大文字山 - 山科疏水〜長等山〜如意ヶ岳〜山頂〜北斜面〜火床


- GPS
- 10:48
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 1,277m
- 下り
- 1,304m
コースタイム
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 10:50
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道全般 京都一周トレイルなど、地図に掲載されている登山道は標識も十分にあり、特に危険な箇所はなし。 その他の登山道として一般に使用されている道についても、標識が少なくなる程度で、特に問題なし。 一般の登山道以外も歩いており、現在位置や進行方向の把握をきちんとできるようにしておきたいですね。 ■大文字山北斜面 踏み跡に沿って歩いている分には、特に危険な箇所もなさそうです。 ただし、分岐が多く、色々な方向に道が通じているので、現在位置の把握が難しいように感じます。 道迷いした場合でもエスケープは難しくなさそうだけど、地図とコンパスだけでなく、GPSを携帯して歩くと安心できます。 谷筋は倒木などで荒れ気味だし、必ずしも踏み跡がある訳ではなく、ルートファインディングをしながら進む事になります。 判断を誤ると危険を招き寄せてしまいそうな箇所もあります。 探りながら歩きたい人向けの山域だと思われ、歩き慣れていない初心者は十分に準備した上で歩くようにしたいですね。 9月の初旬の台風による被害は甚大で、現在もたくさんの倒木があります。 すでに処理されて通行に問題のない所もあれば、未だに手つかずのままの所もあります。 対処に慣れていなければ、安全に通行可能と確認されている区間のみを歩くようにする方が良いでしょう。 |
写真
感想
前々回の山行を経て、一から出直しを図るべくルートを設定するようにしています。
今回は紅葉を見るべく、大文字山へ向かいますが、ルートを事前に決めずに現地での気分次第で進むようにします。
本来なら好ましくないはずだけど、ある程度の回数をこなすと、そういう歩き方ができる山だと思っており、その自由さもこの山の魅力かな。
山科駅からスタートし、少し北上した辺りから疏水沿いを歩きます。
朝日を浴びた紅葉を見るべく、スタート時刻をやや遅らせたのだけど、残念ながらの曇り空で、紅葉は淡い色合いで佇んでいます。
意外と台風の影響は少なそうで、また来年以降に期待です。
登山口にはトイレがあり、準備を整えてから入山です。
少し先にアケボノソウが自生している場所があり、様子を探ってみたけど、台風の影響を受けたのか、やはり姿は見られなくなっています。
可能性は低いかも知れないけど、来年に期待しておきましょう。
七福思案処には向かわず、峠を経て、山科方面へ戻ります。
毘沙門堂は早くもたくさんの観光客で賑わっており、秋の京都の人の多さを体感。
毘沙門堂の東の谷沿いのルートに進み、関電の巡視路の標識に従い、尾根へ。
谷にも尾根にもそれなりに倒木はあり、邪魔になる事もあるけど、やり過ごします。
分岐にて巡視路は左右二手に分かれるけれど、登山道は尾根をそのまま進みます。
倒木が多くなり、回避が厄介になって来ますが、慣れて来たのか、淡々と対処します。
西寄りのルートと合流し、P381に到着。
この後は倒木の処理は済んでおり、通行への支障はなし。
近江展望地からは以前よりもきれいに琵琶湖が見えているような。
もう少しで雨社大神という辺りで、この日の最初の登山者がおられ、「如意ヶ岳はどちらか?」との事なので、すぐ近くの標識へ導き、少しお話し。
雨社大神に着き、この後のルートを検討しつつ、軽く食事にします。
回り道をして如意ヶ岳へ向かう事にし、以前にも通った谷ルートで藤尾方面へ。
南向きの谷なので、当然ながら台風の影響で荒れており、倒木だらけです。
少し進んでみて通り抜けるかを判断する事にし、何とかなると思われ、先へ。
全く手入れされていないようで、結構なひどさです。
道は見えにくくなっているけど、基本的には谷底に近い位置を通っているはずで、その辺りは先を見通しにくい尾根よりは対処しやすく、倒木そのものへ注意していれば良く、気分的には楽です?
