先程見た雲海はもう無くなっていました。
本当にタイミングが大切です。
2018年10月26日 09:59撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 9:59
先程見た雲海はもう無くなっていました。
本当にタイミングが大切です。
気持ちの良い稜線を進みます。
2018年10月26日 10:01撮影 by  iPhone 8, Apple
7
10/26 10:01
気持ちの良い稜線を進みます。
千丈ヶ嶽への稜線のパノラマ。
風が強い!
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千丈ヶ嶽への稜線のパノラマ。
風が強い!
林道に出ました。
林道は山の中のハイウェイ。どんどん距離が稼げます。
2018年10月26日 10:12撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:12
林道に出ました。
林道は山の中のハイウェイ。どんどん距離が稼げます。
林道沿いに赤土の路頭を見つけました。一般的に赤土は火山噴出物(玄武岩?)が酸化してできます。
赤石ヶ岳の赤い岩は、この赤土の影響を受けているのでしょうか?
2018年10月26日 10:14撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:14
林道沿いに赤土の路頭を見つけました。一般的に赤土は火山噴出物(玄武岩?)が酸化してできます。
赤石ヶ岳の赤い岩は、この赤土の影響を受けているのでしょうか?
林道から千丈ヶ嶽の登山道への分岐に出ました。
この登山道は地理院地図には掲載されていませんが、案内標識があるので迷うことはありません。
2018年10月26日 10:24撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:24
林道から千丈ヶ嶽の登山道への分岐に出ました。
この登山道は地理院地図には掲載されていませんが、案内標識があるので迷うことはありません。
よく整備された登山道です。
2018年10月26日 10:31撮影 by  iPhone 8, Apple
10/26 10:31
よく整備された登山道です。
そろそろデイサイトが欲しくなってきましたが、これは花崗岩のようです。
2018年10月26日 10:34撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:34
そろそろデイサイトが欲しくなってきましたが、これは花崗岩のようです。
割ってみましたが、やはり花崗岩質です。
2018年10月26日 10:36撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:36
割ってみましたが、やはり花崗岩質です。
これはデイサイトっぽい。
しかし、私の知識では、泥岩との区別がいまひとつはっきりしません。
2018年10月26日 10:38撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:38
これはデイサイトっぽい。
しかし、私の知識では、泥岩との区別がいまひとつはっきりしません。
鬼嶽稲荷神社への分岐に出ました。直進します。
2018年10月26日 10:45撮影 by  iPhone 8, Apple
10/26 10:45
鬼嶽稲荷神社への分岐に出ました。直進します。
千丈ヶ嶽山頂に到着しました。
2018年10月26日 10:49撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:49
千丈ヶ嶽山頂に到着しました。
山頂は広いですが、赤石ヶ岳ほどの眺望は無いように感じました。
2018年10月26日 10:50撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:50
山頂は広いですが、赤石ヶ岳ほどの眺望は無いように感じました。
さて、泥岩はあるかな?
2018年10月26日 10:56撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:56
さて、泥岩はあるかな?
割ってみましたが、どうでしょう?
これは流紋岩のようです。
泥岩なら、もっと表面がすべすべだと思います。
2018年10月26日 10:56撮影 by  iPhone 8, Apple
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10/26 10:56
割ってみましたが、どうでしょう?
これは流紋岩のようです。
泥岩なら、もっと表面がすべすべだと思います。

装備

個人装備
ヤマレコMAP 水500ml カロリーメイト4ブロック(食べたのは2ブロック) 雨具 サングラス ウィンドブレーカー
備考 熊よけ鈴が必要

感想

休暇が取れたので、以前から気になっていた「丹波帯」へ行ってみることにしました。なんでもこの地域、数億年前に太平洋で形成された海底火山の生成物や泥岩・チャートなどがプレートが沈み込むときに地表に現れた多彩な地質が観察できるらしい。大江山連山から養父にかけては、特に、「超苦鉄質岩」という珍しい岩が観察できそうです。
この度の登山では、超苦鉄質岩が熱変性を受けてできる「蛇紋岩」を見ることができました。光沢のある緑色の岩肌が艶かしく、時を忘れて楽しめました。
地質が古いので、堆積岩が火山岩に取り込まれたり、熱変性を受けたり、どんな小さな石にも複雑な成り立ちが感じられ、見飽きることがありませんでした。
私の乏しい知識ではすべてを解き明かすことはできませんでしたが、精進して、一部分でも理解できるようになりたいです。
石を見るためだけにもう一度訪れたいと感じる魅力的な山域でした。

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