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Yamareco

記録ID: 1687019
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ハイキング
四国剣山

【四国石遍路】眉山の緑色片岩

2018年12月28日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:20
距離
10.2km
登り
335m
下り
581m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:19
休憩
0:01
合計
3:20
11:08
4
11:12
11:12
123
13:15
13:16
72
14:28
ゴール地点
眉山はフィリピン海プレートが大陸とぶつかってできた四国山地の東端に位置し、衝突の熱と圧力で生成された変成岩を産出すると知りました。
特に阿波青石と呼ばれる緑色の石は有名らしく、眉山山中でぜひ見てみたいと思いました。
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
行き:眉山ローブウェイ眉山公園
帰り:JR二軒屋
コース状況/
危険箇所等
特に危険な箇所はありませんでした。
その他周辺情報 徳島駅前のびざんの湯で湯浴みの後、宝ラーメンでビール。
今回は眉山ロープウェイの終点、眉山公園から出発です。
2018年12月28日 11:07撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:07
今回は眉山ロープウェイの終点、眉山公園から出発です。
地質図Naviを眺めていたら、四国山地から紀伊半島を経て長野県まで皺のような模様が連なっていることに気が付きました。
この地域はフィリピン海プレートが大陸とぶつかって沈み込むときに圧縮されたのでその痕跡が皺となって残っているようです。
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地質図Naviを眺めていたら、四国山地から紀伊半島を経て長野県まで皺のような模様が連なっていることに気が付きました。
この地域はフィリピン海プレートが大陸とぶつかって沈み込むときに圧縮されたのでその痕跡が皺となって残っているようです。
いろいろ調べていくと、徳島の眉山では、泥岩や苦鉄質岩が熱と圧力の変性作用を受けてできた阿波青石やざくろ石などが観察できるらしい。ぜひ行ってみたくなりました。
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いろいろ調べていくと、徳島の眉山では、泥岩や苦鉄質岩が熱と圧力の変性作用を受けてできた阿波青石やざくろ石などが観察できるらしい。ぜひ行ってみたくなりました。
眉山山頂のパゴダ。観光マップではここを山頂と記載していますが、本当の最高地点はここからさらに西にあります。
2018年12月28日 11:08撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:08
眉山山頂のパゴダ。観光マップではここを山頂と記載していますが、本当の最高地点はここからさらに西にあります。
眉山公園でいきなり片岩を発見。圧力を受けた方向と垂直に薄い石の層が観察できました。「片岩」と呼ばれる由来です。
手で剥がせるかと思い引っ張ってみましたが、意外と固く、剥がせませんでした。
2018年12月28日 11:13撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:13
眉山公園でいきなり片岩を発見。圧力を受けた方向と垂直に薄い石の層が観察できました。「片岩」と呼ばれる由来です。
手で剥がせるかと思い引っ張ってみましたが、意外と固く、剥がせませんでした。
眉山公園の観光マップ。
2018年12月28日 11:17撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:17
眉山公園の観光マップ。
公園の石垣の随所に阿波青石が使われていました。贅沢・・・
2018年12月28日 11:18撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:18
公園の石垣の随所に阿波青石が使われていました。贅沢・・・
南方向に眺望がありました。
2018年12月28日 11:20撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:20
南方向に眺望がありました。
黒っぽい片岩。苦鉄質の岩石が変成作用を受けてできたと推測。
2018年12月28日 11:22撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:22
黒っぽい片岩。苦鉄質の岩石が変成作用を受けてできたと推測。
片岩の露頭。すでにテンションMAXです。
2018年12月28日 11:34撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:34
片岩の露頭。すでにテンションMAXです。
ここから眉山縦走路に入ります。
2018年12月28日 11:38撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:38
ここから眉山縦走路に入ります。
快適な尾根道が続きます。
2018年12月28日 11:43撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:43
快適な尾根道が続きます。
修験道が盛んだった地域のせいか、ピーク毎に祠があります。
2018年12月28日 11:49撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:49
修験道が盛んだった地域のせいか、ピーク毎に祠があります。
黒岩神社への下山路との分岐。右手へ進みます。
2018年12月28日 11:51撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:51
黒岩神社への下山路との分岐。右手へ進みます。
眉山山頂は後の楽しみとし、一旦ざくろ石帯へ下ります。