左右の斜面を見上げても、新たに転げ落ちて来そうな木もなさそう。
とは言え、不安さを背負っての対処をして進み、予想通りに谷の方角が変わる辺りで倒木はあっさりと姿を消し、その後は普通に進みます。
山道から林道となり、淡々と移動です。
以前に長等山へ行った際に下って来た尾根道への取り付き付近に到着すると、谷が再び南向きになったせいで倒木が連なっています。
ここから登るつもりはなかったので先へ進み、藤尾神社で方向転換。
進もうと思っていた道にはゲートがあり、『立入禁止』とあります。
仕方なく引き返し、別の登り口を模索して、うろうろ。
猟犬っぽい犬を連れた地元の方が来られ、少しお話し。
小関越から向かうのが良いとの事なので、そちら方面へ。
少し進んだ辺りで関電の巡視路の標識があり、教えてもらった道ではなさそうだけど、これまでの経験から判断して問題は少ないだろうと思われたので、そちらへ。
初めてかなというタイプの階段を登り、尾根に乗ります。
尾根に踏み跡はなく、荒れ気味の中を登って行くと、小ピークには目印があり。
さらに進んで行くと長等山の一般のルートに乗ったようで、快適に歩きます。
雨社大神の近くで話した人と坊越峠を過ぎた辺りで再会、驚かれていたようですが、こちらはまた会うかも知れないと思っていました。
その後に歩かれた道程の状況などを聞かせてもらいました。
整備済みの道を歩き、長等山山頂に到着です。
その整備をされているお二人が食事休憩中で、色々とお話しをさせてもらいました。
こちらもここで昼食にします。
感謝の言葉を述べて、山頂を辞して先へ。
予定よりも遅れているものの、長等山三角点に立ち寄っておきます。
初めて見た灰山庭園の岩は思っていたよりもずっと大きく、びっくりです。
この辺りの倒木は未処理のままで、どちらへ進めば良いのかが分からない状態。
倒木をくぐったり、跨いだり、上に乗っかったりして、苦労して先を見通しながら徐々に前進。
長等山山頂で教えていただいた白い目印を見つけ、そこからは目印に導かれて進み、舗装路に合流です。
如意ヶ岳の山頂付近に着き、いつものように山頂に建つ設備を見やります。
その後も所々に倒木があるけれど、それなりに処理はされていたはず。
雨社大神の先も倒木は多く、枝が払われるなどの処理はされているようで、そんなに苦労せずに済んだのかな。
ゆったりとした雰囲気の一帯を右に見て進み、大文字山山頂に到着です。
幼稚園児っぽい団体さんが駆け回っており、気を使いつつ三角点を撮影。
いつも通り、山頂から北斜面へ進みます。
熊山の尾根には進まず、その次の尾根を初めてかなと思いつつ下ります。
結局はこれまでにも歩いている尾根に合流した後、谷へ下って行きます。
これまでは越えて進んでいた谷ですが、今回はここを下ってみます。
歩く人は少ないようで荒れ気味となっており、不安な気分で進みます。
少し苦労はするものの、危ないと感じる所はなかったはずで、左俣に合流。
ここからは過去にも歩いており、どんなルートか分かっているので、少し安心。
足元に注意して進んで行き、お気に入りの滝に到着です。
あまり存在を知られていなさそうだけど、良い感じです。
この先は問題はなく、山中越の道に出合います。
車に注意しつつ少し歩き、別の谷ルートへ向かう橋に到着し、ここから登って行きます。
こちらは地形図にも載っている谷ルートなので、歩く人はそれなりにおり、難易度は低めで歩きやすいのです。
色付いた木などを見ながら進んで行き、中尾の滝に到着です。
谷の上の木が良い感じに色付いていて、秋らしさを感じさせます。
引き続き沢沿いのルートを進んで行き、水場を経ると、幻の滝に到着です。
大文字山の北斜面の中でも特に独特な地形が広がる一帯で、実際にこの地に来てみないと、どういう場所なのかを感じ取るのは難しいでしょうね。
すでに16時になっていて、ゆっくりできないので、先へ進みます。
七廻り谷などを経て、一般の登山道に合流し、すぐに火床に到着です。
日没までもう少しのようなので、相変わらずの素晴らしい展望を楽しみつつ待ちます。
日が沈むのを静かにじっと見守り、後は安全に下山するのみです。
左払いを下り、千人塚の辺りで裸足で歩く人を目撃。
やはり大文字山には色んな人がいるようです。
次第に暗さが増すものの、ヘッドランプを使用しなくても問題はなく、下山完了です。
バスに乗ろうかと思っていたけど、バス停の長蛇の列を見て、そのまま歩く事にします。
コンビニでドリンクを調達し、鴨川沿いを南下。
独り反省会をしようかと思っていたけど、思っていたよりも暗く、その気にならず。
歩きながら飲む事にし、最後はほろ酔い気分?
四条大橋にて現実に引き戻され、人混みに溶け込まないままに進み、ゴールです。
大文字山の登頂は今回が10回目です。
記念すべきとまでは言わないにしても、区切りの山行ですね。
しかし、レコでも見させてもらっていた通り、9月初旬の台風による被害はやはり甚大で、暗い気分になるような光景がそこかしこで広がっていました。
すでに処理が進んでいる所も少なくなく、ありがたく思いながら歩かせてもらいました。
北斜面の被害は少ないようで、これは救いでしょうね。
あの『立入禁止』は微妙ですね。車両に対してとハッキリわかれば入りますが、あの看板は考えどころですね。私も入らないかと。
通行止めとかだと入ることもありますが、これも微妙かな。
台風の爪痕がいたる所にある様子。お疲れさまでした。
山歩きをしていると、時としてああいう看板に出合いますよね。
今回の右の看板は車両の通行を禁止しているので、『立入禁止』とあるものの、歩行者は問題なさそうな気もします。
歩いて通り抜けられるぐらいにゲートが開いていますからね。
他に選択肢がなければ、通行するような気がするけど、今回は他へ進むのが可能でした。
実際には、話をさせてもらった現地の方は『立入禁止』の道を歩いて来られて、別に通っても良いとの事でした。
それなりに荒れているとの話だったし、今回は話の流れもあったので、小関越の方へ向かう事にしました。
結局は小関越には向かわなかったのだけど。
頭を悩ませる看板に今後も出くわしそうだけど、うまく対処するようにしましょう。
大きな差異はあるものの、京都の山はどこも台風の被害を受けているようですね。
未処理の倒木帯にもある程度は慣れて来たけど、やはり不安な気持ちで歩いています。
積雪期にどこを歩くか、これが冬に向けての問題かなと思っています。
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