登山道は深い藪の中 袴腰岳(平舘)


- GPS
- 08:42
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 957m
- 下り
- 951m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 8:43
天候 | 曇り一時小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
湯ノ沢林道は道路状況がとても悪いため、いくらクロカン四駆でも、私は入り込む事をお勧めしません。 また、入り込んだとしても、崩落などで先に進むことはすぐにできなくなります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※【 後半の登山道は『判別不能』ですので、立ち入ることを一般的にはお勧めできません。】 ※藪に負けない精神力と突破力、地形図によるルートファインディング、GPS機器によるルートファインディングなど、登山道が見えなくても下山できるスキルが絶対的に必要だと思います。 登りは良くても、下山で背丈以上の藪の中を、狙った場所に行く事はナカナカ容易ではないと思います。 ※これらの事は、おそらく隣の山「丸屋形岳」にも言えるはずですので、そちらも安易に立ち入らないようにした方が良いかと思います。 ※困ったことに、「袴腰岳」「丸屋形岳」ともに、あおもり110(ひゃくとう)山や、東北100名山(袴腰岳)などの名山リストに名前が載っている山です。 これにより登ってみようと思う人が出てくると思いますが、本当に安易な考えで山行できるような山ではありません。 ついに最近遭難者が出てしまい、遭難から一か月以上経ちますが、いまだに発見されていません。 皆様、このように入山には注意が必要な山が、実はよくあります。 下調べをシッカリ行うなど、もし山に入っても変な様子を察した場合、戻るなど慎重な行動をとっていただくなど、絶対に無理はしないようにした方が良いと思います。 |
その他周辺情報 | 【温泉】ちゃぽらっと温泉 大人350円 シャンプーリンスボディーソープなどありません。ドライヤーは3分10円ですので10円玉を持っていきましょう https://www.aptinet.jp/Detail_display_00002140.html ※平舘不老不死温泉では、宿泊はやっていますが、現在「日帰り入浴はやっていません」との事でした。 |
写真
で、登山道なんて埋もれていて存在が全く感じられないので、
尾根に当たるように斜面を藪の中からずりあがります
装備
MYアイテム | |
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個人装備 |
靴
ザック
ヘッドランプ
レインウェア・ザックカバー
エマージェンシーシートまたはツェルト
水筒
地図・コンパス
行動食・非常食
防寒着
グローブ
帽子
タオル
ゴミ袋
常備薬・非常用薬
ティッシュ
保険証
ナイフ
アマチュア無線機(dual)(1)
携帯電話
財布
時計
ロープ
カラビナ
スリング
GPSロガ-(1s表示)(1 )
|
感想
ここ数回、会のメンバーが遭難者の捜索を行っているとの事。
予定が合わずに参加できなかったが、気になる箇所があったので意見だけは言ってみた。
その場所の捜索は済んでいたようだが、口を出したら気になって仕方がない。
何とか都合をつけ、私は2回目の袴腰岳に向かう事にした。
前回の山行は2011年の10月で、約7年ぶり。
山はすっかり変わっていました。
タケノコ平から奥は、危ないレベルだと思います。
今は捜索隊によるザッとした刈払いと、多くの捜索隊が入ったため、猿ヶ森までは何とかなるレベルですが、
猿ヶ森以降は、完全に登山道が消滅してしまっていました。
おそらく来年以降はタケノコ平以降も藪につつまれ、徐々に道は判別困難になって行く事でしょう。
何回も書きますが、こんな状況でも登りは何とかなるでしょう。高い方に行けば山頂ですから。
問題は下山です。
背丈以上の藪の中=目視による周囲の確認困難、藪の跳ね返しなどによる直進困難、奪われる体力と気力、襲ってくる不安、その他色々。
自分で今回できたからと自慢しているのではありません。