2018年12月28日 11:57撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 11:57
眉山山頂は後の楽しみとし、一旦ざくろ石帯へ下ります。
竹林の中を下った先の沢は片岩のワンダーランドでした。
2018年12月28日 12:04撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:04
竹林の中を下った先の沢は片岩のワンダーランドでした。
泥質片岩。片理がまるで木の年輪のようです。
2018年12月28日 12:05撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:05
泥質片岩。片理がまるで木の年輪のようです。
手に取って細かい片理を観察。
2018年12月28日 12:07撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:07
手に取って細かい片理を観察。
純白の長石の塊がころがっていました。これはでかすぎて持って帰れませんでした。
2018年12月28日 12:08撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:08
純白の長石の塊がころがっていました。これはでかすぎて持って帰れませんでした。
もったいないけど割ってみました。中まで真っ白でした。
1/2追記:これは長石ではなく、石英の塊だったようです。
ルーペで観察すると長石に特徴的な劈開がなく、半透明。
もう少し透明度が高いと水晶になります。
2018年12月28日 12:10撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:10
もったいないけど割ってみました。中まで真っ白でした。
1/2追記:これは長石ではなく、石英の塊だったようです。
ルーペで観察すると長石に特徴的な劈開がなく、半透明。
もう少し透明度が高いと水晶になります。
苦鉄質岩由来の片岩。黒っぽいです。
2018年12月28日 12:11撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:11
苦鉄質岩由来の片岩。黒っぽいです。
いろんな色の片岩を集めてパシャリ。ここは石好きにとってパラダイスです。
2018年12月28日 12:14撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:14
いろんな色の片岩を集めてパシャリ。ここは石好きにとってパラダイスです。
片岩でできた道を下りますが、道すがら出会う石が面白すぎてなかなか先に進めません。
2018年12月28日 12:16撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:16
片岩でできた道を下りますが、道すがら出会う石が面白すぎてなかなか先に進めません。
片岩の道。
2018年12月28日 12:17撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:17
片岩の道。
片岩の道。ざくろ石を探しながら下りましたが見つかりませんでした。
2018年12月28日 12:18撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:18
片岩の道。ざくろ石を探しながら下りましたが見つかりませんでした。
棒状の片岩。叩いてみるとキンキンと乾いた音がします。
2018年12月28日 12:19撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:19
棒状の片岩。叩いてみるとキンキンと乾いた音がします。
ピンク色の紅簾片岩も普通にころがっています。
パラダイス感ハンパないです。
2018年12月28日 12:20撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:20
ピンク色の紅簾片岩も普通にころがっています。
パラダイス感ハンパないです。
先ほどのよりさらに大きな長石の塊。
2018年12月28日 12:21撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:21
先ほどのよりさらに大きな長石の塊。
白っぽいですがこれも紅簾片岩。
2018年12月28日 12:33撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:33
白っぽいですがこれも紅簾片岩。
眉山は藪が薄いと見て、バリエーションルートに挑戦してみました。ここを左手に進みます。
2018年12月28日 12:39撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:39
眉山は藪が薄いと見て、バリエーションルートに挑戦してみました。ここを左手に進みます。
地理院地図の破線路は片岩ごろごろの荒れた道でした。
2018年12月28日 12:50撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:50
地理院地図の破線路は片岩ごろごろの荒れた道でした。
途中破線路を見失いましたが、沢を詰められそうだったのでそのまま進みます。
2018年12月28日 12:55撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 12:55
途中破線路を見失いましたが、沢を詰められそうだったのでそのまま進みます。
最後の詰めはさすがに藪が濃厚でした。右手の尾根に逃げます。
2018年12月28日 13:01撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:01
最後の詰めはさすがに藪が濃厚でした。右手の尾根に逃げます。
尾根道に出ました。
2018年12月28日 13:02撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:02
尾根道に出ました。
眉山縦走路に復帰。道標がありました。
2018年12月28日 13:04撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:04
眉山縦走路に復帰。道標がありました。
眉山最高地点にとうちゃこ。
