折立山〜権現山〜ホッケ山〜蓬莱山〜打見山
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- GPS
- 06:28
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 1,005m
- 下り
- 373m
コースタイム
- 山行
- 5:04
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 6:28
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ロープウェイ - 山頂〜山麓 1400円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■平バス停〜折立山〜権現山 バスで通って来た国道を少し戻り、平の集落内を通って行くと国道に出合い、国道を横断して林道へ進みます。 少し歩くと、権現山の登山口があり、ドン谷を辿るルートへ向かいます。 踏み跡はしっかりとしており、特に問題なし。 途中、染み出した水で道が湿っているけど、大丈夫でしょう。 アラキ峠に到着後、折立山へ。 踏み跡は薄めで、ザレ気味のやや急斜面なゾーンもあるけど、登りは特に問題なく、下りは踏み跡を見失いやすそう。 『山と高原地図』では、往復で30分となっていますが、そんなには掛かりません。 峠から植林帯が続き、しばらく登ると少し傾斜が増します。 傾斜が緩んだ辺りで倒木が多くなり通行が困難となり、新しい踏み跡を辿るような感じで左方向へ迂回し、適当な所で進みやすそうな方へ向かい、登山道に復帰します。 右側に京都北山方面の展望が広がると、すぐに権現山山頂です。 ■権現山〜ホッケ山〜蓬莱山〜打見山 人気の縦走路でもあり、道ははっきりとしています。 所々に注意すべき点があるかも知れないけど、特に問題なし。 以上は無雪期についてですが、現在は少し状況が変化していそう。 積雪期には、その日ごとに大きく条件が変化しそうなので、色々と想定しておく必要がありそう。 この日は打見山まではトレースがきちんとあり、特に問題なし。 キタダカ道には少しの区間だけトレースがありましたが、途中からは通常のルートから逸れていたようだし、最後は尾根へ強引に進み、琵琶湖テラスと外部との仕切りと思われるネット内へ続いていました。 積雪量が多くて踏み抜きが激しく、普通に通行できる状態ではありませんでした。 ワカンなら踏み抜きは抑えられただろうけど、機動性の低下は不安材料になりそうなので、軽アイゼンで進みました。 装備の選択が難しいと感じました。 きっちりトレースがあれば、積雪期でもキタダカ道を利用可能かも知れないけど、ない場合には、ロープウェイでの下山が賢明でしょうか。 |
写真
感想
前の週の山行は非常に疲れるものとなり、今回はしんどくなさそうな所へ。
雪山を歩きたくないと体は訴えているけど、雪がある時には雪山を歩いておくべきというのが、今回の結論。
比良山系の人気のルートなら、程々の負担で楽しく歩く事ができるだろうとの算段で出かけて来ましたが、さて。
結果として臨時便に乗り、「次は、次は、次は」のフレーズが印象的だったバスで堅田駅バス停から平バス停へ。
結構な人数が平バス停で降り、ソロで身軽なので、早めのスタートです。
探し物をしながら歩くも見つからず、登山口に到着。
先着者さんに挨拶し、軽アイゼンを装着します。
積雪量は思っていたぐらいで順調に歩いていると、前方からワンちゃんが下って来ます。
軽くタッチしてすれ違い、飼い主さんにも挨拶をして、先へ。
ふと雪面に血のようなものが所々に見られるようになり、さっきのワンちゃんの血ではないかと気になるけど、何ができる訳でもなく。
一定のペースで歩き、アラキ峠に到着です。
先着者さんと少しだけお話し。
折立山へのトレースは皆無で、少し進んでみると、それなりの踏み抜きです。
「これは行ってみなくては」と脳内回路が作動し、ワカンに装備変更します。
『山と高原地図』に記載されているほどには時間がかからないのは分かっており、風の影響で積雪量に変化が大きくても冷静に対処できます。
「この日の唯一のプチ冒険区間かな」などと考えつつ進み、折立山山頂に到着です。
山名板は低い位置にあるはずで、雪に埋もれているのでしょう。
これから向かう権現山などを視界に収め、下って行き、アラキ峠に帰還です。
