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Yamareco

記録ID: 167400
全員に公開
雪山ハイキング
八ヶ岳・蓼科

硫黄岳(赤岳鉱泉から2日連続チャレンジするも敗退) 初めての3000m級山岳冬山山行

2012年01月26日(木) ~ 2012年01月28日(土)
 - 拍手
GPS
14:58
距離
20.9km
登り
1,734m
下り
1,728m

コースタイム

■2012/01/26(木)
10:25 茅野駅
↓ - 0:38(バス)
11:03 美濃戸口
↓ - 0:17
11:20 美濃戸口
↓ - 1:10
12:30 美濃戸
↓ - 2:00
14:30 堰堤広場
↓ - 1:30
16:10 赤岳鉱泉
幕営

■2012/01/27(金)
10:10 赤岳鉱泉
↓ - 2:00
12:50 赤岩ノ頭
↓ - 1:10
14:00 赤岳鉱泉

■2012/01/28(土)
7:50 赤岳鉱泉
↓ - 2:00
9:50 赤岩ノ頭
↓ - 1:00
10:50 赤岳鉱泉
↓ - 2:00(テント撤収他)
12:50 赤岳鉱泉出発
↓ - 1:20
14:10 美濃戸
↓ - 0:50
15:00 美濃戸口
天候 2012/1/26 曇り時々晴れ。稜線は暴風雪。
2012/1/26 晴れ時時曇り。稜線は暴風雪。
過去天気図(気象庁) 2012年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
茅野からバスで美濃戸口で下車。
コース状況/
危険箇所等
■美濃戸口→赤岳鉱泉
特に危険箇所無し。
トレースも付いていて、迷う要素は無し。


