ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1654439
全員に公開
ハイキング
近畿

朽木/ 水無山・正座峰(古屋〜弓坂〜叫越〜上村)

2018年11月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:08
距離
10.8km
登り
776m
下り
897m

コースタイム

日帰り
山行
4:44
休憩
1:25
合計
6:09
9:19
21
古屋
9:40
9:42
20
10:02
10:05
36
10:41
11:31
106
13:17
13:46
11
13:57
13:58
90
15:28
上村バス停
早谷越付近では道のない斜面を徘徊しています
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2018年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:京都バス、高島市営バス
京都バス10系統朽木学校行き
出町柳駅前 (7:45) → 葛川梅の木 (8:44)
高島市営バス針畑線
梅の木 (8:52) → 古屋郵便局前 (9:21) 自由乗降で登山口付近に下車
\1100+\220
*バスの乗り継ぎは保証されていないので京都バスの遅れによっては針畑線に乗り換えられないので注意

帰り: 高島市営バス、江若バス朽木線
高島市営バス上村能家線
上村 (15:44) → 朽木学校前 (16:09)
江若バス朽木線
朽木学校前 (16.34) → 安曇川駅前 (17:09)
\220+\740
コース状況/
危険箇所等
古屋〜弓坂: 峠道は明瞭です。
弓坂〜水無山: 踏み跡あり。登りで特に難しいところはありません。
水無山〜早谷越〜P638: 植林境界を辿れば迷うことなく進めます。
P638〜正座峰: 690mピーク付近でユズリハの藪あり。P707を超えると山頂直下まで尾根を林道が走っています。
正座峰〜叫越: 一本道で問題なし
叫越〜上村: 峠道はかなり不明瞭だったり細いトラバースになっている箇所があります。滑ったり道を見失わないよう注意。谷へ下りた後も荒れていました。