軽アイゼンの方が進みやすいと思われるけど、そのままワカンで登り始めます。
無雪期だと味気ない植林帯の道ですが、積雪していると、それなりに良い感じ。
倒木帯と思われる辺りを左に迂回して進み、ホッケ山を視界に捉え、程なくして権現山山頂に到着です。
何人かがすでに先着しており、まずまずの賑わい。
琵琶湖側はガスが多めで展望は良くないけど、京都北山方面は雪をまとった峰々がきれいに見えています。
花脊の鉄塔も前の週の山行の時とあまり変わっていないように見える。
縦走路にはきっちりとトレースがあり、軽アイゼンで問題なさそうだけど、引き続きワカンで進みます。
せっかくなのでピッケルを持って歩いてみようとの事で、真新しいのを取り出します。
縦走路では別に必要なさそうだけど、持って歩くのに慣れておきたいので。
この日も曇りがちで、比良のお山では天気に恵まれないなという感じ。
でも、雪に覆われた風景は美しくて、ゆったりと歩いていると楽しいのです。
写真を撮りつつ進み、ホッケ山の山頂までもう少しという辺りで山頂から右側へ大きな雪庇が発達しているのが見えています。
山頂に到着すると、雪は吹き飛ばされて地面が露出しています。
この日は風はそんなに強くはなかったけども、じっとしていると寒さを感じさせます。
空腹なので、パンを詰め込みます。
その後もゆったりと歩き、小女郎谷を見下ろす位置に来ると、谷を登って来る人が見えます。
この日の状況は分からないけど、それなりに大変だったはずで、先月の山行が思い起こされます。
小女郎峠に到着し、今回は小女郎ヶ池へ向かいます。
池へ至る道から左右の斜面を見やると、一面の雪に覆われていて、美しい。
小女郎ヶ池はもちろん雪の下で、水面は見えません。
晴れていれば、どれだけ素晴らしい風景になるのかな?
それはまたの機会という事で、ここで昼食にします。
しばらくすると、何組かの団体さんが押し寄せ、数人が池の方にも進んで行き、トレースが付けられてしまい、「ああ、もったいない」という感じ。
食事を終え、小女郎峠に戻ります。
前回の山行では苦労した辺りも問題なく進み、蓬莱山が視界に入って来ます。
「こんなに近かったっけ?」という感じ。
時折の晴れ間しかないけど、それでも十分に美しく、風景を楽しむ余裕が今回はあります。
振り返ると、これまで歩いて来た辺りがきれいに見えているし、花脊の鉄塔のずっと先に愛宕三山もどっしりと横たわっています。
前回は苦労した最後の斜面も登りやすく、あっさりと蓬莱山山頂に到着です。
予想通りに山頂は人が多く、登山者の肩身が狭い。
三角点などを撮影し、琵琶湖側のゲレンデの端っこを下って行きます。
これまでに何度となく通っているけど、実際に滑っている人を見るのは初めてで、何だかちょっと変な感じ。
鞍部から登り返し、打見山山頂に到着です。
予想以上に人が多く、めまいがしそう。
想定よりも少し遅れていそうだけど、キタダカ道で下山すべく、ワカンから軽アイゼンに装備転換します。
雪深そうだし、ワカンのままの方が良いのかもだけど、動きやすさを重視しての判断です。
トレースはあり、最初の急坂の辺りで早くも大きく沈み込むけど、「こんなもんだろう」と思い、雪まみれになりつつ進みます。
その後も踏み抜きが大きく、とにかく大変。
もがいても全く前に進む事ができないという夢をたまに見る事があるけど、それの実写版かという感じで、本当にじわじわとしか前に進まない。
トラバース道区間では滑落が心配になるかなと思っていたけど、雪の中に大きく沈み込むので逆に滑落しにくそう。
とは言え、やはり心配なので、万が一に備えてピッケルを活用。
ロープウェイの車両が何度も頭上を通過し、その間はできるだけ動きを止めます。
しばらくすると、このトレースへの疑念がじわじわと湧いて来るけど、かと言って、独自に進むほどにルートを把握している訳でもない。
苦労しつつ何とか進んで行くと、トレースは尾根へと強引に登っています。
しんどそうな斜面なので、できれば登りたくない。
トレースのない中を少し進んでみたけど、嫌な予感しかしなくて、「無理は禁物」との事で、トレースを辿って尾根へ。
手掛かりになる物は少ないので、ここでもピッケルの力を借ります。
尾根に乗るとネットがあり、トレースはその中へ。
尾根をそのまま登るとびわ湖テラスへ通じているようで、ちらりと見えています。
ネット内へ入る選択肢はないと判断し、ネット沿いを下ります。