これまで何度も会の先輩方に指導を仰ぎ、今ようやく何とか出来つつあるだけの事です。
正直に言って、今回も不安が無かったわけではありません。
最悪の場合は・・・・・などと、それなりの対策を考えつつ、これまでの経験をフルに活用して歩いた結果、今回は偶々一発で目的の場所に出ただけの事です。
素直にうれしい結果でした。
決して簡単にやり遂げた事ではないので、この山域に入山する方は、本当に注意してもらいたいと思います。
参加された皆様、本当にお疲れさまでした。
一度は行こうということになったけど、その計画はお流れでした。
今回、会から捜索の一環としての山行計画があったので、山頂を目指すつもりはなく参加しましたが、ありがたいことに山頂まで行くことができました。
今回がなければ、行くことなく終わっていそうでしたので感謝しても、し足りません。
湯ノ沢林道の駐車スペースから、すぐのところにある「ハイキング道」入口から入山です。足元はフカフカして、歩く人が少ないのがわかります。
林道作業道のような急斜面に少な目のジグザグ。体が温まっていない状態では結構きつい。息が上がりながらも、稜線に上がると立派な道。刈払いしたばかり、標柱も作ったばかり(去年かな?)のぴかぴか。しばしは快適に歩きます。
国土地理院地図や、自然歩道のパンフレット地図とは完全にずれたタケノコ平に到着です。
地図の登山道標記はここから(というか、ハイキング道も載っていないけど)大きくずれていく、、、。
猿ヶ森までは捜索のためにざっと刈払いされた、足元に竹槍が飛び出る道を進む。
来年春には埋没しそうだが、竹のサイズはこの周辺は「タケノコ平」だけあって立派。
猿ヶ森で休憩し、藪捜索チームと、当方(弱小チーム)は登山道経由で覗き込む係と二手に分かれる。が、登山道は全く分からず藪の中。尾根を目指して、藪を突き進むしかない。尾根に乗ったところで「でたー」と。いきなり足元が硬くなり、藪の中にわずかに道らしきうっすらとした跡。
藪にまぎれてわからなくなりがちなカーブにはピンクテープを打たせていただき、尾根を上がる。
南峰手前の偽ピークで下の藪チームが眼下に見える。声も聞こえる。
南峰からは景色の素晴らしい稜線が崖の直上に細く笹に埋もれながら続く。
北峰からは北側の展望も広がり、無線にはバリバリと8ナンバーからのCQが入る。
そして、雲谷からも、、、。
一息入れて、さて、南峰あたりの下れそうな尾根をロープを出して下降しようか?
と準備したら、藪チームが声を出している。携帯電話が通じるので、やり取りして、稜線まで上がるとのこと。
山頂を共に踏み、強い風を避けるため下山。途中からは初めての道。(でも藪の中)
ジグザグの部分はかなりわかりにくい。緩むと、そこが林道方面(丸屋形岳方面)への分岐で少し広い、が藪。そこに座り込んでお昼休みにする。細かい虫はいるけれど大きな羽虫はいないので大丈夫。
コンパスをセットして、猿ヶ森を目指す。もちろん藪で道はない。
左にはずせば、道には当たらずにそのまま通り抜けてしまう。ドキドキしながらすすむと、(といっても、先頭はshunで、ほぼコンパス通り)「あった」と
板が張り付けられた木のフォルムが見覚えある景色だった。スリルではあるが、面白いひと時。
そこからは一気に道をタケノコ平へ。ここから湯ノ沢林道を目指す。
道は刈払いされていて、よいのだが、、、沢に降りる傾斜が急で足元が崩れるので油断ならない。沢を越える橋の残骸と向こうに道があるように見えたのでピンクテープはさい沼方面と判断して(結局こちらが正解だったのだが)、左岸の道へ。車道だった気配はあったが、崩落地に当たってその先が途絶えたように見えた。
沢底に下る踏み跡をたどり、結局さっきのピンクテープの先に出た。立派標柱はタケノコ平とさい沼方面だけを示しているが、沢向こうは湯ノ沢林道であった。
(じつは、この林道の位置も国土地理院地図とずれている)
林道上ははっきりした道だが、獣のにおいがところどころでただよっていて、山の神様(くまさん)がいるのがわかる。
林道もところどころ崩落し、岩が転がり、草ぼうぼう。
車が通れるように補修するのは大変そう。
沢をのぞき見て、滝を鑑賞。きれいだ。
そうしているうちに明るい林道出口に到着。
皆様、本当にありがとうございました!
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