早谷源流巨木林: 水無山以降、尾根の能家側はほぼ植林ですがこの場所は雰囲気の違う雑木の斜面となっています。降りる道はなく、鞍部からそのまま降りようとすると何もないのっぺらぼうの斜面がずるずる滑って危険でした。なので帰りは掴める木の多い支尾根へ登って稜線に復帰しました。
コミュニティバスで古屋へ。自由乗降なので登山口そばで降ろしてもらいました
コミュニティバスで古屋へ。自由乗降なので登山口そばで降ろしてもらいました
ここから弓坂に取り付きます(nakato932さんの記録を参考にさせていただきました)
ここから弓坂に取り付きます(nakato932さんの記録を参考にさせていただきました)
弓坂の峠道はしっかりしています。下山後に地元の方に伺った弓坂にまつわる話を感想欄に記しておきました
弓坂の峠道はしっかりしています。下山後に地元の方に伺った弓坂にまつわる話を感想欄に記しておきました
掘れた道に石碑、シンボルツリーの杉の古木と三点セット揃った弓坂に到着
掘れた道に石碑、シンボルツリーの杉の古木と三点セット揃った弓坂に到着
峠からブナの尾根を登る
峠からブナの尾根を登る
水無山への稜線は展望が良いです。右から地蔵谷峰〜百里ヶ岳
水無山への稜線は展望が良いです。右から地蔵谷峰〜百里ヶ岳
樹間から古屋の集落
樹間から古屋の集落
三国岳・経ヶ岳
水無山山頂、半分植林です
水無山山頂、半分植林です
水無山以降左手(能家側)は植林です。稜線から古屋側を見下ろすと雰囲気よさげな平坦地が見えたのでふらふら下りて行きました
水無山以降左手(能家側)は植林です。稜線から古屋側を見下ろすと雰囲気よさげな平坦地が見えたのでふらふら下りて行きました
樹林がきれいです
2
樹林がきれいです
このポイントで今日一番の紅葉が見られました
5
このポイントで今日一番の紅葉が見られました
堪能したら登り返して稜線へ復帰
1
堪能したら登り返して稜線へ復帰
早谷越です。今日の目的の一つに、この付近の早谷源頭にあるというトチノキやカツラの巨木に会うというのがあるのですが…
早谷越です。今日の目的の一つに、この付近の早谷源頭にあるというトチノキやカツラの巨木に会うというのがあるのですが…
しかし見渡しても早谷側は植林が多く、巨木林がある感じがしない。とりあえず峠道を少し下りていき探索開始
しかし見渡しても早谷側は植林が多く、巨木林がある感じがしない。とりあえず峠道を少し下りていき探索開始
道から離れて斜面を登ったり下ったりトラバースしたりした挙句、少し大きめのカツラの木(?)を見つけただけに終わりました
道から離れて斜面を登ったり下ったりトラバースしたりした挙句、少し大きめのカツラの木(?)を見つけただけに終わりました
谷の下流が怪しそうだったのですが、斜面が険しいので諦める
谷の下流が怪しそうだったのですが、斜面が険しいので諦める
稜線へ復帰。枝ぶりが見事なブナ
稜線へ復帰。枝ぶりが見事なブナ
早谷越に戻りました。京都府のあらゆる山にあるこのプレート、府外で初めて見ました
2
早谷越に戻りました。京都府のあらゆる山にあるこのプレート、府外で初めて見ました
早谷越の峠道もいい感じです
1
早谷越の峠道もいい感じです
そもそも巨木林の情報源である草川啓三さんの本では早谷越えの位置が違っている。巨木林の位置も間違っているのでは…と思い始める
そもそも巨木林の情報源である草川啓三さんの本では早谷越えの位置が違っている。巨木林の位置も間違っているのでは…と思い始める
歩いていくと能家側の植林が切れて明らかに雰囲気が違う谷が現れました。今日最後の冒険で下りてみます
歩いていくと能家側の植林が切れて明らかに雰囲気が違う谷が現れました。今日最後の冒険で下りてみます
滑る斜面に冷や汗をかきながら下りていくと大きなトチノキが現れました。裏に巨木保護ののためか、持ち主から買い取ったことを示すプレートが掛けてありました
1
滑る斜面に冷や汗をかきながら下りていくと大きなトチノキが現れました。裏に巨木保護ののためか、持ち主から買い取ったことを示すプレートが掛けてありました
ここが目的の巨木林で間違いなさそうな雰囲気です
ここが目的の巨木林で間違いなさそうな雰囲気です
一際目を引く枝ぶりの木が近づいてきました
一際目を引く枝ぶりの木が近づいてきました
これがお目当ての「マザーツリー」と呼ばれている、幹回り8m近い大トチノキでした
3
これがお目当ての「マザーツリー」と呼ばれている、幹回り8m近い大トチノキでした
マザーツリー全景
2
マザーツリー全景
周囲にまだまだ巨木があって、圧倒される空間でした。でも下層植生が乏しく空間が空きすぎていて、土壌の流出などが心配にもなります
周囲にまだまだ巨木があって、圧倒される空間でした。でも下層植生が乏しく空間が空きすぎていて、土壌の流出などが心配にもなります
さて稜線に戻り正座峰を目指します。間違った場所の探索で1時間ほど無駄にしてしまった…
さて稜線に戻り正座峰を目指します。間違った場所の探索で1時間ほど無駄にしてしまった…
このピーク付近はユズリハが繁っており右往左往する
このピーク付近はユズリハが繁っており右往左往する
地形図の破線は林道でした。山頂直下まで尾根を走っています
地形図の破線は林道でした。山頂直下まで尾根を走っています
正座峰山頂で少し遅い昼食。カップラーメンなのに箸を忘れました(何度もやっているミス)
正座峰山頂で少し遅い昼食。カップラーメンなのに箸を忘れました(何度もやっているミス)
叫越へ向かって下山します
叫越へ向かって下山します
植林中の叫越、三叉路になっています。雲洞谷へ
植林中の叫越、三叉路になっています。雲洞谷へ
峠道は初めはっきりしていましたが、細くなったり不明瞭になったりします
峠道は初めはっきりしていましたが、細くなったり不明瞭になったりします
峠道が谷底へ下りてくると巨木が見られるようになる
峠道が谷底へ下りてくると巨木が見られるようになる
ひこばえをたくさん生やしたカツラ
2
ひこばえをたくさん生やしたカツラ
再び谷を離れトラバース、この辺で道が怪しくなってくる
再び谷を離れトラバース、この辺で道が怪しくなってくる
獣道に迷い込んだのだろうか、と不安になってきたところで保存活動の標識つきのトチノキが見え、降りていくとその先はしっかり道がついていて安心
獣道に迷い込んだのだろうか、と不安になってきたところで保存活動の標識つきのトチノキが見え、降りていくとその先はしっかり道がついていて安心
谷の合流地点にある大トチノキ(幹回り5mほど)
谷の合流地点にある大トチノキ(幹回り5mほど)
紅葉とトチノキ
この先「布の滝」があるそうですが…くたびれたので諦める
この先「布の滝」があるそうですが…くたびれたので諦める
植林の荒れた谷を抜け、最後の北川の渡渉箇所が分からず適当に渡って舗装路に這い上がる
植林の荒れた谷を抜け、最後の北川の渡渉箇所が分からず適当に渡って舗装路に這い上がる
別の場所に標識があったので正式なルートが他にあったようです
別の場所に標識があったので正式なルートが他にあったようです
後は舗装路を上村へ。山腹の紅葉はまだ盛りですが曇ってしまったので色あせて見えます
後は舗装路を上村へ。山腹の紅葉はまだ盛りですが曇ってしまったので色あせて見えます