ふと前方が開け、霞み気味ながらも雄大な琵琶湖が見え、この日一番の展望です。
そのまま尾根を下ると、キタダカ道の登山道に合流。
トレースは相変わらず見られず、このまま進むのは危険と判断し、撤退します。
苦労して戻って行き、尾根に乗るために登った急斜面を尻セードで滑降。
気持ち良いけど、思ったよりもスピードが出て、冷や汗もんです。
復路でも踏み抜きまくりだけど、もう戻るだけなので、ちょっと気が楽です。
ピッケルの練習になるなと思いながら進み、何とか打見山山頂に帰還です。
軽アイゼンを外し、ロープウェイ山頂駅でゴールとし、ロープウェイにて下山です。
チケットの購入方法が分からないまま列に並んでしまったりしたけど、無事に乗車。
車両の前方に乗り、下を見ていると、何とキタダカ道には登山者がいます。
少し前の自分を見ているようで、何とも言いようのない気分になってしまう。
尾根へと強引に登った辺りにおられたので、どうしようか迷っていたのではと推測。
もう時間も時間だったし、ロープウェイで下山されたと思いたい。
山麓駅からは再び徒歩となり、最後は琵琶湖畔へ。
予想していたような展開ではなかったけど、無事にここに到着できて、何より。
一息入れて、志賀駅へ。
そんな訳で、今回も結果的にしんどい山行になりました。
キタダカ道の辺りだけだけども。
ピッケルの使用の実地訓練になったようにも思うので、これはこれで良かったかな。
改めて雪山の難しさを体感する事になり、今後も無理は禁物ですね。
一足飛びではなく、段階を踏むようにしよう。
こんばんは、vgさん。
権現から蓬莱山、行ってこられたのですね。
また新たに雪が積もっているようで、
天候や状況で、山は日に日に姿を変えますね。
ところで、ピッケルを買われたのですね!
vgさん、どこを目指しておられるのだろう…
ところで、私の手袋、落ちていませんでしたか?
どこで落とした、が明確ではないのですが、
登山口まで下りてきた所まではあったと思ってるので、
それ以降というと林道かなぁーとも思っていました。
林道では、一番後ろを歩いてたからねー
それもいけませんでした
ザックのサイドポケットに突っ込んでいたのですが、
ダメですね、ちゃんとしまうようにしなければ…。
防水の、ちょっと高いものだったのでかなり凹んでます
落としものについては、vgさんも、いろいろやっちゃう人ですが、ね
お互い気をつけましょう。
確かに白いですね、空も含めて。
比良のお山を歩く時は、天気にあまり恵まれなかったり、展望がほとんどなかったりという事が多いような。
青空と雪の鮮やかなコントラストを体感してみたいもんです。
この冬の間に行っておきたい所はいくつかあるけど、もう少し日が長くなってからにしたいので、程々の時間で済みそうな中で考えると、ここかなという感じでした。
結果的には、読みが甘かったのだけど。
積雪状況は日によって大きく違って来るし、トレースは歩く時間帯によっても左右されるようで、きっちりと想定するのは難しそうです。
ピッケルは去年の2月後半ぐらいに買ったはずで、結局は使わないままに春になってしまいました。
12本爪のアイゼンも同じ頃に買ったのだけど、そちらも未使用のまま。
厚手のゲイターをやっとの事で入手したので、近いうちに使ってみる機会があれば良いのだけど。
どこを目指しているのか。
積雪期の比良や鈴鹿のお山を歩くのであれば、安全のためには必要かなと思い、買い揃えつつある感じです。
基本的には高所恐怖症なので、厳しそうな所へは行かないはずだけど、それなりに難しそうな所に出くわす可能性はあるので、安心を買うような意味でも装備を整えておく方が良いはず。
少しずつで良いから雪山の歩き方を身に付けたいなと思っています。
手袋を探しながら歩いたけど、それらしいのは目に入りませんでした。
平の集落内を通ったので、国道の辺りはチェックできていないけれど。
すでに見つけられていて、バス停の中に置いていてくれている可能性もあるかも?
落とし物をすると本当に落ち込んでしまうので、常に心がけておかないと駄目ですね。
これまでに重ねたミスの甲斐があってか、ここ最近は持ち物がきちんとあるかのチェックをするのが習慣化して来たので、落とし物の回数は少なくできるはず。
ゼロにしたいけど、そんなに簡単ではない?
とにかく、お互いに気を付けるのみですね。
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