■赤岳鉱泉→赤岩ノ頭
概ねトレースが付いているが、降雪後は一部トレース不明瞭。
赤岩ノ頭の直下は、雪が深く降雪後に最初に入ると膝上のラッセルになる部分もある。
赤岩ノ頭の稜線に出ると、風が強くなるので、耐風装備の準備は赤岩ノ頭に出る前に行った方が良い。
一面の雪景色。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
一面の雪景色。
テンションが上がる。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
テンションが上がる。
美濃戸口行きのバス。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
美濃戸口行きのバス。
40分程で美濃戸口に到着。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
40分程で美濃戸口に到着。
八ヶ岳山荘の前でポーズ。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
八ヶ岳山荘の前でポーズ。
天気はまぁ良さそう。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
天気はまぁ良さそう。
雪道。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
雪道。
赤岳鉱泉に向かって出発。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
赤岳鉱泉に向かって出発。
銀世界。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
銀世界。
分岐。どちらに行っても同じ場所に出ます。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
分岐。どちらに行っても同じ場所に出ます。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
ぶーん。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
ぶーん。
天気良し。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
天気良し。
たまに風で木の上の雪が舞う。
2012年02月06日 23:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:06
たまに風で木の上の雪が舞う。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
美濃戸までは、このように轍がハッキリ。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
美濃戸までは、このように轍がハッキリ。
赤岳鉱泉・行者小屋の車。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
赤岳鉱泉・行者小屋の車。
暫く歩くと、
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
暫く歩くと、
美濃戸の美濃戸山荘に到着。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
美濃戸の美濃戸山荘に到着。
食事も出来る。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
食事も出来る。
フカフカの雪が積もっている。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
フカフカの雪が積もっている。
水場。
ここで、少し水分補給。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
水場。
ここで、少し水分補給。
出発。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
出発。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
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行者小屋方面の分岐。
この日は行者小屋に向かう道はノントレースでした。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
行者小屋方面の分岐。
この日は行者小屋に向かう道はノントレースでした。
沢沿いに出る。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
沢沿いに出る。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
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八ヶ岳の山容が見えてきた。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
八ヶ岳の山容が見えてきた。
2012年02月06日 23:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:07
沢を何度も渡り、暫く進むと、
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:08
沢を何度も渡り、暫く進むと、
建物が見えてきた。
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
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建物が見えてきた。
アイスキャンディー
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:08
アイスキャンディー
到着してすぐに日が沈む。
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:08
到着してすぐに日が沈む。
震えながら幕営。
寒くて指が痛くなってくる。
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:08
震えながら幕営。
寒くて指が痛くなってくる。
この日の夕方で気温はマイナス18度!!
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
2/6 23:08
この日の夕方で気温はマイナス18度!!
【翌朝】
硫黄岳に向かい出発。
写真は硫黄岳への取り付き地点。
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:08
【翌朝】
硫黄岳に向かい出発。
写真は硫黄岳への取り付き地点。
大同心への分岐の前。
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:08
大同心への分岐の前。
上部に従い段々風が強くなる。
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:08
上部に従い段々風が強くなる。
風が強く、目も開けてられない。
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:08
風が強く、目も開けてられない。
風雪ビュービュー。
2012年02月06日 23:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
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風雪ビュービュー。
堪らなくなって撤退。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
堪らなくなって撤退。
天気は悪し。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
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天気は悪し。
枝も凍り付いている。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
枝も凍り付いている。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
バラクラバにサングラス。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
バラクラバにサングラス。
あっと言う間に大同心の分岐。
下山は早い。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
あっと言う間に大同心の分岐。
下山は早い。
トレースが付いていた。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
トレースが付いていた。
赤岳鉱泉では屋根の雪下ろしをしていた。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
赤岳鉱泉では屋根の雪下ろしをしていた。
そして再びアイスキャンディ。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
そして再びアイスキャンディ。
我が家。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
我が家。
2012年02月06日 23:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:09
【翌朝】
やはり、テントの内側は凍りついていた。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
【翌朝】
やはり、テントの内側は凍りついていた。
再度硫黄にアタック。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
再度硫黄にアタック。
寒いし、朝一だったのでトレースが大分消えている・・・
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
寒いし、朝一だったのでトレースが大分消えている・・・
昨日はトレースがハッキリ付いていたルート。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
昨日はトレースがハッキリ付いていたルート。
赤岩ノ頭の少し下。
トレースは完全に消えていて、ひざ上くらいのラッセル。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
赤岩ノ頭の少し下。
トレースは完全に消えていて、ひざ上くらいのラッセル。
森林限界を超えそうな場所。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
森林限界を超えそうな場所。
高度を確認中。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
高度を確認中。
尚もトレース無しの斜面を登って行く。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
尚もトレース無しの斜面を登って行く。
黙々と。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
黙々と。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
稜線はひどい暴風雪で撤退。
寒さでカメラが動かず写真無し。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
稜線はひどい暴風雪で撤退。
寒さでカメラが動かず写真無し。
赤岳鉱泉に降りてきた。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
赤岳鉱泉に降りてきた。
我が家。撤収開始。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
我が家。撤収開始。
天気が良い。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
天気が良い。
土日とあって多くの登山者が上がって来ていた。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
土日とあって多くの登山者が上がって来ていた。
出発。
2012年02月06日 23:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:10
出発。
我が家跡。
2012年02月06日 23:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:11
我が家跡。
急いで下山。
2012年02月06日 23:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:11
急いで下山。
2012年02月06日 23:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:11
2012年02月06日 23:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:11
来た時と違い、轍が付いていた。
2012年02月06日 23:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:11
来た時と違い、轍が付いていた。
美濃戸に到着。
時間が無いので水を飲んで休憩時間は短め。
2012年02月06日 23:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:11
美濃戸に到着。
時間が無いので水を飲んで休憩時間は短め。
下山路のショートカット。
2012年02月06日 23:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
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下山路のショートカット。
15時発のバスにギリギリ間に合った。
2012年02月06日 23:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:11
15時発のバスにギリギリ間に合った。
茅野の駅ビルの一階で荷物の整理中。
2012年02月06日 23:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2/6 23:11
茅野の駅ビルの一階で荷物の整理中。

感想

厳冬期の冬山を始めるに当たって、八ヶ岳の硫黄岳から始める事にした。
装備は、主に海外通販で昨年の年末から揃え始め、1月の上旬には日本に到着。
その他モロモロの備品などを少しずつ買い、いざ出発。

●宿泊装備
<テント>
エスパースマキシムミニ+フライ

<シュラフ>
yasuyo: Feathered Friendsショート800FP+ 1300gのもの(ダウン量不明) に モンベルブリーズドライテックU.L.スリーピングバッグカバー
deep--blue:ナンガ450STD(650FP)+カモシカオリジナル860FP ダウン300g に に モンベルブリーズドライテックU.L.スリーピングバッグカバー

<マット>
RidgeRest SOLite スモール

●防寒装備
<上下>
yasuyo:上 Rab Inifinity Jacket Women's , 下 ナンガスーパーライトダウンパンツ
deep--blue:上 Millet 825FP 325g ダウンジャケット , 下 ユニクロ 暖パン

<ダウンブーツ>
Western Mountaineering down bootie

●雪山装備
<ピッケル>
yasuyo:GRIVEL Evolution
deep--blue:PETZL Sum'tec

<アイゼン>
yasuyo:GRIVEL G12 + アシンメトリックバー
deep--blue:GRIVEL G12 + アシンメトリックバー

<シューズ>
yasuyo:SCARPA Summit(Men's)
deep--blue:SCARPA Phamtom 6000(旧モデル)

<ゲイター>
yasuyo:Outdoor Research Crocodile Gator
deep--blue:無し

<グローブ>
メイン:こちらのサイトをそのままで、外側のウールグローブをイスカのシェトランドウールグローブに。
http://misawa7.exblog.jp/15365512/
サブ:Black Diamond Soloist

●ウェア
<ベースレイヤ>
yasuyo:上 MAMMUTの化繊、下Icebreakerの150
deep--blue:上下 Skin's snow + 上だけ化繊の光電子ジップシャツ

<シェル>
yasuyo:MAMMUT アンナプルナ ゴアシェル
deep--blue: Adidasゴアシェル(アウトレットでなんと6300円!)

<パンツ>
yasuyo:ファイントラック、ストームゴージュアルパインパンツ
deep--blue:モンベルのアウトレットで購入したサンプル品でゴアの物

<ミドルレイヤー>
yasuyo:Mountain Hardware Monkey women fleece jacket
deep--blue:CLOUDVEILの薄手のフリース


■2012/1/26
平日であった為、茅野発のバスは10:25が始発。
このため、この日は赤岳鉱泉まで行き幕営。
装備の検証や、グローブの付け替えなどをしてゆっくり歩いた為到着は夕方になってしまった。
幕営費用は一人あたり1000円、一泊2000円かかる計算になり、少々お高い。
とはいいつつ、水は山荘で無料で得られ、雪を溶かさないで済むメリットは大きいし、トイレもしっかりある。
初めてのまともな冬山に入ったが、想定していた以上に寒く到着し幕営した頃にはマイナス18度まで下がった。
この日の夕飯は、アルファ米とグリーンカレー。
心配していたガスはプリムスのハイパワーガス+P114ナノストーブで問題のない火力を得られた。
また、通常のガスライターは温めて置かないと着火しなかった。厳冬期の環境では出来ればオイルライターがいいだろう。
幕営装備は厳冬期に向けて揃えた物を使用したが、やはり床面からの冷え込みが厳しかった。
冬山のマットのR値の目安は5以上と言われているようだが、RidgeRest SOLiteのR値は2.8。
これに、三鷹のハイカーズデポで購入したアストロフォイルを重ねたが、それでも冷気は遮断出来なかった。
厳冬期の冬山で幕営するには、さらにR値2〜3程度のマットを重ねる必要があると感じた。
この日の晩は、厳冬期を控え購入しておいたZIPPOのハンディウォーマー(ハクキンカイロのOEM)を2つ使用して寝た。

■2012/1/27
朝目覚めると、テントの内側には霜がビッシリ。
内張りを張って居ないため、幕に身体が触れると濡れる為、コッヘルで雪かき。
また、シュラフカバーとシュラフの間にかなりの量の結露があり、シュラフの外側は濡れていた。
これは、寝ている間に身体から出た蒸気が、シュラフを通ってシュラフカバーに至った時点で寒気に触れ、そこで露点になり結露するためと思われる。
シュラフカバーがいくら透湿性のある素材で出来ていても、この結露は避けられないであろう。

朝食は1人あたり2袋のコーンスープをお湯で溶く特濃スープとパンとカルパス1人半分。
パンはちぎってコーンスープに入れて食べる。
最近このスタイルの朝食が定番だ。

6時過ぎに起きたが、テントの霜取りや、アタック用の準備、装備など慣れない作業をしていたら、結局10時過ぎの出発になってしまった。
最初は、アイゼンを付けずに出発。
この日の硫黄までのルートは、トレースが明瞭についており、迷う事は特に無かったが、deep--blueのアタックザックを90リットルのザックにしたため、登りの体力差が出てしまい、多少時間のかかる事に。
また、やたらと鼻が出るようになって、どうも風邪っぽい。
そう言えば、赤岳鉱泉の受け付けの兄ちゃんが風邪引いてたっけ・・・感染して昨晩の寒さでやられたかな。

やっとの事で中腹まで来ると、上部から3人の登山者が降りてきた。
その登山者によると、2人組みとソロの組み合わせで、赤岩ノ頭の稜線で出合い、一緒に降りてきたのだが、稜線は物凄い暴風雪で2人はなんとかピークを踏み、下山中にホワイトアウトし、ルートをロストしそうになった所でソロの人と合流したらしい。
その登山者とすれ違った辺りは、まだそれ程風も強くなく、稜線の気象状況が想像もできないくらいだと言っていた。
yasuyoと相談し、取り敢えず稜線の様子を見に行って、まずそうだったらそこで撤退しようと言うことで赤岩ノ頭に向かう。

暫く、登ると樹林帯がまばらになり、ガスが多めで視界も悪くなって来た。
道は折り返して、稜線に登るようになるが、その辺りでトレースが全く消えていて、稜線の道標部分までラッセル状態に。
膝上あたりのラッセルで10m位進み、稜線に出ると下山して来た登山者の言っていた通り、物凄い暴風雪で目も開けていられないような状態。
初めてのこのクラスの雪山で、この環境は過酷過ぎるという事で、硫黄岳の登頂は諦め、そこで撤退。
この日硫黄岳に登頂出来ていたら、翌日赤岳に登る予定だったが、翌日も硫黄岳のアタックに変更して下山する事に。
下山はずっとアイゼンを付けたまま歩き、赤岩ノ頭から赤岳鉱泉は1時間で到着してしまった。

この日は早々とテントに入り食事をして就寝。
夕食は、マルタイ棒ラーメン。
夜にはハラハラと雪が降り始めた。

■2012/1/28
3日目の朝。
起きて、テントの外を除くと、かなりの積雪があったようで、テントの周りに結構な雪が積もっていた。

前日の反省から、この日は二人とも20リットルの軽量サブザックをアタックザックにし、赤岳鉱泉からアイゼンを履いて出発。
予定より遅くなってしまったが、赤岳鉱泉から硫黄の取り付き部分にはトレースが付いて居たため、既に先行者が入った模様。
所が、少し進むと大同心の分岐の所でトレースは大同心方面に付いており、硫黄に向かうトレースは無くなっていた。。
朝、赤岳鉱泉でハーネスやガチャを大量に着けたパーティを見かけたが、彼らがこの分岐までトレースを付け、大同心に向かったようである。
いつか、冬山スキルが上がったら、大同心のコースも行って見たいと思ったが、下から見る稜線は岩の雪壁のようだった。

この日は、硫黄岳をアタックして下山しなければならないので、先を急ぐ。
大同心分岐より先のルートは、前日のトレースが薄くなっているがルートが解からなくなる程では無かった。
所々、風の通り道になっている部分は完全にトレースが消失しているが、ツボ足で歩けばそれ程苦労も無く進めた。
所が、赤岩ノ頭の手前の疎林帯に入ると、完全にトレースが消えており、また、どこがルートなのかも判然としない場所が出てきて、前日の記憶を頼りに膝下〜膝上のラッセルで進むこととなった。
赤岩ノ頭に到着すると、昨日と同様に凄い風と雪で顔に氷の粒が叩き付けられて痛いくらい。

一応、硫黄岳までの稜線を少し歩いてみようと言う事で、夏沢峠の分岐付近までラッセルしながら進む。
しかし、相変わらずすごい強風で立ち止まると、一気に身体が冷えて来るし、バラクラバをしていても顔の外に出ている部分が冷えて感覚が無くなってくる。
この環境で、硫黄岳まで40分歩くには、厳しいと判断してまたも撤退(笑)
稜線にはサングラスのまま登ってしまったが、赤岩ノ頭の下あたりで、一応フィールドテストという事でこの日初めてゴーグルを装着してみた。
ゴーグルはかなり快適で視界も良好。ゴーグルだったら硫黄まで行けたんでは無いか?と話ていたが、この日は下山しないとならないため時間切れという事で、後ろ髪を惹かれつつ撤退する事にした。

赤岳鉱泉まで、昨日と同様にすごい早さで下山すると、この日は土曜と言うこともあって、我が家の周りにテントが何張りも増えていた。
12時半過ぎには全て撤収し終わり、15時のバスに間に合うようにかなり飛ばして下山。
美濃戸口にはバスの出発1分半くらい前ギリギリに到着して、茅野に向かった。



初めての本格的冬山は天候にビビってピークを踏めずに終わってしまったが、マイナス20度近い強烈な寒さで全ての物が凍る感覚やどの程度の寒さや運動量でどれくらい着こめばいいか等、この環境に対応する為のいい経験になったと思う。
下山後、冬山熟練者と仙丈ヶ岳に行く予定になっていたので、買い揃えたギアのフィールドテストも行え、十分目的を果たせた山行となった。

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