最高地点表示の周りに長石が積まれていました。何ともゴージャスなケルン。
2018年12月28日 13:15撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:15
眉山最高地点にとうちゃこ。
最高地点表示の周りに長石が積まれていました。何ともゴージャスなケルン。
山頂から南側にちょっとだけ眺望がありました。
2018年12月28日 13:16撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:16
山頂から南側にちょっとだけ眺望がありました。
帰りは緑石片岩を求めて南側斜面を下ります。
2018年12月28日 13:29撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:29
帰りは緑石片岩を求めて南側斜面を下ります。
途中黒岩神社に立ち寄りました。
2018年12月28日 13:41撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:41
途中黒岩神社に立ち寄りました。
「黒岩」とはおそらく苦鉄質岩を指していると思われます。
大江山ではこの種の岩石は「赤岩」と呼ばれていました。
岩を神様として祭る感性は非常に理解できます。
2018年12月28日 13:45撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:45
「黒岩」とはおそらく苦鉄質岩を指していると思われます。
大江山ではこの種の岩石は「赤岩」と呼ばれていました。
岩を神様として祭る感性は非常に理解できます。
緑色片岩の割れ目に入り込んでいる長石を観察。
2018年12月28日 13:46撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:46
緑色片岩の割れ目に入り込んでいる長石を観察。
パープル・白・青の三色が混ざり合った片岩。こいつで一杯やりたくなりましたが、さすがに重くてリリースしました。
2018年12月28日 13:47撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:47
パープル・白・青の三色が混ざり合った片岩。こいつで一杯やりたくなりましたが、さすがに重くてリリースしました。
泥質片岩のバリエーション。できてからまだ余り年月が経っていないようで、柔らかく手でバラバラと剥がせました。
2018年12月28日 13:49撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:49
泥質片岩のバリエーション。できてからまだ余り年月が経っていないようで、柔らかく手でバラバラと剥がせました。
表面が雲母質でキラキラと輝く片岩。これは小さいのでゲット。
2018年12月28日 13:52撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:52
表面が雲母質でキラキラと輝く片岩。これは小さいのでゲット。
きれいな紅簾片岩。これもお持ち帰りに。リュックが石で重いです。
2018年12月28日 13:55撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:55
きれいな紅簾片岩。これもお持ち帰りに。リュックが石で重いです。
これも変成岩に挟まった長石。眉山でこんなに長石の結晶が見られるとは思ってもいませんでした。
2018年12月28日 13:59撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:59
これも変成岩に挟まった長石。眉山でこんなに長石の結晶が見られるとは思ってもいませんでした。
オレンジ色の片岩。さすがにリュックは容量オーバー。泣く泣くリリースしました。
2018年12月28日 13:59撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 13:59
オレンジ色の片岩。さすがにリュックは容量オーバー。泣く泣くリリースしました。
JR二軒屋駅はローカル色を湛えたいい駅でした。
2018年12月28日 14:28撮影 by  iPhone 8, Apple
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12/28 14:28
JR二軒屋駅はローカル色を湛えたいい駅でした。
(おまけ)
翌日徳島城公園を観光していたら、思いがけず巨大な緑色片岩の露頭に遭遇しました。
徳島城跡のある城山は山全体がこの岩でできているようです。
最後の一滴まで本当に興味の尽きない山行でした。
2018年12月29日 10:18撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
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12/29 10:18
(おまけ)
翌日徳島城公園を観光していたら、思いがけず巨大な緑色片岩の露頭に遭遇しました。
徳島城跡のある城山は山全体がこの岩でできているようです。
最後の一滴まで本当に興味の尽きない山行でした。

装備

個人装備
ヤマレコMAP 水500ml カロリーメイト2ブロック タオル 着替え ダウンジャケット 手袋 ヘッドライト 雨具 ニット帽

感想

徳島市街地には新町川の護岸をはじめいたるところに阿波青石が使われており、さながら「輝く緑の石の街」といった面持ちでした。民家の石垣にも贅沢に使われており、石好きには何ともうらやましい街です。
眉山はロープウェイで手軽に登れるので家族連れにも楽しめる山です。他方、沢沿いのバリエーションルートでは緑石片岩や苦鉄質片岩など色とりどりの片岩が観察でき、石好きにも楽しめる山域でした。今回、ざくろ石を見つけられなかったのが残念。赤い結晶が染み出た美しい石なので、すでにとりつくされてしまったのかもしれません。
フィリピン海プレートの沈み込み由来の変成岩には、伊勢青石、紀州青石、伊予青石などがあるそうです。いつかこれらの石を産出する山にも登ってみたいです。
今シーズン一番の寒波で南国徳島にも雪が降りました。
明日はもっと寒くなるそうなので、厚着して観光しようと思います。

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