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記録ID: 1683851
全員に公開
講習/トレーニング
白神山地・岩木山

阿闍羅山麓 雪上訓練 土曜日チーム

2018年12月22日(土) [日帰り]
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コースタイム

日帰り
山行
7:00
休憩
0:00
合計
7:00
8:30
420
訓練開始
15:30
訓練終了
天候 雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
コース状況/
危険箇所等
積雪20cm〜30cmほど
その他周辺情報 【さっパスについて】
弘南鉄道中央弘前〜大鰐間の往復運賃+ワニカム入浴代+ワニカムでの200円のお買い物券=1000円
廃業したスキー場付近に到着
廃業したスキー場付近に到着
出発前のビーコンの動作確認の方法を教えます
出発前のビーコンの動作確認の方法を教えます
プローブの組み立てを教えています
プローブの組み立てを教えています
迅速に組み立てます。5秒以内に組み立てられなければ失格としました。
迅速に組み立てます。5秒以内に組み立てられなければ失格としました。
各班に分かれて埋没者捜索の訓練です。先週の上級生訓練に参加したメンバーが下級生に教えます。
2018年12月22日 09:08撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 9:08
各班に分かれて埋没者捜索の訓練です。先週の上級生訓練に参加したメンバーが下級生に教えます。
最上級生のnoguchikが1年生に懇切丁寧に指導しています。
2018年12月22日 09:11撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 9:11
最上級生のnoguchikが1年生に懇切丁寧に指導しています。
ビーコンである程度の埋没者の位置を特定します。
2018年12月22日 09:21撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 9:21
ビーコンである程度の埋没者の位置を特定します。
プローブで埋没者の位置をピンポイントで特定します。
2018年12月22日 09:13撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 9:13
プローブで埋没者の位置をピンポイントで特定します。
2018年12月22日 09:15撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 9:15
2018年12月22日 09:33撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 9:33
2018年12月22日 10:13撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 10:13
一部メンバーにはスタンディングアックスビレイの講習を実施しました。
2018年12月22日 12:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 12:14
一部メンバーにはスタンディングアックスビレイの講習を実施しました。
通常のビレイよりもロープが流れやすく、体にかかる負担も大きい。墜落停止にはコツが必要です。
2018年12月22日 12:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 12:14
通常のビレイよりもロープが流れやすく、体にかかる負担も大きい。墜落停止にはコツが必要です。
パーティーでの埋没者捜索の訓練の様子です。
2018年12月22日 13:08撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 13:08
パーティーでの埋没者捜索の訓練の様子です。
連携プレーが鍵です。
連携プレーが鍵です。
ラインプローブの訓練です。
ビーコン未装着者やビーコン故障の要救を救出するのは困難です。
2018年12月22日 14:33撮影 by  iPhone 6s, Apple
12/22 14:33
ラインプローブの訓練です。
ビーコン未装着者やビーコン故障の要救を救出するのは困難です。
撮影機器:

感想

 先週の上級生訓練を無事に終え、いよいよ新入生やその他部員に教える本番がやってきた。昨年度の冬の文登研に参加した際に、我々が雪崩被害に対して非常に脆弱であることを思い知らされた。いままで、装備はあってもそれを活用する連携したレスキューシステムが整っていなかったのである。
 場所は最初は八甲田の酸ヶ湯周辺を予定していたが、深すぎる新雪などを理由に、場所を変更して、阿闍羅山の麓にある廃業したスキー場にした。広くて快適だったが、先週から気温の高い日が続いたため、積雪が少なく、こちらもいささか訓練に支障をきたした。場所の選定は今後の課題だろう。
 
 当日は大鰐温泉駅に集合し、阿闍羅山を目指した。30分ほどで訓練場所に到達する。最初は出発前のビーコンの動作確認を行った。出発前に全員のビーコンのサーチモードとセンドモードを確認する。これは文登研で初めて知ったものだ。出発前に必須の動作だが、以前の我が山岳部はやってこなかった。
 その後は訓練場所に移動し、埋没者捜索訓練に移った。先週の上級生訓練に参加したメンバーが班のリーダーとなり、それに新入生や他の部員を均等に配置して各班ごとに訓練を実施した。ビーコンである程度の位置を特定し、プローブでピンポイントに場所を特定、最後はシャベルで掘り出すという動作を反復してもらった。これに関しては体で覚えることが一番であり、机上だけでは学びきることはできない。
 午後は一部のメンバーにスタンディングアックスビレイを私が教えた。春休みに利尻山へ行く部員から講習の要請を受けてのことだった。雪上では強固なアンカーを構築することが難しいため、スタンディングアックスビレイを用いる。こちらの方がアンカーにかかる衝撃を小さくできる。ポイントはビレイヤーがクライマー側の体の線をまっすぐに維持し、アックスに巻き付けるスリングの長さを短くすること。
 その後はパーティーでの連携をとった埋没者捜索を行った。文登研で一番繰り返し講習を受けた内容である。様々なシチュエーションを想定して行った。様々な状況を迅速に判断して的確な指示を送るリーダーの役割はとても重要であり、今回参加したメンバーも「リーダー」の役割の難しさを痛感したようである。
 最後にラインプロービングを行った。これはビーコン未装備者やビーコンを装備していても故障している埋没者を捜索するものである。捜索には時間がかかり、如何にビーコンなしの捜索が難しいかを体感させることができた。しかし、万が一の時には時間がかかってもやらなければならない。15:30頃に訓練を終えて帰路についた。

 今回の実地訓練で山岳部としての雪崩埋没者捜索のレスキューシステムを全員で確認・訓練することができた。救命率を大幅に向上させることができると思う。参加したメンバーの感想で、「毎年このような訓練を実施するべき」との意見があり、大変嬉しく思う。地味ではあるが、訓練の積み重ねが安全で充実した山行を実現することができる。部としての収穫の多い山行であった。

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