朽木/ 水無山・正座峰(古屋〜弓坂〜叫越〜上村)
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- GPS
- 06:08
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 776m
- 下り
- 897m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス10系統朽木学校行き 出町柳駅前 (7:45) → 葛川梅の木 (8:44) 高島市営バス針畑線 梅の木 (8:52) → 古屋郵便局前 (9:21) 自由乗降で登山口付近に下車 \1100+\220 *バスの乗り継ぎは保証されていないので京都バスの遅れによっては針畑線に乗り換えられないので注意 帰り: 高島市営バス、江若バス朽木線 高島市営バス上村能家線 上村 (15:44) → 朽木学校前 (16:09) 江若バス朽木線 朽木学校前 (16.34) → 安曇川駅前 (17:09) \220+\740 |
コース状況/ 危険箇所等 |
古屋〜弓坂: 峠道は明瞭です。 弓坂〜水無山: 踏み跡あり。登りで特に難しいところはありません。 水無山〜早谷越〜P638: 植林境界を辿れば迷うことなく進めます。 P638〜正座峰: 690mピーク付近でユズリハの藪あり。P707を超えると山頂直下まで尾根を林道が走っています。 正座峰〜叫越: 一本道で問題なし 叫越〜上村: 峠道はかなり不明瞭だったり細いトラバースになっている箇所があります。滑ったり道を見失わないよう注意。谷へ下りた後も荒れていました。 早谷源流巨木林: 水無山以降、尾根の能家側はほぼ植林ですがこの場所は雰囲気の違う雑木の斜面となっています。降りる道はなく、鞍部からそのまま降りようとすると何もないのっぺらぼうの斜面がずるずる滑って危険でした。なので帰りは掴める木の多い支尾根へ登って稜線に復帰しました。 |
写真
感想
紅葉シーズン終盤、標高低めの山で名残の紅葉を楽しもうとコースを物色、トチノキやカツラの巨木が楽しめるらしい朽木のマイナーピークへ出かけることにしました。朽木には「巨木と水源の郷をまもる会」という団体があって伐採を免れたトチノキなどの巨木を保全する活動を行っているそうです。巨木の場所の情報は日記に紹介してある草川氏の本を参照しましたが、掲載された位置が微妙に間違っているので1時間ほど見当違いの場所を探し回ってしまい、かなり疲れました。最後には目的の大トチノキを見られて報われました。叫越の峠道にも立派なトチノキ・カツラが続々と現れて見ごたえたっぷりでした。高島トレイルだけではない朽木の山の魅力を感じられて良かったです。
今回でヤマレコの投稿記録100件目だったようです。それ以前にも数回山には登っているのであまり意味のない数字ではありますが、軽めのコースのつもりが終わってみれば、ぶらぶら寄り道に徒労の藪漕ぎ、巨樹の森に歴史の峠道と、これまでの自分の山行を凝縮したような一日になっていました。
弓坂の悲話:
上村バス停に着いて待合室の中に入ると地元の女性が二人談笑中でした。一人はかなりお年を召した感じのお婆さんで、弓坂から山を越えて歩いてきたことを告げると、「昔はあそこを通って5時間かけて市場まで行っていた」と教えてくださいました。針畑から弓坂を越えた後はさらに大彦峠越えでしょうか、長い道のりであったと想像できます。もう一つ、弓坂にまつわる悲しいお話を聞くことができました。戦時中、針畑へ疎開していた子供たちのため、生活物資を背負って雪の中峠越えを試みた方が帰ってこず、探しに出ると弓坂で息絶えておられたということです。大きな荷物の中の食糧には一切手が付けられていなかったそうです。そんな話の後、お婆さんは「せやから、弓坂はもうかな(わ)ん」とおっしゃっていました。金久昌業「北山の峠」によると弓坂の石碑は江戸時代の供養塔だそうです。このお話以前からも悲しい歴史が刻まれた峠なのかもしれません。
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