干支の山「猪ノツブレ山」に登る
- GPS
- 06:22
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 495m
- 下り
- 547m
コースタイム
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 6:26
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
精進口登山路は、整備されている。その後、富士風穴横を通り大室山の山麓を巻く形の作業道を進み、途中から鹿の頭へは、道のないルートを直登する。鹿の頭から猪ノツブレ山への道は、獣道を進む。広葉樹林の足元にはカヤトが生えている。猪ノツブレ山から当初の計画を変更して大室山に登る。大室山への道も獣道で野茨が群生しており、歩きにくい。大室山の2等三角点から大室山山頂への道は、結構歩かれているようでふみ跡がしっかりついている。 |
写真
感想
2019年の干支は「猪」であるため、干支の名前が付く山に登ろうと山岳会のTZ仙人&T先輩に誘っていただき、富士山の側火山の一つで青木ヶ原樹海の中にある「猪ノツブレ山」に登ってきた。
「猪ノツブレ山」は、富士山の北西にある大室山と片蓋山の間にある小さな側火山(寄生火山)の一つで、「鹿の頭」とも呼ばれている。「猪ノツブレ山」と「鹿の頭」の山名については、諸説あるようで、「鹿の頭」は「栂尾山」とも呼ばれ、「猪ノツブレ山」は、「鹿の頭」とも呼ばれている。これについては、「本当の栂尾山、鹿の頭、猪ノツブレ」、以下のURLを参照願いたい。
https://taken.jp/tsugaoyama-shikanokashira-inotsubure.html
「猪ノツブレ山」&「鹿の頭」の山名は、三省堂発行の「日本山名辞典」の記載による。
登山口は、県道71号線と精進口登山路が交差する場所で、ここから精進口登山路を進み、ゲートを過ぎて800mほど進むと、精進口登山路と大室山山麓を巻く作業道の分岐に突き当たる。ここから作業道に沿って、大室風穴&神坐風穴に向かう道を進んだ。徐々に高度が上がってきて、大室山の山麓をほぼ半周した位置で東に進路を変更すると、右手に「鹿の頭」の小高い山が現れる。「鹿の頭」山頂への登山路は無いため、北側から獣道を直登した。広葉樹林の落ち葉をかき分け、カヤトや蔓が絡まった斜面を登り、最高点とみられる場所に到達すると、「栂尾山北峰」という標識を見つけた。山頂は、背丈ほどのカヤトに覆われているが、東側は比較的開けており、御岳山塊や天神山、長尾山等が見える。
「鹿の頭」は、ハート形をした山のため、南峰を目指してカヤトの藪をかき分けて進み、南峰の最高点と思しき場所に着いたが、こちらには標識が見つからなかった。
「鹿の頭」から南斜面を下り、本日の目標である「猪ノツブレ山」を目指して進んだ。こちらの山も登山路は無い山のため、北側から山頂を目指して獣道を直登した。北斜面は広葉樹林の落ち葉と50冂度のカヤトに覆われた山で、ぐいぐいと登っていくと、片蓋山の山体が大きく見えてきて、やがてカヤトが生い茂る山頂部に到達した。山頂部で山名標識を探したところ、「鹿の頭」という標識が見つかった。残念ながら、干支の山であることを示す「猪ノツブレ山」という標識は見つからなかった。山頂の南面は、開けており、カヤトの広場で昼食休憩をとり、まったりとした時間を過ごした。山頂からは、南西の毛無山〜天子ヶ岳に至る天子山塊の山々がくっきりと見渡せた。
時間的に余裕があったため、大室山に登ることとし、大室山の南斜面の獣道を登って行った。このルートは、歩いている登山者が少ないようで、急斜面には、野茨が登山者を拒絶するように密生しており、野茨をかき分けおるのが大変だった。やっとこ、大室山の二等三角点がある場所に到達すると、この日登ってきた「鹿の頭」と「猪ノツブレ山」が富士山と片蓋山手前にはっきり確認できた。ここで、しばらく待っていると、これまで雲に覆われていた富士山の山頂部の雲が飛び始め、やがて山頂部まで綺麗に見渡すことができ、素敵な富士山の姿を間近で拝むことができた。また、北西側の樹間から山頂に雲がかかっていたものの八ヶ岳&南アルプス北部の山々を視認できた。この後、大室山の北側にある最高点を目指した。大室山の三角点から最高点に至る区間は、結構多くの人が歩いているようで、ふみ跡もしっかりついていた。大室山から下山した後、当初の計画より早くもどってきたので、富士風穴に立ち寄った。富士風穴は、事前の許可を得ると、風穴内の洞窟を数百mまで探検できるそうだ。
出発点に帰着した後、県道71号線を富士宮の方に進み、展望台に立ち寄った。ここからの眺望も素晴らしかった。
2019年最初の干支にちなんだハイキングは、好天に恵まれ、青木ヶ原樹海富士山の寄生火山や風穴など普段訪れることが少ない場所を歩くことができ、楽しい1日だった。
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