感想

紅葉シーズン終盤、標高低めの山で名残の紅葉を楽しもうとコースを物色、トチノキやカツラの巨木が楽しめるらしい朽木のマイナーピークへ出かけることにしました。朽木には「巨木と水源の郷をまもる会」という団体があって伐採を免れたトチノキなどの巨木を保全する活動を行っているそうです。巨木の場所の情報は日記に紹介してある草川氏の本を参照しましたが、掲載された位置が微妙に間違っているので1時間ほど見当違いの場所を探し回ってしまい、かなり疲れました。最後には目的の大トチノキを見られて報われました。叫越の峠道にも立派なトチノキ・カツラが続々と現れて見ごたえたっぷりでした。高島トレイルだけではない朽木の山の魅力を感じられて良かったです。

今回でヤマレコの投稿記録100件目だったようです。それ以前にも数回山には登っているのであまり意味のない数字ではありますが、軽めのコースのつもりが終わってみれば、ぶらぶら寄り道に徒労の藪漕ぎ、巨樹の森に歴史の峠道と、これまでの自分の山行を凝縮したような一日になっていました。

弓坂の悲話:
上村バス停に着いて待合室の中に入ると地元の女性が二人談笑中でした。一人はかなりお年を召した感じのお婆さんで、弓坂から山を越えて歩いてきたことを告げると、「昔はあそこを通って5時間かけて市場まで行っていた」と教えてくださいました。針畑から弓坂を越えた後はさらに大彦峠越えでしょうか、長い道のりであったと想像できます。もう一つ、弓坂にまつわる悲しいお話を聞くことができました。戦時中、針畑へ疎開していた子供たちのため、生活物資を背負って雪の中峠越えを試みた方が帰ってこず、探しに出ると弓坂で息絶えておられたということです。大きな荷物の中の食糧には一切手が付けられていなかったそうです。そんな話の後、お婆さんは「せやから、弓坂はもうかな(わ)ん」とおっしゃっていました。金久昌業「北山の峠」によると弓坂の石碑は江戸時代の供養塔だそうです。このお話以前からも悲しい歴史が刻まれた峠なのかもしれません。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1245人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら