燕岳【宮城ゲートより秘湯中房温泉へ そして静寂の燕岳】


- GPS
- 29:21
- 距離
- 39.5km
- 登り
- 2,987m
- 下り
- 2,974m
コースタイム
- 山行
- 2:59
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 3:31
- 山行
- 10:37
- 休憩
- 2:56
- 合計
- 13:33
天候 | 12/15(土) 麓は晴れ。山は雪雲に覆われていましたが、昼過ぎより快晴に 12/16(日) 快晴。9時頃より高曇り時々晴れ。強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・槍ヶ岳矢村線(通称中房線)は、11/30をもって冬季閉鎖となっており、宮城ゲートより上は車両通行止めです ・中房温泉まで約13kmの林道歩きとなります ・車は以下の燕山荘のHPにある通り、宮城ゲートの200m下の冬季登山者用駐車場、さらに400m下の有明山神社駐車場に停めることができます。 http://www.enzanso.co.jp/enzanso/categories/e02-1.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆道の状況(2018年12月15.16日現在) ※これからの時期、状況は一日で一変します。以下は参考程度にとどめ、最新の情報を入手してください ▽宮城ゲート⇄中房温泉 ・「登山口まで9.4km」地点よりほぼ雪がありました。しかし深くて5cm程度 ・一部凍結していたり、轍が凍って歩きにくい箇所もあります。登りはトレランシューズ、下りは冬履で通しました ▽中房温泉⇄合戦小屋 ・最初から雪はありますが1~3cm程度。第三ベンチより5~10cm程度 ・この時期としては雪はかなり少なく感じました ・登りは何も付けませんでしたが、下りは第三ベンチと第二ベンチの間でチェーンスパイクを装着 ▽合戦小屋⇄燕山荘 ・合戦小屋から合戦沢ノ頭までは夏道を辿ることができました。今後積雪が増したら、荷揚げケーブル小屋付近より、尾根通しの直登になると思います ・燕山荘直下の夏道と冬道が分かれる地点には、夏道にロープが張られています。本日は皆さん夏道を歩かれていましたが、本日を最後に通行は困難となるでしょう ・我々は登りは冬道にトレースを付けましたが、ワカン必須でかなり辛かった ・下りは夏道を通ってみましたが、結構きわどい箇所もありました ▽燕山荘⇄燕岳 ・この時期、特に定められたルートはありませんが、なるべくハイマツ地帯は避けて通りましょう ・アイゼン等の必要性は感じなかった ・風対策必須です ☆登山ポスト 宮城ゲートにあり |
その他周辺情報 | ☆登山前後の温泉 ♨中房温泉 ・多くの温泉があることで有名な中房温泉ですが、この時期は、混浴の大浴場・岩風呂・御座の湯・大湯しか入ることが出来ません ・どこも掛け流しの単純硫黄泉。特に混浴の大浴場は最高でした。ハイシーズンは人も多くなかなか入りづらいと思いますが、本日は貸切。ていうか、宿泊者は我々2人のみ http://www.nakabusa.com ♨檜湯の宿 松伯 ・総檜造りの一軒宿で、宿の主人も含め、とても良い雰囲気でした ・中房温泉から引いた源泉をそのまま使用しており、加水・加温・循環一切なく、掛け流されています。前日に中房温泉に泊まっているだけに、とても良い気分になった http://www.syouhaku.com ☆飲食店 ▽手打ちそば くるまや ・安くて美味しい蕎麦の名店でいつも大行列。この時期はそれほど混まないようで、店内も3組のみでした ・3人以上で行って、5人前の「気狂い」を是非とも注文されたい ・食べきれない場合は持ち帰り可能。蕎麦サラダ等に使えます https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/nagano/A2005/A200501/20007662/top_amp/ ☆宿泊施設 ▽中房温泉 ・燕山荘の冬季営業に合わせ、12/22(土)から営業とのことですが、普通に予約できました。宿泊者は我々2人のみでしたが ・12/22までの営業形態が不明確なため、「日本秘湯を守る会」のサイト等よりも、直接電話して聞いた方が良いと思います ・この時期は「旅館」ではなく「山小屋」と思って下さい、と言われました。食事もワンプレートの山小屋風。部屋は普通の六畳間でテレビもありましたが、タオルや歯ブラシ等はありませんでした。12/22以降は不明です ・スタッフの皆さんがとても親切で大変好印象な宿となりました http://www.nakabusa.com |
写真
写真では伝わらないと思いますので、是非3人以上で試してみてください
因みに食べきれなかった場合でも、ビニールに入れて持ち帰らせてくれます
翌日の蕎麦サラダ等にどうぞ
感想
まさかこのコースを歩くことになるとは。
ご存知の通り、いつも大混雑の燕岳・中房温泉登山口へと続く宮城ゲートは、11/30から4月後半まで長い冬季閉鎖期間に入ります。
クリスマス・年末年始の燕山荘営業の際にはそれなりの人が入ると聞きますが、13kmの林道を約4時間かけて歩くなど、とても信じられず、「世の中には山に執念を燃やす変わった人たちがいるもんだなー」くらいにしか思っていませんでした。
ところが、「日本秘湯を守る会」のスタンプ集めに固執する嫁君が、中房温泉に泊まるなんてこの時期しかできない、などと言い始め、急遽ツバメ山行が決定したのです。
中房温泉の本営業も、燕山荘に合わせた12/22からの様でしたが、電話で問い合わせたところ宿泊OK。
ただし食事は山小屋風のワンプレートしかできませんよ、温泉も4箇所しか入れませんよ、と。
その辺は全く問題なく、ありがたく宿泊させてもらうことに。
初日に宮城ゲートから中房温泉まで行き宿泊。
翌日燕岳ピストンし、宮城ゲートまで戻ることとします。
初日。登りの林道歩き13kmは、思ったほど疲れることはなく、休み休みで3時間半で中房温泉に到着。
宿泊者は我々2人だけで、最高の雰囲気の混浴大浴場にも気兼ねなく入ることができました。
食事もワンプレートではあるものの、手作り品が多くとても美味しい。
のんびりと読書でもしながら飲み続けたいところではありますが、明日は3時出発のため21時には就寝。
翌朝。安曇野の夜景を垣間見ながら、相変わらずかったるい合戦尾根の登りを黙々とこなす。
雪は予想以上に少なく、昨年、小屋締め後・ゲート閉鎖前の11/27に登った時の半分以下であると感じました。
合戦沢ノ頭から燕山荘までも、未だ夏道にトレースが付いているほどで、今シーズンの雪の少なさが伺われます。
ちなみに本日の入山者は、我々の他に4組7名で、予想よりは多かったものの、グリーンシーズンの燕岳からすると奇跡的に静かな山行を楽しめます。
ノートレースの冬道にトレースを付け、深い所で膝上のラッセルでヘトヘトになりながらも燕山荘に到着。
強風の燕岳では長居はできませんでしたが、真っ白に衣替えした大天井岳・槍ヶ岳・笠ヶ岳、裏銀座の山々、剱・立山、そして頸城の山々が勢ぞろいして出迎えてくれました。
あの林道歩きには辟易しますが、人の少ない燕岳を堪能するにはベストなタイミングかもしれません。
中房温泉に前後2泊すれば、更に快適な静寂の燕岳を楽しむことができそうです。
来年の検討事項とします。
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